マッカーサー「日本の戦争は自衛戦争」だってお(バンバンバン 中編
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マッカーサー「日本の戦争は自衛戦争」だってお(バンバンバン 中編

2013-08-13 18:38
  • 7
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。いきなり旧霧島家日誌読者の人がコメントをくれて歓喜の至りの霧島である。恐らくツイッター経由ではなく旧霧島家に載せた連載再開のお知らせを見て来た人と思われ、感謝感激欣喜雀躍まさにこれ

尚、動画との落差が酷くて動画制作のモチベーションが危うい模様


さて、前回の続きである。

前回説明した通り、ダグラス・"妄愛教育ママの犠牲者"・マッカーサー先生は聴聞会に呼ばれる。実際には、マッカーサー以外にも陸海空三軍の長官とかも呼ばれておるのだが、まぁ今回はマッカーサーの発言が問題なので置いておこう。

この時のマッカーサー発言の全文は、現在ネットで読む事が出来る。有名どころでは正論に連載されてた奴のweb版があるな。尚、全文を和訳したものでかつネットで読めるのは、私が探したところでは存在しない様子である。読みたければ正論を32巻ほど集める必要がある。

産経もあこぎな商売するなぁ。

まぁそれは置いといて、マッカーサーが例の発言を行ったのは対中海上封鎖戦略についての質問においてである。即ち、「共産党中国を海上封鎖するという戦略は、第二次大戦における対日迂回封鎖戦略と同じものではないか」と問われたのだ。

当然、この質問は「第二次大戦太平洋戦線の戦略が、共産党中国に有効か」という話である。

これに対し、まずマッカーサーは第二次大戦で何故米軍は迂回封鎖戦略を採ったか、そして何故にその戦略は成功したかという事を述べる。その上で、対共産中国海上封鎖戦略の有効性を説いた訳だ。

マッカーサーは、この太字にした部分にて、自衛戦争云々の発言を行っている。


第一に、マッカーサーは日本は凄まじい労働力を抱えた国であったと強調している。彼は「日本は八千万に近い膨大な人口を抱え、それが4つの島に犇いている」と表現したが、これは決して誇張ではない。2010年現在でも日本は世界人口ランキング10位である。

ちなみに国土も実は結構広い。第二次大戦当時に比べて滅茶苦茶小さくなった現在の国土面積ランキングでも、現ドイツより僅かに大きく、イギリスより100万キロ平方ほど広い。人の住める土地の面積?知らん。

閑話休題。マッカーサーの労働力発言を理解するには、第二次世界大戦前夜、列強とされた国がどういう国か理解する必要がある。ゲームの話ではあるが、HoI2界隈では七大国という表現がなされる。世界征服が比較的現実的な、七つの列強国だ。

まず、リアルチート超大国ソ連、米国。次いで、世界帝国の残照イギリス、西~中欧の覇王ドイツ。更に一段落ちて、かつての陸軍大国フランス、極東の新生老大国日本。そして列強からずり落ちる一歩手前で踏みとどまるイタリア

ソ、米、英、独、仏、日、伊。この内ソ連と米国が圧倒的で他がゴミに見えるのが戦後、というか現代の人間だが、実際のところ、大戦前夜の両国のプレゼンス…国際政治への影響力はそこまで大きくなかった

ソ連は日独を中心にかなり警戒されてはいたが、第一次大戦、ロシア革命、白軍と赤軍の内戦と国内のゴタゴタが続いており、二次大戦前夜になってようやく実力を取り戻しかけてる、というところ。米国に至っては、開戦直前の軍事費が七大国中最低である。元々孤立主義の国で、他人の争いには介入しない国民性だから仕方ないのだが。

むしろ、英仏独伊の方が、第二次大戦以前の国際政治では重要な役割を演じていた。英仏独伊の四国こそ大戦前夜の列強だったのである(日本は国際政治の中心地欧州から遠すぎるという立地問題があった)。

じゃあこいつらの人口はどれぐらいかと言うと、統計によって前後するが多くて7000万(ドイツ)、少ないと4000万(フランス)とかである。一方日本はやはり統計によって前後するが、少なく見積もっても7500万程度はある。

当時の日本は、先進列強国の中では非常に豊富な労働力を抱えた国だったと言える訳である。又、マッカーサーは数と同時に労働者の質にも言及しており、月5ドルの生活保護貰ってるニート状態より月給1ドルの農場でこき使われる事に幸せを感じるトロピコ人並みであると述べている。

要するに、日本の人口は当時においても特筆すべき多さであり、しかも一億総社畜民族である。それが為に、米ソほどじゃないにしても、当時の日本は列強筆頭と言えるほどの労働力を抱えていたと、マッカーサーはそう言っておる訳である。


そしてマッカーサーの証言は、それ故に、日本人には仕事が必要であったという方向に行く。日本人は数が多い上に勤勉であるから、農業だけで全国民に仕事がいきわたるという事はない。日本人は工場を建て、そこで働いた。

先の八千万人発言の際、マッカーサーは「その半分近くが農業人口で、あとの半分が工業生産に従事していました」と述べている。

しかしだ。工場には原料が必要である。原料、即ちマッカーサーの言葉を借りれば「綿がない、羊毛がない、石油の産出がない、錫がない、ゴムがない、他にもないものばかり」だったのである。

実際、日本は無資源大国だ。いや、全くない訳ではないんだが、既に掘り尽くしてしまっていたり、掘れば掘るほど赤字になる埋まり方してたり、まだ発見されていなかったりして、事実上無資源国家なのだ。

佐渡で有名な金銀は掘り尽くしたし、当時はまだ満州の油田も発見されておらなんだ。大慶油田も遼河油田もな。いやまぁ、大慶油田は一応発見はしたんだがとてもじゃないけど今の石油精製技術じゃ無理と諦めてる。

まぁ、大油田だと気付けなかったてのもあるみたいだが。どっちにしろ他にもないない尽くしで話にならん。この辺の話を理屈ではなく感覚で理解するのは難しい。私自身、小学生の頃から軍オタをやっておるが、感覚で理解したのは最近である。

まぁ、ツイッター読んでる人は知ってるだろうが、HoI2である。さっきも言った、第二次大戦が舞台の大規模戦略ゲー。日本でスタートすると、工場が各地に立ってて非常に立派な工業力(IC)を誇ってて「流石七大国の一角」となるのだが、その工場を動かす鉄も石炭も希少資源も出ない。

そのせいで、開幕してすぐ貿易協定を各国と結んで資源を輸入しまくらないと、三ヶ月と経たずに原料切れを起こし、工場がどんどん操業停止して物凄い勢いで工業力(IC)が下がっていく光景を見る事ができる。

実際に日本の原料の戦略備蓄が三ヶ月分しかなかったかどうかとかそういうのは置いておいて、当時の日本はそういう国だった訳である。

この点は、現代でも変わっておらんな。日本は内需八割、殆ど国内市場だけで発展してる国だが、その国内市場に売る為の原料は輸入頼りのものが多い。最たるものが石油だな。石油がなくなったら農業すらできなくなるから相当である。

さて、いつも通り話が逸れ気味だが、『日本は凄まじい労働力を抱えた国』であり、その労働者が働く為の『工場の原料は輸入するしかない国』だったという事を、マッカーサーは論じている訳である。

故に、何らかの理由で原料の供給を断ち切られたなら、「一千万から一千二百万の失業者が日本で発生するであろう」とマッカーサーは述べている。日本人はそれを恐れた、と。そして、「日本が戦争に飛び込んでいった動機は、大部分がその脅威から逃れる必要に迫られてのことだった」と、例の発言をするのである。

この発言が、はたして自衛戦争発言なのかどうかで、色々言われている訳だな。ちなみに、ここの部分の英文は

They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million
people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore, in going to war was
largely dictated by security.

である。



では、今回はこんなところで。後編に続く。
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対してドイツは
国民にとって国土が狭すぎるという理由で侵略を行った。

ぶっちゃけ、オランダ植民地とかのインドネシアあたりを抑えて、ドイツ切って大英帝国に泣きつけば停戦持ち込めたんでなかろうか。対ソ連は独力で備えるしかない
86ヶ月前
×
次の題材にゃ今一番ホットな"エジプト"でお願いしゃす!!
86ヶ月前
×
>>1
まぁ、一言でまとめてしまうと「国民<<<<<国土」を何とかする為、には確かになってしまいますなぁ。細かく見ていくと色々あるんですが。ラインラント進駐は固有の領土の復活だし、オーストリア合邦はどっちもドイツ民族である以上当たり前の事だしズデーテンラントも民族自決を考えれば当然(方法が荒っぽい?知らん)、チェコや西ポーランドは旧ドイツ帝国領だから領有権主張するのも一定の説得力がない訳じゃない。チェコ≒ベーメン王国だし、西ポーランドにはシュレージエンとかありますからね。独ソ戦も、まぁほっとけば1940年代中にソ連から仕掛けたでしょうしね。
無論これはドイツから見た話で、他国から見れば話は違ってくるんですが。特にポーランド。まぁあの当時のポーランドは調子に乗ってるというか誇大妄想気味ではあったけど。

その程度では、日本が連合国と停戦するのはまず無理です。英米政府首班がチャーチル・ルーズベルトという無能キチガイコンビになった時点で無理です。完全に意地だけで戦争継続して、ただでさえ破産寸前だったイギリスに完済まで50年かかる借金背負わせて戦勝国が没落するという珍プレーやらかしたチャーチル。その無駄に高いプライドと、開戦後はオランダ王室の亡命を受け入れているという状況。しかも彼はアジア植民地にかかわっていたのでアジアでの英国の影響力を弱らせる気はないです。オランダの植民地だけで見逃して、は通らないでしょう。
しかも、「枢軸国には無条件降伏以外認めない」とか言い出してチャーチルにすら「何言ってんだコイツ」って顔されたルーズベルトがいます。日本が勝ってた時期は、英国への輸送艦隊がデーニッツの灰色狼にボコボコにされて、チャーチルをして「アメリカの支援なかったら死ぬ、何があってもとにかくアメリカを英国側に引き込んでそのまま繋ぎ止めないとマジ死ぬ」ってなってた時期ですから、英国側からとりなしを得るのも難しいでしょう。しかも、そのとりなしするのがまずチャーチルだし。
いわゆる連合国と妥協するなら、せめてチェンバレンが首相だった時期でないと無理でしょう。まぁ、北支での無茶で台無しになりましたが。チャーチルも比較的親日的な政治家ですが、やつが首相になった頃にはもう無理ゲー感が半端ではないです。
86ヶ月前
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>>2
「おう「イスラム原理主義」を返すんだよ あくしろよ」
「返せばエジプトの記事を書いて頂けるんですね」
「おう考えてやるよ(やるとは言っていない)」

まぁ、ネタはともかく、モロにエジプトでのイスラム原理主義について書いてある本だからね、アレ。
後、モサドの本も貸してたっけ? もし貸してたらそっちも返してほしい。
とは言っても、まだしばらく京都にいるんだけどね
86ヶ月前
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いや、モサドは借りてない イスラム原理主義だけやな 読んでた本の続きがごらんの有様すぎて笑える(不謹慎?)

俺、目の前にいない不幸な人とかど~でもいいと思うタイプなんで
86ヶ月前
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前回の記事でのコメント返し、まことにありがとうございます。まさかお返事をいただけるとは思いもしませんでした。
ほんとうに恐悦至極でございます。
で、あの、その、実は、両方です。旧霧島家日誌とtwitter。
まずtwitterで霧島さんのアナウンスを知り、旧日誌のリンクから飛んでまいりました。
(私の携帯ではニコニコのブロマガを読むことができないのです。)

私は霧島さんのように広範な知識を持っているわけではないので、あまり記事の内容に言及したコメントはできません。
でも霧島さんの記事は毎回おもしろいですし、無学な私でも理解でき、とても素晴らしい内容だと思います。

旧日誌のコメント欄の炎上は、私にとっても、とても悲しい出来事でした。
新しいサイトでの再出発。もしかしたら霧島さんが落ち込んでいらっしゃる、ブロマガでの記事の方針に悩んでいらっしゃるのではないか?そう思い、いてもたってもいられなくなり応援のコメントを書かせていただきました。

前回のコメントでも書かせていただきましたが、どうかお体にはお気をつけて。無理のないペースで記事を書いてください。いつまでも待てますから。
これからも応援しています。

駄文・長文失礼しました。
86ヶ月前
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>>6

私は全コメ返しが基本ですから。
どんどん返していきますよ~…
>まずtwitterで霧島さんのアナウンスを知り
…ファッ!?

という訳で私のフォロワーを探ってみたんですが、それらしい名前はなく。リストに入られてるか、それかツイッター垢とは全然違うか、その辺ですかね。何はともあれ、割と真面目に会話インターフェイスと化してる私のツイッターまで見て頂いてるとはありがたい事です。

>私は霧島さんのように~
>旧日誌のコメント欄の炎上は~
フロム厨と下手厨は死ね(直球) ただ、そうやって心配して頂けるだけでありがたいですし、別にコメントもなんか高尚な事書かなきゃいけない訳でもないです。私の記事自体、そう深く追求して調べた上で書いたものでもないですし。ぶっちゃけ、たまに「おもしろかった(小学生並の感想」って書いてもらえるだけでも、私の意気は上がります。こうして心配のコメントいただけると、更にテンション上がります。


またネタが思いつき次第、適当に更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。
86ヶ月前
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