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描いた目標を忘れないためのルーティン(2)
ビジョンを声に出すことで、些細なことから頭と身体を開放する
自分の立ち位置=視座を失わないようにするために最も効果的な方法。それは毎朝、あなたのビジョンを声に出して読むことだ。
朝礼で社訓を読ませる会社がある。あれはほとんどの場合、社員はやらされ感満載でダラダラと読んでいるが、本当はとても大切なことが隠されている。本気で読めば、創業者と同じ気持ちになれるのだ。
あなたは創業者そのもの(たとえまだ一人だとしても)なのだから、そんな必要はないと思っているかもしれない。しかし昨日も話したように、多くの人が最初の気持ちを忘れてしまい、いつの間にか立ち位置がズレてしまう。その結果、小さな成功に有頂天になって本来の目的を見失ったり、ちょっとした失敗でやる気を失ったりするのだ。
言葉の力は強い。だから、ビジョンも心で思ったり黙読したりするのではなく、必ず声に出して読むようにしなくてはならない。声に出して読むと、それを聞いた自分の右脳が反応し、アタマにそのイメージが浮かぶ。そのイメージをいつも意識できていることで、目の前の仕事に流されることなく、穏やかな気持ちで夢に向かっていくことができるのだ。
卑近な例だが、ダイエットに苦労する人がいる。そんな人は、目の前のお菓子を食べるか我慢するかが一大事となっている。それは、たいした目的もなく、ただ漫然と「痩せたい」と思っているからだ。たとえば、一流のモデルになりたい、ミュージカルの舞台に立ちたいというような大きな目標があれば、そのために行うダイエットなんて全然たいしたことには思えない。なんのためにダイエットをやっているのか、その目的が明確であれば、食べ物を我慢することなんて淡々とできる。
僕自身が、理念とビジョンを支えに、これまでどんな風にやってきたかを教えよう。
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描いた目標を忘れないためのルーティン(1)
理念とビジョンを常に確認し、仕事を始める前に初心に立ち返る
目標を掲げて元気よくスタートアップしたにもかかわらず、次第に日々の仕事や、些末な出来事、目先の借金などに目が向いて、最初に抱いた気持ちを忘れてしまう人がいる。大多数の人がそうだと言っていいかもしれない。
最初に描いた目標を忘れない方法がある。それは、仕事を始める前に必ず「理念」と「ビジョン」を確認することだ。
理念とは、あなたが最初に描いた夢だ。僕の場合は「世界を変える」という夢を12歳の時に描き、それ以来ずっと忘れずに持ち続けている。ビジョンとは、その理念を実現するためにやるべきことを具体的に文章にしたものだ。
ビジョンは短い文章であり、その中に、主語・期限・数値・感情を盛り込んで、過去形または現在進行形として作る。僕の場合はこんな具合だ。
〔僕は、2018年中に、チャリティプラットフォームであるCHAROLL(シャロル)で100億円を集める。世の中の問題のいくつかをそのお金で解決して笑顔を集め、そのフィードバックをお返しすることで、協力してくれた人たちの笑顔も集め、そのプロジェクトの主催者として感動を覚えている〕
あなたも自分の夢を実現するために、具体的なビジョンを描いて欲しい。ビジョンを描いたら、それを常に思い出して、自分の立ち位置=視座を失わないようにするのだ。
次に、ビジョンを忘れないための、大切な方法を伝えよう。
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事業計画を立てる(3)
お金、時間、労働力あなたは何を捧げるのか
事業を遂行するための3つのエネルギーは、お金、時間、労働力。あなたはこれらのうち、どれを捧げることができるだろう。
お金を捧げると、後の2つは買うことができる。労働力を使えば、自分が動きまくるということで時間も必要となるが、お金は使わないですむ。毎日1時間を使うなら、労働力もお金もほとんど使わないけれど、ものすごく時間がかかって、リターンも遅くなる。大切なのは、リターンと3つのエネルギーの使い方のバランスをどうするかだ。
僕はできるだけ早いリターンを期待しながら会社を経営しているから、どんどんスケールアップしていくために、広告や労働力などのリソースに思いきりお金をかけている。レバレッジをかけることが成功への近道だと知っているから。けれど、これはそれなりにお金があるからできる方法だ。
お金のないあなたの場合は、時間と労力を使うのが基本かもしれない。ただ、僕は独立したときに1円もないような状態だったけれど、2000万をかけて勝負した。どういうことかと言えば、お金がないので最初の1ヶ月間は自分の労働力を駆使して、商品となる制作物を全部作り、インフルエンサーに成果報酬型で告知してもらった。キャンペーンを16日から開始し、インフルエンサーへの支払を15日締めの翌々月払いにしたため、マックス3ヶ月の時間ができた。その事業の回収金を広告費に充てて、さらにリソースを拡散しつつ広告の規模を大きくしていったのだ。
責任を負う覚悟があれば、そんなことだってできる。技術はいらない。責任感が必要なだけだ。
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