【連載2回目】映画の歩き方: チュニジア『スター・ウォーズ』編(中)
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【連載2回目】映画の歩き方: チュニジア『スター・ウォーズ』編(中)

2014-09-20 18:00
    ▼第002号
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    映画の歩き方®
    チュニジア『スター・ウォーズ』編(中)
    KIYASUWALKER
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、マレーシア、中国…
    映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。

    これからロケ地へ行く人の、
    何かしら有益な情報になっていただければ嬉しい。
    行かない人も、映画をテーマにした旅の雰囲気を
    楽しんでいただければと思う。

    前編はこちら


    ▼ロケ地やセットを体感します!





    ▼筆者


    ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


    【04.飛行機】
    日本からの直行便は無い。
    筆者の場合は、トルコ経由で首都チュニスに到着した。

    【05.ロケ地前の寄り道。タクシー洗礼編】
    両替を済ませた私は、約5-6時間、
    トズール行き国内線飛行機まで余裕があった。


    選択肢は3つ。


    1.じっと国内線を待つ
    2.首都チュニスを観光する
    3.シディ・ブ・サイドへ行く

    で、3番を選んだ。
    青いドアが有名な観光地。

    ▼ここです!




    タクシーで、そんなに時間がかからないとガイドにある。

    30分タクシー、1〜2時間観光、30分で戻る。うむ、完璧。

    本当は、この後乗る飛行機は、
    「念のため3時間くらい前から空港で待機してほしい」
    と注意書きされている飛行機。
    そんなばかな。

    流石に早く出発することは無いだろうと判断した上の、
    小旅行開始であった。


    だが、ここからがしんどい。
    ガイドにも書いてあることだが、空港からのタクシーは、
    ボラれる可能性が無茶苦茶高いのだ。99%の可能性かもしれない。


    私が乗ったのは、
    気の良さそうな白人のおじさんのタクシー。


    まず、荷物はトランクに入れずに車内へ持ち込む。
    降りる際の値段交渉の人質にしたくない

    そして
    「1kmいくら」
    かを聞いて妥当そうであることを確認する。

    運転手
    「シディ・ブ・サイドへ行きたいのか?
    この地図を見ろ。ここからこう行くんだ」
    地図を片手にご機嫌に回答。


    しかし、
    寄り道を試みるなど、
    だんだん、
    筆者からの信頼性を失って行く運転手。
    メーターも怪しい


    ご機嫌な顔になっていく運転手と、
    不機嫌になる私。


    結局、精算のときに「高い」と伝えると、
    顔を豹変させて怒鳴り立てる運転手

    人はこんなに顔を変えることができるのか


    ▼このへんでタクシー運転手と戦うことに



    筆者
    「でもさ、さっきの地図見せてよ。ここに縮尺があるでしょ?
    だから空港からここまで○kmくらいだ。
    で、さっき1km毎の値段は▲と言ったじゃない?
    道がこれだけ曲がっていたとしても倍以上の値段にはならないよ。
    これは往復以上の値段だ


    これに対して、何度聞いても
    理屈に合わない言葉で
    怒る運転手。

    私は、正規料金だと思う金額を残し、
    荷物を持って、バっと、タクシーの外へ出た。

    咄嗟の判断だったので、
    複数人数の旅では、
    できない行動だったと思う。


    恨めしそうな運転手。暫くは私の後を車でつけてきた。

    世界の秘境ガイドにも載っているくらいの綺麗な場所であったが、
    そんなこんなで、私の心は暗かった。

    タクシー1台の交渉で暗くなっているようでは、
    海外旅行はやっていけないのであるが。



    ▼そんなこんなで着いたシディ・ブ・サイド
    秘境ガイドにも載っているような美しい場所であるが、
    こんな暗い思いをして辿り着かなければならないのか…







    メモ:
    余裕があれば、近くのカタルゴ遺跡へ行くのも良いだろう。
    あと、電車でも行ける。

    ▼旅の後半で改めて向かったカルタゴ遺跡





    【06.国内線での歓声】

    シディ・ブ・サイドから飛行場へ戻った私は、
    のんびりと国内線でトズールへと向かった。





    筆者がこれまで乗った飛行機の中でも、
    最も
    緊張度が高かった飛行機内。

    到着間際、随分とガクガク揺れたのだ。
    無事着陸したときは歓声が上がった。


    私はこの場では事故の存在を知らなかったのだが、

    マレーシア航空の事故があったことが、
    この歓声を強く助長していたようだ。


    ▼ホテルで観た事故のニュース映像




    【07.ホテルへ】
    そして、夜中になったが、SWロケ地探訪の拠点となるトズールに到着した。
    すっかり懸念がちになったタクシーで、予約していたホテルへ移動する。


    【08.ロケ地へようやく出発】


    朝。
    ホテルの
    従業員で英語が判る人は僅か

    「数日前にスター・ウォーズツアーについて
    メールしたのだけれど、どうすればよい?」

    と伝えても、困った顔をされるだけ。

    片言フランス語だけでは限界がある。
    英語で「スターウォーズ
    」も通じない。
    そういうものなのか。

    画とフランス語のチャンポンで理解してもらった上で、

    英語が喋れるオーナーが登場した。
    筆者は、このオーナーとメールのやりとりをしていたようだ。

    ルークの家は、アルジェリアとの国境付近の為、
    料金が高くなるとのこと。

    車と、ガイド兼運転手をGETし、
    さらに、自分が行きたいところは
    一通り廻れるプランとなった。

    ▼移動中の一コマ1



    ■システム
    1.ホテルがガイドを呼ぶ。
    2.筆者はツアーが終わったら、ホテルにお金を払う。
    3.ホテルがガイドにお金を渡す(何なら筆者が別途チップをあげてもよい)。

    お金はともかく、この方が安心である。

    ▼移動中の一コマ2



    【09.ジャンドランド荒野でR2-D2の気分】

    まず、向かったのはスター・ウォーズ作品内では
    ジャンドランド荒野と呼ばれていた地である。

    実際の地名は、シディ・ボレール渓谷
    通称スターウォーズ渓谷。※現地の人には意外と伝わらない

    場所は、トズールから、少なくとも30分くらい車で移動したところにある。
    道しかない道を進み、ちょっと寂れた町を過ぎると、確かにおなじみの渓谷が見えてくる。


    ▼見えてきた!



    まず、作中の、ジャンドランド荒野が
    どんなところか説明しておこう

    ■EP4
    1.R2-D2がジャワ族に捕まる場面
    2.ルーク・スカイウォーカーがサンドピープルに襲われていたところをオビ=ワン・ケノービに救われたりする場面
    3.帝国軍に襲われたサンドクローラー(ジャワの乗り物)を検証する場面
    4.「あれがモス・アイズリー宇宙港だ」と言う場面

    ▼Amazonより画像を拝借。このパッケージに使われている場面など

    スターウォーズ SAGA2 VINTAGE Sand People US版


    ■EP1
    ・EP1で父親のアナキン・スカイウォーカーがポッドレースをするコースに組み込まれているのもこの渓谷とされている。

    ■EP2
    ・シミ・スカイウォーカーが連れ去られた場所


    まず、かなり狭い道を登り、車で渓谷を見下ろせる場所までくる。
    そのときの映像がこちらである。




    運転手
    「自分で降りてきてくれ」

    運転手は筆者を置いて、
    車で下山(下山というとオーバーな表現であるが)。

    筆者は自分の足で、
    ルークやR2-D2、オビ=ワン・ケノービらがいた場所に降り始める。

    ▼頂上




    ▼景色良し…!



    そして、よく知っている景色がどんどん登場する。

    ▼この岩は見覚えがあるぞ…!



    ▼Amazonより画像を拝借。判りにくいですが、このパッケージの一連の場面。R2-D2がジャワ族に襲われて、ぶっ倒れる岩である。

    1996 Hasbro Star Wars - Power of the Force Jawas Hologram Green Card Action Figure

    ▼別角度から



    ▼反対側にあるこっちの岩陰も映画に出てきましたね



    ファンとして興味深いのは
    映画に登場するシーンの場所が

    それぞれかなり近くにあるということだ。

    例えば、この岩の近くには、
    今度はルークが倒れた岩陰だと思われる場所がある。

    ▼しばし、SWらしさを堪能する。



    尚、入り口には先人達が残した
    ゴミや、たき火の跡があった。うーむ、けしからん。

    ちなみに、『インディ・ジョーンズ』1作目や、
    『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地もここである。
    前者は、失われたアークを空けるあたり。

    インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》 [Blu-ray] イングリッシュ・ペイシェント [Blu-ray]

    ▼名残惜しいが、この地とお別れ




    【10.ダース・モールがいた砂漠の岩陰で、死にかける】

    EP1でダース・モールが、
    女王の捜索の拠点としたあたりへ向かう。

    ▼Amazonより。こちらの撮影された場所とは全く違いますが…。
    ブロマイド写真★『スター・ウォーズ/EP1』クワイVSダース・モール/砂漠/クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)、ダース・モール(レイ・パーク)


    今度はトズールの西南に位置するので、
    一旦、トズールに戻り、それから砂漠をひたすら移動する。

    ▼再移動…



    ▼砂漠、砂漠、砂漠…



    360度、岩と砂の世界。
    どこに町があり、どこにオアシスがあるのか判らない。

    もしこの地に目隠しで放り出されたら、死を覚悟するしかない。
    ガイドを雇って本当に良かった。

    砂漠の神秘性と恐ろしさを知った。
    1910-40年くらいの映画に登場する砂漠の雰囲気。

    さらには、『星の王子さま』の世界を思い起こした。
    実際は隣の隣の国であるモロッコが基になっているが。

    ▼参考: トズールの町にいた星の王子さま




    ▼オアシス。クワイ=ガンvsダース・モール撮影と言われるあたり?





    そして、登場したのが、この岩であった。
    正確な名称は、オング・ジャメル(ラクダの首)。

    ▼おお、この岩は…?


    確かに、この特徴的な景色を見れば、撮影したくなる気分が判る。
    この後に行く、モス・エス
    パのロケ地とも近い。
    ようするに、エピソード1のメインの撮影地の一つに近いのだ。

    この岩の麓に休憩所と売店がある。
    おそらく、何か買って行く代わりに観光して良いよ、
    ということなのであろう。

    私はここで水を買った。

    ▼頂上あたりで撮影した。筆者が乗ってきた車と休憩所も映っている。


    ▼らくだ岩


    ▼頂上から



    さて、
    死にかけるエピソードである。

    私は、休憩するドライバーを置いて、
    高さ30mほどの砂地に登ぼり、地上を見下ろしていた。

    そして、のんびりとこしかけていたのだが…

    地上で、もの凄いスピードで、
    砂埃を上げて近づくものがあった。


    他の観光客が乗るツアー車である。
    客の歓声と悲鳴が聞こえる。

    筆者は癖でカメラを構えたのだが、

    視認して10秒後には、

    その車は私の正面まで、登りきっていた。

    写真を撮る暇など無い。

    私は転げるように、
    逃げ参じた。

    筆者を轢き損ねた車は、
    今度はバックで丘を下って行った。

    ジェットコースターのような体験を、
    ツアー客に提供していたらしい。


    ▼この頂上でのんびりしていたところで奇襲にあった



    ジェットコースター用の凸凹ルートは他にもあり、
    その後も、その車や、
    私が乗る車も、凸凹ルートをエンジョイしていた。

    ▼筆者を轢きかけた車達。白人の皆さん。




    【11
    .モス・エスパ。まさにスター・ウォーズの町へ】


    まずは、この写真を見てほしい。


    おそらく、この地が、
    一番、スター・ウォーズらしく見えるのではないだろうか。

    正式名はショット・エル・ガルザ
    撮影のセットがそのまま残されている。



    町にはロープで柵が用意されており(無いところもある)、
    土地の所有者に、
    お金を渡すと入れるシステム。

    ▼入れてください…


    ▼すぐにスター・ウォーズの世界



    ちなみに
    こちらは、エピソード4に登場した町、モス・アイズリー…ではなく、
    エピソード1&2に登場した町、モス・エスパである。

    ▼モス・エスパの文字が





    ▼動画をUPしました。セットの"中"まで入っています。
    一番見てもらいたい動画は上段






    残っているセットで特筆すべきは、
    砂漠惑星タトウィーンの風景を代表する水分抽出機。

    作中で、この機械は、人々の生活に必須であった。
    ルークスカイウォーカーが育った"農場"とは、
    そもそも水分農場のことである。

    このセットの実際の質感を味わえただけでも、面白い。

    ▼木じゃないか!


    ▼とにかく触って確認したくなる病


    ▼色んなパーツが面白い


    ▼セットの文字を確かめたくなる病…


    ▼とにかく触って確認



    また、近年チュニジア政府が補助金を呼びかけている、
    この地の保存運動
    確かに、セットの扱いは雑である。

    ▼セットの骨格が見えている


    ▼埋もれているセット


    ちなみに、町中に住んでいる人は、
    ちょっと不機嫌だった。理由は判らない。

    自身の率直感想からすると、
    思ったよりあっけなく感じたロケ地であった。

    ただ、
    この後に訪れるロケ地は
    鳥肌ものであった。


    次回は遂に、ココへ行きます








    続く(次回、メインの聖地編)

    ▼ラクダ注意の中、移動…


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