【連載44回目】映画の歩き方: 日本 静岡『七人の侍』ロケ地探訪 編 (前)
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【連載44回目】映画の歩き方: 日本 静岡『七人の侍』ロケ地探訪 編 (前)

2015-08-16 01:09
    ▼第044号
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    映画の歩き方®
    日本 静岡『七人の侍』編 (前)
    KIYASUWALKER

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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    チャーン チャン チャン チャーーーン チャ チャ チャー チャララ〜♪
    (七人の侍のテーマ曲)



    チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、中国…
    映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。

    『スター・ウォーズ 編(完全版)』が、
    かなり好評で有り難うございます!



    これからロケ地へ行く人の、
    何かしら有益な情報になっていただければ嬉しい。
    行かない人も、映画をテーマにした旅の雰囲気を
    楽しんでいただければと思う。

    黒澤明全作品ロケ地探訪一覧はこちら
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    ▼今回はこんなロケ地に行きます!
    世界最高峰の映画『七人の侍』…のロケ地を廻ります!

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    ■そもそも七人の侍とは?

    世界映画史に残る大金字塔!
    黒澤明監督の代表作!

    黒澤明 MEMORIAL10 4:七人の侍 (小学館DVD&BOOK) Seven Samurai - Criterion Collection [Import USA Zone 1]

    野武士に悩まされた農民が「七人の侍を雇う」という伝説的な作品だ。

    ▼京橋のフィルムセンターに掲げてある 七人の侍の旗
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    侍と言えば『七人の侍』を思い浮かべる海外の映画ファンも多いくらいだ。
    数々の映画への引用も多い。

    ▼有名な引用映画。『荒野の七人』
    荒野の七人 [Blu-ray]

    ▼音声コメンタリーではヨーダの頭をかき上げる仕草は『七人の侍』のカンベエを基にしたんだ」との発言が聞ける『スターウォーズEP3シスの復讐』のDVD

    スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 [DVD]


    黒澤監督とスタッフの知識と知恵と粘りが作り上げた作品である。
    細部の甲冑に至るまで、知れば知る程拘り抜いた映画。

    ▼この、黒澤明監督と宮崎駿監督の対談を読むと、その凄さが判る

    何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって


    日本で、こんな映画、もうできない!
    そう納得せざるをえないくらいの豪勢な作り。圧倒的な迫力。

    七人の侍/羅生門

    紆余曲折の企画・脚本については、
    脚本家の橋本忍さんの『複眼の映像』を読むのがお勧めだ。

    複眼の映像 私と黒澤明 (文春文庫)

    ■ロケ地の町

    本来、セットの撮影が意外にも多い黒澤監督作品。
    『七人の侍』も村の中心はセットなのだが…、

    村の外側のあたりは、
    主に静岡県で撮影されている。


    静岡のいくつかの離れた場所を繋ぎ合わせて
    村が作られているのだ。

    先駆者がつきとめたロケ地を読み解きながら、
    この撮影地を歩いて行く。
    ※筆者が新たに"開拓"したところはありません。


    ■改めて自己紹介

    ▼筆者


    ネットの中の社会人

    ◇映画
    ナチス台頭前のドイツ映画と、戦後暫くしてからの日本映画が好物。
    ・好きな監督は、フリッツ・ラング、黒澤、山中貞雄、溝口あたり。

    ◇宣伝
    ・100年後の学生に薦める映画2112本をひたすら書いています。
    ※文字制限でこのページの更新が止まってますが、実際は1800本ほど掲載。
    http://2112.hatenablog.com/entry/2112MOVIES_1





    ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

    【01.大まかなロケ地と旅程】

    東京から、電車で向かいます。
    ある日の昼間に急に思い立った旅であった。
    車も考えたのだが「電車で何とかならないか」と思い直す。

    本来であれば、下記のルートが良いと思われる。
    1.東京
    2.御殿場駅(二岡神社)
    3.下土狩駅(鮎壺の滝)
    4.大仁駅(堀切)
    5.東京

    御殿場と下土狩は同じ路線にあるからだ。

    が、筆者は、こんなルートであった。
    1.東京 ※昼に急に思い立つ
    2.下土狩駅(鮎壺の滝)
    3.修善寺温泉
    ※ここで宿泊。大仁でもっと安い宿もある
    4.大仁駅(堀切)
    5.御殿場駅(二岡神社)
    6.東京



    【02.治安とか言語とか諸々】

    治安
    平和そのもの。

    言語
    日本語です。

    【03.下土狩駅編】

    まずは、『七人の侍』で、侍たちが村へ行く途中にある、
    滝のロケ地を目指す。
    数か月前から行きたいと思った板ロケ地であり、ワクワクする。

    ▼東海旅客鉄道 御殿場線

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    目指すは、下土狩駅だ。

    ▼駅に到着

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    駅前の広場には、
    これから行く滝をモチーフにしたと思われるオブジェがある。

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    位置関係と、時刻表を確認して、
    目的地に向かう。
    駅前の地図にも鮎壺の滝
    と書いてあるので判りやすい。

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    まずは、線路の反対側へ渡り、

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    北上。

    ▼車で来る人用に駐車場がある。駅とあまり距離は変わらないが。
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    交差点にたどり着く。

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    さらに、北上する方面は『御殿場』とある。
    御殿場にもロケ地はあり、後ほど向かう。

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    ここは左折(西)へ向かうと、
    直ぐに黄瀬川が見えてくる。

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    【04.ロケ地 鮎壺の滝】

    橋は渡らずに、この川の下流を目指すと…

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    発見!滝だ!

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    滝の全体像はこんな感じだ。
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    全景は動画にしました。
    ビルに囲まれている&公園と一体化していることが判る



    ▼この橋から滝の正面を撮影できる
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    マンションに囲まれている。

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    【05.具体的な撮影ポイントはどこか?】

    映画では、侍6人が滝の上で食事をし、
    滝の下では、残る(半人前の)菊千代が魚を採る場面が撮影された。

    ふんどし姿の三船敏郎が、
    川に潜って魚を採るのだ。

    ここで、疑問が残る。
    実際に、この滝の、どのへんで撮影されたのだろうか?

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    ■6人の侍達が食事した滝の上流の場所はどこ?

    候補は3つだ。

    A.水の量が大きい見どころたっぷりの場所

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    B.水がちょろちょろ流れている場所

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    C.水が全く流れていない場所

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    この滝に辿りついた瞬間はAだと思い込んでいたのだが…
    映画の該当場面と、岩の形状を比べると、答えは一つ。

    C.水が全く流れていない場所 だ!

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    勘兵衛が腰かけていた岩も残っている。
    間違いない。

    劇中の水量は
    C>A> B(Bは水は全く流れていないように見える)

    であるが、
    筆者が訪れたときは、

    A<B<C (Cは水は全く流れていない)

    なのだ。

    たかが60年の差で、こんなに変わるものなのか
    昔からある滝なので、そんな変わらないと思っていたのだが…興味深い。

    [補足]
    勿論、雨量が多いときなどは、
    侍たちが立っていたCもダイナミックな水が放出されている・・・はずである。



    ■菊千代が魚を採ったところはどこか?

    滝Cの落下位置より左であることから、ざっくり読み取れる。このへんだ。

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    撮影時にはあった岩は、崩れ、

    流されてしまったものが、かなり多そうだ。
    自然は変わりゆくものなのですね。

    だが、十字の分け目が入っている岩などは、
    よくよく見ると映画にも登場している。

    ▼このへんで、三船敏郎は潜ったはず
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    【06.次のロケ地へ向かう拠点とする宿へ】

    次のロケ地は、実際に侍たちが守る村のある山の麓だ。
    だが、夜が近いので、この日は、宿を見つけなければならない。

    ▼電車を乗り換えていく
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    ▼弱虫ペダルとのコラボ電車
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    電車の移動中。
    『七人の侍』を彷彿させる山々と田んぼである。

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    ■幸運な?勘違い
    筆者がこのとき覚えていた情報は、
    ロケ地が「堀切」という地にあること。
    そして、修繕寺温泉 が近くにあるという情報。
    その為、修繕寺温泉駅を目指した。

    温泉であれば、旅館もあるだろう。その場で旅館を探せばよい。
    そんな安易な考えであった。

    実際は、修繕寺温泉駅よりも、
    数駅離れた、大仁駅がロケ地"堀切"の最寄駅であることは、
    筆者の脳から抜け落ちていた。

    大仁で宿をとった方が、
    おそらく金銭的には安く済んだであろうが、
    その場合、ロケ地を優先するあまり、
    修繕寺温泉の観光地の存在を知らずに東京に戻っていたであろう。

    この後の筆者の経験からすれば、
    この修繕寺温泉の宿で正解であった。


    【07.五葉館】
    伊豆 修繕寺温泉に来て、駅員さんに宿を聞く。

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    筆者「この近くで安めの宿を探しています」
    駅員さん「観光地だから、どこも高いのですよ。安いのは一か所で…●●です」

    筆者「有難うございます。この番号ですね?電話してみます」
    ぷるるるるー

    筆者「駅員さん、ごめんなさい。この宿、一杯のようです。」
    駅員さん「うーーーん、もう候補は無くて…。強いて言うなら、▲▲か、■■か、五葉館は、この界隈では安い方な気がする。あくまで、気がする!ですよ!記憶が定かじゃなくて。」

    筆者「有難うございます。電話してみます」

    そして、最終的に決まったのが五葉館であった。


    ▼徒歩で向かった。後にお会いした女将さん曰く、地元の人は車を使うそうだ。まあ、そうだろう

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    そして…おお!?
    なんだ、このクオリティの高い部屋は!?


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    次回 五葉館の続きと ロケ地 村の山々!
    ※さらに、小津安二郎映画のロケ地もちょびっと行きます

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    黒澤明全作品ロケ地探訪一覧はこちら
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    ★スターウォーズ編 チュニジア
    完全版はこちら ←凄くオススメ&凄く人気
    旧版 前編はこちら

    旧版 中編はこちら
    旧版 後編はこちら
    補足編はこちら





    ★ロッキー編 アメリカ
    前編はこちら
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    ★ローマの休日編 イタリア
    完全版はこちら ←判りやすくてオススメ&人気
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    ★シェルブールの雨傘編 フランス
    前編はこちら
    中編はこちら ←映画未見の人もオススメ。筆者が一番好きな回

    後編はこちら





    ★インファナルアフェア編 中国
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    ★アメリ編 フランス
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    ★インディ・ジョーンズ 最後の聖戦編 ヨルダン
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    ★ミッション:インポッシブル編 チェコ
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    ★尾道三部作&新三部作編 日本
    前編はこちら ←ささやかながらオススメ
    後編は更新中







    ★ラン・ローラ・ラン編 ドイツ
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    中編はこちら

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    ★/ロシアより愛をこめて編 トルコ
    本編はこちら
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    ★キングコング編 アメリカ
    本編はこちら




    ★去年マリエンバードで編 ドイツ
    本編はこちら ←意外と面白いかも
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    ★菊次郎の夏編 日本
    前編はこちら
    中編はこちら

    後編はこちら

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    ★きっと、うまくいく編 インド

    前編はこちら
    中編はこちら ←最高アクセス
    後編はこちら

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    ★男はつらいよ編 日本
    前編はこちら
    後編はこちら
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    ★フォレスト・ガンプ編 アメリカ
    本編はこちら
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    ★ 支那の夜 蘇州の夜/蘇州夜曲 編 中国
    本編はこちら

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    ★バケモノの子編 日本
    本編はこちら

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    ★グッド・ウィル・ハンティング 編 アメリカ
    本編はこちら
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    ★海街diary編 鎌倉
    前編はこちら
    後編はこちら

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    ★七人の侍編 伊豆など
    本編はこのブロマガ
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    ★総集編 ※まとめ記事
    こちら

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