━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
KIYASUWALKER
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、中国…
映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。
前回の『七人の侍』編に続き、
今回は黒澤明監督作品特集。
▼今回はこんなロケ地に行きます!
世界最高峰の映画『椿三十郎』のロケ地を廻ります!
これからロケ地へ行く人の、
何かしら有益な情報になっていただければ嬉しい。
行かない人も、映画をテーマにした旅の雰囲気を
楽しんでいただければと思う。
黒澤明全作品ロケ地探訪一覧はこちら
〜御礼&宣伝〜
連載30回目記念 『スター・ウォーズ 編(完全版)』が、
かなり好評で有り難うございます。
連載32回目 『きっと、うまくいく(中編)』も
過去最高のアクセスをいただきました。
有り難うございます。
連載34回目 『ローマの休日編(完全版)』も
暖かいコメントが多く、励みになりました。楽しんでいただけて何より。
黒澤明監督の、
最もバランスがとれた傑作!かもしれない。
同じく、黒澤明監督作品『用心棒』の姉妹編。
スーパーマンの三船敏郎が、若侍を助け、お家騒動を解決する!というもの。
最後の"決闘"の、早業と血しぶきは語りぐさである。
▼若侍役の田中邦衛さんが気になってしょうがない。どうしても『北の国から』のイメージが…。
筆者が大好きな故・今敏監督が、
生前お勧めする映画の中に『椿三十郎』を挙げていたっけ。
そして本作は、同じく黒澤作品『用心棒』の続編的扱いである。
黒澤明監督が、よく撮影に使用した、御殿場。
『乱』のロケ地で使われたことが特に有名。
■改めて自己紹介
▼筆者
ネットの中の社会人
◇映画
・ナチス台頭前のドイツ映画と、戦後暫くしてからの日本映画が好物。
・好きな監督は、フリッツ・ラング、黒澤、山中貞雄、溝口あたり。
◇宣伝
・100年後の学生に薦める映画2112本をひたすら書いています。
※文字制限でこのページの更新が止まってますが、実際は2000本ほど掲載。
http://2112.hatenablog.com/entry/2112MOVIES_1
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【01.大まかなロケ地と旅程】
『七人の侍』編のルートの最後で訪れた。
1.東京 ※昼に急に思い立つ
2.下土狩駅(鮎壺の滝)
3.修善寺温泉 ※ここで宿泊。大仁でもっと安い宿もある
4.大仁駅(堀切)
5.御殿場駅 ←ここ!
6.東京
【02.治安とか言語とか諸々】
治安
平和そのもの。
言語
日本語です。
【03.タクシーを拾う】
御殿場駅に到着
歩くにはしんどい距離なので、タクシーを拾う。
「二岡神社 と 厳島神社 へ行ってほしい!」と伝えると、
「後者の神社は判らない」との返事がくる。マイナーなのか…。
▼確かに駅の案内板にも二岡神社は載っている
というわけで、GoogleMapで説明することになる。文明に感謝。
【04.先に 七人の侍ロケ地 二岡神社編】
■『七人の侍』ロケ地
この神社は『七人の侍』が撮影されたロケ地であることが、
近年の黒澤フリークの研究で判明している。先駆者様達に感謝。
野武士を待ち受ける林の中の場面は、
この先ではなく…
なんと、左の地味な?道の先である。
こんなところを活用していたのか…。
階段などは上手く見えないようにして撮影したらしい。
■北野武監督の『座頭市』ロケ地
タップダンスが撮影されたところらしい。
そういえば、背景は建物に集中していましたね。
インターネットで調べると、
「『椿三十郎』のロケ地の二岡神社」と書いてあることが殆ど…なのだが、
どうやら違うようである(後述)。
初代座頭市 と 用心棒 の縁を思い出す。
■心霊スポット?
タクシーの運転手が
「お客さん、取材?」と聞いてきた。
事前に調べていたのでピンときたのだが、
どうやら、心霊スポットとしても有名な神社であるらしい。
「夜中が真っ暗になるんですよ」とのこと。
さらに、知り合いが経験した怖い話を伺う。
ふーむ、なんとも。
【05.用心棒ロケ地 厳島神社】
さて、厳島神社に到着する。
ネットで2つほど、
「ここがロケ地ではないか」と記載しているところを見つけた。半信半疑で訪れる。
有名な厳島神社とも関係があるらしい。
この看板に、御分霊の話などが書いてある。
▼本家厳島神社
「そういえば、筆者は 有名な方の厳島神社にも行ったことがある。
その旅行写真を発掘すれば、
原節子さんや早川雪洲さんが登場する
映画『新しき土』のロケ地探訪が書けるのか…!?」
と、ふと、この文章を書いていて思ったが自重しよう。
▼ドイツとの合作映画!!
では、まっすぐ進んでみよう。
さて、なるほど、ここだ。
映画冒頭で若侍達が議論し、
三船敏郎演じる三十郎と出会う建物だ!
▼映画ではこの建物の中心にカメラが寄ってい
後ろ側はこうなっていたのか!
確かに、
三十郎が寝ようとしていたスペースは確保されている(笑)
▼後ろに廻ると、随分奥行きがある!
さて、この建物、
先ほどの二岡神社の『座頭市』の建物と
結構似ている。
▼先ほどの二岡神社
だから、「二岡神社で椿三十郎が撮影された!」
というネット上に書き込みがあったのも納得である。
ただ、新調されているとはいえ、
石段の作りは厳島神社の方が映画に近いと思う。
また、個人的に決定的な発見があり、
この、筆者が歩いてきた、本殿に続く道。
この道も、映画で撮影されている!
具体的には、
若侍が外を覗くと、
敵方が狙ってきていることが判る場面。
ちょっと感動。
結論:
『椿三十郎』は、御殿場の厳島神社で撮影された!
追記宣伝:
黒澤明監督全作品ロケ地探訪記録
-----------------------
バックナンバー
★スターウォーズ編 チュニジア
完全版はこちら ←凄くオススメ&凄く人気
旧版 前編はこちら
旧版 中編はこちら
旧版 後編はこちら
補足編はこちら
★ロッキー編 アメリカ
前編はこちら
後編はこちら
★ローマの休日編 イタリア
完全版はこちら ←判りやすくてオススメ&人気
旧前編はこちら
旧後編はこちら
★シェルブールの雨傘編 フランス
前編はこちら
中編はこちら ←映画未見の人もオススメ。筆者が一番好きな回
後編はこちら
★インファナルアフェア編 中国
本編はこちら
★アメリ編 フランス
前編はこちら
後編はこちら
★インディ・ジョーンズ 最後の聖戦編 ヨルダン
前編はこちら
後編はこちら
補足編はこちら
★ミッション:インポッシブル編 チェコ
完全版はこちら
旧前編はこちら
旧後編はこちら
★尾道三部作&新三部作編 日本
前編はこちら ←ささやかながらオススメ
後編は更新中
★ラン・ローラ・ラン編 ドイツ
前編はこちら
中編はこちら
後編はこちら
★/ロシアより愛をこめて編 トルコ
本編はこちら
★キングコング編 アメリカ
本編はこちら
★去年マリエンバードで編 ドイツ
本編はこちら ←意外と面白いかも
★菊次郎の夏編 日本
前編はこちら
中編はこちら
後編はこちら
★きっと、うまくいく編 インド
前編はこちら
中編はこちら ←最高アクセス
後編はこちら
★男はつらいよ編 日本
前編はこちら
後編はこちら
★フォレスト・ガンプ編 アメリカ
本編はこちら
★ 支那の夜 蘇州の夜/蘇州夜曲 編 中国
本編はこちら
★バケモノの子編 日本
本編はこちら
★グッド・ウィル・ハンティング 編 アメリカ
本編はこちら
★海街diary編 鎌倉
前編はこちら
後編はこちら
★七人の侍編 伊豆など (黒澤明特集 A)
前編はこちら
後編はこちら
★椿三十郎編 御殿場 厳島神社(黒澤明特集 B)
本編はこのブロマガ
★野良犬編 国道駅 (黒澤明特集 C)
本編は後ほど更新
★総集編 ※まとめ記事
こちら