ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

ちいさいアキみつけた(短編・創作・微ホラー)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

ちいさいアキみつけた(短編・創作・微ホラー)

2013-10-31 01:16
  • 2

「あれ?たしかここらへんだったと思うんだけどなぁ」

「おかしいなぁ・・・」

「間違いないのに」




今から約10年前
僕が小学校低学年だった頃は河原には草などが生い茂っていて、夏になるとバッタやカマキリなどをよく捕まえていた。
秋口になると鈴虫やコオロギが鳴いていて、その声を聴いているのが好きだった。

「あゝおもしろい、虫の声」
こどもながらにその歌詞にとても共感をしていたのを覚えている。

ある10月の夕暮れ。
友達と遊んでいた僕は帰り道に川にかかる橋の上を歩いていた。
もちろん秋の虫たちが鳴いていて、その声を聴きながら歩いた。
先ほども軽く触れたが、その声を聴くのが好きだった僕はとても心地がよかった。

「はぁ、秋っていいなぁ。」

ぽろっと出た言葉だった。
それに賛同する声。

「いいよな!あき!」

僕は驚いて咄嗟に横を見る。
するとそこには男が立っていた。
正確に言うなら、橋の上から川を見渡すような体勢だった。

「おじさんも好きなの?」

無垢だったからなのか、それとも単純に自分が鈍感なのか。
男に寄っていった。

「あきは大好きだよ!独占したいくらいに!」

「どくせん?」

「難しかったかな?まぁ、自分のものにしたいってことだ」

「そんなに秋が好きなんだ!」

「大好きだよ?なのに・・・」


声が小さくなったので後半はあまりよく聞き取れなかった。


「おじさん!ばいばい!

「おう!さてと、あきはどこかな」

虫たちの声は聞こえてるのに変なこと言うなぁなんて思いながら歩き始めた。

「あれ?たしかここらへんだったと思うんだけどなぁ・・・」

「おかしいなぁ・・・」

「間違いないのに・・・」

男がぶつぶつ言ってるのが聞こえる。
帰らなきゃいけないのにそれが気になり、歩みが遅くなる。

「見つけた」

既にその男に興味を持っていた僕はその言葉に反応しないはずがなかった。
すぐさま振り返り橋の方へ走り出した。

「やっと見つけたよ!なんでこんなとこに?」

男の言う『秋』が気になる。
見てみたい。
その気持ちだけで全速力で走る。

「逃げたりしたらだめじゃないか。あきは俺のなんだから」

その言葉とほぼ同時に橋に到着した。
だが、男の姿を確認できない。

「言うこと聞かないならこうするしかないか。あまりこれはしたくなかったのだが・・・」

その声でなんとなくの方向が分かった。
そこまで分かれば男を見つけるのはそう難しくない。

「あき!君が悪いんだからな!」

僕が男の姿を捉えると男はなにかを振り上げてるのが見えた。
いや、なにかではなくそれは容易に確認できた。

「包丁だ」










「これでもう逃げられないね。もう悪いことしちゃだめだよ、あき」


広告
×
おーい!!(つд⊂)怖がりの僕には鮮明に情景が画かれてしまう.....
主人公どーなったのー??(ノД`)
94ヶ月前
×
>>1
この先は各々の想像で楽しむといいよ!
94ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。