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「一通の手紙から始まる僕らの思い出たち」
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「一通の手紙から始まる僕らの思い出たち」

2019-01-14 02:14

    あらすじ
    浜辺がある小さな町、夕焼け町(ゆうやけちょう)。
    久しぶりに、里沙が主宰の同窓会で集まった5人。(全員酒を飲んでいるほろ酔い気分)
    (由美子、里紗、太一、裕一郎、蒼汰)達は昔話に花が咲く。
    その時5人の脳裏に浮かんだのは暑かった夕焼け町とある少女だった。
    彼女の名前は柳 美月(やなぎ みつき)。当時高校生だった彼女との出来事を一人ずつ語りだす。
    そして最後に里紗に届いた一枚の手紙とは…?

    人物紹介
    柳 美月(やなぎ みつき)女 表示 美 セリフ数 25 ♀
    高校3年生の男勝りの天真爛漫の女子高生。
    由美子、里沙の姉貴分であり、太一、裕一郎、蒼汰を子分として従えているが皆から頼れるおねぇさん。
    この海辺があるこの町、夕焼け町で最後の夏休みを思い出として残すため5人を振り回す。

    添田 由美子(そえだ ゆみこ)女 表示 由 セリフ数 26  ♀
    大人しく小説や読書が好き。夏がそんなに好きではないが美月のおかげで夏が好きになり、
    病気がちで外に出れないことを理由に家に引きこもっていた心と元気を美月が与えくれたことを話す。

    宮内 里紗 (みやうち りさ)女 表示 里 セリフ数  30 ♀
    元気っ子でいつも明るいが両親が共働きで相手にされず寂しい思いをしていた。
    だが、美月が友達のおもいやりやたまには泣くことも大事だということを教えてくれたことを話す。
    そして最後浜辺の夕暮れに行こうとみんなを誘い出す。

    高畑 太一(たかはた たいち)男 表示 太 セリフ数 26 ♂
    小学校で唯一のガキ大将。周りからも慕われ、美月の賛成派に立ちみんなを引っ張っていく。
    友達思いでいじめられている蒼汰を助けた恩人。 
    由美子ちゃんにひそかに思いを寄せていることを美月にばれてしまい、
    アドバイスや二人きりになるチャンスをくれたということを話す。

    武宮 裕一郎(たけみや ゆういちろう)男 表示 裕 セリフ数  31 ♂
    町で一番の裕福な家庭で育つお坊ちゃん、人を下に見ていたが、美月に叱られ次第に人と対等なことに気付いた。
    この世はお金だけではないということ大切は友情や人脈なんだということを教えてくれたということを話す。

    竹崎 蒼汰(たけざき そうた)男 表示 蒼  セリフ数 23 ♂
    一番身長が低く、体力も腕力もないためいじめられていたが、太一に救われ、太一には恩義を感じている。
    5人の中でいちばんやさしく、何かあったらすぐ判断できる頭の切れ者。
    美月には、その優しさが一番、大切であり、武器であるということを教えてもらったと話す。

    役表

    ♀柳:
    ♀添田:
    ♀宮内:
    ♂高畑:
    ♂武宮:
    ♂竹崎:


    太「本当に久しぶりだなぁ。まさか、あの里紗が同窓会を開くなんてなぁ」

    里「うるっさいわね。でも、本当に久しぶりだね!集まるのって中学以来だっけ?」

    由「そうですね、人数不足で私達の代で高校は廃校になってしまいましたから。
      裕一郎さんは町に残ったんですよね?」

    裕「そうだね、僕は家業を継いだからね。蒼汰は?どうしてた?」

    蒼「僕は福祉の仕事に就いたよ。ある人から教えてもらったことを生かしてね。里紗は?」

    里「あたしは両親助けるために、あちこち行ってるよ!由美子は?」

    由「今は自分の病気の様子を見ながら小説書いてるんです。恥ずかしいんですけど…」

    太「おぉおつかれさまでした!いいじゃんか。後で読ませてくれよ!俺、今、サラリーマンだけどさ、いつかはこの町に戻ってくるさ」

    由「みんなそれぞれ、未来に向かっているんですね。感動しました。でも、みんな、雰囲気変わりませんね。」

    太「そうだな。まぁあの人のおかげもあると思うぞ~」

    里「そうね。あの人がいてくれたから今の私たちがいるみたいな感じよね」

    裕「…今頃、何してんのかな」

    蒼「まだ浜辺にいたりして。」

    里「そうだ!明日暇でしょ?昔と同じ時間に浜辺へ行こうよ!」

    由「いい案ですね。さすが里紗ちゃんです」

    里「でしょっ!あたし天才ぃ」

    太「じゃぁさ。その前に今夜は語り合おうぜ!美月ねぇちゃんやあの頃について。
      まず俺から話すな。俺は…少し恥ずかしいけど…」



    缶蹴り編
    蒼「はぁはぁ…美月おねぇちゃんどこ行くんだよぉ!」

    美「浜辺の方よ。ほら男の子なんだからしっかりしなさいっ!ほらきびきび歩く!」

    太「いいじゃねぇか。楽しそうじゃん!わくわくするぜ!」

    由「朝の浜辺ってキラキラしてて綺麗ですね」

    太「そっ…そうだなキラキラしてて綺麗だなっ!」

    裕「なんだよ、太一。異様に由美子の肩持つじゃん」

    蒼「もしかして、由美子ちゃんのこと好きだとか?」

    太「ちっ…ちげぇって!んなわけねーじゃんこんなひ弱な女!」

    美「こらっ太一!女の子にそんなこと言うもんじゃありません!」

    太「へーい…」


    太m「その時、先頭を歩いていた美月ねぇちゃんが最後に歩いてた俺の方に寄ってきたんだ」


    美「太一。正直に言ってごらん?あんた由美子ちゃんの事好きでしょ?」

    太「なっ…んなわけねーだろ!!」

    美「しっ!声が大きいよ。お姉ちゃんには分かる」

    太「うっ…そうだよ…悪いか」

    美「分かった。お姉ちゃんが二人きりの時間作ってあげる。私が鬼の時あんたは森の方へ逃げなさい。」


    太m「そう言った後に美月ねぇちゃんは由美子近づいて耳打ちしたんだ。そして美月ねぇちゃんが鬼の時…」


    美「いいー?うまく逃げて私を打ち負かしてみなさいっ!」



    太m「俺は缶を思いっきり蹴り上げて森の方へ逃げた。そしたら由美子が来たんだ」


    由「あの耳打ちはそうだったのですか…あの時『森の方が隠れやすいよ。でも、誰にも言っちゃいけないよ』って言ってくれたんですよ」

    里「へぇ~美月お姉ちゃんも粋なことするね~」

    裕「それでどうなったんだ?」


    由「あっ太一君!」

    太「由美子!なっ…何でここに!?」

    由「ちょっとこっちの方が隠れやすいかなって思って…迷惑でした…?」

    太「べっ…別に迷惑じゃねぇよ。仕方ねぇな一緒に隠れようぜ?」

    由「うん!」


    太「そして大きな木の下で二人きりになったんだ」

    裕「ヒューヒュー」

    蒼「茶化しちゃだめだよ裕一郎。ちゃんとした思い出なんだから」

    太「ありがと。そんで二人で話した。いろんなことをな。でも告白はできなかったよ」

    由「私も覚えています。楽しかったですよ」

    里「結局、高校で別れたから告白出来ずか…甘酸っぱいなぁ~そんで今はどうなのよ?まだ好きなの?」

    太「バカ言えっ俺はもう結婚してるぞ?」

    里「うそー!意外」

    蒼「まさか太一君が一番とはなぁ」

    裕「僕は近々結婚するよ」

    由「本当ですか?おめでとうございます!」

    裕「許嫁とだよ。自由なんてないさ。でもいいなぁ僕もそんな恋愛してみたかったよ。でもヒューヒュー」


    太「うるせぇっ!とりあえず俺の話は終わりっ!次、由美子行けよ」

    由「私ですか?分かりました。私は話すことは自分の世界と…」

    里「あっそれ私も話す!!二人の話だよね?」

    由「そうです!さすが親友です!」

    里「当たり前でしょ?。あれはあたしを変えてくれた話でもあるからね…」





    秘密基地づくり編
    里m「あの時は…そうだな。缶蹴りの次の日の昼だったかな。多分太一たちが隠れてた大きな木の上に作ったんだよ。」


    由「大きな木ですね~」

    美「でしょ~おねぇちゃん天才!」

    裕「この木僕と一緒に見つけたじゃん…」

    美「しー!それは言わない約束っ」

    由「いいじゃないですか!でもこんな大きな木でどうするんです?」

    美「今日は秘密基地を作ります!みんな板は持ってきてくれたかな?」

    蒼「うん!たくさん持ってきたよ。」

    美「じゃお姉ちゃんが切るからみんなは板を持っててね。」

    太「おぉ!まかせろっ」


    里m「その時ってまだ由美子がよそよそしくて、あたしは正直イライラしてた。その時にあの事件が起こったの」


    里「もーちゃんと持ってよ。由美子ちゃん」

    由「ごめんなさい。」

    里「次はちゃんと持ってよね。」

    由「うん…」

    里「もうっ!なんでちゃんと持たないの!言ったよね『ちゃんと持って』って!!」

    由「ごめんなさい…でももう私限界で…」

    里「なんでそう言い訳するの!いっつもそうだよね。自分だけ楽して!」

    美「こらっ!里紗!由美子ちゃんは病気なんだから仕方ないでしょ。」

    里「もうなんでお姉ちゃんまで由美子ちゃんの肩持つの!?もう美月お姉ちゃんも由美子ちゃんも大っ嫌い!」


    里「あの時、板を放り投げてあたしは家の方へ走り出しちゃって。」

    由「私はそのまま泣いてしまいました。」

    裕「そうだね、そんなときもあったね。」

    蒼「僕たちは由美子ちゃんを慰めるのに必死だったね」

    太「あの時、美月ねぇちゃんどうしたっけ?」

    里「あたしを追いかけてきたよ」


    美「待ちなさいっ」

    里「いやだっ!帰る!」

    美「里紗、ごめんね?」


    里m「あたしの足はピタッと止まった。振り返ると美月お姉ちゃんがいた。」


    里「なんで美月お姉ちゃんが謝るの?」

    美「お姉ちゃんまだ里紗に由美子ちゃんの病気の事詳しくいってないよね?」

    里「うん」

    美「それとあともう一つ。里紗は頑張り屋さんだから泣かない強い子だけどたまには泣いていいんだよ?」


    里「初めてだった。そんなことを言われたのは。ほら小さい頃は両親共働きで家にはいつも一人。
      そんな環境に慣れてたんだね。でも、その時だけは美月お姉ちゃんの腕の中で思いっきり泣いた」

    由「その後二人でお互いに謝りましたよね。今となってはいい思い出です。」

    里「ねぇ、前から気になっていたんだけど、謝る前に美月お姉ちゃんと話してたよね?あれなんだったの?」

    由「それは…」


    美「ねぇ新しいお友達出来たでしょ?」

    由「私には無理ですよ。友達も。病気もあるのに。」

    美「いい?由美子ちゃん。お家を出る時、言ったよね?
      大切なのは信じる心と羽ばたける力。由美子ちゃんもちゃんと持ってるじゃない。自信もって。」


    由「そういってくれたんです。その言葉は私の心を溶かしてくれた魔法の言葉」

    裕「そんなこと言ってたんだ。やっぱり勝てないな。」

    里「今では親友同士だもんね!」

    由「ですね!これで私たちの話は終わりです。次は裕一郎君たちですよ?」

    裕「そうだな。僕の話には蒼汰が必要だなっ」

    蒼「あれ話すんだね。分かったよ。」






    追いかけっこ編
    裕m「あれは基地づくりが終わって一か月後くらいの話だったかな。
    学校で蒼汰がいじめられるのを見て見ぬふりしてたんだ。それを止めたのが太一だった。
       僕は長いものにまかれろ精神で太一と絡んでた。」



    裕「よろしく」

    蒼「…よろしく」

    太「これからは俺たちは友達だ!よろしくな」

    裕m「太一がいなくなってから僕は蒼汰に小さく言い放った」

    裕「僕は君と絡む気ないから」

    蒼「うん…ごめん」


    里「うわ~感じ悪っ」

    太「お前ら、そんな話してたのかよ」

    裕「あの時の僕はかなり性格悪かったよ。裕福な家に生まれただけなのに特別だと思ってた。
      でもそれは違ったんだ。それを教えてくれたのは美月お姉ちゃんだった。
      そしてその日の夕暮れで浜辺に集まったんだっけ。」


    美「今日は追いかけっこをします!」

    里「でも美月お姉ちゃん。由美子ちゃんあんまり走れないよ?」

    美「そっか…じゃ女の子は見学!男の子だけで真剣勝負するよっ!」

    太「よっしゃっ!」

    裕「僕、お洋服汚せないんだけど」

    蒼「…うん」

    裕「蒼汰君も見学してもらいなよ。居てもつまないよ」



    蒼「あの時は本当に弱気だったなぁ。一緒に遊びたくないって言われてたから僕とは遊びたくないんだって思ってた。」

    裕「僕はそれに気が付いて言った言葉だった。でも」



    美「裕一郎!なんでそんなこと言うの!?蒼汰もなんでそんな弱気なの!」

    裕「だって蒼汰君足遅いもん」

    美「足が弱いなら走って走りまくって強くなればいい。力ないなら鍛えて強くなればいい。
      最初からあきらめる蒼汰は嫌いだなお姉ちゃん」


    蒼「ここで告白するけど。僕、美月お姉ちゃんのこと好きだったのかも知れない」

    里「えっマジで!?」

    太「意外だな」

    蒼「嫌いと言われたとき相当ショックだったんだよね。それでがんばろうと思った。」

    裕「今考えたらさ、美月お姉ちゃんって鋭いよな。僕の心を見透かすみたいに見抜いてさ。」


    美「裕一郎。あんた自分がお金持ちだからって特別だと思ってない?」

    裕「思ってるよ。だってそうでしょ?」



    裕m「その時、美月お姉ちゃんはため息をついて腰に両手を当てた」


    美「その答え。蒼汰と相撲して一回でも本気で戦ったら教えてあげる。蒼汰も本気で相撲しなさい」

    裕「だからお洋服を汚せ…」

    美「いいからやる!!」


    裕「ものすごい剣幕で怒る美月お姉ちゃんを見て、やるしかないと思った。でもこいつ手加減するんだよ」

    蒼「服が汚れるとまずいって言ってたしケガさせたらどうしようって思ってたからさ」

    裕「でも何度やっても美月お姉ちゃんは許してくれなかった」

    蒼「そしたらいつしか楽しくなってさ」

    太「あれ?最後どっちが勝ったんだっけ?」

    蒼「僕だよ」

    裕「真剣になって力で負けたんだ服も汚れて大変だったなぁ。でもその後に、僕たちの肩に手を置いてこう言ったんだ。」



    美「裕一郎。人生に必要なのはお金でも地位でもない。必要なのは人脈と友情。
      これだけあれば、もし裕一郎が困った事に出くわしたとき、必ず守ってくれるから」

    美「そして蒼汰。優しさは確かに必要だけど。その優しさはたまにおせっかいになってしまう。
      本当の優しさは厳しさと兼ね備えたものなんだよ」


    裕「その言葉に心打たれたんだ。初めてお金目的じゃない少ない友情ができたんだって思ったね」

    蒼「その時、僕も決意したよ。もっと強くなってみんなを守るんだって。その後は楽しく追いかけっこしたよね。いい思い出だ。」

    里「本当に成長したねっ二人とも」

    由「ええ、すごく立派です。」

    裕「さっ僕たちの話は終わり」

    太「語り合ったな~満足だわ~」

    里「いやいや、話はまだ終わってないよ。じゃーん!」




    裕「なんだよ里紗。まだなんかあるのか?」

    里「実はある方から手紙を預かってまーす」

    蒼「それってまさか」

    里「美月お姉ちゃんからです!」

    由「あの追いかけっこの後姿を見なくなりましたからね…」

    裕「噂によると引っ越したとかなんかだったらしいけどね。」

    蒼「そうだったのか…読んでみようよ」

    里「じゃぁあたしが読むね?」

    蒼「うん。お願い。」

    (SE 便箋から紙をゆく音)


    里「大好きなみんなへ」


    美「``大好きなみんなへ``(エフェクト入り)
      こうやって手紙を書くのは初めてですね。
      なんだか性に合わないや。少し照れくさいです。
      皆と過ごした思い出はいつまで経っても胸に残っているよ?
      太一?しっかり食べて働いてる?
      由美子ちゃんは元気にしてるかな?
      里紗は強い子だけどちょっとは泣けるようになったかな?
      裕一郎。ちゃんと友情は続いてるかな?
      蒼汰は厳しく優しい人間になっていますか?
      みんなが元気なことを祈っています。
      
      追伸、夕暮れの浜辺に来れば何かいいことあるかもよ?
                           美月」


    太「夕暮れの浜辺か…」

    里「ねっ明日行ってみようよ!美月お姉ちゃんのことだから何かあるよ!」

    由「そうですね!行ってみましょう!」

    裕「勿論、僕も参加するよ」

    蒼「僕だってっ!」



    蒼m「そしてる次の日。僕たちは夕暮れの浜辺へと足を運んだ。
       そこは子どもの頃とは違う雰囲気を漂わせていたが、そこには一つの笑顔が僕たちを見ていた。」

    一通の手紙から始まる僕らの思い出たち 終わり

    ーーーーーーーーーーーーー
    作者感想
    この作品は初めて友人から「声劇の台本作ってみるかい?」といわれて作った第一作目です。
    今でも緊張しますが、このころはかなり緊張しながら書いていました。
    この台本はその友人の放送でも演じて頂いたものです。
    その上演を見たときとても嬉しかったのを覚えています。


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