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むしマガ Vol.46【森山和道インタビューその9「メルマガを発信し続けるには」】
2012-08-06 23:45220ptおはようございます。パリは夏が来ないまま、すでに秋の気配を漂わせ始めています。・それにしても ポルトガルで食べた海鮮リゾットが恋しいです。・クマムシさん クマムシシンポジウムでちょっとお疲れのクマムシさんでしたが、ようやくtwitterなどで活動を再開しました。今日明日あたりに、twitter上でゲリラマーケティングを行おうかと思っていますので、良い子の皆さんは内緒にしておいてくださいネ。・森山和道さん むしマガで連載中の森山和道さんへのインタビューは今回が最終回です。が、森山さんのメルマガ「サイエンスメール」では現在、森山さんが僕にインタビューする形で対談が連載中です。こちらの対談ではクマムシ研究に関する内容がメインとなっています。こちらもぜひ会わせて読んでいただけると幸いです。サイエンスメール それでは、森山さんのインタビュー最終回をお届けします。★むしコラム「森山和道インタビュー( -
むしマガ Vol.45【クマムシは凍ってもなぜ大丈夫なの?】
2012-08-05 23:42220ptおはようございます。 宇宙兄弟という漫画があるのですが、今朝、そのテレビ版でクマムシが出てきたようです。漫画やテレビに出てくるほど、クマムシが世間に浸透してきているようで、本当に嬉しいですね。それにしても見てみたい。誰か録画していないかしら。 ということで、今号ではクマムシトリビアをお送りします。クマムシトリビア その18 読者からのクマムシにまつわる様々な疑問に対して堀川が回答...の予定だったのですが、前回からクマムシさんとクマムシ助手のゆうさんにバトンタッチしています。☆クマムシさん【プロフィール】ヨコヅナクマムシの女の子。のんびりしている。☆ゆうさん【プロフィール】クマムシの世話をしているちょっと不器用な助手。好物はゆでたまご。http://www.kumamushisan.net/labo.html◆ 質問: クマムシはどれくらいの低温や高温の範囲に耐えられるんでしょうか(その3)。◇ 回答:・クマムシさん→ク・ゆうさん→ゆゆ「また1週間たったね。ということで今回は、低温への耐性について色々聞きましょうか。」ク「うん。前にもこのメルマガで触れたと思うけど、乾眠状態では絶対零度のマイナス273度でも生きていけるんだ。で、ふつうの活動状態のときでも凍っても大丈夫なんだよ」ゆ「すごいよねー」ク「まあね。だいたいマイナス200度くらいまでたえられるよ。液体窒素がだいたいそれくらいの温度だね。といっても、液体窒素にいきなりぼーんと入れられるとダメなんだ。」ゆ「どうして?」ク「さすがにこういうことをされると、ものすごいスピードで体の中で氷ができて、細胞が破裂してしまうんだ。ゆっくり凍れば大丈夫なんだけどね」ゆ「ふうん。ところで、なんで凍っても大丈夫なんだろう?」ク「実はまだよくわかっていないんだ。でも、仮説はあるよ。」ゆ「うん」ク「たとえば、人間とか多くの動物は凍ると即死してしまうよね。なぜかわかる?」ゆ「えーっと。。。さむすぎるから?」ク「寒すぎると、どうしてダメなのかな?」ゆ「カチカチになっちゃうから。。。」ク「うん、カチカチになると、細胞とか組織がズタズタに壊れてしまうんだ。こなると、もう生命活動を行えなくなってしまうから、死んでしまうんだよ。」ゆ「そっか~」ク「つまり、クマムシが凍っても死なないということは、細胞とか組織が傷つかないということが考えられるよね。」ゆ「ちょっと待って。その話、どこかで聞いたような...」 -
むしマガ Vol.44【大学院生としてやっていけるという自信が確信へと変わる夏】
2012-08-02 23:36220pt・ポルトガル最終日 本日はポルトガル最終日。昨日あたりからようやく体調が戻りました。前号は頭がふらふらした状態で書いていたので、今読み返すとちょっとひどい文章になっていますね...。ああ、前号を削除したい。と思っても消せないのがメルマガの痛いところでもあります。 さて、10日近く滞在していて気付いたポルトガルの良いところは、やはり食事ですね。揚げ物とか菓子パンとか少しヘビーなものが多い気もしますが、日本人の舌に合った味付けの料理が多いです。値段も安い。エクレアとかのケーキが75セントです。 今回は残念ながら行けなかったリスボン、日本の消臭力のCMのロケ地になっているとかで、知名度が上がっているようですが、次回は絶対に訪れたいと思います。クマムシシンポジウムの余韻に浸りながら、これからフランスに戻ります。・世界のクマムシ研究グループその2 今号は世界のクマムシ研究グループその2、スウェーデンのグループについてご紹介します。 このグループの中心人物は、ルンド大学のインゲマー・イェンソン准教授。主に扱っているクマムシ種は、クマムシで最大の種のツメカザリチョウメイムシです。同種は体長が1ミリメートルくらいあります。 彼は2000年頃からクマムシの乾眠についての生態生理学的な仕事を発表し始め、2005年あたりからはクマムシの放射線耐性の研究をはじめています。2008年にクマムシが宇宙空間で生き延びたこと発表しましたが、これもこのグループと欧州宇宙機構ESAの共同研究によるものです。 イェンソン氏も僕も、クマムシについての生態学的研究からスタートして放射線耐性や宇宙生物学的研究に移行しているという点で、クマムシキャリアが非常に似ています。彼と僕は研究内容が非常にかぶっており、お互いにライバル関係にあります。 そんなライバルのイェンソン氏には、単なるライバルとは思えないような不思議な因縁も感じます。 僕がクマムシの放射線耐性の研究をしようと思いついたのは2004年だったのですが、1964年からそれまでの50年間は誰一人としてクマムシの放射線耐性の研究をした人はいませんでした。ところが、僕がクマムシの放射線耐性研究の実験データをそろそろまとめようと思っていた2005年に、突如としてイェンソン氏らがクマムシの放射線耐性の研究論文をInternational Journal of Radiation Biologyという雑誌に発表したのです。
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