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「生きること~小説バカと死にたがりと私~第二話」
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「生きること~小説バカと死にたがりと私~第二話」

2019-04-08 00:31

    あらすじ
    自殺を図ろうとしていた春樹(はるき)に
    前に現れた秋名(あきな)。秋名が渡した本をきっかけに
    死ぬことをやめた。そのおかげで二人は友達となった。そんなある日春樹の隣の机は
    いつも空いていた。その席は不登校になっている夏海(なつみ)の席だった。
    そしてまた新たに展開する。

    登場人物
    春樹(はるき) ♂ 17歳 表示 春
    あることがきっかけで自殺しようとしている少年。
    暗い性格で内気。誰とも関わろうとしない理由には訳が
    帰宅部

    秋名(あきな) ♂ 17歳 表示 秋
    明るく、春樹とは反対の性格だが春樹と同様、誰ともかかわろうとしない。
    とあることがきっかけでで家庭環境に問題あり。
    図書委員

    夏海(なつみ) ♀ 17歳 表示 夏
    いじめにより不登校になった女の子
    秋名とは幼馴染で秋名には心を開いている。

    春樹♂:
    秋名♂:
    夏海♀:
    ○m…モノローグ
    ()…ト書き


    夏「もういい加減してよ!」

    夏m「私は二階へ駆け上がり自室の扉を勢いよく閉め、鍵をかけた。
       追いかけてきた父親がドンドンと扉を叩く。
       私は枕で耳を塞いだ。
       喧嘩の理由は学校の事。
       父親は”学校へ行け”とうるさい。
       私は行きたくなかった。
       学校が嫌いだった。
       それはいじめられていたからだ」

    夏「もう嫌だよ…なんでわかってくれないの…」(泣きそうな声で)

    夏m「私は布団を頭からかぶった。
       いじめが始まったのは去年。
       最初は無視されるところから始まった。
       それがどんどんエスカレートしていった。
       教科書がなかったり、靴が無かったり変な噂が流れたり、
       友達だったみんなも離れていって一人ぼっちになった。」

    夏「あき君…助けて…」

    夏m「私は幼なじみの名前を呟く。
       どんな時でも助けてくれた彼。
       同じ学校に行ったのに会うことがなくなった。
       恋愛感情はないけれど、一緒にいて楽しいと思える人だった。
       私は涙を流していた。
       そしてそのまま意識がゆっくりと落ちていった。」


    春m「(題名)生きること~読書バカと死にたがりと私~第二話」



    夏「うっ…もう朝か…」

    夏m「カーテンの隙間から朝日が、
       私の顔に当たり、目が覚めたいつも通りの朝。
       いつも朝になると体調が悪くなる。
       その時はアルバムを取り出して眺めることにしている。
       そのアルバムは空が映った写真。」

    夏「戻りたい…あの頃に…」

    夏m「私はまた涙を流していた。その時、扉を叩く音がした」

    夏「なに?」

    夏m「その声は母親で”秋名君が来てくれたわよ”と言われた。
       私は勢いよく扉を開けると、
       驚いた顔の秋名君と知らない男の子が立っていた」

    夏「どうしてここに?」

    秋「久しぶり。用事があるのと、どうしているかなーって思ってさ」

    夏「ちょっと待って!部屋ごちゃごちゃだから」

    夏m「扉を閉めて服やら雑誌を押し入れに
       無理やり入れた後、鏡で髪を整えてまた扉を開けた。」

    夏「どうぞ」

    秋「お邪魔します」

    春「…お邪魔します」

    夏「あの…君は?」

    秋「あぁ実は用事っていうのはこっちなんだ。
      こいつの名前は春樹。」

    春「よろしくお願いします」

    夏「…よろしくお願いします」

    秋「実はさ、こんなことがあったんだ」



    春m「それは昨日の昼休みの放課後、プリントを目の前にして
       ため息をつきながら図書室の机に頬杖をついていた。
       その時、作業していた秋名が話しかけてくれた」

    秋「どうした?また家族の事?」

    春「いや、これなんだけど」

    秋「あぁ。アンケート用紙?これがどうしたの?」

    春「同じクラスのえっと…苗字忘れたけど
      夏海さんって人に”このプリント渡してほしい”って
      先生に頼まれてさ。
      どうやら僕と家が近いらしいし、他にその子の事を知っている人もいなくて。
      でもさ。僕、人見知りだしどうしようかなって」

    秋「もしかして…夏海ってあの子かな」

    春「知ってるの?この子こと」

    秋「えーと…確か二年B組だったよね」

    春「そうだよ」

    秋「確か同じクラスだし、多分、幼なじみの子だと思う」

    春「じゃ担任に確認してから行こう」

    春m「担任の先生に確認して、
       秋名に家まで付いてきてもらうことになった。」





    秋「ってことなんだよ」

    夏「そうだったんだ…」

    春「すいません…」

    夏「いいですよ。ありがとうございます」

    秋「それで、なんで学校来ないの?」

    春「ちょっ!直球すぎるよ」

    夏「…」

    秋「学校へ行く気を失くした?」

    夏「関係ないよね…なんで話なきゃいけないの?」(ちょっと怒った感じで)

    秋「だって。あんなに明るくて、
      我慢強い夏海ちゃんが不登校になるのには、
      相当な理由があるなと思って」

    夏「それは…」

    春「無理に話さなくていいですよ」

    夏m「下を向いていた私に、春樹さんが助け舟を出してくれた。
       その優しさに、また涙がこぼれてきた。
       私は我慢して言う」

    夏「そういえば登校時間じゃないの?8時半だから間に合わないよ?」

    秋「今日はずる休み!」

    春「僕もです。」

    夏m「二人はニコリと笑った。
       その笑顔は下心がない感じがした。でも…言えない。
       その時。」

    秋「夏海ちゃんは今でも空は好き?」

    夏「好きだけど、それがどうしたの?」

    秋「じゃ特別な場所にご招待するよ」

    夏「特別な場所?」

    秋「今でもカメラ持ってる?」

    夏「持ってる…」

    秋「じゃぁ、行こう!」

    夏「?」

    夏m「着替えるために二人には部屋を出てもらって
       普段着に着替え、カメラを持って外へ出た。
       出ていく時に母親が何かを言っていたが、無視をした」

    春「秋名どこ行くの?」

    秋「俺たちの秘密の場所だよ」

    春「あぁ~あそこね」

    夏m「最初は意味が分からなかった。
       そしてたどり着いたのはただの廃墟ビル」

    夏「ここって?」

    春「さぁ。行こう」

    夏「えっ?でもここ入っちゃダメなんじゃ…」

    秋「いいから!」

    春「多分、気持ちが晴れますよ」

    夏「?」

    夏m「二人は我が物顔で、鎖を開けてい入っていく。
       その後ろを私は付いて行くしかなかった。
       薄暗い階段を上り、
       重い鉄の扉をゆっくりと開けると、
       そこには日が昇りきったまぶしい太陽に、
       透き通るような水色の大きな青空が広がっていていた」

    夏「うわぁ…きれい」

    秋「でしょ?」

    春「ここを朝に来るのは初めてなんですけど、きれいですね。」

    夏「そうなの?あっ…あと敬語はいらないよ。
      同い年でしょ?」

    春「うん、ありがとう」

    秋「なぁ春樹、俺らの出会いの事を話さないか?」

    春「うん、いいよ。
      あのね、僕ここで飛び降りて死のうとしたんだ」

    夏「えっ?」

    春「僕の家の事情でね。
      一緒に住んでる母が本当にろくでもなくてさ。
      それに追い打ちをかけるよに、大好きな祖父も死んで。
      自殺しようと考えて夜、ここに来たんだ」

    秋「そんで俺はたまたま、ここで一人で本を読んでた。
      そしたら悲しい顔した春樹が扉を開けてきたんだ。
      あっ!そうそう。これ」

    夏m「秋名君がポケットから取り出したのは、一冊の本だった」

    夏「これは?」

    秋「前にもやったことあるんだけど、これ読んでみて!」

    夏「遠藤 唯花(えんどう ゆいか)
      ”貴方と一緒に夏風はやってくる”?」

    秋「この本、面白いと思うよ!まぁ、それは置いといて。
      話を戻すけど、学校で何があったの?」

    夏m「私は学校で起きたことを話した。
       涙声になりながらも一生懸命話した。」

    秋「そういうことだったのか」

    春「その人たちって今のクラスにいる?」

    夏「分からない…学年上がってから行ってないから」

    秋「でも、今度からは春樹がいるから大丈夫なんじゃない?」

    夏「でも、私と仲良くしてたらその…多分、仲間外れにされるよ?」

    春「大丈夫。僕もクラスでは一人なんだ」

    秋「それを自慢げに言うなよ」

    春「いいんだよ。今では秋名や夏海さんがいる。友人としてね」

    夏「え?友人?」

    秋「そうだな!いやぁ~いいこと言うね!」

    春「それほどでも。」

    夏「二人は笑っていた。こんな私を必要としてくれくれる人が居てくれた。
      それだけで今まで抱えてきた重みが晴れて、涙がこぼれてきた。
      すると秋名君は頭を撫でてくれた。
      我慢していた気持ちがあふれ出し、大泣きした。
      そして借りた本は一週間後に返すという約束をした。」




    夏m「その後は、写真を撮ったり、いろんな話をしたりして
       結局、一日をそこで過ごした。
       家に帰ってきて部屋に戻ると早速、本を広げ読んでみる。
       本の内容はクラスでいじめられていた平凡な少女が、
       とある夏の暑い日に
       美術館で見た一枚の絵に惹かれた。
       その絵をきっかけに自分と向き合い変わっていく。
       そして”自分もあの絵の描いた人になりたい”と考え、
       成長していくという物語。
       そしてあるの一文に心が揺れた。
       "こんな世界知らなかった。知ろうとしなかったのが悔しい"
       この言葉を読んだとき、空の写真を撮り始めた時のきっかけを思い出した」







    夏m「一週間後、私は気分を悪くしながらも
       学校へ登校しようと制服に着替えた。
       母親も父親も驚いた顔をしていた。
       そして家の玄関を開けるとそこには、あき君と春樹君が立っていた。」

    秋「おはよ!」

    春「おはようございます。」

    夏「おはよう。」

    春「本当はここで返してもらおうかなって思ってんたけど。
      学校へ行く決心が着いたんだね」

    夏「勇気をもらったから…
      あの本みたいに、写真の世界を知っているからこそ。
      前に進みたいと思ったの」

    春「それは良かった」

    秋「良かった。また当たったな!」

    夏「うん、ありがとうね」

    夏m「私は、秋名君に本を返した。そして三人で学校へ歩み始めた。
       これが私と読書バカと死にたがりの夏の出会い」

    終わり


    -------------
    作者感想
    前回話が重すぎたので今度はできるだけ軽くしたらすっからかんになりました…泣
    でも、最後まで読んでいただきありがとうございます。
    また続きを書きたいなと思っているのと、小説版を書きたいなと思っています。
    その時はまた紹介させていただきます。
    *作中に出てくる作品は架空のものです。


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