ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

  • 目が覚めるとそこはオークの村でした 1

    2014-02-18 04:19

     さて、異世界の存在について考えたことはあるだろうか?
     存在するのか?
     あるとしてどんな世界か?
     モンスターが生きているのか?
     魔法が使われているのか?
     剣や槍で戦う戦士がいるのか?
     などなど、上げ出せばきりがない。
     しかし、俺はそもそも異世界の存在については、これっぽっちも信じてなどいなかった。電気エネルギーを用いた現代の科学技術がその存在を証明できないなら、異世界なんて存在しない、と。地球以外に生命体の存在する惑星があるかもしれない、ぐらいの認識は持っているが、それは異世界ではなく、この世界での新たな可能性の話だ。

     ここで俺は最初の質問に答えよう。異世界の存在について、俺は存在しないものだと考えていた。
     そう、この考えはすでに過去のものになってしまったのだ。
     異世界の存在を否定できなくなってしまったのは、たった数時間前のことである。


     AM 25:00
     そろそろ寝ないと明日に差し支える時間だった。
     俺はプレイ中のオンラインゲームからログアウトし、パソコンの電源を落とした。ハードディスクの回転音が静かに消えていったのを聞き届ける。明日はどうも豪雨らしい。雷も伴うのだという。万が一の落雷に備えて俺はコンセントを抜いた。
     片づけも終わったところで、明日の準備を簡単に行う。
     明日は朝から体育の授業がある。体操服を準備しておく。授業内容はなんだったかな、と小さく呟いたところでサッカーだったことを思い出し、ゲンナリした。なんで足で球を操る遊戯なんてあるんだ。忌々しい。
     通学用の鞄の中身を確認し、制服もすぐに着られるようにしておく。はい、オッケー。これで明日の遅刻と忘れ物はないだろう。ちゃんと時間通りに起きることができれば、だが。
     スマホの目覚ましを7:00にセットしたところで俺は照明を落とし、布団に潜り込んだ。
     目を閉じると、徐々に意識が沈んでいく。そのまま身を任せる。そして俺はぐっすりと夢の世界へ誘われた。

     翌朝。
     俺はスマホのアラームによって覚醒した。
     開いているかわからないような目を頼りにスマホを探す。昨晩と同じく枕元に置いてあった。掴み、画面をタッチする。音がやんだ。俺はゆっくりと体を起こした。

     そこは俺の部屋ではなかった。俺が寝ていたベッドまでは見覚えがある。しかし、そこから先は全く覚えのない風景が広がっていた。

     大草原である。
     気持ちの良い風が吹きぬけていた。太陽は温かい日差しを大地に送っている。俺の体も中から温まっていくのが分かった。しかし、心がすーっと冷えていくのを俺は感じていた。

     ここはどこだ。
     本当にどこだ。

     半分ぐらいしか覚醒していなかった脳ミソが一気にフル回転を始めていた。それもそうだ。この現状に体も心も追いついていない。どういうことなんだ、これは。わけがわからない。わからなさすぎる。

     俺はとりあえずベッドから降りることにした。柔らかい草の感触、その向こう側に少し湿った土の温度が足の裏から伝わってきた。俺は昨日寝る前と同じ、裸足だった。
     
     左から右へ、ぐるっと視界を動かす。取り合えず草原のようだ。草と時々木とまれに岩ぐらいが見えた。振り返ろうという気持ちにはならなかった。

    「どこだよマジで……」

     遂に呟きが漏れた。いよいよ余裕がなくなってきた。
     その時、俺は一つの可能性を思いついた。
     そう、夢である。
     俺はまだ自室のベッドの上で寝ていて、こんな大草原の夢を見ているのだ。なるほど納得できる。そうだ、そうに違いない!理由はないが確信に迫った気がした。
     そこで、俺は寝ようと考えた。もう一度寝たら、今度は自分の部屋で起きることができると思ったからだ。
     ベッドに横になろうと振りかえる。すると。

    「Grrrrrrrrrrr……!」

     謎の巨人がベッドを挟んで向こう側に立っていた。その手には棍棒。すごく、怖い。

    「はい?」

     すごく間抜けな声が出てしまった。
     その直後、巨人は棍棒をブンと振りおろした。棍棒はベッドに着弾し、粉々に吹き飛んだ。とんでもない威力、いや怪力である。

    「Brrrrrrrrrrrr!!!」

     明確な敵意を俺は人生で初めて感じ取った。この巨人は明らかに俺を敵視している。ていうかその棍棒で殺すつもりなのだろう。俺を。殺してどうするのだろうか。いやそんなことを考えている場合ではなかった。夢だとしても、俺は死にたくない!
     回れ右をして、俺は全速力で逃げた。それはもう今まででこんなに本気をだしたことはないだろうというぐらい全力だ。腕もぶんぶんふっている。必死すぎて物凄くおっかない表情になってしまっているだろうが、それどころではない。

     ずしんずしんと地面が軽く震えのが分かった。後ろを振り返る。巨人は俺を追いかけてきていた。すっげえ速さで。怖い、怖すぎる!
     俺は必死で走った。走り走った。
     しか考えればすぐにわかることだ。巨人はその名の通り巨人で、3メートルくらいは余裕でありそうだ。対する俺は170センチぐらい。一歩一歩の歩幅が違いすぎる。すぐに距離を詰められた。巨人の影が俺を覆い尽くしていた。
     影が動く。巨人は棍棒を振り上げていた。そのまま俺に振りおろすつもりだろう。たぶん真上から来る。動いてる影がちょうど視線の先にあった。俺は咄嗟に左に跳ねた。棍棒が振りおろされる。左足首を激痛が襲った。かわし切れなかった。

    「っでえええええええええええええ!!!!」

     ゴロゴロと無様に地面を転がった。受け身なんてとてもじゃないがとれなかった。今までに味わったことのない痛みだった。思わず左足を抱える。完全につぶれていた。ていうか千切れていた。もうない。涙を浮かべながら巨人の棍棒の先をみた。地面がえぐれてる。足はたぶんぺしゃんこだろう。
     俺はもう逃げられなかった。あまりの痛みと恐怖のせいで、体が言うことをきかなくなってしまっていた。
     巨人がこちらに向き直り、一歩二歩と距離を詰めてきた。そして棍棒を振り上げた。
     死ぬ。夢かどうかなんて考えはなかった。恐怖が染みついていて、そこにあるのは迫る死の実感だけだ。
     棍棒が振り下ろさせる。

     終わった。
     堪えるように目を瞑った。
     
     しかし、いつまでたっても何も訪れない。変化はこない。俺はまだ生きている……?

     俺は恐る恐る目を開けた。するとそこには、炎に呑まれもだえ苦しむ巨人の姿があった。
     3mもの体躯が炎に包まれ、徐々に焦げ初めている。動きも鈍くなってきた。やがて巨人は膝から崩れ落ち、動かなくなった。
     プスプスという音と、肉の焦げた匂いが鼻についたが、意識はそこまで回らなかった。

    「大丈夫!?」

     女の子の声が聞こえた。
     人間の声だ。俺を心配してくれている。
     助かった、生き残れた。そう感じた俺は、ゆっくりと地面に倒れこみ、意識を失った。


  • 広告
  • とんこつラーメン

    2014-02-13 03:11

     浮かんだ油がキラキラと光を反射している。見るものの食欲に大きな揺さぶりを掛けてくる。
     立ち上る湯気に乗せられた、ネギとチャーシュの香ばしい香りが、鼻腔から伝わり脳を刺激、さらに食欲をかきたてる。
     これは、拷問だろうか?
     目の前に置かれた、トンコツラーメンが「さあ食べてくれ!」と言わんばかりの魅力を醸し出している。
     胃袋は限界が近いのか、大きな悲鳴を上げている。ここが学校のクラスなら、隣の席のクラスメイトだけでなく、周囲の全員にまで聞こえるのではないかという大きさだ。
     ゴクリと、喉を鳴らして生唾を飲み込む。しかし、目の前のどんぶりの中身を食べることは出来ないのだ。勢いをつけて視線を下に落とした。
     ダイエットを初めて三日目。
     夜食間食を徹底的に断絶している今、こんな深夜の時間帯にとんこつラーメンを口にするなど、自殺行為もいいところである。
     しかし、落とした視線の先には割りばしが置かれており、思う存分麺を啜って下せえ!と語りかけられているような気もする。しかし、耳を傾けてはいけない。ぶんぶんと首を横にして、耐える。
     割りばしの横には蓮華もあった。さあこの黄金のとんこつスープを気の済むまで飲み干してくだせえ!という幻聴さえも聞こえてくる。しかし、決して、決して屈してはいけないのだ。量の頬を二回ほど叩き、幻聴を追い払う。小気味の良い音と痛みが、意識を現実に引き戻してくれる。

     しかし、人間の我慢とは、そう長くはもたないものである。

     目の前のとんこつラーメンから、もう、目を背けることができないのだ。
     黄金のスープ。油が輝き、湯気が濃密なその匂いを伝える。食べたい。
     肉厚のチャーシュー。噛めば肉汁が口の中で広がり、たまらず舌鼓を打つだろう。食べたい。
     しなやかな麺。コシと弾力。噛み応えが見るだけでわかる。喉ごしなんて想像しただけで、ああ、食べたい!
     適量に振られたネギ。鮮やかな唯一の緑色。色彩のコントラストが絶妙である。ああ、食べたい!!

     唇の端から涎が垂れ始めていた。手首で拭うが、すぐにまた滲みでてくる。拭っても拭っても分泌は止まらない。
     目の前におかれているのは、ただの美味しそうなとんこつラーメンだ。しかし、その魅力は桁違いである。視界が歪み、頭がぐらぐらと地震もないのに揺れているのである。

     右に視線を逸らせばそこには胡椒が置かれていた。すこし振りかけるとさら風味、苦みがまして味覚を刺激する。適量をふりかけて、食べたい!

     ずるるっ、と後ろで麺を啜る音がした。振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべ麺を啜りスープをゴクゴクと飲んでいる人の姿があった。

     視覚、嗅覚、想像上の味覚。その全てに抗い、我慢を続けていたが。

     聴覚からの攻撃により、堤防は決壊した。

     右手を光速で繰り出し、胡椒の瓶を掴むと、どんぶりの中央に2、3回振りかける。
     そして瓶を瞬時に戻し、今度は割りばしをその手で掴んだ。勢いよく、割った。真ん中から綺麗に二つに分かたれた割りばし。良いことがありそうだった。
     それを、一気にどんぶりの中に突き刺す。そして、掴む。しなやかな麺を。スープ飛び散らせながら、持ち上げる。そして……口の中に。割りばしを引き抜いて咀嚼、咀嚼、咀嚼。

     ああ、うまい。予想以上の美味。天にも昇る味わいである。幸せ。

     次に蓮華を掴み、スープを掬う。引きあげ、口の中へ。舌の上で泳がせ、飲み込む。

     ああ、うまい。予想以上の美味。脳内に花畑が広がる。幸せ。

     そして、チャーシュー。蓮華から割りばしに持ち替え、一揆に距離を詰める。掴んだ。引き上げる。そして口の中へ放り込む。咀嚼。染みたスープとチャーシューそのものの肉汁が口の中いっぱいに広がる。

     ああ、うまい。予想以上の美味。三途の川が見えてきた、おじいちゃんが手を振っている。

     もう一度麺を掴む、今度はネギを乗せて。口の中へ。咀嚼、咀嚼、咀嚼。

     ああ、うまい。おじいちゃんとんこつラーメンおいしいよ。幸せだよぉぉぉぉぉ!!


     のち、5分で間食。
     このときを持って、ダイエット終了。
     明日は味噌ラーメンかな。

     おしまい。


  • 貞エヴァ完結記念長編SS「君ともう一度つなぐてのひら」p.1

    2013-06-03 02:211


     結果だけでいうなら僕は明城学院付属高校に合格した。その日、受験した教室は炊いたストーブの必要性を疑ってしまうくらい凍えていた。
     手応えは確かだったように覚えている。人生で初めて本気になって打ち込んだ受験勉強が実を結んだと思っている。いや間違いなくそうだという確信を持っている。僕の人生の中でこの受験勉強とその合格は大きな自信となって残っている。今でも語り草にしているほどに。
     発表後渡された入学課題を上機嫌だった僕はその日のうちに全て終わらせてしまった。僕自身も驚いた。こんなに喜びに満ちた日もなかったんだろう。そのあと僕が何をしたのかは覚えていない。
     その翌日、僕は早速家を出る準備を始めた。お世話になっていたおばさんの家から明城付属はあまりにも遠い。通うのは不可能だった。僕は寮での生活を選んだ。そもそも寮生活が目的で選んだようなものだった。希望を探すために僕は自分を自由にするという選択をしたのだ。一人で生きる。もちろん生活費や学費はかなり援助してもらうことになっているが、その援助もいつかしっかりと返すつもりでいる。僕は自分を試しているのだと思っている。希望を見つけることができるのか、生まれ変わった僕自身の手で。

     三月末に僕は都内に引っ越した。おばさんにはいつでも帰ってきてねと見送られた。覚悟もなにも決めず、ただそうしたいからと一人暮らしを決めたけれど寂しさは確かに残った。同時に温かさも。親離れがどんなものか、両親のいない僕でも経験することになった。何一つ文句も言わず血のつながりの薄い僕をここまで面倒を見てくれたおばさんを、僕は一生感謝し続けるだろう。
     四月初め、僕は晴れて明城付属に入学した。完全に新天地だった。右を見ても左をみても知らない人だらけだった。当然だ。僕はそれを望んだからだ。他人の声が、手のひらが僕を傷つけ、僕もまた同じように他人を傷つける。そんな当たり前の人と人との触れ合いのなかで僕は希望を見つけると決めたのだから。

     そして始業式の今日、群がる同級生をかき分け、いくつも並んだ掲示板から僕の名前を見つけるのは本当に苦労した。そして僕は自分の名前がもしもなかったらどうしようとすこし不安も感じていた。実はあの合格通知が間違いだったら……?そんな懸念も僕の名前を4つ目の掲示板でようやく見つけた時に杞憂へと変わった。
    『碇シンジ』
     明城付属学園新入生クラス分けの掲示板に僕の名前はしっかりと記されていた。1-Dという所属と学籍番号も一緒に。

     さっそく僕は教室を目指した。オープンハイスクールの時に見て回った校舎の構造はその時にほぼ覚えていた。新しい環境への期待を不安が入り乱れた喧噪を受け流し、校舎の地図が載っている新入生歓迎のハンドブックを握りしめたまま迷うことなく教室にたどり着いた。中の騒がしさが廊下まで伝わってくる。様々な思いが入り乱れた教室への扉をがらがらと開き、中に一歩踏み込んだ。何人かが僕に気付いてこちらを向いた。がすぐにその視線は元の場所に戻っていった。それは一人で読んでいた本であったり、早速作った友達との会話の中であったりと様々だ。何人かの女子がまだ僕の方を見ている気がしたが気にせず僕は自分の机を確かめようと、黒板の右側に張られている座席表に目を通した。左側一番目の列の前から二番目。苗字が碇だから当然といえば当然か。などと思いながら指定された僕の新しい座席に座り、鞄を机のフックに引っ掛けた。
     ふう、と僕は一息つき、背もたれに体を預けた。そもそも新しい環境になかなかなじめない僕だ。体中を巡る緩い緊張感はまだしばらく抜けることはないだろう。出遅れることになるとはわかっているが、初日から誰かに話しかけにいくような気分は湧いてこなかった。
     しかし僕のこの思いは目の前の席のクラスメイトに気付いた時点で覆ることになった。
    「あれ?確か君は受験の日に……」
     目の前の眼鏡をかけた天然なのか判断しにくいパーマの男子が机の上に鞄をドサリと置いた瞬間、その音に気付き少し顔をあげたところで、目が合った。その顔つきには心当たりがあったため、思わず話しかけていた。
    「……ん?あ、思い出した!めっちゃくちゃ可愛い女の子をナンパしてたヤツか!」
     瞬間、今まで思い思いに今の時間を過ごしていたクラスメイトの視線がざざっ、と僕の方に向けられた。彼が割と大きな声で言うために全員気付いてしまったようだ。うかつだった。僕はたまたま女の子に声をかけたという事象がナンパに相当するということに気付いていなかったのだ。今僕に目を向けたクラスメイトの99%強が『ナンパ』というワードに反応したんだろう。僕だって逆の立場なら反応したに違いない。
    「だ、だからあれはナンパなんかじゃないんだってば!」
     と、僕は咄嗟に反論する。が、慌てた否定が逆に肯定の意味を含んでしまうことに動揺している僕は気付けなかった。1-Dに所属する碇シンジのナンパ疑惑はますます深みを増していく。
    「まぁでもあんなに可愛い子がいたら声ぐらいかけちゃうよな、その気持ちはわかるよ。俺だってそうするさ」
     自分の発現がクラスの注目を集めることになってしまったことに気付いた眼鏡の男子はさりげなくフォローを返してくれた。ナンパというワードも無難なものに置き換えられていたゴメン、と彼は目配せをくれた。たぶんクラスの全員があつまるころにはきっと質問攻めにあうだろうけど。まぁ彼とうまくやっていける機会ができた良しと考えたほうがいいかもしれない。それにクラス全員との話題ができたとなれば尚更だ。少しお近づきになりたくなかった話題ではあるけど。
    「君、受かってたんだ」
    「おまえもな!」
    「でもまた会えるような気がしてたよ!」
    「実は……俺もだ!」
     にこりと笑い合ってにぎりこぶしをコツと合わせた。もう彼とは打ち解けれたんじゃないかと思う。
    「あ、そうだ名前教えてよ」
     彼の名前を僕はまだ知らない。僕の前後の人の名前ぐらい確認しておくべきだったと心中後悔した。
    「俺は相田ケンスケ。えっと、碇シンジ……で、あってるよな?」
     どうやら彼、相田は僕がいまやらなくて後悔したことをしっかりと実行していたらしい。
    「掲示板で見たんだよ。ほら、俺一番初めだから後ろのやつの名前ぐらい見てた方がいいだろうなって思ってさ」
    「僕はたったいま前後の人の名前を見とけばよかったって後悔してるよ」
    「間違いないな。じゃ、よろしくな碇」
    「こちらこそよろしく、相田君」
     君づけが取れて、名前同士で呼び合う仲になるのはいつになるのだろうか、と期待している自分がいたことに僕は驚きを隠せなかった。こんなにも人と触れ合うことが楽しいと思ったのは初めてかもしれない。仲のいい友達は中学にもいたし、連絡もまだしている。みんな無事に希望していた進路に通ったみたいで今度お祝いをやろうぜ、なんてお誘いも来ていた。でも、彼とは何か深いところで仲良くなれる、もうなれたんじゃないかと思うからだ。なぜだろう。嬉しくて涙が出そうだった。