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モカロンさん のコメント

>>2
怖い涙とは嘘泣きとか…((ry
No.3
55ヶ月前
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 遠くからエンジンの音が聞こえる。高出力車に特有な、甲高い排気音。遠くの音でもはっきり聞き取れる。私はその音に目を覚ました。何故か、それに勝負を挑まなければならない…そう感じたからだ。いつもは夜寝た後、エンジンの音を聞いてウズウズする事はあっても、明日の事があるからと我慢していた。だけれど、今日に限ってその気持ちを抑える事が出来なかった。何だかその車は、私にとって何か特別な存在になる…。何の確証もないけれど、そんな感じがして…。明日学校が一限からある事などおかまいなしに、私は靴を履いてパーカーを羽織り、家を飛び出した。 高速道路に乗り、軽く流す。家から聞こえた音の方角からして、高速道路を周回していると読んだのだ。 「う~ん…。音からすると、ランボかフェラーリか…、ハイパーカーの類でしょうね…。」 大排気量高回転型エンジン…。MR配置故に管長が短く、必然的に高い音が出るマフラー…。私はその正体を探す。 「…来たっ!」 ルームミラーに眩しい光、車の中からも良く聞こえる、甲高いエンジン音。それに気づいた瞬間、追い抜かされる。真っ赤なF40…。一瞬見ただけで分かる、特徴的なシルエット。私はGT-Rをフル加速させた。 かつての世界最速のロードカー…、それに追いすがる。向こうも私の存在に気づいたらしく、速度をどんどん上げていく。300km/hオーバーの世界、臆する事なく踏み込んでいく。私にとっては走り慣れた道、追いつくのは時間の問題だった。 「さあ、私の勝ちです!……えっ?」 スリップから出て一気に近づき、横並びになった。F40のドライバーを見る。…マキちゃんだった。マキちゃんはこちらに目もくれず、厳しい表情でただ前を見ていた。信じられないという気持ちで、私は追い越すのをやめ、横並びの状態を維持しようとする。 「……。」 F40のドライバーが不意にこちらを一瞥し、何かを言う。読唇術の心得が無い私でも、マキちゃんが発した”4文字”を、はっきり理解できた。その後、F40にはまだ余力が残っていたらしく、加速を始める。その言葉に呆然としていて、それに気づくのに遅れた私は慌ててアクセルを踏むも、F40はぐんぐん離れていく。 「…マキちゃん…一体どういう事です…?」 ナイトロまで使って本当の全開、でも全く追いつけない…。すぐにナイトロタンクが空になり、加速が落ちる。ベンチュラベイを出る分岐を通り、F40は更に加速する。 「マキちゃん!どこ行くんです!嫌っ!嫌あぁぁああ!!」 長い直線の道。大きなウイング、丸型テールランプがどんどん小さくなっていく。どれだけ力一杯にアクセルを踏み込んでも、どんどん離されていく。タコメーターの針はレッドゾーン手前ぴったり。もう一杯一杯だった。 「私から離れないでください!!ずっと一緒に居たいんです!あなたが居ないと…私…私はっ…!」 目の前の視界がにじむ。遠く離れてしまったシルエットが余計に霞む。 「マキちゃん!マキちゃん!…マキちゃあああああぁぁぁぁあああああんん!!!」 私は叫んだ。しかしその声が届く事はなく、マキちゃんを乗せたF40は地平線の彼方へと消えていった…。 「マキ…ちゃん……。"さよなら"なんて…一体どうして…。」 ………………………  気がつくと、私はベッドで横になっていた。時間は朝、目覚ましが鳴る時間よりまだいくぶん早い。大分泣き腫らした様で、涙の跡が顔にしっかり残っていた。呆然としたまま、私は寝巻きから着替え、学校へ向かった。 自転車を漕ぐ。ぼんやりとして、何も考えられない。不意に、後ろから近づいてくる気配に気づく。はぁ、はぁ、と息を荒げて一生懸命自転車を漕いで、その気配は私と並んだ。 「…はぁ、はぁ!…ふぅ~。Hi!ゆかちゃん!」 「……マキ、ちゃん…?」 自転車を急停止させる。マキちゃんは、おっとっとと声を出して、少し離れた所で止まった。 「マキ…ちゃ……マキちゃあああん!!」 「わっ!ゆ、ゆかちゃん!?」 自転車を放り出して、私はマキちゃんを思いっきり抱きしめた。嬉しい気持ちが溢れて、自然と涙が出る。 「ヒック...エグッ…マキ…ちゃ……マキ…ちゃん…!」 「よしよし、どうしたの~?怖い夢でも見たの~?それとも私の事、泣くほど恋しくなっちゃった?」 マキちゃんは優しく頭を撫でてくれる。マキちゃんの温もり、柔らかい感触に包まれて幾分落ち着き、そしてマキちゃんの言葉にハッとする。 「夢…?…そうか、あれは、夢…。」 よしよしと背中と頭を撫でられ、優しく抱きしめられる。 「…マキちゃんが…とっても速い車に乗って、私を置いて…どこかに行っちゃう夢を…見たんです…。」 「うん、うん…。」 「マキちゃんが"さよなら"って言って…街を出る道に入っていって…どんどん離されて…一生懸命追いかけても…全然追いつけなくて…マキちゃんと離れたくないって叫んで…でも見えなくなっちゃって……。」 「そっか…。大丈夫大丈夫。私はここにいるよ?離れたりしない。ずっと一緒。ず~っと一緒にいるから…!」 そう言ってマキちゃんは、ぎゅっと私を抱きしめて頬ずりしてきた。さらさらとした感触。突然、恥ずかしさが私を襲う。 「…マ、マキちゃん、もう大丈夫。大丈夫ですから…。」 「えへへ~。落ち着いた?よかったよかった!…さっ!一緒に行こっ!」 「…ええ!」 自転車を押して二人、並んで歩く。マキちゃんはニコニコ、楽しそうにバンドの話や学校の話をしてくれる。それにふふっと笑いを漏らしたり、私からも色々お話ししたり。いつも通りの、でも、かけがえのない大切な日常…。あの夢はそういう事を教えてくれようとしたのだろう。そうして、私達の日常は続いていく…。 使用させて頂いたもの くま式結月ゆかりver.2.2 くま様 弦巻マキ もものは様 MikuMikuDance用ステージ「寝室」 かめ様 MikuMikuDance及びMikuMikuMoving専用モデル「机」 Jupiter様 カッティングマットモデル cyanP様 ラチェットハンドル ミリタリーP様 めくれる掛け布団 neana様 鍵束式適当街01 Ver1.00 鍵束様 結月ゆかりバイク *雪*@静止画屋様 Mountainbike(Flash29er)v0.9 mori03様 ドット柄デイパック KEITEL様 モブ車両セット 森羅エスカルティン様 シェルビーコブラ427S/C めた坊様 GT-Rnismo Sketchupより あとがき  題名は一番のネタバレ…。自分は夢オチシチュが好きなようだ…。そして、今回で一区切りとします。書き途中のものはありますが、どれも煮詰まってしまって…。もし書き上げられたらまた上げますね…。MMD静画はこれからも作っていくつもりなのでよろしくです。 次に動画にしたいゲームタイトルも発売年が発表されたことだし、またその時まで…。