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その9:キノコを……食う……!
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その9:キノコを……食う……!

2015-09-24 04:48
  • 22
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≪注意≫
本項では採取したキノコの試食を行っていますが、決してキノコの採取・喫食を推奨するものではありません。
キノコの判別は大変難しくときに重大な中毒事故を引き起こす危険性があります。くれぐれも素人判断でのキノコ狩りは
行わなず、ベテランの方に付き添ってもらうようにしましょう。まあベテランの方も間違うときは間違いますけど。

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前々回前回と二日がかりでキノコを観察してきた翌日。
いつもなら前日の収穫にニヤニヤと笑っているだけで終わるのですが、今回はここからさらに続きがあります。普段はあまりキノコを採らない私には珍しく、いくつかのキノコを採取してきていたのです。

以前から上げている動画内でも述べてきましたが、基本的に私はキノコを食べるのが嫌いです。特に肉厚で臭いの強い奴などは本当にダメで、食すときは鼻での呼吸を止めるほどです。
しかし少し前に自分でも食べられるキノコがあることを知ったことで、十把一絡げにまとめるのではなくまずは試してみて合うか合わないかを決めようという考えに至りました。

ということで、今回試してみるキノコ達はこちらです。

①チチタケ(左端)
②ムラサキアブラシメジモドキ(左上)
③アミタケ(中央左下)
④タマゴタケ(中央)
⑤ムラサキヤマドリタケ(右上)
⑥オオゴムタケ(右下)

アミタケは一度食べてみたこともあるのですが、あのときは量も少なく大した食レポもできなかったのでもう一度挑戦してみる次第です。さあ順番に料理していきましょう。


その前に下準備。
外で採ったキノコはまず塩水につけて虫出しをします。塩水に30分~一時間ほどつけておけば充分です。よく「キノコは水で洗ったらダメ! 旨みが抜ける!」という話を仰る方もいらっしゃいますが、まあそういう方は気にせず泥だけ落とせばいいんじゃないでしょうか。ちょくちょくウジとか入ってますけど、火を通せばただのたんぱく質ですし。
私は嫌なので虫出しをします。

一品目:アミタケとムラサキアブラシメジモドキのおろしポン酢あえ

まずはぬめりと紫色でまとめてみました。
アミタケとムラサキアブラシメジモドキをさっと茹でて、大根おろしとポン酢でいただくシンプルな料理です。アミタケは黄褐色のキノコですが、火を通すと赤紫色になるという特徴があります。赤紫と青紫で鮮やかな取り合わせとなりました。

問題の味の方ですが……、うむ。大根が辛い。
テキトーにぱぱっとすりおろしたのが良くなかったのかな。辛みが強くてキノコの味はあんまり感じません。そのおかげで問題なく食べられている、ということもあります。ムラサキアブラシメジモドキの方は柄が長く大きかったせいか、アミタケよりも若干土臭い感じです。
食感は実にぬめっています。一回湯をくぐった程度では両方ともぬめりはなくならず、噛んでみると繊維質の歯ごたえが心地いいですね。
ただやはり両方ともほのかにキノコの香りがしますね。大根のおかげでまぎれていますが、咀嚼中や後味の中にほんのりキノコ臭が顔を出す気配がします。一応耐えられる程度でしたが、このまま全力でこっちに飛びかかってくるのではないか、という恐怖が脳裏をよぎります。
なんでこんなにおっかなびっくり飯を食わねばならんのだ。


二品目:チチタケの味噌汁
次に試すのはチチタケです。チチタケはチタケとも呼ばれ、汁物や鍋に入れると非常に美味しい出汁になると言われています。栃木県ではチチタケ入りのそばやうどんが有名だそうです。
(聞いた話では、栃木に生えるチチタケは余所とはまたちょっと違うのではないか、とも言われているそうですが)

そこで今回用意したのはこれ。インスタントの味噌汁です。


コンビニで買ってきた味噌汁の元。お湯を注げばハイ完成というものですが、これを使ってチチタケの出汁とやらを比較したいと思います。
やり方は簡単で、左側(取っ手のかけた方)にはただのお湯を、そして右側にはチチタケを煮出した煮汁を入れるというものです。チチタケを適当に切り、色が出るまで沸かした湯に入れたものを準備しました。



出来たのがこちら。右側にだけ見える赤茶色のがチチタケです。
先にただの湯で作った方を飲み、水で口をゆすいでからチチタケ入りを口に含みます。

これには驚きました。私の貧乏舌でもわかる程明瞭な違いがあります。真っ先に気付いたのは粘度。チチタケ入りの方はわずかにとろみがつき、口当たりもまろやかになっています。さらに普通のお湯入りの方に感じた、インスタント特有のトゲトゲした塩辛さが薄まり実に優しくやわらかな味わいに。
最後に飲み干すと、口の中には他の出汁を追うようにわずかな香りがふわりと残りました。後味もマイルドで、料理を支える縁の下の力持ち的なイメージです。料理は出汁で変わると言いますが、安っぽいインスタント料理が随分様変わりしたように思いました。

「うべえええ」

しかし汁に入ったチチタケ自体を食べてみると、これがひどい。まず食感が悪いのなんの。ぼそぼそとした身は汁に入っているのに粉っぽさすら覚え、噛みしめる感覚も舌に残る感覚も気持ちが悪い。味もしっかりキノコ味が残り、私的には二重の苦しみです。
もともとチチタケが属するベニタケ科は他のキノコとは違って、崩れやすい組織構造をしているのですが、ここまでとは。栃木の人はどうやって食べてるんだろこれ。塩漬けとか干物にしたらまた変わってくるのでしょうか。

感想としては、鍋に入れるのはいいけど身は誰か別の人に食ってもらいたい、という感じ。



ちなみに煮汁だけ舐めてみたらなんか不愉快な味でした。他の出汁汁の旨みを抜いて、えぐみや臭さだけ残したような。何でこれが料理を美味しくできるんだ?



三品目:ムラサキヤマドリタケのオムレツ

続いてはムラサキヤマドリタケのオムレツです。
味噌汁二杯飲んで結構お腹は膨れてきましたがどんどん行きましょう。

作り方は簡単、一口大に切り分けたムラサキヤマドリタケをバターでしんなりするまで炒め、とき卵を入れてまとめるだけ。味付けは塩コショウだけです。

火を入れても色味がしっかり残ってるのがわかりますね。私自身料理のスキルが無いので卵をまとめるだけで手いっぱいでしたが、やりようによっては色味で一工夫付けることもできるのではないでしょうか。

食感は傘と柄で随分違います。柄はシャキシャキとした歯ごたえで、噛めばほぐれる気持ち良さがあります。対して傘はフワフワした歯触り。本当に卵と同じくらいで、一緒に噛めば全く違和感が無いほどです。そして肝心の味ですが、

「うぐ、ふ……」

完璧なまでのキノコ味。味も香りもこれ以上なくキノコです。というかバターで炒めてる間から、キノコの香りが立ち上っていて、まあそうだろうなとは思っていました。
イグチはキノコっぽくないとか聞いたのに嘘つき!
これ、キノコじゃねーか!



四品目:タマゴタケのフライ

さていよいよメインディッシュです。そもそもこの企画はこれを試してみるために行われたものと言っても過言ではありません。ついに出会えた念願のタマゴタケ。その味は非常に評価が高く、キノコの中でも最高峰と呼ばれています。

料理方法は図鑑などでもオススメされていたフライにしてみました。卵とパン粉を付けて油で揚げるだけ。塩コショウなどの味付けもせず、そのままさっくりいただきます。さくさくとした衣の下にはキノコらしからぬ軟らかな食感。そのまま香りが鼻に抜け、味覚が明らかになっていくと、

「!!!!!!!!!!!!」

驚きました。これには本当に驚きました。これ、美味い!
なんというか、これは本当にキノコなのかと疑いたくなるような味わいです。例えるなら白身魚。マクドナルドのフィレオフィッシュに挟んでるフライ、あれを上等にしたような感じです。そして味もしっかり付いている。ソースなどは付けなくても充分美味しさが感じられます。もともとの大きさがそれほどではなく肉も薄めだったせいか衣が強めに出てしまいましたが、それでも充分味わうことができました。
これは今までのキノコという既成概念を大きく覆すものと言わなければならないでしょう。まさに感動の味でした。惜しむらくはなかなか手に入れることができないということでしょうか。場所によっては結構生えているらしいのですが、地元では今まで見たことがありません。

なお、この感動を後日友人のマッコウに伝えたところ
「白身魚のフライ食べたらいいんじゃね?」
と言っていました。そうだけど、そうじゃねえよ。



五品目:オオゴムタケの黒蜜あえ


最後はデザートのオオゴムタケです。ずんぐりとした姿からは想像できませんが、オオゴムタケの中は白く半透明なゼラチン状。黒い表皮を取り除き、さっと茹でたものに黒蜜をかけておしまいです。

これは完全に食感を楽しむものですね。もともとゼラチン質の部分には味も匂いもなく、口の中には黒蜜の甘さだけが広がります。その肝心の食感ですが、舌で転がす分にはワラビモチのようなフルフルとした弾力があります。これを噛んでみると一転、ざっくりとした歯ごたえが返ってきました。やはりキノコの繊維質はあるようです。
うーむ、この食感。どこかで似たようなのを味わったような気もするけど、思いだせない。くずきり? いやところてんに近いか?

独特の食感は非常に面白く、楽しめるキノコでした。ただ面倒なのは皮むき。こいつの黒い表皮、思った以上にむきにくいんですよね。ブドウとかみたいについーっといけるかと思いましたが、千切れるばかり。仕方なくリンゴの皮むきのように包丁で削ぎ落していきました。そのせいでだいぶ身が削れちゃったなぁ。



以上、六種五品のキノコ料理でした。
今回選んだのはいわゆるキノコキノコしたものではなく、変わり種が多かったのでキノコ嫌いな私でもそれほどダメージは受けなかったかな。全体を通してみた中で、ダントツはやはりタマゴタケ。これはまた見つけたら食べてみたいと思えるキノコでしたね。
それ以外に関してはダメだったり、まあ食べれなくはないかという感じ。今後積極的に採って食べるかと聞かれれば、うーんってところです。ただ今回試した料理以外にも、こうすれば美味いとか、一度干してから食べるべき、という意見もあるかもしれません。それらは今後機会があれば試していきたいと思います。あと友人達にも面白半分で食べさせてみたいですね。


ちなみに今回の試食では家族にもちょっと味をみてもらっていました。軽く味見程度のものですが、食レポに見落としが無いようにとの配慮です。万全の準備、さすができる男の私です。

「一応、信頼はしているけど。これ、本当に大丈夫なんだよね?」

おそるおそる尋ねる家族に、私はにこりと微笑みました。


※素人判断での採取・喫食は絶対にやめてください。

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他12件のコメントを表示
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>>9さん
オオゴムタケは肉厚なせいで錯覚しますが、いざ料理してみると結構量が少なく感じます。成菌を4~5個ほど採ったらしっかり味わえるかなぁ、って感じです。
73ヶ月前
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信州大学でタマゴタケの人工栽培の研究進められてるそうですし、ガガンボさんが絶賛するほどの味わい。
養殖されるといいなぁ
73ヶ月前
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タマゴタケは初心者向けでしかもうまいんですよねー。
ぜひとも食ってみたいものです。
73ヶ月前
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さすがマッコウ氏w
73ヶ月前
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チチタケの旨味は親油性らしいので油で炒めてからその油ごと汁にすると美味しくなりやすいです
茄子などの油を吸いやすい野菜と一緒に炒めても良いですね
食感に関しては何をしてもボソボソなので身そのものを好んで食べる人はあんまり居ないですし
出汁が出た時点で役目は果たしているので汁だけ飲んで身は残してしまっても良いかも
73ヶ月前
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 ちたけうどんにするときは油で炒めるほか、佃煮にしてしまうなんて方法もあるそうです。
 いずれにしても糖や油脂であのぼそぼそした食感を和らげて食べているようですね。
 旨味は塩類と摂るとかなり印象が違うので、煮汁も塩味つけると違いが判るかもです。家では鍋なんかにするときは煮干しみたいな扱いで、出汁だけとって取り出したりしてますが。
 タマゴタケ、ミズナラ林に出るので、そこそこ標高が高い所なんですよね…ガガンボさんの採集動画にカラマツ林あったので標高的に言えば、探せばそこそこの距離で採集できる場所あったりしそうですが…
72ヶ月前
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>>17さん
>>青さん
油ですか。やはりまだ他にも料理方法があるのですね。次の機会にはまた試してみたいと思います。
以前動画にしたカラマツ林は高速入って車で2~3時間ほどかかる場所です。県北にまで出向かないと高い山があまりないので、なかなか出会いが限られてきます。近場に山がある土地が羨ましいです。
72ヶ月前
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私もキノコ臭が得意でないクチですが、オオツガタケがとても美味に感じました。
調理法が違うのでなんともですが、タマゴタケよりも(個人の感想)です。
機会があればぜひ。。
72ヶ月前
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ガガンボさんに影響されて久喜の巨大ニオウシメジ見にいってきました。面白かったです。
72ヶ月前
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友人のススメで貴殿の各動画見させてもらっております。
実は、自分の様々な趣味の関係でタマゴタケは色々な場所で見ていたりします。
福島の被災地内にある城山(真横は海なのでせいぜい標高数十m?)でフェアリーサークル状。
東京の井之頭公園にも出れば、鉱石採集で行った標高2000mの山にも出てました。
ただし、どんな時にもその日の全工程で1~3本、上のフェアリーサークルでも5本それっきりで、
近く探しても出ていません。
自然状況に加え、採集家も多いそうですし、なかなかのレアキノコでしょうね。
72ヶ月前
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