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「生きること~読書バカと死にたがりの出会い~第一話」
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「生きること~読書バカと死にたがりの出会い~第一話」

2019-03-15 15:58

    あらすじ
    あることがきっかけで生きることを絶望して
    夜の屋上から飛び降りて死のうとしていた少年、春樹(はるき)
    そこに現れたのは少年、秋名(あきな)だった。
    彼は読書バカだった。
    そんな秋名に渡された一冊の本。その本で春樹の価値観が一気に変わる。
    ”こんな世界知らなかった。”そんな第一話


    登場人物
    春樹(はるき) ♂ 17歳 表示 春
    あることがきっかけで自殺しようとしている少年。
    暗い性格で内気。誰とも関わろうとしない理由には訳が
    帰宅部

    秋名(あきな) ♂ 17歳 表示 秋
    明るく、春樹とは反対の性格だが春樹と同様、誰ともかかわろうとしない。
    とあることがきっかけでで家庭環境に問題あり。
    図書委員


    春樹♂:
    秋名♂:
    ○m…モノローグ
    ()…ト書き

    春m「とある日の夕方、太陽が半分沈みかけ、紺色と水色の空が混じった空を
       僕らは廃墟の屋上で寝転がり見ていた。」

    春「奇麗だね」

    秋「そうだな。こんな時は本が読みたい」

    春「その気持ちわかる」

    秋「だろ?」

    春「そういえばさ」

    秋「なに?」

    春「こんな日だったよね。あの時も」

    秋「そうだな。暖かくて心地よかったな」





    秋「(題名)生きること~読書バカと死にたがりの出会い~ 第一話」





    春m「春の夜風は暖かく、優しく体を通り抜ける。
       街灯に照らされて一人ゆっくりと歩いていた。
       影がゆっくりと伸びていき、まるでこの後のことを
       予見するような感覚に襲われる。」

    春「暖かいな…」
       
    春m「そう、ついにこの日がやってきた。腕時計が示す時間は深夜1時。。
       近々このビルが解体されると聞いて今日、計画を実行することにした。
       あらかじめ入り口のチェーンに仕掛けしておいた。
       薄暗い階段をゆっくりとのぼっていく。」

    春「やっとだ…これで解放される」

    春m「この世界は自分にとっては灰色だ。色彩が無くて悲しい事や苦労ばかり
       ”あんたなんかうまれてくなきゃよかったのに”
       なんて言われる始末。
       そんな世界から早く解放されたくて
       計画を練りに練って今日にいたる。
       屋上のカギは壊れていることは知っていた。
       初めて昼のあいだに隠れて屋上へ行ったとき知ったのだ」

    春「もう少し。ここだ、よっと…」(扉を開ける)

    春m「重たい扉を開けるとそこは都会の風景が広がる。暗い空でも明るいポツンとした月が
       淡く照らしているが、都会の明かりのせいでその輝きは見えない」

    春「いい月夜だな、僕みたい。」

    春m「ポツンとつぶやき深呼吸をした。そして柵を乗り越え端に立つ
       また一息ついて重心を前に倒そうとしたその時、
       服を突然捕まれ阻止された。」

    春「!?」

    秋「あっぶな。なにしているの?」

    春「!?なんでここに人が?」

    秋「それはこっちのセリフだよ。とりあえずこっちに来てここじゃ危なすぎる」

    春「嫌です!離してください」

    秋「なんで?まさか自殺しようとしてるのか?」

    春「…」

    秋「まぁとりあえず、ここ俺の穴場スポットだから自殺はやめてほしいな」

    春m「その少年はにこりと笑い、僕に言う。何がそんなにおかしいんだと僕は思った。
       だがこのまま服を離してくれそうになかったので
       僕は仕方なく、柵を乗り越え彼の前に立つ。その少年は僕と同い年くらいに
       見えた」

    秋「俺、秋名(あきな)お前の名前は?」

    春「春樹(はるき)です」

    秋「春樹か、いい名前だな。そんでなんで死のうなんて思ったの?」

    春「貴方には関係ないですよね」

    秋「いいじゃん。事の次第によっては自殺を認めるし」

    春「なんであなたの許可が必要なんですか。それにこのビル近々解体されますよ」

    秋「ああ、知っているよ。だから最後の息抜きだよ。
      俺には他にも穴場スポットがあるからね」

    春m「ふと彼の片手を見ると本を持っていることに気が付いた」

    春「あの、その本は?」

    秋「あぁこれ?これが原因というか習慣というか」

    春「習慣?」

    秋「夜になると無性に本が読みたくて、それも外で読みたくなるんだ
      ここって明るいじゃん?景色もきれいだしだからここで読んでんの」

    春「はぁ…」

    秋「それでなんで春樹は死のうと思ったの?」

    春「それは…」

    春m「話していいものか迷った。でもここで話さないと許さないだろう」

    春「僕は…この灰色の世界から抜け出すために死ぬんです」

    秋「灰色の世界?まぁとりあえず座ろうか」

    秋「よいしょっと。ごめんね、話の腰折っちゃって。で、どうして死のうと思ったの?」

    春「僕は暗い性格で周りにもなじめなくて、一人でした。
      僕は孤独なんです。小さい頃に交通事故で父親と妹を亡くしました。
      両親の仲が悪かったのは小さいながらでも
      知ってました。葬式の後、母親との暮らしが始まって…僕は厄介者扱い。
      ろくに働きもしないでいろんな男を連れ込んだりしていました。」

    秋「へぇ、そんなことがあったのか。それで?」

    春「まだ話さなきゃダメですか?」

    秋「たしかに、つらい状況だけどまだ春樹は生きてるだろ?ってことは
      何かきっかけがあったんだろ?」

    春「鋭いですね」

    秋「まぁね」

    春「まぁいろいろ言われましたよ」

    春m「”一緒に死ねばよかったのに”とか
     ”生まれてこなきゃよかったのに”などと言われ家に居場所がなかった。
      それは学校にも連鎖して、陰口やら悪口やらで耳を塞ぎたくなった。」

    秋「うん、それで?」  

    春「そんな救いようがない生活でも一人助けてくれた人が居たんです
      助けてくれたのは父方の祖父。引き取ろうかなんて
      話もあったけど母親がそれを拒否した。頑張っている母親ということを
      アピールしたかったでしょうね。祖父は料理を作ってくれた。
      僕も祖父がしたいことや、やりたいことを一杯やっていわゆる祖父孝行した。
      でもつい先日、祖父が病気で亡くなった。」

    秋「それはきついな。」

    春「とても…優しくて、祖父といるとすべてがいろんな色に見えて楽しかった。でも…」

    秋「でも?」

    春「葬式の時母親が言ったんです”あんなろくでもない奴、死んで当然だ”って」

    秋「うわぁ…」

    春「僕は初めて怒りました。物を壊して鏡を割って、
      母親がは驚いてました。
      そして決心したんです自分も死のうって
      そこから僕の世界は灰色で何も見えなくなりました。」

    秋「そっか、そりゃ死にたくなるわなぁ」

    春m「秋名さんは真剣に話を聞いてくれて気持ちが少し軽くなった気がした。
       馬鹿にもせず、ただ空を見上げていた。すると一言、僕にいった。」

    秋「死んでいいよ」

    春「いいんですか?」

    秋「なに?もしかしてしり込みした?」

    春「いや、別にしてないですけど、普通止めませんか?」

    秋「えっ?だってそんな状況じゃ大人も頼れないし死にたいのは当たり前じゃん。
      だから死んでいいよ。でもその前に」

    春m「秋名さんは立ち上がり反対側の柵の方まで歩いていった。
       すると向こう側でチャックの音がした。
       そしてまたこちらに戻ってきた。
       すると彼の手には持っていた本と反対の手にもう一冊、
       ポケットに入るくらいの本を持っていた。」

    秋「自殺を考える前に、これを読んでからにしてみない?」

    春「これは…?」

    秋「橋本 博人(はしもと ひろと)先生作 ”春が来る前に”」

    春「はぁ…でも僕、本読むの苦手ですよ?」

    秋「これは比較的、読みやすいから読んでみてよ。大丈夫読めるよ。それ貸したあげる」

    春「いや、無理ですよそんなの。それに借りるなんて」

    秋「じゃぁ課題!一週間後、またここに居るからおいでよ。それで返してもらうのはどう?」

    春「…」(困った感じ)

    春m「断れない雰囲気になってしまい、空気に負けて僕はその本を読むことにした。
       そのあと秋名さんと別れて家に帰った。その本を隠しながら。」




    春m「家に帰り、母親に舌打ちをされながら自室に戻った。
       ベットに横になり、ポケットから秋名さんから借りた本を出す
       本なんか読めるはずがないと感じていた。
       でも何故、秋名さんはこの本を薦めたのか気になり、
       最初の一文だけ読んでみることにした。そして衝撃を受けた」

    春「”あんたなんか死ねばよかったのに…?”」

    春m「その一文で引き込まれていった。その一文を思わず声に出てしまった。。
       話の内容は主人公は天涯孤独で親戚の家に引き取られたが厄介者扱い。
       冒頭の一文は叔母が主人公に言い放った一言だった。
       そんな生活を送っていたある日、クラスメイトの女の子がいじめられていたのだ。
       それを助けた主人公はその子に恋をした。
       それがきっかけでゆっくりとお互いに惹かれあった。そして大人になり、
       相手と恋人同士になるが、冬のある日。仕事をしていた主人公は倒れ、
       そのまま病院へ運ばれそこで病名が発覚する。
       余命宣告を受け、春が来る前にプロポーズをしようと決意する。
       ホワイトクリスマスの日、主人公は彼女にプロポーズして彼女は受け入れた。
       そして主人公が死ぬ前に結婚式を挙げるという話だった。」

    春「ラブストーリーなんだ。初めて読んだけど面白いな」

    春m「数日はかかるだろうと思っていた本は数時間で読み終わった。
       そして何度も読み返した。
       そしていつしか、こんな恋愛してみたいと感じるようになった。
       自分ってもしかして乙女チック?なんて自分で苦笑しながら。
       でもその時、世界が少しだけ色が見えたような気がした。
       でも何故、秋名さんはこの本を貸したのだろう。それだけが謎だった。
       そして一週間後の夕方。学校帰りに、廃墟の屋上へ向かった。」

    秋「おっ来た来た」

    春「早いですね」

    秋「まぁね、ここ夕日がきれいだからさ。でっどうだった?読めた?」

    春「はい、面白かったです」

    秋「どんな風に感じた?」

    春「どんな風にって…面白いなとしか」

    秋「え~まだあるでしょ」

    春「うー…ん」

    秋「少なくとも死のうとは思わなかったでしょ?」

    春「確かに…あと」

    秋「あと?」

    春「この主人公みたいに好きな人ができたらな…なんて」

    秋「正解!」

    春「…はい?」

    秋「俺はね、それを感じてほしかったんだ。
      世界は母親だけじゃない。祖父だけじゃない。
      少しでも春樹のいう色が見えたなら死なずに済むんじゃないかと思って」

    春「そうだったんですか。ありがとうございます。初対面の僕に」

    秋「いえいえ。あのさ、もう一ついいかな?」

    春「なんでしょう?」

    秋「俺の友達になってくれない?」

    春「えっ?」

    秋「俺、こう見えて友達いないんだ。その本を渡すのだってドキドキしてたくらい」

    春「いいですよ。なりましょう」

    秋「よっしゃぁ!じゃ改めてよろしく春樹」

    春「はい、よろしくお願いします」

    秋「あと敬語は無し。」

    春「あっ…うん」

    秋「よしっ。きまりっ!」

    春m「そのあと、太陽が月に変わるまで本について話した。
       そこから毎週2、3日のペースで廃墟の屋上へ行って本の話した。」




    春m「次第に本に興味を持ちだして僕はついに昼休みの図書室へ向かった。
       図書室は数人いて、物静かな空間をかもし出していた。
       僕も秋名君に薦められた本を探して机に座り、読み始める。
       そして時間はあっという間に過ぎていき午後のチャイムが鳴った。
       僕はその本の続きが読みたくて
       借りることして、カウンターに向かった。
       でも、恥ずかしくて下を向きながら本をカウンターに置く」

    春「あの、これ借りたいんですけど…えっ秋名君?」

    秋「はぁい?って…えっ!春樹!?」

    春m「カウンターに座っていたのは制服姿の秋名君だった」

    春「しっ!怒られるよ」

    秋「ごめん、でもここの生徒だったんだ」

    春「僕もびっくりだよ」

    秋「そっか!」(嬉しそうな顔)

    春「嬉しそうだね」

    秋「そうりゃそうだよ。友人に会えたんだもん。
      これで廃墟の屋上に行かなくても友達に会えると思うとね」

    春「あれ?あそこ穴場スポットじゃなかった?」

    秋「それはそれ。これはこれ」

    春m「秋名君はうれしそうだった。
       これが読書バカと死にたがりの春の始まりの出会いだった」


    終わり

    ーーーーーーーーーーー
    感想
    内容が重い…ごめんなさい!(土下座)
    この台本はシリーズ物でもし人気というか閲覧数が多かったら続きを書こうと思っています。
    名前は…何となくそうしたかったからです。
    注意:作中に出てくる本は架空のものです。調べても出てきません。




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