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  • 【麻雀】オンラインリーチ麻雀の国・地域別世界ランキングを作ってみた【IORMC】

    2020-12-07 19:00



    これは「スポーツアナリティクス Advent Calendar 2020」の7日目の記事です。

    「あれ、"スポーツ"アナリティクスと銘打っているのに麻雀?」と思われるかもしれませんが、実は麻雀は2017年に「国際マインドスポーツ」にも認定され、2022年の冬季オリンピックでは室内競技として検討されている、れっきとしたスポーツなのです!ということで麻雀(スポーツ)について堂々と記事を書いていきます。

    回やりたいこと・麻雀以外のスポーツの世界ランキングの概要
    サッカーであればFIFAランキング、野球であればWBSC世界ランキング、ラグビーであればワールドラグビーランキングといったように、各競技連盟に加盟する国・地域の「ナショナルチームのランキング」というものが制定されています。こういったランキングの麻雀版を作ろうというのが今回の試みです。

    世界ランキングは、普段その国や地域の該当競技に詳しくない人にも、相対的な強さを分かりやすく伝えることができ、国際試合を楽しむ際に大変役に立ちます。また、こういったランキングは、FIFAワールドカップでのグループリーグシード国の決定、WBSCプレミア12では出場国の決定など、重要な国際大会の運営時に活用される場合もあります。各チームの実力を考慮して出場国や試合の組み合わせを決めることは、1つ1つの試合や大会全体の面白さ・盛り上がりを左右するため、実力を表す信頼性の高い指標が存在していると大会運営上も大変都合が良いです。

    ■日本のリーチ麻雀の世界ランキングを作る
    麻雀にはさまざまなルールがありますが、今回は日本のリーチ麻雀ルール(日本で主におこなわれているルール)のランキングを作成します。

    麻雀の国際大会は、中国麻雀ルールでおこなわれるものが多いため、中国麻雀ルールでおこなわれた試合のデータを収集し、ランキングを作成した方が活用機会は多くなると思われます。しかし、残念ながら中国麻雀ルールで開催されている大会やイベントは、試合データが公開されていないケースが多く、ランキングの作成が困難なため、こちらのランキング作成は国際マインドスポーツ協会に加盟している中国麻雀ルールの大会を運営している団体(国際麻雀連盟など)にお任せすることにしましょう。

    ということで、いずれオリンピックや、マインドスポーツの国際大会で日本のリーチ麻雀ルールの種目が採用された際に備え、「日本ルールの麻雀」の世界ランキングを作成していきましょう。

    ■算出対象試合の選定
    まず、ランキングを作成するにあたり、ランキング付けの対象となる試合を決めないといけません。算出にあたっては、より国・地域の実力を反映するため、過去試合の対戦データが多く存在し、試合が定期的におこなわれていて、なるべく各国のトッププレイヤーが集まる(出場選手の選考がおこなわれる、または主要な国際大会に出てくる選手が参加するレベルの)広く開かれた大会・親善試合を選ぶべきでしょう。

    これらの条件を考慮し、今回は韓国麻雀連盟(KML)が毎年開催しているInternational Online Riichi Mahjong Championship(IORMC)の団体戦、および個人戦を対象試合としました。

                   (画像クリックで拡大)

    IORMCは、現在Mリーグで活躍している朝倉康心プロや、木原浩一プロ(日本プロ麻雀協会)、梶本琢程プロ(Mリーグ公式審判員)といったプロ雀士も日本代表選手として参加経験があるなど、各国・地域の優れたプレイヤーが集う国際大会の1つです。大会は2012年から1年ごとにおこなわれており、これまで24の国と地域が団体戦・または個人戦に参加しています。

    試合は全てオンラインゲームの天鳳でおこなわれており、誰でも自由に試合のログを閲覧できます。

    ■世界ランキング算出方法
    今回は2012年から2020年までのIORMC全523試合(団体戦・個人戦)のログを収集し、レーティングを計算することで24の国と地域のランキングを作成します。
    レーティングの計算は、天鳳公式で実力を表す指標として採用・公開されている、イロ・レーティングを参考に作成されたRating算出方法を用います。

    天鳳公式Ratingを用いる理由は、主に以下の2点です。
    ・シンプルな計算式で実力評価が可能であるため
    ・数値の善し悪しが感覚的に分かりやすい人が多いと思われるため(天鳳の累計登録ユーザー数は2020年12月時点で580万超え)

    先述のFIFAランキングやWBSC世界ランキングでは、大会・試合の重要度や、期間などによって独自に「重み」や「ポイント」を定義しランキングの作成がおこなわれていますが、今回は試作版ということで特に重みやポイントの定義はおこなわないこととします。

    算出方法は以下の通り。



    この算出方法に沿って、2012年から試合がおこなわれた順に1試合ごとにレーティングを計算をしていき、2020年の個人戦終了時点のレートが高い順にランキングを付与することで現在の世界ランキングを作成します。

    ■2020年日本ルールの麻雀(リーチ麻雀)の世界ランキング
    上記の手法で算出した、現在(2020年12月)の世界ランキングは以下の通りとなりました。

                    (画像クリックで拡大)

    現在の世界ランキング1位は、今年11月におこなわれたIORMC2020団体戦で優勝したフランス。そこからカナダ、ブラジルと続き日本は13位という結果になりました。ベラルーシはIORMCへの参加は1回(2018)だけですが、4位にランクインしています。

    次に年度ごとの各国・地域のランキングの推移を見てみましょう。

                    (画像クリックで拡大)

    各国・地域のランキングは、そのチームが初めてIORMCに参加した年から付与されます。
    世界1位の座はIORMCが始まった2012年から4年間は韓国が保持し、そこから日本(2016,2017)、オーストラリア(2018,2019)、フランス(2020)へと移っています。また過去最高レーティングを記録したのは韓国でそのレーティングはR1761でした。

                    (画像クリックで拡大)

    ■まとめ
    この記事では韓国麻雀連盟主催の国際大会、IORMCの試合結果を用いて、日本ルールの麻雀(リーチ麻雀)の世界ランキングを作成しました。とりあえず試作版ということで、対象試合や計算方法はかなりシンプルに定めましたが、今後は
    ・他の主要大会・イベント試合の考慮、例えば世界リーチ麻雀選手権(WRC)やLAPOM主催のKIZUNA CUPなどの試合を含める
    ・現在の実力をより反映できる期間を定めたり、期間ごとの補正をかける
    などを実施することで、より現在の実力を反映した違和感のないランキングが作成できるかもしれません。(もしアイデアなどございましたらコメント・DMなどで教えて頂けると喜びます。)

    もしもこの記事をここまで閲覧されているIORMC観戦経験者の方や過去大会の出場選手がいらっしゃいましたら今回作成したランキングの違和感の有無についても気軽にコメント頂けると幸いです。

    参考
    WBSC World Baseball Rankings
    FIFA World Ranking
    WORLDRUGBY
    イロレーティング(Wikipedia)

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    【筆者紹介】
    阪神_甲子園
    IORMC2017日本代表。高校時代にTVアニメ「咲-Saki-」の影響を受け麻雀を覚える。麻雀はほとんどオンラインでしか打ったことがなくハンゲームや天鳳を転々としている。ここ2年ほどは三麻を楽しんでいるが、AI技術を用いた麻雀の戦略研究に没頭し、打っている時間の10~20倍くらいの時間を牌譜の閲覧や解析に費やす変人っぷりを発揮している。国内外問わずIORMC出場選手へデータ提供をおこない、麻雀の団体戦や短期決戦大会の戦略・戦術について議論することが最近の趣味となっている。


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  • 【11月7日開幕】オンラインリーチ麻雀の世界大会IORMC2020_出場国および選手データ紹介

    2020-11-07 18:12

     オンラインリーチ麻雀の世界大会「International Online Riichi Mahjong Championship 2020(IORMC2020 韓国麻雀連盟主催)」が11月7日20時(JST)に開幕します。
    本記事ではIORMC2020に出場するチームおよび選手データを紹介します。

     今年のIORMCは、昨年出場の19チームからイタリア(今大会不参加)を除いた18チームに、2年ぶりに出場を果たしたオーストリアを加えた19の国と地域で世界一決める戦いが繰り広げられます。
    11月7日20時(JST)からは「団体戦」が、同14日20時(JST)からは「個人戦」が天鳳で行われ、対局の模様は各国のIP放送や天鳳にて観戦が出来ます。

    IORMC2020の概要    →天鳳公式Web
    IORMC2020の組み合わせ →韓国麻雀連盟公式Web

    ■団体戦ルールと日本代表選手


     日本からは招待選手である鴨神にゅう選手と、2020年10月4日におこわれた日本代表決定戦を勝ち抜いた3名を加えた、以下の4名が代表選手として決定しています。
     11月7日の団体戦では、まず各選手が5試合を戦い計20戦の合計スコアで、上位4チームが出場できる決勝ラウンド進出権を競います。
     また、この団体戦の合計スコア上位32選手は11月14日におこなわれる、個人戦決勝トーナメントへの出場権を得ます。

    鴨神にゅう 選手(招待選手) Twitter YouTube
    ⓥ千羽黒乃 選手(日本代表決定戦1位)Twitter YouTube
    UNUMAN 選手(日本代表決定戦2位)Twitter
    Kaizoku7 選手(日本代表決定戦3位)Twitter
    ※選手は11/7時点のもの。直前まで控え選手との入れ替えの可能性あり。


    ・団体戦ルール
    予選ラウンドでは各選手5戦を戦い、チーム全20戦の合計スコア上位4チームが決勝ラウンドへ進出する。
    決勝ラウンドでは各選手1戦を戦い、チーム全4戦のスコアで優勝チームを決定する。

    各試合のスコアは以下のように集計されます。
    1. スコア={(該当選手の試合終了時のポイント)/1000}+(ランキングポイント)
    2. ランキングポイント:1位=35、2位=5、3位=-15、4位=-25
     昨年団体戦ベスト8の成績を残した日本代表。今年は悲願の世界一の座をつかめるでしょうか。(日本の団体戦過去最高成績は準優勝)


    ■各選手の注目試合
    鴨神にゅう(招待選手)選手
    鴨神にゅう選手は、第三試合(ROUND3)に好プレイヤーとの対戦が組まれています。
    このテーブルで同卓する、オーストリアのLena Weinguny(ID:Lena)選手は、2017年10月にラスベガスで行われた2017WRC(第2回リーチ麻雀世界選手権 日本人プロ雀士も80名が参加)に出場し、並み居る強豪選手を打ち破り、ヨーロッパ選手最高のベスト8に進出した女性プレイヤーです。
    Vtuber界で数多くの栄冠を戴してきた世界最強麻雀AIは、ヨーロッパ最強の女性プレイヤーを打ち破り日本代表を勝利に導くことができるでしょうか。注目が集まります。

    ⓥ千羽黒乃(日本代表決定戦1位)選手
    千羽黒乃選手は、第二試合(ROUND2)に注目しましょう。このテーブルで千羽選手は、オーストラリア(昨年優勝)、ブラジル(同3位)、アメリカ(同ベスト8)の選手との同卓が決まっており、各チームの昨年順位(ベスト8は予選順位をもとに決定)の合計(1+3+6+7=17)で見ると今大会全95カード中No.2の超激戦カードになっています。
    このラウンドに限らず、千羽選手は前年上位進出チームとの対戦が多く(オーストラリア=前年優勝 2戦、香港=前年準優勝、ブラジル=3位 各1戦)、千羽選手の活躍が日本代表の成績を大きく左右しそうです。

    UNUMAN(日本代表決定戦2位)選手
    UNUMAN選手は、第四試合(ROUND4)と第五試合(ROUND5)に注目しましょう。この2試合では、IORMC個人3度目の出場となるウクライナのBoris Moroz(ID:ウクライナ人)選手と同卓します。Boris Moroz選手はウクライナチームが初出場を果たしたIORMC2017では個人戦ベスト8進出の活躍を魅せ、ウクライナチームの準優勝に貢献しました。鳴きを駆使した高速の和了を武器として、2度目の個人戦決勝トーナメント進出とウクライナチームの上位入賞を狙います。
    UNUMAN選手は前年下位チームとの戦いになる第一試合~第三試合で得点を稼ぎつつ、この2試合を、いかにうまく捌ききるかがポイントになりそうです。

    Kaizoku7(日本代表決定戦3位)選手
    Kaizoku7選手は第一試合(ROUND1)に好プレイヤーとの対戦が組まれています。
    同卓するベトナム代表のNguyen Huu Huong(ID:nigaiki)選手は、昨年のIORMC2019個人戦トーナメントで決勝へ進出し、見事3位の成績を収めベトナムチームの快進撃(IORMC2019ではベトナム代表は過去最高の団体4位を記録)を支えました。また、スウェーデンのKarl Edward Ekeblad(ID:Lindskog)選手はIORMC出場過去4回(過去個人戦決勝トーナメント進出1回)を誇る強豪、香港のKelvin Li(ID:大四喜清老頭)選手も天鳳公式レーティングが今大会出場76選手中、6番目に高レートと各国の実績あるプレイヤーが揃っています。第一試合の結果に、注目が集まります。


    ■各国選手一覧





































    ※選手は11/7 18時 時点のもの。直前まで控え選手との入れ替えの可能性があります。
    ※レートや段位は天鳳公式ランキングで、2020年11月7日時点で確認できたものになります。
    ※2017WRC…第2回リーチ麻雀世界選手権。2017年10月にラスベガスで行われたリーチ麻雀の世界大会。日本人プロ雀士も80名が参加。次回(第3回リーチ麻雀世界選手権)は2021年にオーストリアのウィーンでの開催が決まっている。

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    【筆者紹介】
    阪神_甲子園
    IORMC2017日本代表。高校時代にTVアニメ「咲-Saki-」の影響を受け麻雀を覚える。麻雀はほとんどオンラインでしか打ったことがなくハンゲームや天鳳を転々としている。ここ2年ほどは三麻を楽しんでいるが、AI技術を用いた麻雀の戦略研究に没頭し、打っている時間の10~20倍くらいの時間を牌譜の閲覧や解析に費やす変人っぷりを発揮している。国内外問わずIORMC出場選手へデータ提供をおこない、麻雀の団体戦や短期決戦大会の戦略・戦術について議論することが最近の趣味となっている。
  • 【まもなく試合開始!】オンラインリーチ麻雀の世界大会IORMC2019_出場国および選手データ紹介

    2019-11-09 19:44



     オンラインリーチ麻雀の世界大会「International Online Riichi Mahjong Championship 2019(IORMC2019 韓国麻雀連盟主催)」が11月9日20時(JST)に開幕します。
    本記事ではIORMC2019に出場するチームおよび選手データを紹介します。

     今年のIORMCは、昨年出場の18チームに2年ぶりに出場を果たした1カ国を加えた19の国と地域で世界一決める戦いが繰り広げられます。
    11月9日20時(JST)からは「団体戦」が、同23日20時(JST)からは個人戦が天鳳で行われ、対局の模様は各国のIP放送や天鳳にて観戦が出来ます。

    IORMC2019の概要    →天鳳公式Web
    IORMC2019の組み合わせ →韓国麻雀連盟公式Web

    IORMC2019の結果速報は →コチラ


    ■団体戦ルールと日本代表選手



     日本からは招待選手であるzeRo選手と、2019年10月13日に行われた日本代表決定戦を勝ち抜いた以下の3名が代表選手として決定しており、11月9日の団体戦では各選手がまず3試合を戦い計12戦の合計スコアで、上位8チームが出場できる準決勝進出を目指します。

     zeRo(招待選手)Twitter
     勝海ンゴ(日本代表決定戦1位)Twitter
     yash(日本代表決定戦2位)
     かっしー(日本代表決定戦4位)Twitter
    ※選手は11/9時点のもの。直前まで控え選手との入れ替えの可能性あり。

    ・チーム戦ルール
    予選で3戦し、スコア上位8チームが準決勝進出。準決勝上位2チームが決勝へ進み順位を決定する。

    スコアは以下のように集計されます。
    1. スコア={(該当選手のポイント)/1000}+(ランキングポイント)
    2. ランキングポイント:1位=35、2位=5、3位=15、4位=25

     昨年は21カ国中最下位に沈んだ日本代表。今年は悲願の世界一の座をつかめるでしょうか。

    ■各国選手一覧




































    ※選手は11/9 18時 時点のもの。直前まで控え選手との入れ替えの可能性があります。
    ※レートや段位は天鳳公式ランキングで、2019年11月9日時点で確認できたものになります。
    ※2017WRC…第2回リーチ麻雀世界選手権。2017年10月にラスベガスで行われたリーチ麻雀の世界大会。日本人プロ雀士も80名が参加。次回(第3回リーチ麻雀世界選手権)は2020年にオーストリアのウィーンでの開催が決まっている。
    zeRo