【連載28回目】映画の歩き方: 日本『菊次郎の夏』編(中)
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【連載28回目】映画の歩き方: 日本『菊次郎の夏』編(中)

2015-04-04 22:29
    ▼第028号
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    映画の歩き方®
    日本『菊次郎の夏』編(中)
    KIYASUWALKER
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、マレーシア、中国…
    映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。

    これからロケ地へ行く人の、
    何かしら有益な情報になっていただければ嬉しい。
    行かない人も、映画をテーマにした旅の雰囲気を
    楽しんでいただければと思う。

    ▼今回はこんなロケ地に行きます!
    キタニストの筆者が、
    数秒映るだけの背景までカバーしながら浅草を歩きます


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    前編はこちら

    NEW こちらもお願いします!
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    ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

    【04.下校編2】
    今回も大まかには
    映画と同じ順番で書きたいと思います。

    ■3:20あたり
    帰宅ルートを変更する場面!
    劇中では、写真奥へと走って行きます。


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    目線の先には、『花やしき』がある位置関係。

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    劇中ではもっと後の方の場面で、
    「マサオ君と"花やしき"の前で会ったのだけれど」
    という会話もある。

    北野武監督の自伝を映像化した『浅草キッド』では、
    デート場面でも使用されていた。


    浅草キッドの浅草キッド [DVD]


    ■3:45あたり
    長沢商店
    走る二人の映像にちょびっとオーバーラップされる、鞄屋さん。
    映画撮影時よりも、整備されて綺麗になっている。


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    こちらのお店は花やしき沿いの道には無い。
    南下して、ちょっと回り道していたことになる。


    判りやすいルートは、不良達に出会わなければ歩けた道を南下する道。
    『浅草六区』と言われる、日本のエンタテイメント史上、重要な区画だ。

    ▼今はそんな面影はないけれど…
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    浅草演芸ホール・及び、東洋館(フランス座)の交差点に到着。
    後ほど、菊次郎が眺める場面で登場するので、細かい話は飛ばします。

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    この道へ左折します。
    芸人がリスペクトされた道である。

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    北野武監督が通うことで有名な鯨屋さん

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    詳しくは、浅草キッドを聴くべし。
    お店の方も、たまに店の中でこの曲をかけて"解説"をしている。
    近所に萩本欽一さん行きつけの店も別途あるのですが、ここでは省略。

    浅草キッド(紙ジャケット仕様)

    さて、さらに進むと…浅草公会堂まで来て…

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    先述の映画に登場した鞄屋さんに到着!

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    有名な、大黒屋の前くらい、と思っていただければ良い。

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    ■3:50あたり
    オーバーラップ後に登場する、
    小学生二人が走っている場所

    門構えは作り直された模様

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    ささやかな矛盾は、
    先ほどの鞄屋さんと同じ道の、西側にある点。

    映画では、西から東へ走る小学生二人は走っていた。
    つまり、先に映る靴屋の方が東側、この場所が西側にあるということは、
    未来に通るはずの東側が先に画面に登場したことになる。
    ※いや、よい場面なのです!

    ■4:00あたり
    浅草寺本堂前を駆け抜ける場面
    先述の道を通ってきた場合、
    北上しないと、辿り着けない。

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    劇中ではハトが飛んでいるが、
    「ポッポッポ ハトポッポ」の曲が生まれたのは、この浅草寺だ。

    ------------------
    □蛇足
    北野武と同様にフランス座にいた井上ひさしが脚本を書いた
    『ひょっこりひょうたん島』(グレート)マジョリタンの巻。
    「ポッポッポ ハトポッポ」という魔法が出てきていた。
    深読みかもしないが、浅草を根城にしていた(曲のエピソードも知っていた)から生まれたのでは?と筆者は妄想している。

    また、昔は浅草六区脇にひょうたん池があった。「ひょうたん島」の響きとにている。
    偶然かもしれないが、なんとなく、浅草に井上ひさしがいた跡を感じる。
    ※ひょうたん島の由来は別の定説もあることを理解しながらの言及です。

    ひょっこりひょうたん島〈12〉マジョリタンの巻 3 (ちくま文庫)

    ------------------

    尚、2人が走る道の近くにサイレント映画時代に活躍した人達の名を堀った石碑もある。
    映画ファンはチェックである。
    浅草は昔、映画の街だったのだ。←もの凄く書きたいが別の機会に

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    ■4:30あたり
    二天門で二人が別れる場面
    映画の位置関係と同じ場所にあります。
    が、建替えられました。

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    現在のバージョンはちょっと風情が無いなあ。
    提灯も無い。草ももっと茂っていてほしい。

    尚、二天門の前ある鳥居の近くには、
    『こち亀』のモニュメントがある。

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    ▼こちらの内部にあります
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    【05.桜橋で菊次郎と遭遇】
    ■4:40あたり
    桜橋で菊次郎が登場

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    映画の角度ではこんな感じだ。
    ここに、ビートたけし演じる菊次郎がいた。

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    映画には無かったができている。
    どんどん安全な街になっているのだね。

    ここで、映画の位置関係を検証!

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    留意すべき場所は3つ
    A.右下の赤丸: 2人が別れた二天門
    B.中央: 作品上重要な桜橋(現在地とあるのが劇中最後の場面。その対岸がここで述べている場面)
    C.右上: 牛島神社あたりがマサオ君の家


    厳密に述べれば、マサオ君はA→Cで下校すれば良いので、
    Bの橋は渡らず隣の"言問橋"を渡れば良いことになる。
    ま、それだけこの橋がビジュアル的に魅力的であったということだ。

    ------------------
    □蛇足
    この地図にある「すみだ郷土文化資料館」は、
    東京大空襲を考える上で良い場所なので、ここまで来たら寄るのが良いだろう。
    ------------------


    ■4:40あたり
    「タバコなんかすっちゃ駄目でしょ」と注意されるベンチ
    ちょっと南下しているが、今もベンチは設置されている。

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    ■5:00あたり
    マサオ君が菊次郎がいる方向にやってきます。
    映画ではもうちょっと手前にカメラがある。
    そして、今は、スカイツリーが目線にある。

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    ■5:30あたり
    菊次郎と初遭遇。
    「マサオ君。今日早いね」「うん、今日から夏休みなの」の背景

    もう少し引いて撮影すれば良かったかな?
    映画では蝉の鳴き声が良い。

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    このまま、家のある方向へ向かう。

    本当は最初から目線にある
    言問橋を使った方が早いのは先述の通りだ。
    在原業平の歌から東京大空襲の傷跡まで、歴史上、記憶に留めておきたい場所。

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    □蛇足3
    映画上の背景では、ホームレスさん達の家も多い。
    彼らの居住を纏めた名著を思い出す。

    ASAKUSA STYLE 浅草ホームレスたちの不思議な居住空間

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    宮崎駿監督作品の『風立ちぬ』では、
    この隅田川の下流を船で渡り、浅草に到着していた。


    ▼写真の船のあたりに発着していた設定のはず
    ざっくり、吾妻橋より上流…朝日ビールのビルの向かい側あたり。
    劇中にも名前が出てくる『花川戸船着場』があった。

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    この船の運賃や、映画に登場する五重の塔の位置についても色々書きたいのだが、
    映画が違うので省略!

    震災後だから、この浅草は全盛期のような賑わいは無かったはず。

    風立ちぬ (ロマンアルバム)

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    ちなみに初代ゴジラは、
    『風立ちぬ』とは逆走して、浅草から隅田川を南下している。
    こちらは、別の機会に書こうと思う。


    次回 マサオ君の家〜ラスト場面まで一気に!

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    バックナンバー

    総集編はこちら

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