【連載34回目】映画の歩き方: イタリア『ローマの休日』編(完全版)
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【連載34回目】映画の歩き方: イタリア『ローマの休日』編(完全版)

2015-07-01 00:37
  • 22
▼第034号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
映画の歩き方®
イタリア『ローマの休日』編(完全版)



KIYASUWALKER
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、中国…
映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。




□先に御礼
連載30回目突破記念 『スター・ウォーズ 編(完全版)』が、
かなり好評で有り難うございます。



また、前々回の
連載32回目 『きっと、うまくいく(中編)』
過去最高のアクセスをいただきました。
有り難うございます。


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さて、今回は、筆者のオフラインで最も反応が多かった
『ローマの休日』編
映画ロケ地を探訪を
"完全版"として公開します。






写真や文字を増量しました。


□何を増量したか(抜粋)
1.ロケ地の一つである、パンテオンの観光を長めにしました
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2.その他、写真追加
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スターウォーズ(完全版)に比べると増量数は物足りないかもしれませんが、
ローマの休日編は、沢山増やしても蛇足に感じるのですよね…。

パブリックドメインにつき、『ローマの休日』は、
映画本編の画像と比較できるのが書いていて楽しい回。
これが、映画の歩き方シリーズの中でも、
『ローマの休日』編の感想を筆者に述べてくる人が多い理由かもしれない。




さらに興味があれば、
別の映画のロケ地を扱った連載も是非読んでください。
こちら
個人的オススメは『スターウォーズ編』『シェルブールの雨傘編』『去年マリエンバードで編』。映画観ていなくても楽しめるはず。『ロッキー』『インディ・ジョーンズ』といった定番映画も扱っております。

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□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

■そもそもローマの休日とは?

ローマの休日は、
身分を超えた1日だけの恋の物語


1.日本において最も知名度が高い古典映画の1つ
2.思い出として、いつまでも残しておきたい作品。
3.勿論、オードリーヘップバーンの姿も永遠に残しておきたい


飛ばし飛ばしもカウントしてよければ、
筆者も50回近く観ている作品。

1,950年代に、あえて白黒で撮影された作品。

▼どのパッケージを見ても幸せになれる…
ローマの休日 [DVD]

ローマの休日(Roman Holiday) [DVD]劇場版(4:3)【超高画質名作映画シリーズ7】 ローマの休日 [DVD]

また、愛されている作品が故、エピソードも多く残っています。

有名な真実の口のアドリブネタ
進んでしまった時計ネタ
マイナーなところではポケットの新聞ネタなど

日本では著作権法改正の境目の影響で、
パブリックドメインかどうか裁判沙汰にもなりました。


■ローマとローマの休日

ローマの観光ビデオのようになっている。

▼このような人気観光スポットを廻る映画でもある
とんぼの本 ローマ古代散歩

撮影当時、イタリア側も映画に協力的であった。
赤狩りで、海外で撮影することを好む製作者が多かったことが、
本作ができた土壌の一つとなっている。


■改めて自己紹介

▼筆者


ネットの中の社会人

◇映画
ナチス台頭前のドイツ映画と、戦後暫くしてからの日本映画が好物。
・好きな監督は、フリッツ・ラング、黒澤、山中貞雄、溝口あたり。

◇宣伝
・100年後の学生に薦める映画2112本をひたすら書いています。
※文字制限でこのページの更新が止まってますが、実際は1800本ほど掲載。
http://2112.hatenablog.com/entry/2112MOVIES_1





■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【01.大まかなロケ地と旅程】
今回の『映画の歩き方』は、
かなり強引な旅である。

急に思いついた旅だったのだ。
別途紹介する『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』のヨルダンの旅の帰りに
イタリア ローマ に数時間ほど滞在に余裕があった

この時間で『ローマの休日』のロケ地探訪ができるのではないか?
と行きがけの飛行機で気づいてしまったのだ。

行きがけも経由地はローマであったが、そこでは、町に出る時間はない。
しかし、空港の本屋に寄る時間はある。
そこで、ローマの詳細地図を購入した

数日後。
ペトラ遺跡のロケ地探訪を終えた筆者。

▼ロケ地探訪『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦編を参照


ホテルのインターネットを駆使して、
地図にロケ地の場所を書き込んで行く

▼休む暇がないホテル。これもローマの休日の為だ。


さらに、
電車のシステムはどうなっている?

乗り遅れたときタクシーは有効か?
…などあらん限りの情報を頭に詰め込む

そんな感じで、皆さんもgoogleで
「ローマの休日 ロケ地」と検索ください


▼調査日のgoogleのデザインが、オードリーヘップバーンだった!




いざ、ローマに到着したら、
地図に書き込んだ赤い丸の場所に向かう!
時間がない旅!!!




【02.治安とか言語とか諸々】

治安
あまり感じませんでしたが、悪い所は悪いのかもしれない…。
観光客からお金をうまく取ろうとする人は見かけました。

言語
イタリア語。最悪、英語。

【03.到着編】
ヨルダンの首都アンマンから、ローマに飛行機で到着。
その後、電車で移動する。

約30分に1本、空港とテルミニ駅間で結ばれている。
料金は、片道11ユーロ。



空港から都心へのアクセスが判りやすい国は安心。
日本への観光客は迷わないのかなあ…。



テルミニ駅に到着!
そしてこの駅は…



映画『終着駅』の舞台ではないですか!
筆者の大好きな映画!
ローマは『ローマの休日』だけでなく、色んな映画の舞台になっているから楽しみ!

映画プレミアパンフレット 「終着駅(新世界出版社版)」 監督 ヴイットリオ・デ・シーカ 出演 ジェニファー・ジョーンズ/モンゴメリー・クリフト/ディック・デイマー/ジーノ・チエルヴィ/パオロ・ストッパ 終着駅 [DVD]

映画の面影はないけれど、
あの映画の舞台、と思った途端に
何度も写真を撮ってしまう

今回の旅は時間がないのだ。
筆者よ、急げ!





【04.ローマの3時間の休日】

映画の中で、アン王女は約24時間の休日を楽しんでいた。
しかし、前章でも述べた通り、飛行機の乗り継ぎ時間を利用している旅。
本旅行は、テルミニ駅を降りて3時間しか無い



欲張ってロケ地を廻ろうとした為、駆け足の旅行となった。
きっと同伴者がいたら、喧嘩になっていたに違いない

以下、作中の時系列に合わせて、ロケ地を紹介する。
※つまり、筆者が歩いた順番ではない。


【05.トラヤヌスの記念柱

ローマ皇帝トラヤヌスのダキア戦争での勝利を記念したもの。
113年にできたらしい…が、
今回の旅で重要なのはその歴史的価値ではない。



拡大してみます。



はい!こちら、オープニングの背景に使われた柱となります!




【06.バルベリーニ宮殿】
どんどん、いきます。
今は、絵画を展示しているところなのですが…



ここは、アン王女が滞在していた場所、という設定です。
アン王女が宮殿を出る場面の、門を見れば一目瞭然。



▼外の世界に出発するアン王女


▼遠ざかって行く門


大きな宮殿を想像していましたが、
筆者が思っていたよりは、
ささやかな場所に、ささやかな規模でありました。

▼折角なので建物に迫った写真も。
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【07.共和国広場とナイアディの噴水】

筆者が一番最初に訪れたロケ地。駅から比較的近い距離にあります。
何のシーンに使われたかというと、



アン王女が初めて、
外の世界に"降り立った"場面



車を降りて歩く王女。建物と噴水が見える。


ロケ地とは関係ないが、つい載せてしまう、眠そうな王女の姿。
睡眠薬など、細やかな伏線の詰まった、物語展開が『ローマの休日』の魅力である。



【08.トレヴィの泉】
ローマでも有数の観光地に到着。



アン王女が髪を切っているときに…




ジョーがそわそわしている場面のところで登場!


子供からカメラを拝借しようとしている場面
だとより判りやすい



ちなみに筆者が訪れたときは何かの撮影中であった。



この方、誰でしょうか?教えてください。




ちなみに、
トレヴィの泉というと、
筆者は、『ローマの休日』やトリビアの泉…よりも、
…この映画を思い出す。

甘い生活!

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映画史の中でも、名場面中の名場面!
圧倒的オーラである。折角ならこの映画を観てから訪れたいものだ。

【09.スペイン広場に来た!】
最も知られたロケ地はここなのでしょうか?
スペイン広場と、トリニタ・デイ・モンティ教会。



歩いていたら、映画と同じ角度で登場したときは感動しました。






勿論、アン王女がジェラードを食べる場面で登場。
町のあちこちにジェラード屋があります。



またこの場面は、時計の針が変わることでも有名。
画像の画質が悪く申し訳ないのですが、上の画像と下の画像をお比べください。



こういう、ブルーパーが発見されている映画は、愛されている証拠。
『スターウォーズ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なども、
無茶苦茶発見されている。


▼階段から見下ろしてみたの図


尚、ジョーの家のロケ地は、
ここから比較的近い場所にあります。


【10.パンテオン】

約2,000年の歴史をほこる、パンテオンが町の中にさらっと登場。
中も入れます。



さて、映画上重要なのは、
パンテオンの隣の、このへん…。



カメラマンのアーヴィングと待ち合わせたカフェがある、
という設定になっております。※内部は別の場所で撮影されました。



この場面をご確認ください。
パンテオンの柱が見えます。



上の画面と同様、
馬車も走っていました!



尚、映画でも映っていた
柱のあたりを歩いていると…

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む、あれはなんだ?

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風船が…

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観光地らしい、微笑ましい景色である。


【11.コロッセオなど、スクーターコースを廻る】

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂。
筆者が高校の世界史で覚えた人物…!
随分と立派な建物であるが、重要なのは…



スクーターでデートした場面であること!
ここを走るのは、気持ちよいだろうなあ。



上記場所から、
コロッセオへ向かう途中にも、スクーター場面のロケ地が。
それなりに場所の整合性は取れているのですね。



ここです、ここです!



尚、この場面の後ろで、アン王女を探す黒服の男達が!
こういうところが、細かくて好きです。



さて、お目当てのコロッセオに到着。



映画の角度まで行きたかったが、
3時間の旅では時間が無かった…。

コロッセオと、中に入ろうとする行列を拝んで、
直に引き返す筆者。

▼筆者が引き返したライン


王女様は中に入れました。




【12.真実の口】
有名な『真実の口』のロケ地を拝みたいと思います。
場所は、コロッセオとヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の間くらい。

左の白い建物と、右の茶色い建物がロケ地です。



余談ですが、
しれっと、イタリアの名作映画『自転車泥棒』のロケの背景にも映っています。
自転車泥棒 Blu-ray

まず、左の白い建物…は、
映画では警察署という設定です。
スクーターに乗っていて捕まった場面



警察署設定の白い建物の正面に、
ヴェスタの神殿(ローマで一番古い大理石の神殿らしい)なるものがあるのですが…



警察署から王女達が出てくる場面で映っています!
それにしても楽しそうな3人。



歓談のあと、ジョーが、ひらめく。
「そうだ、ついてきて」…と、
徒歩で10数秒程の所にあるのが



真実の口である!



先ほどの写真に載せた、茶色い建物の中にある。

手を口に入れると、
偽りの心がある者は、手を噛み切られるという伝説の場所。
嘘が上手いという会話をした後の彼らに、ぴったしの場所である。



▼手を噛み切られる?ジョー





この場面は、オードリー・ヘップバーンには伝えずに、
アドリブで驚かせたことで有名。素晴らしいなあ。


【13.サンタンジェロ城】
真実の口から、サンタンジェロ城へ向かいます。

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テヴェレ川に沿って歩く。
何度、タクシーを使おうと思ったことか…・



寄り道?してバチカンにも行きます。





そして、着いた!
筆者が訪れたときは、何やら工事中。
川岸には、映画と同じように、階段を使って下りることができます。



勿論、
川辺のパーティー場面で使われた場所。
この旅、一番、グっときたロケ地はここでした。



思ったより、川岸で歩ける面積は少ない。
映画では、特設の足場が川の上に作られていたからなあ。

余談だが、オペラ『トスカ』の終幕で、トスカはサンタンジェロ城の屋上から川に飛び降りる…のだが、如何せん、距離がある(当時は違ったのかもしれないが?)。
『ローマの休日』の2人のように川岸から飛び込む方が、現実的。

プッチーニ:歌劇「トスカ」全曲(日本語字幕)[Blu-ray]

さて、折角なので、王女捜索隊に見つかった、
アン王女とジョーの姿を思い出そう。



川に落ちた捜索隊に、浮き輪を投げる王女のやさしさ。
こういうシーンを載せるユーモアが、好き。



ギターを脳天に叩き付けるところ。
アーヴィンに撮影された場面は、筆者の記憶にも強く残ります…。



ここは、今敏監督の『パプリカ』にも引用されていましたね。

パプリカ [Blu-ray]

さて、テヴェレ川に飛び込んだ、ジョーとアン王女。





もうね、美しいですね。



この後、ジョーの家から、最初の方で紹介した滞在先の門へと戻って行く。

素晴らしい、3時間の休日旅行でした!



筆者は、気力と体力で強引に廻ったので、
「自分も3時間で行ける!」とは思わないように…。無理のない旅行を!



次回、『男はつらいよ』編

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か、先延ばしになっている『フォレスト・ガンプ』編

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バックナンバー


★総集編 ※まとめ記事
こちら

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★スターウォーズ編(チュニジア)
完全版はこちら ←凄くオススメ&凄く人気
旧版 前編はこちら

旧版 中編はこちら
旧版 後編はこちら
補足編はこちら





★ロッキー編(アメリカ)
前編はこちら
後編はこちら






★ローマの休日編(イタリア)
前編はこちら
後編はこちら ←判りやすくてオススメ






★シェルブールの雨傘編(フランス)
前編はこちら
中編はこちら ←映画未見の人もオススメ

後編はこちら





★インファナルアフェア編(中国)
本編はこちら





★アメリ編(フランス)
前編はこちら
後編はこちら




★インディ・ジョーンズ 最後の聖戦編(ヨルダン)
前編はこちら
後編はこちら
補足編はこちら





★ミッション:インポッシブル編(チェコ)
前編はこちら
後編はこちら





★尾道三部作&新三部作編(日本)
前編はこちら ←ささやかながらオススメ!
後編は更新中







★ラン・ローラ・ラン編(ドイツ)
前編はこちら
中編はこちら

後編はこちら




★007/ロシアより愛をこめて編(トルコ)
本編はこちら
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★キングコング編(アメリカ)
本編はこちら





★去年マリエンバードで編(ドイツ)
本編はこちら ←意外と面白いかも
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★菊次郎の夏編(日本)
前編はこちら
中編はこちら

後編はこちら

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★きっと、うまくいく編(インド)

前編はこちら
中編はこちら ←最高アクセス
後編はこちら

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他12件のコメントを表示
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>>2
生きる力が磨かれます
67ヶ月前
×
>>3
一気読み、有り難うございます!
67ヶ月前
×
>>4
良い所でしたよー
67ヶ月前
×
>>5
まだまだ「体験」したこと書いていきますので、興味あれば、今後の連載も宜しく御願いします
67ヶ月前
×
>>6
こちらこそ有り難うございます!
67ヶ月前
×
>>7
そこまで言っていただけるとは、恐縮です!有り難うございます!
67ヶ月前
×
>>8
色んな人に読んでいただけて、励みになりました!
67ヶ月前
×
>>9
以前コメントいただいた方ですね。
また読んでいただき、有り難うございます!
「こんないい記事ない」とまで言っていただけるとは…。今後も頑張ります。
67ヶ月前
×
>>10
はい、映画大好きです!
67ヶ月前
×
>>11
有り難うございます!!
67ヶ月前
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