ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

【連載44回目】映画の歩き方: 日本 静岡『七人の侍』ロケ地探訪 編 (前)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【連載44回目】映画の歩き方: 日本 静岡『七人の侍』ロケ地探訪 編 (前)

2015-08-16 01:09
  • 2
▼第044号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
映画の歩き方®
日本 静岡『七人の侍』編 (前)
KIYASUWALKER

f:id:kiyasu:20150816002334p:plain

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

チャーン チャン チャン チャーーーン チャ チャ チャー チャララ〜♪
(七人の侍のテーマ曲)



チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、中国…
映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。

『スター・ウォーズ 編(完全版)』が、
かなり好評で有り難うございます!



これからロケ地へ行く人の、
何かしら有益な情報になっていただければ嬉しい。
行かない人も、映画をテーマにした旅の雰囲気を
楽しんでいただければと思う。

黒澤明全作品ロケ地探訪一覧はこちら
f:id:kiyasu:20200127004028j:plain

▼今回はこんなロケ地に行きます!
世界最高峰の映画『七人の侍』…のロケ地を廻ります!

f:id:kiyasu:20150629234053p:plain

f:id:kiyasu:20150629234030p:plain


■そもそも七人の侍とは?

世界映画史に残る大金字塔!
黒澤明監督の代表作!

黒澤明 MEMORIAL10 4:七人の侍 (小学館DVD&BOOK) Seven Samurai - Criterion Collection [Import USA Zone 1]

野武士に悩まされた農民が「七人の侍を雇う」という伝説的な作品だ。

▼京橋のフィルムセンターに掲げてある 七人の侍の旗
f:id:kiyasu:20150810003757p:plain

侍と言えば『七人の侍』を思い浮かべる海外の映画ファンも多いくらいだ。
数々の映画への引用も多い。

▼有名な引用映画。『荒野の七人』
荒野の七人 [Blu-ray]

▼音声コメンタリーではヨーダの頭をかき上げる仕草は『七人の侍』のカンベエを基にしたんだ」との発言が聞ける『スターウォーズEP3シスの復讐』のDVD

スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 [DVD]


黒澤監督とスタッフの知識と知恵と粘りが作り上げた作品である。
細部の甲冑に至るまで、知れば知る程拘り抜いた映画。

▼この、黒澤明監督と宮崎駿監督の対談を読むと、その凄さが判る

何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって


日本で、こんな映画、もうできない!
そう納得せざるをえないくらいの豪勢な作り。圧倒的な迫力。

七人の侍/羅生門

紆余曲折の企画・脚本については、
脚本家の橋本忍さんの『複眼の映像』を読むのがお勧めだ。

複眼の映像 私と黒澤明 (文春文庫)

■ロケ地の町

本来、セットの撮影が意外にも多い黒澤監督作品。
『七人の侍』も村の中心はセットなのだが…、

村の外側のあたりは、
主に静岡県で撮影されている。


静岡のいくつかの離れた場所を繋ぎ合わせて
村が作られているのだ。

先駆者がつきとめたロケ地を読み解きながら、
この撮影地を歩いて行く。
※筆者が新たに"開拓"したところはありません。


■改めて自己紹介

▼筆者


ネットの中の社会人

◇映画
ナチス台頭前のドイツ映画と、戦後暫くしてからの日本映画が好物。
・好きな監督は、フリッツ・ラング、黒澤、山中貞雄、溝口あたり。

◇宣伝
・100年後の学生に薦める映画2112本をひたすら書いています。
※文字制限でこのページの更新が止まってますが、実際は1800本ほど掲載。
http://2112.hatenablog.com/entry/2112MOVIES_1





■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【01.大まかなロケ地と旅程】

東京から、電車で向かいます。
ある日の昼間に急に思い立った旅であった。
車も考えたのだが「電車で何とかならないか」と思い直す。

本来であれば、下記のルートが良いと思われる。
1.東京
2.御殿場駅(二岡神社)
3.下土狩駅(鮎壺の滝)
4.大仁駅(堀切)
5.東京

御殿場と下土狩は同じ路線にあるからだ。

が、筆者は、こんなルートであった。
1.東京 ※昼に急に思い立つ
2.下土狩駅(鮎壺の滝)
3.修善寺温泉
※ここで宿泊。大仁でもっと安い宿もある
4.大仁駅(堀切)
5.御殿場駅(二岡神社)
6.東京



【02.治安とか言語とか諸々】

治安
平和そのもの。

言語
日本語です。

【03.下土狩駅編】

まずは、『七人の侍』で、侍たちが村へ行く途中にある、
滝のロケ地を目指す。
数か月前から行きたいと思った板ロケ地であり、ワクワクする。

▼東海旅客鉄道 御殿場線

f:id:kiyasu:20150816002133p:plain


目指すは、下土狩駅だ。

▼駅に到着

f:id:kiyasu:20150816002138p:plain

f:id:kiyasu:20150816002146p:plain

f:id:kiyasu:20150816002154p:plain

駅前の広場には、
これから行く滝をモチーフにしたと思われるオブジェがある。

f:id:kiyasu:20150816002159p:plain



位置関係と、時刻表を確認して、
目的地に向かう。
駅前の地図にも鮎壺の滝
と書いてあるので判りやすい。

f:id:kiyasu:20150816002207p:plain

まずは、線路の反対側へ渡り、

f:id:kiyasu:20150816002212p:plain

北上。

▼車で来る人用に駐車場がある。駅とあまり距離は変わらないが。
f:id:kiyasu:20150816002437p:plain

交差点にたどり着く。

f:id:kiyasu:20150816002221p:plain

f:id:kiyasu:20150816002228p:plain

さらに、北上する方面は『御殿場』とある。
御殿場にもロケ地はあり、後ほど向かう。

f:id:kiyasu:20150816002235p:plain


ここは左折(西)へ向かうと、
直ぐに黄瀬川が見えてくる。

f:id:kiyasu:20150816002244p:plain


【04.ロケ地 鮎壺の滝】

橋は渡らずに、この川の下流を目指すと…

f:id:kiyasu:20150816002252p:plain

f:id:kiyasu:20150816002313p:plain

f:id:kiyasu:20150816002305p:plain

発見!滝だ!

f:id:kiyasu:20150816002322p:plain

滝の全体像はこんな感じだ。
f:id:kiyasu:20150816002334p:plain

全景は動画にしました。
ビルに囲まれている&公園と一体化していることが判る



▼この橋から滝の正面を撮影できる
f:id:kiyasu:20150816002344p:plain

マンションに囲まれている。

f:id:kiyasu:20150816002340p:plain

【05.具体的な撮影ポイントはどこか?】

映画では、侍6人が滝の上で食事をし、
滝の下では、残る(半人前の)菊千代が魚を採る場面が撮影された。

ふんどし姿の三船敏郎が、
川に潜って魚を採るのだ。

ここで、疑問が残る。
実際に、この滝の、どのへんで撮影されたのだろうか?

f:id:kiyasu:20150629234049p:plain



■6人の侍達が食事した滝の上流の場所はどこ?

候補は3つだ。

A.水の量が大きい見どころたっぷりの場所

f:id:kiyasu:20150816002350p:plain


B.水がちょろちょろ流れている場所

f:id:kiyasu:20150816002408p:plain


C.水が全く流れていない場所

f:id:kiyasu:20150816002414p:plain


この滝に辿りついた瞬間はAだと思い込んでいたのだが…
映画の該当場面と、岩の形状を比べると、答えは一つ。

C.水が全く流れていない場所 だ!

f:id:kiyasu:20150816002414p:plain

勘兵衛が腰かけていた岩も残っている。
間違いない。

劇中の水量は
C>A> B(Bは水は全く流れていないように見える)

であるが、
筆者が訪れたときは、

A<B<C (Cは水は全く流れていない)

なのだ。

たかが60年の差で、こんなに変わるものなのか
昔からある滝なので、そんな変わらないと思っていたのだが…興味深い。

[補足]
勿論、雨量が多いときなどは、
侍たちが立っていたCもダイナミックな水が放出されている・・・はずである。



■菊千代が魚を採ったところはどこか?

滝Cの落下位置より左であることから、ざっくり読み取れる。このへんだ。

f:id:kiyasu:20150816002420p:plain





撮影時にはあった岩は、崩れ、

流されてしまったものが、かなり多そうだ。
自然は変わりゆくものなのですね。

だが、十字の分け目が入っている岩などは、
よくよく見ると映画にも登場している。

▼このへんで、三船敏郎は潜ったはず
f:id:kiyasu:20150816002425p:plain

f:id:kiyasu:20150816002433p:plain



【06.次のロケ地へ向かう拠点とする宿へ】

次のロケ地は、実際に侍たちが守る村のある山の麓だ。
だが、夜が近いので、この日は、宿を見つけなければならない。

▼電車を乗り換えていく
f:id:kiyasu:20150816002444p:plain

▼弱虫ペダルとのコラボ電車
f:id:kiyasu:20150816002503p:plain

電車の移動中。
『七人の侍』を彷彿させる山々と田んぼである。

f:id:kiyasu:20150816002507p:plain



■幸運な?勘違い
筆者がこのとき覚えていた情報は、
ロケ地が「堀切」という地にあること。
そして、修繕寺温泉 が近くにあるという情報。
その為、修繕寺温泉駅を目指した。

温泉であれば、旅館もあるだろう。その場で旅館を探せばよい。
そんな安易な考えであった。

実際は、修繕寺温泉駅よりも、
数駅離れた、大仁駅がロケ地"堀切"の最寄駅であることは、
筆者の脳から抜け落ちていた。

大仁で宿をとった方が、
おそらく金銭的には安く済んだであろうが、
その場合、ロケ地を優先するあまり、
修繕寺温泉の観光地の存在を知らずに東京に戻っていたであろう。

この後の筆者の経験からすれば、
この修繕寺温泉の宿で正解であった。


【07.五葉館】
伊豆 修繕寺温泉に来て、駅員さんに宿を聞く。

f:id:kiyasu:20150816002530p:plain

筆者「この近くで安めの宿を探しています」
駅員さん「観光地だから、どこも高いのですよ。安いのは一か所で…●●です」

筆者「有難うございます。この番号ですね?電話してみます」
ぷるるるるー

筆者「駅員さん、ごめんなさい。この宿、一杯のようです。」
駅員さん「うーーーん、もう候補は無くて…。強いて言うなら、▲▲か、■■か、五葉館は、この界隈では安い方な気がする。あくまで、気がする!ですよ!記憶が定かじゃなくて。」

筆者「有難うございます。電話してみます」

そして、最終的に決まったのが五葉館であった。


▼徒歩で向かった。後にお会いした女将さん曰く、地元の人は車を使うそうだ。まあ、そうだろう

f:id:kiyasu:20150816002512p:plain


そして…おお!?
なんだ、このクオリティの高い部屋は!?


f:id:kiyasu:20150816002519p:plain

次回 五葉館の続きと ロケ地 村の山々!
※さらに、小津安二郎映画のロケ地もちょびっと行きます

f:id:kiyasu:20150629234053p:plain

KIYASUWALKER®

-----------------------
バックナンバー

総集編はこちら

f:id:kiyasu:20150302003356p:plain



KIYASUWALKER®

-----------------------
バックナンバー

黒澤明全作品ロケ地探訪一覧はこちら
f:id:kiyasu:20200127004028j:plain

★スターウォーズ編 チュニジア
完全版はこちら ←凄くオススメ&凄く人気
旧版 前編はこちら

旧版 中編はこちら
旧版 後編はこちら
補足編はこちら





★ロッキー編 アメリカ
前編はこちら
後編はこちら






★ローマの休日編 イタリア
完全版はこちら ←判りやすくてオススメ&人気
旧前編はこちら
旧後編はこちら






★シェルブールの雨傘編 フランス
前編はこちら
中編はこちら ←映画未見の人もオススメ。筆者が一番好きな回

後編はこちら





★インファナルアフェア編 中国
本編はこちら





★アメリ編 フランス
前編はこちら
後編はこちら




★インディ・ジョーンズ 最後の聖戦編 ヨルダン
前編はこちら
後編はこちら
補足編はこちら





★ミッション:インポッシブル編 チェコ
完全版はこちら
旧前編はこちら

旧後編はこちら





★尾道三部作&新三部作編 日本
前編はこちら ←ささやかながらオススメ
後編は更新中







★ラン・ローラ・ラン編 ドイツ
前編はこちら
中編はこちら

後編はこちら




★/ロシアより愛をこめて編 トルコ
本編はこちら
f:id:kiyasu:20150302005420p:plain

f:id:kiyasu:20150228191543p:plain

★キングコング編 アメリカ
本編はこちら




★去年マリエンバードで編 ドイツ
本編はこちら ←意外と面白いかも
f:id:kiyasu:20150310012916p:plain

f:id:kiyasu:20150310012711p:plain

★菊次郎の夏編 日本
前編はこちら
中編はこちら

後編はこちら

f:id:kiyasu:20150402212435p:plain

f:id:kiyasu:20150324013249p:plain

★きっと、うまくいく編 インド

前編はこちら
中編はこちら ←最高アクセス
後編はこちら

f:id:kiyasu:20150516025141p:plain

f:id:kiyasu:20150622222209p:plain

★男はつらいよ編 日本
前編はこちら
後編はこちら
f:id:kiyasu:20150628010747p:plain

f:id:kiyasu:20150628002214p:plain

★フォレスト・ガンプ編 アメリカ
本編はこちら
f:id:kiyasu:20150521030134p:plain

f:id:kiyasu:20150320020546p:plain

★ 支那の夜 蘇州の夜/蘇州夜曲 編 中国
本編はこちら

f:id:kiyasu:20150629210253p:plain

f:id:kiyasu:20150629214947p:plain

★バケモノの子編 日本
本編はこちら

f:id:kiyasu:20150722022940p:plain

f:id:kiyasu:20150722023726p:plain

★グッド・ウィル・ハンティング 編 アメリカ
本編はこちら
f:id:kiyasu:20150726023109p:plain

f:id:kiyasu:20150726023206p:plain

★海街diary編 鎌倉
前編はこちら
後編はこちら

f:id:kiyasu:20150812234905p:plain

f:id:kiyasu:20150812024307p:plain

★七人の侍編 伊豆など
本編はこのブロマガ
f:id:kiyasu:20150629234053p:plain

f:id:kiyasu:20150629234049p:plain


★総集編 ※まとめ記事
こちら

f:id:kiyasu:20150302003344p:plain


KIYASUWALKER®

広告
×
七人の侍は大人に成ってヤット解った作品なのでロケ地が静岡だった事に少し驚いて居ます。しかし、部分的にですがロケ地を残して呉れている、静岡県にも感謝ですね。何より貴重な映像を紹介してくれてありがとうございます。感激です。
12ヶ月前
×
>>1
こちらこそコメント有難うございます。励みになります。私も印象に残っているロケ地の一つです。
東京の東宝周辺のロケ地は、行ってもよくわからないですしね。
12ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。