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死刑判決がおりて思うこと~相模原連続殺傷事件~
今日横浜地裁で、2016年7月相模原市の津久井やまゆり園で利用者19人を殺害し、26人を負傷させた、植松聖被告に求刑通り死刑が言い渡された。
当然の結果なのは言うまでもないが、果たして死刑だけで被害者遺族、被害者、関係者はこれだけで良かったと思うのだろうか。
植松被告が起こした行為で、関係者の方々は悲しみや施設の建て替えにかかった損害、トラウマに苦しむ被害者の方々の苦しみは、植松被告の死をもって償えるものではないからだ。
それは地元の人たちも同様で、閑静な住宅街だった千木良地区を混乱に陥れられた。押し寄せる救急車、大挙するマスコミとそのヘリコプターの騒音、その影響で止まった路線バスによって不便な思いをした住民もいる。1人が起こした事件でこれだけの迷惑や影響を及ぼしたのは今までの殺害事件では記憶にない。
今回も争点は被告の責任能力の有無だった。
検察側は用意周到に準備して事件を起こしていることから責任能力はあるとし、弁護側は大麻
による影響や人格障害により心身喪失で責任能力はないという主張した。これは検察側はともかく、弁護側は責任能力はあると理解していながらも、こういう主張でしか争えないのだ。
公判中、植松被告を鑑定した精神科医が大麻中毒や人格障害はあったとしながらも、大麻が事件に及ぼした影響は小さかったと証言した。
私はいつも思うことだが、弁護側は違う主張でもしくは深く掘り下げて争えないのかという点だ。光市母子殺害事件や私立池田小学校連続殺傷事件なども心身喪失もしくは心身耗弱だったと主張している。
今回に当てはめれば、植松被告は何故大麻を使用するに至ったか、何故人格障害に陥ったかという過程が明確になっていない。ただ心身喪失だったというお決まりのパターンで争っている。
あともう一つの問題は、日本の司法が判例主義であることだ。
死刑の基準になっているのは「永山基準」と呼ばれるものだ。
「永山基準」とは永山則夫が起こした連続殺傷事件の判決を基準としているものである。
「永山基準」には9つの要件がある。
1.事件の性質
2.犯行の動機
3.前科の有無
4.犯行の態様、残虐性
5.結果の重大性、被害者数
6.被害者や遺族の感情
7.社会的影響
8.犯行後の情状
9.被告の年齢
といわれている。その中でも問題なのは被害者数で死刑か無期もしくは有期刑に振り分けている点である。
最近では野田市女児虐待死事件など、残虐性から考えたら死刑に値するものも、被害者が1人のため、重くても無期懲役になるかどうかにしかならない。これが判例主義の欠点である。
今の時代、事件も多様化している中、古い判例主義にとらわれるのは時代錯誤ではないだろうか。司法のあり方にも多様化が求められている。 -
千葉女児虐待事件を取材して~守れるはずだった命~
私が思うことはまず、電話取材していけばいくほど怒りしかわいてこないことだ。
そしてもう一つは加害者はもちろん両親なのだが、学校、児童相談所、教育委員会も同罪だということである。何故ならば子供の命を守れる最後の砦であるはずの行政機関であるこれらが、子供が必死に出していたサインに気づかないのではなく、見て見ぬふりをしたからだ。
児童相談所は1回目の取材の際、繰り返し強調していたのが
「学校と役割分担をして、連携が取れていた。」
ということだ。しかしながらマスコミの報道で学校が父親が子供を長期間欠席していることを児童相談所に報告していなかったことが発覚してから、あらためて取材して本当に連携が取れていたのかと問うと
「その点では連携が取れていなかった。」
と弁解している。
また一時保護までしていた子供を、両親と生活してから一度も訪問せず、父親が持参した子供が書いた手紙に不自然さを感じていたにもかかわらず放置している。その訪問をしなかった理由に
「人員不足でしなかった。」
と職務怠慢の言い訳にしている。
子供の人権と命を保護しなければならない児童相談所が、父親の言動や子供の手紙に不信感を持ちながらあれこれと言い訳しながら、子供の出していたサインを気づきながら知らぬ顔をしたのだ。
そして学校は、子供に一番コンタクトを取れたにもかかわらず、敏感に子供が発したサインを見逃し、連携していなければならなかった児童相談所との連携がまったく取れていなかった。
虐待やいじめを受けた子供はその事実を悟られまいとするものだ。それは親やいじめている人間からの報復を恐れているからだ。そこに学校に出席しているからとか、傷が見当たらなかったからと、一番敏感に感じていなければならないアンテナを張っていなかった。
また虐待している当事者である父親からの圧力に屈し、教育委員会とともに子供が必死に訴えているアンケートを見せて事態を悪化させ、事件に拍車をかけるように追い込んでいる。
教育委員会も父親からの恫喝があったとしても、アンケートという個人情報の開示を正当な情報開示請求に基づいてでしか開示できないと断固拒否していたら、子供の命は守られた可能性は大いにある。
たとえ父親が
「教育委員会を告訴する」
と恫喝したとしても、そんな圧力に対し毅然とした対応すべきであり、圧力を掛ければ手続きに基づかなくても個人情報を開示するというのはあってはならないのだ。
仮に恐怖感を感じているような状態なら、アンケートを開示する前に警察に相談し、今後のの対応を考えなければならなかったのだ。
児童相談所、学校、教育委員会それぞれが父親の狂気じみた圧力に屈した結果、子供の出した命がけのサインは気づきながら放置し命は守られなかった。
そして電話取材した中で感じたのは空虚な同情と
「所詮は他人事」
という思わせる言動の数々だった。
家族からの虐待から子供を守る役割を担うはずのそれぞれの機関の対応は、非難されるべきであり猛省をして頂きたいと思うばかりだ。 -
炊飯器で作るクリスマス料理~2.ローストビーフ
<材料>
牛ロース塊肉 300g
塩 適宜
こしょう 適宜
にんにくすりおろし 適宜
サラダ油 適宜
(ソース)
醤油 20~30g
酒 20~30g
みりん 20g
はちみつ 適宜
にんにくすりおろし 適宜
しょうがすりおろし 適宜
(分量はあくまでも目安)
1.塊肉は常温にしておき、塩、こしょう、にんにくすりおろしを均等にすり込み、30~1時間寝かせて味を馴染ませる。
2.馴染ませた塊肉をフライパンで強火で、焦げ目がつくまで焼く。
3.ジップロックにソースの醤油、酒、みりん、はちみつ、にんにくすりおろし、しょうがすりおろしと焼いた塊肉を入れてよく揉んで混ぜて、しっかり空気を抜いて密封する。
4.炊飯器の内釜にの底に小さい平皿をおいてその上にジップロックに入れた塊肉を入れ、熱湯を肉の袋がかぶるくらい入れて、保温スイッチを入れて30~1時間放置する。
5.炊飯器から取り出し、粗熱を取ったらできあがり。
<コツ>
1.塩、こしょう、にんにくでしっかり味を馴染ませる時は、前日に済ませておく。
2.焦げ目は軽くつく程度でOK.
3.はちみつは好みによって調節する。
4.ジップロックが密封しにくいような袋の場合、ジップロックに入れた材料をジップロックごとビニール袋にいれて口をしっかり縛ってから炊飯器に入れる(ジップロックの中に炊飯器のお湯が入らないようにするため)
5.保温時間は塊肉の大きさで加減する。レアに近いものが好みなら保温は短く、しっかり過熱するなら保温は長くする。
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