【映画の歩き方】スピルバーグ『E.T.』編@ポーターランチ
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【映画の歩き方】スピルバーグ『E.T.』編@ポーターランチ

2018-11-20 00:00
    有名な自転車で空を飛ぶ場面のロケ地を目指します
    久々更新。筆者の自由研究『映画の歩き方』の87回目です。

    ▼映画に登場したムカデ。わかるかな?
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    ■はじめに
    その日は、アメリカ・カリフォルニア州のArletaの道を歩いていた。『バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下、BTTF)』のラストシーン、未来の2015年10月21日へ飛びだった場所だった。主人公がタイムスリップしてくる記念すべ2015年に合わせ、この地にいた。だが、まだ狙っているロケ地があった。それは、スティーブン・スピルバーグ監督作品『E.T.』のロケ地であった。

    ▼BTTFの家の前。ビビる大木さんもいた場所

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    ▼第087号
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    映画の歩き方®
    米国 ポーターランチ『E.T.』
    ロケ地研究編
    KIYASUWALKER
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ■そもそもE.T.とは?
    スティーブン・スピルバーグ監督による最高傑作の1つ。植物学者の宇宙人が地球に取り残され、それを少年エリオットが助ける。否、助ける以上の友情の物語。自転車(日本製!)で、空を飛ぶ場面は有名。映画・テレビ製作会社のアンブリン・エンターテインメントのロゴにも使われているので、『E.T.』本編を見ていなくても、なんとなく知っている人は多い。ある評論家曰く「ウォルト・ディズニーが作り損ねた作品の中で、ベスト」。全世界の興行収入では『タイタニック』が登場するまで本作がトップ。『ジョーズ』、『スター・ウォーズ』、『E.T,』、『タイタニック』・・・と興行収入が更新されるごとに、ルーカス監督とスピルバーグ監督が作品を讃えるイラスト書面を作っている。

    E.T. [VHS]


    ■E.T.とポーターランチの関係
    『E.T.』は本編にもある通り、この場所を中心に撮影された。カリフォルニア州のロサンゼルス。ハリウッドの北の北。観光コースには全く位置しない場所。車じゃないと明らかに不便な場所にある。住宅街であるどころか、商店もほぼない。住民は車移動が必須の場所と言える。

    ■著者紹介
    KIYASUWALKER(きやすうぉーかー)
    メディア史の勉強と創作活動が好きです。好きな映画は、ナチス前のドイツ映画、戦後の日本映画、そして、スターウォーズ。問い合わせは、コメント欄か、twitterで@kiyasuまで。
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    ◇宣伝
    ・100年後の学生に薦める映画2112本をひたすら書いています。
    ※文字制限でこのページの更新が止まってますが、完成



    ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

    【01.大まかなロケ地と旅程】

    筆者は、冒頭のBTTFの道(主人公の家の前)のロケ地からUberを使った。BTTFのロケ地までは、本数が無茶苦茶少ない電車と、異常に長い歩きでたどり着いており、今思うと正気の沙汰ではない。真似しないでください。近くの駅に用があったので、もうこのままロケ地を目指そうと思ったからでもあるのだが・・・。基本、自家用車かレンタカーがあってこそ成り立つ旅だ。現地の人も電車の時刻など全く把握していない。さて、時間もないので、このBTTFの道から、ポーターランチへとUberで移動しようと試みることから旅は始まる。

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    【02.治安とか言語とか諸々】

    治安
    劇中のように、少年に対して銃を持った警官が待ち構えていることはないでしょう(この場面は20周年記念版では差し替え)。ただし最近だと、アライソ渓谷ガス漏れ事故が起こり、住民が避難。異常事態になっているエリアでもある。

    言語
    英語です。

    【03.Uberを使う(飛ばし読み可)】

    筆者はこのとき、初めて使うUberと格闘していた。電車は本数がとてもとても少ない地域。駅とロケ地の距離も遠い。バスは判りづらく、日暮れ迄にロケ地に辿り着きたい筆者にとって、バスはリスクがある選択肢であった。そこで、筆者はUberを使おうとした。

    Uberの入力には、住所か建物の名前が必要だ。その際、どちらかと言えば田舎の、何の変哲も無い住宅街の、何の変哲も無い十字路が、筆者の目的地であることが問題である。ここで諦めるわけにはいかないので、googlemapと、事前に印刷しておいた先駆者の情報を見比べながら、ポツポツと入力する。

    White Oak Ave at Tulsa St Granada Hills CA」。

    後ほど詳しく述べるが、E.T.史上最も有名な場面のロケ地。自転車で飛び上がる場面の場所だ。ドライバーがやってきて、
    目的地を改めて口頭で伝えた後、ドライブの始まりである。

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    運転手のCさんは、筆者と同じか、ちょっと下の年齢だろうか。勉強の為に運転手をしているそうだ。筆者がこの文章を書いているときにちょうど大問題が起きている、日産の車の話などをした。

    この乗車から5分後くらい。次の障害は…何と言うことだろう。

    雨が降り出したのである。
    ロケ地探訪をする身としては、雨はあまり喜ばしくない。景色が確かめづらくなるし、証拠写真も判りづらくなる為だ。

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    だが、運転手は言う。「凄いな!カリフォルニアで雨は凄く凄く珍しいんだ。僕は今年初めて雨にあったよ」。この発言はリップサービスがあるかもしれないが、確かにカリフォルニアは雨が降らないことが問題になるくらいの土地である。なるほど。こんなタイミングを味わうのだから、幸運というべきであろう。

    ロケ地に到着する間に、筆者は運転手に自分がE.T.のロケ地を目指していることを話した。幸運にも、この運転手は、かなり好奇心が強く、乗り気になってくれた。ターミネーターのロケ地の時の運転手はそうもいかなかった。運転手との相性は大切である。

    【03.自転車が飛ぶ場面

    そして、設定した住所「White Oak Ave at Tulsa St Granada Hills CA」のところに到着する。小雨の中、折りたたみ傘をさしながらロケ地を開始する。ただの住宅街の、ただの道。ロケ地探訪をしていると良くあることだが、あっけない場所が、映画では重要な場所だったりする。有名な観光地を訪れるのとは真逆のパターンであることが多い。

    ▼到着
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    自転車に乗った少年エリオットと仲間達とE.T.が、警察の封鎖を振り切り、空に舞い上がる場所だ。建物と比べても、かなり判りづらくなっており、この場所で撮影されたという事前情報がある前提でも、ようやく「ここなのかな?」と感じる場所になっている。

    道路も整備されており、少なくとも映画には無かった「STOP」という看板がある。
    警察だけでなく、STOP標識も主人公達の進路を阻むようになっていた

    ▼主人公目線
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    尚、先駆者の説明で判明していたことだが、映画では坂道を下るように見えるが、実際は坂道を登っていたことが、ロケ地へ行くと判るようになっている。また、住宅街ばかりで、店らしい店は無い。車で移動して買い物をするのであろう静かな、静かな住宅街である。
    ビデオと写真で一通り記録した後、車に戻る。「時間をかけて申し訳ない」と言うと、運転手も「自分も勉強になったから問題ないさ」と答えてくれた。良いドライバーに当たったものだ。

    【03.公園の逃亡の場面

    次に目指すのは、自転車の場面にて登場する公園である。ムカデのような遊具が、現在もあるらしい。5分くらい車で山を登ったところで、ロケ地に到着した。


    遊具も入れ替わっている。だが、ムカデ遊具は色合いが変わっているものの健在。何かのはずみでリメイクをするなら、この公園は何かしら使えそうだ。

    ▼映画を再現
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    ムカデは正面で見るとこうなっていた

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    公園は、映画撮影時より整備されていた。例えば、劇中のような、車での公園への乗り入れは、当時より事故りそうな構造になっていた。

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    【04.ハロウィンではなくクリスマスを歩く】

    この町で、映画の雰囲気と変わった変わったのは、建設中の建物が少なくなり、完成した町に変貌しているところだろうか。とはいえ、都会の雰囲気とは無縁の、ゆったりとした時間は映画と同じだ。それが知れただけでも楽しかった。

    最後に、雨の中、日没まで筆者はロケ地を駆け巡った。本当に行きたいロケ地は見終わったが、他にもロケ地があったのだ。例えば、E.T.が『スター・ウォーズ』のヨーダの格好をしている場所だ。ただ、Uberを使って向かうのは勿体なかった。お金もそうだが、散策もしたかったのである。

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    意図しない問題は、携帯の電池が切れかけており、GoogleMapで場所を把握するしづらかったことだ。最後は、雨の中、片手に折りたたみ傘、片手にノートPCを持ち、そのノートPCに携帯電話をUSB接続して電気を補充しながら歩くことになった。かなりしんどい。かなり格好悪い状態なので。誰も道を歩いていなかったのが救いである。

    劇中ではハロウィン仕様の町も、筆者が歩いているときはクリスマス仕様だ。イルミネーションが微笑ましい。

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    興行収入以外にも、ジョージ・ルーカスとのお遊びが多い作品であり、ハロウィンのシーンではスターウォーズのキャラクターが登場、『スター・ウォーズ ファントムメナス』では、E.Tと同種族の議員が登場した(テレビ放送の際に画面の横幅が切り取られる時代、ちゃんとスタッフが本お遊びを理解してE.T.が観れるように編集しているか気になったものです)。

    【03.E.T. go home...】

    一通りロケ地を廻った後、筆者は下山した。足はガクガクだったが、とても長い距離を歩いて、駅のある場所の近くで、事前に予約していたホテルのある場所まで向かう。読者の為に書いておくと歩くのは、体力的にオススメしない。かなりの距離だ。ただ、どうせ、翌朝迄何もすることがないので、筆者はタクシーで速くホテルへ着くメリットが見出せなかったのである。体力には自信があった。町の雰囲気も少しでも知っておきたい。

    途中、駅周辺の近くに、買い物・食事できる店が密集している地帯があった。この近辺に住んでいる人は、皆、ここに来ているのではないだろうか。古本屋にあったSF本が良かったことと、レストランのスパゲッティでお腹いっぱいになったことが思い出だ。

    ホテルの部屋番号は327番。『スター・ウォーズ』で劇中で頻繁にする数字であった。

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    KIYASUWALKER®

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    [このブロマガは?]
    チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、マレーシア、中国…
    映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。

    大体、毎週土曜〜月曜のどこかで更新したいと思っていますが・・・。

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    これからロケ地へ行く人の何かしら有益な情報になっていただければ嬉しい。
    行かない人も、映画をテーマにした旅の雰囲気を楽しんでいただければと思う。



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