【連載10回目】映画の歩き方: フランス『シェルブールの雨傘』編(中)
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【連載10回目】映画の歩き方: フランス『シェルブールの雨傘』編(中)

2014-10-14 21:00
  • 4
▼第010号
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映画の歩き方®

フランス『シェルブールの雨傘』編(中)
KIYASUWALKER
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チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、マレーシア、中国…
映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。

これからロケ地へ行く人の、
何かしら有益な情報になっていただければ嬉しい。
行かない人も、映画をテーマにした旅の雰囲気を
楽しんでいただければと思う。

今回は、シェルブールでのロケ地をまわります!


筆者は旅中、ずっと、
テーマ曲を頭で繰り返しながら街を歩きました



さらに、シェルブールの地では沢山の動画を撮りました。
これで動画版ロケ地マップがつくれるはずなのだが…
本稿では省略。殆ど画像となります。

タイミング悪く?
「ガン!」「ゴリゴリゴリ!」「ぷしゅう」
交通事故を撮影してしまったために、
筆者の動揺が動画ににじみ出ている…(ただの接触事故です


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【04.まずは町の中心街へ】
前章のフェリーに乗っての到着から、
まずは歩いて町を目指します。

▼これくらいの距離なら歩いて行ける


対岸に、町の中心が見えてきた。



【05.内海】



映画本編を観ている方は、
注意深く写真を見てもらいたい
ちょうど、海から船が戻ってきたところ。



皆さん、行儀よく踏切を待っています。

のんびりした雰囲気。生き急いでいそうな人などいない。
東京とは全く違う。

どどどどど


どどどどどどどどどどど



どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど
通過し終わった船は、内海へ進む


そして、
橋が回転
ごごごごご


ごごごごごごごごごごごごごごごごご
もう少しで、皆、橋を渡れる…



…と、
ここまででお気づきだろうか!?




足下の地面が、
オープニング直後に登場するブロックなのである!




誰が何と言おうと、感動!(読んだ知人に引かれないと良いが…)
雨の中、沢山の傘が通り過ぎる有名な場面


某映画のカット割のテキストにも引用されているところで、
てっきり、普通の道路で撮影しているのかと思ったが、面白い場所にあった。

映画の撮り方・ビデオの撮り方―252本の名作シーンから解読するビデオ撮影テクニッ (Gakken Camera Mook)

そして、先ほどの内海も、
オープニング冒頭の海!
第一部 出発 1957年11月 と字幕がでる場所!




といっても、判りにくいですよね。
短いですが、位置関係を動画に残しておきました。大海原ではないことが判ります。



緑地とか色々できているので、
当時のような撮影はできないですね…



尚、筆者と同様に、

近くにいた金髪の白人青年も、
道のタイルを撮影していた。
彼も『シェルブールの雨傘』好きなのだろうか?


【06.海辺を巡る】

▼こちらは映画館。先ほどの、オープニングの海のすぐ近く。


▼さらに、その近くのカフェ街。
ここが撮影地ではないか?と考えられている先駆者様もいらっしゃいましたね。

筆者はその結論に決着をつけることはできず。ただ、候補は限られているので意外と合っているかも。



▼味わい深い、汽車型の車。この日差しにも合っている。



▼この写真。もう少し左で撮影していれば、
帰国したギイが歩いた場面だった?
(ブロックは合っていそう)





▼下記2枚は筆者の趣味の写真です。





【06.聖トリニテ教会】

まだまだ、これからです。
歩き回っていると…



目立つ建物がある。



教会だ!つまりここは…




結婚式の場面で使われたところ!



立派な内部。
ここで結婚すると荘厳だろう。

写真だと伝えづらいのですが、
結構、広く、奥行きがある。




▼この一連の場面…!
シェルブールの雨傘―仏和対訳シナリオ

映画中でも、十分使えたのではないかと思う装飾が一杯






立派な教会だと思いました


あと、
お葬式の場面
ここだったのだのではないか?

と筆者は推測しています。

▼筆者が撮影した内部ビデオから抜粋
入り口を内側からみたところ。
DVD持っている人は比べてみてほしい。柱がそっくり





好きだった元彼女が結婚した場所で、
男は母の葬式をしなければならない
という巡りあわせ…。



【07.シェルブールの雨傘屋へ】
教会を出て、別ルートで引き返す。
事前調査ではこっちの方にシェルブールの雨傘屋が…



すたすた



お!?見逃すところだった!



きた!
ジュヌヴィエーヴと母親のお店です!

色合いは違うけど(といっても劇中でも変わっていましたが)、正真正銘、あのお店だ!
シェルブールの雨傘」って、ご丁寧に看板に書いてある。
もう傘屋としては使われていないけれど…。



▼色合いが全然違いますが…雨傘屋での一枚(右側の窓から覗いた場面)
Les Parapluies De Cherbourg: Highlights (1964 Film)

■写真騒動

1.筆者が「この店を背景に自分が映った写真を撮りたい」と思った
2.向いの店で、真っ昼間から酔っぱらっている店員?にお願いする
3.数々の聖地巡礼の観光客を見てきたことだろう。返事は「OK」。
3.しかし、写真を撮ったふりをして、写真を撮らずに筆者にカメラを戻す、酔っぱらい
4.笑い転げる酔っぱらい
5.店の中の、他の客や店員もあきれ顔。
6.そこへ近くの家に住む少女?が、どこからともなく登場
7.少女が写真を撮ってくれる
8.さらば少女と酔っぱらい…

ちなみに、少女は、
顔も覚えていないけど、モデルや女優もやれそうな人に見えた。

そういう娘が、このドヌーヴのいた、シェルブールの雨傘屋の前で現れたことに感慨深くなる。

そんなわけで、
酔っぱらいと、ドヌーヴ並みの美少女が近くにいるロケ地
として脳内に刻み込まれた


地理関係についても少し触れておく。

他の先駆者の記録と同様、
特筆すべきは、
随分と海の近くに雨傘屋があること

映画では、霧もやの中の場面が多かったから映画では判りにくかったのですが。




ちなみに、来た道を振り返るとこんな景色。
主人公の目線の先を確認したくなる病が発動した為、パチり。





【08.内陸を巡る】

歩けば必ず見つかる、目立つ建物。
二人がデートした劇場として映画に登場。

映画始まって10分くらいでの場面。
入り口のドアで特定可能。



▼さらにぐるぐると徘徊します
















こんなスポットも。
映画を意識した、
シェルブールの雨傘屋


▼日本語も書かれた看板が!






先駆者も多く訪れている傘屋です



【09.一番重要な別れの駅の場面へ】


もう一つの重要なロケ地を通って、
この地を離れようと思う。

▼インターネットを使いたかったので、駅の近くのマクドナルドへ



ジュヌヴエーヴとギイが、
雄大なテーマ曲と共に別れることとなった、シェルブール駅である。

多くのロケ地からはちょっと離れているが、
歩きで十分な場所。



近代的になっている。



左側の建物(本編ではこの建物からお別れの場面が始まった)や、
線路の構造は雰囲気が残っている



本当は映画に準じて
こちら側のホームから出発したかったが…
擬似的に再現するとしよう。




時計を撮影(劇中では位置がちょっと違う)
映画と全く同じ時刻になったところを撮影できた。



シェルブール発の電車は1日数本しかない。
1,960年代からずっと出発時間は同じ頃だったのだろうか?


さて、劇中の別れの場面と同じ角度から


「Mon amour ああ、愛しい君…」
「Je t'aime Je t'aime 愛してるわ、愛してるわ…」

そうそう、まさにここ!


間違いなく、映画史上、
最も筆者が繰り返したい場面だと気づく
(ラストのガソリンスタンドの場面の方が好きだが、何度も観ると鳥肌が薄れるのでセーブしている)


映画中、いつまでも見守るヒロイン…ではなく、
背を向けちゃうところがグっとくるぜ。
グっとくる自分もどうかと思うが。

さて、これにて、
このシェルブールの地とお別れ。

▼無念。なんで映画とは違うホームから出発しなければならないのだ!


次回、もうちょっとだけ続く『シェルブールの雨傘』ロケ地編。

まだ、シェルブール以外にもロケ地があるのである。その前にモンサンミッシェルに行きます。



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バックナンバー

★スターウォーズ編

前編はこちら
中編はこちら
後編はこちら ←オススメ&人気
補足編はこちら






★ロッキー編
前編はこちら
後編はこちら




★ローマの休日編
前編はこちら
後編はこちら ←オススメ






KIYASUWALKER®

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×
映画のロケ地を探すことが好きなのですが、こんな素晴らしい連載があれば、探す処か感動するだけです。
このシェルブールの雨傘は特に好きな映画です。何時か行きたいと思っていますが、会話能力及び経済の理由で中々行けません。
この連載を見て、余計に行きたいと思いました。ありがとうございました。
67ヶ月前
×
コメント恐縮です、有り難うございます。
「一番好きだった旅は?」と聞かれたら、私は『シェルブールの雨傘』編の旅を答えます。なので、この回にコメントいただけたこと、嬉しいです。少なくとも、あと20回くらい連載続けたいと思いますので、また読んでいただけたら嬉しいです。
67ヶ月前
×
素晴らしいUPですね。
楽しんで前・中・後を読ませて頂きました。

小生も映画のロケ地回りが好きで、時々探検に出かけます。
シェルブールの雨傘は何度も何度も繰り返し見ました。
特に最後のガソリンスタンドのシーンは数十回です。

最近はグーグルマップで町並みを見ながら散策が多くなっています。
しかし、このガソリンスタンドは無くなっているようで、何処にあったのかを調べても、未だに解りませんでした。
もし、ご存じでしたら、どの当たりか教えて頂ければ幸いです。

また、このシェルブールの雨傘で気になる女優がいます。
主人公の奥さんになっていた「Ellen Farner」です。
ドイツ人だそうで、プレイボーイにも掲載されていましたが、1960年代末から突然スクリーンから消えました。
結婚して引退したのかもしれませんが、もしその当たりの情報を知っておられたら、是非教えてください。

厚かましいお願いばかりですが、よろしくお願いいたします。
45ヶ月前
×
>>4
ご感想いただき、有難うございます。大変、励みになります。
最近UPしていなかったのですが、旅の記録は溜まっているので、また書き込みたくなりました。

ガソリンスタンドは、私も当時、随分意識して歩きました。やっぱり気になりますよね。
当時は判らなかったのですが、現在、ロケ地研究は進歩しており、判明しています。
http://www.ville-cherbourg.fr/themes/culture/parapluies-de-cherbourg/
こちらの右上に地図があるのですが、地図上の9番の「Station-service」になるかと。
地図をクリックすると、閲覧サービスに移るので、拡大して見てみてください。解説も載っています。

一応、地図のクリック先も載せておきます。
https://issuu.com/villecherbourg/docs/plaquetteparapluies?layout=http%3A%2F%2Fskin.issuu.com%2Fv%2Flight%2Flayout.xml&showFlipBtn=true

また、これらの研究を元に、まとめたサイトがこちらです。わかりやすいです。
http://www.reelstreets.com/index.php/component/films/?task=view&id=1521&film_ref=umbrellas_of_cherbourg,_the_(parapl&start=20
ただ、このサイトにある画像より、さらに現在は建物が増えています。なんにせよ、面影はありませんね。。。

Ellen Farner さんについては、全く調べたことがありませんでしたが、急に気になってきました。
何かわかったら、また書き込みますね。
45ヶ月前
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