【連載20回目】映画の歩き方: 日本『尾道三部作&新三部作』編(ふたり/さびしんぼう)
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【連載20回目】映画の歩き方: 日本『尾道三部作&新三部作』編(ふたり/さびしんぼう)

2015-01-17 11:50
    ▼第020号
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    映画の歩き方®
    日本『尾道三部作&新三部作』編(ふたり/さびしんぼう)
    KIYASUWALKER
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、マレーシア、中国…
    映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。

    ▼例えばこんなところを巡ります!

    『さびしんぼう』の、主人公が住むお寺
    和尚さんともお話しでき、大変有意義な時間を過ごさせていただいた。
    書ける範囲で、そこにも言及したい。




    さびしんぼう


    『ふたり』で撮影された電柱(探すのに凄い時間かかった…)
    ヒロインが毎回、右側の隙間に登って、通学する。
    たかがそれなんだけど、筆者には、宇宙一で最も重要な電柱



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    『時をかける少女』竹原にも足を伸ばします


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    ■そもそもどんな映画達なのか?

    大林宣彦監督の作品群
    『A MOVIE』の冒頭(そうじゃないときもあるが)から始まる、
    詩のような映画達である。

    大林監督の故郷である尾道を舞台にした映画を
    『尾道三部作』『新尾道三部作』という。

    『転校生』のリメイクでちょっと出る尾道とか、例外はありますが。

    ぼくの映画人生 大林宣彦のa movie book尾道


    ■尾道と尾道三部作(+新三部作)の関係は?

    前述のように、尾道で撮影されている。映画の町として、聖地巡礼者も多い。
    ちなみに、大林映画はフィーチャーされていないが、映画博物館もある。

    ウッチャンナンチャンも、
    番組内で聖地巡礼をしていた。
    リアルタイムでこの番組を鑑賞したが、凄く楽しそうだった。
    流石、映画学校出身の芸人である。

    ウンナンの気分は上々。Vol.1 尾道二人旅&初期の傑作選 [DVD] 


    ■改めて自己紹介

    ▼筆者



    ◇映画
    ナチス台頭前のドイツ映画と、戦後暫くしてからの日本映画が好物。
    ・好きな監督は、フリッツ・ラング、黒澤、山中貞雄、溝口あたり。

    ◇宣伝
    ・100年後の学生に薦める映画2112本をひたすら書いています。
    ※文字制限でこのページの更新が止まってますが、実際は1800本ほど掲載。
    http://2112.hatenablog.com/entry/2112MOVIES_1





    ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

    【01.大まかなロケ地と旅程】

    筆者は二回、
    尾道を訪れている。

    1回目は筆者が『転校生』『時をかける少女』を鑑賞した頃の広島旅行。
    2回目は『ふたり』を始め大林映画を大体観切ったのではないか、という頃。長崎から東京に戻る途中に、ふと、訪れた。後半の旅の方が濃い旅であったと思う。


    ことりっぷ 倉敷・尾道・瀬戸内の島 (国内|観光・旅行ガイドブック/ガイド)

    今回の記載は、この二つの旅の混合である。

    【02.治安とか言語とか諸々】
    野暮ですが書いておきます。

    治安
    日本です。もの凄く、安全。
    坂道では転ばないようにね。


    言語
    勿論、日本語でOK。


    【03.ふたり編】
    まずは『ふたり』
    大林監督作品で、
    筆者が一つ挙げるとしたら
    この映画が一番好きだ!

    大林宣彦DVDコレクションBOX 第壱集 《新・尾道三部作》

    早速ですが、
    お姉さんがお亡くなりになる場面!


    ここに立つだけで、もだえる。

    大林映画の中では、筆者にとって聖地中の聖地。
    とても、神聖な場所のように感じられます…。



    ▼この予告編の、0:49-の一連の場面


    ここでお亡くなりになったのか…。
    南無阿弥陀仏…



    お姉さんがお亡くなりになる元凶となったトラックはここにあった。
    道は狭いので、こう見ると、あのトラックは、奥までは入れない。



    こちらからの角度も、映画ではおなじみ
    眺めていて、つらくなる。ぶわっときます。



    妹はここに辿り着いているとき、姉は…。嗚呼…。



    上記場所は、駅からかなり離れた、東の方にあります。
    小津安二郎監督の『東京物語』のロケ地の近くでもあります。

    東京物語 ニューデジタルリマスター


    今度は西の方へ。こっちも遠く、判りにくい場所。
    "ふたり"が住んでいた家です。
    筆者が訪れたときは、空き家か、倉庫?になっていました。



    こちらの画像、問題あれば消します
    (そもそも皆が映画では見たことある家で、かつ生活感なかったので掲載
    問題ないと判断)

    ちなみに、この場所を探して細い道を歩いていた時、
    筆者と同じで坂の道を迷っている方がいらっしゃった。
    もしかしたら、筆者と同じ家を探していたのかもしれない。


    さて、久石譲の名曲『草の想い』『TWO OF US』を思い出しながら、さらに歩く。
    ジブリや北野作品の音楽も素晴らしいですが、これは、本当に好きな曲。




    そして、『ふたり』で撮影された、ある電柱を探す。
    先駆者の地図をネットで見ながらであったが、思うように見つからない。

    1時間以上経過して途方にくれる。
    これほど時間かけるとは、
    流石に、自分もどうかしている。


    そこで、遅まきながら気づく。
    全体を見渡せる場所から、電柱を探せば良いのだと!

    ▼駅の近くであることは判っており、こう見ると、電柱は少ない!


    あった!見えてきた!
    ヒロインが、電柱の右側の隙間に登って、通学する…
    たかがそれなんだけど、
    筆者にとって宇宙で一番重要な電柱すぐそこに!



    この角度だ!ああ、美しい。
    予告編で0:45あたりだ!確認だ!



    奥の家は、映画と違ってボロボロになっているなあ。
    映画の雰囲気の為には、もう少し残っていてほしいが。

    折角なので・・・
    ヒロインと同じ場所に
    立たせていただきます。

    こんな景色だったのか!



    ヒロインの家のロケ地から、映画同様駅へ向かうには、
    確かにこの道を通るのはおかしくない、と思う。


    【04.さびしんぼう編】
    続いて、『さびしんぼう』の舞台となる、主人公の家を訪れる

    さびしんぼう さびしんぼう

    主人公の家はお寺。
    尾道駅からかなり離れたロケ地のひとつ。
    『ふたり』の家よりさらに西だ。

    ▼随分と高い場所にある。
    大林作品のロケ地は"一番高いところ"にあるパターンが多い



    目的地が判りやすいので足取りは軽い


    早速発見!
    通学路で、
    主人公の友人がアクロバティックなことをするあたり



    そして映画で何度も観た、
    お寺の入り口に到着!



    個人的には、雨のシーンが一番思い出される。
    予告編にも出てきたところ(1:19あたり)





    ついに着いた!


    先駆者のレポートでは、
    「このお寺は閉じていた」と書いてあったが
    そんなことはなかった。



    このへんの路地も映画でおなじみ!コントっぽいシーンを思い出す。


    お墓もおなじみ!




    筆者「まだ写真を撮りたい!
    と何度か繰り返すうち…


    ガタッ!

    初めての人の気配。
    いかん、ちょっと奥まで写真撮りすぎたか。


    和尚様「君ィ!こんなところで写真を撮っているということは…」

    驚きと笑顔の顔の和尚様
    「…『さびしんぼう』だろう!?」


    「はい、そうです」と筆者が答えると、さらに驚く和尚様。
    映画の公開年からすると、筆者の年齢にも信じられなかった模様。




    そして、なんと、
    「折角なら上がっていきなさい」と、
    お寺の中に入れていただく。

    もの凄い展開に恐縮。


    ▼この「夢」は映画でも玄関にありましたね。
    ちなみにピアノは無く、当時撮影用に持ち込まれたのだそう。



    貴重な資料を一杯拝見する。
    もしかしたら1時間くらいお邪魔していたような…。

    撮影当時のエピソードも沢山聞けた。
    筆者の変わった?質問にも親切にも、楽しげに答えていただいた。


    ▼写真は、映画に出演された尾美としのりさんが、
    お寺を再訪されたときの様子が載った雑誌。



    多くのお話は思い出にとっておきたいのだが、

    個人的にファンとして未来に記しておきたいのは、
    和尚様から伺った、
    10年以上前にお寺にやってきたファンの集いの話

    和尚様も本当に楽しそうにお話されていたし、
    そのファンの皆さんのエピソードは素敵だと思った。

    ■ファンの集いのお話
    1.『ふたり』のお姉さんの命日に尾道に集ったファンの皆さん。
    2.そのコースには『ふたり』だけでなく『さびしんぼう』ロケ地のこの寺も含まれていた。
    3.コース設計者は、参加者へのサプライズを用意していた
    4.映画を再現するように、等身大の「さびしんぼう人形」を階段に座らせて、皆さんをお出迎えしたのだ。※その昔尾道にあった大林映画作品の展示館にあった人形を持ってきた模様。

    というもの。




    映画知らない人は何のこっちゃ、なのですが、
    大変微笑ましい、ファンの集いである。

    ▼後に調べると、この同好会の参加者の記録が残っていた
    素晴らしいエピソードなのでここで残しておきたい。本当に素晴らしい。幸せな、映画ファン達。

    ファンの記録その1
    ファンの記録その2 ←お寺の場面!実際の写真もある。




    筆者は、
    同時代に、この映画をこのように楽しむ仲間もいなかったので、
    過去に、こんな幸せそうな同好会があったのは羨ましい。

    また、その思い出を語る和尚様の姿も、素敵だった。
    映画って、良いなと思った。

    筆者は、映画を観ている瞬間だけでなく、
    観た後のこういう幸せが、楽しい。








    次回、時をかける少女など 編


    KIYASUWALKER®



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