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記事 13件
  • むしマガ Vol.59【人生最大のピンチ到来】

    2012-09-06 15:03  
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    ・クマムシさんの日 本日9月6日はクマムシさんの日になりました。9(クマ)6(ムシ)なので。 twitter上では午後9時6分に「むきゅーん」とみんなで一斉につぶやくお祭りを開催しますので、むしマガ読者のみなさまもどうぞご参加いただけますと幸いです。★クマムシ研究日誌「人生最大のピンチ到来」 マイアミの先にあるエバーグレース国立公園に向かうため、タクシーをチャーターした僕。しかし思わぬ大渋滞により、マイアミに辿り着くまで8時間ほどかかってしまった。 そして、タクシードライバー・チョップにも徐々に異変が起き始めていた。彼の首筋には大量の汗が光っては滴り落ち、息づかいも荒くなっていった。なんだか苦しそうにしている。独り言も頻繁につぶやくようになった。 ハイウェイの分岐点が見えてきた。しかしここで、チョップは間違った道に進んでしまう。どうやら、彼にマイアミ周辺の土地勘は無いらしい。目的地まで行け
  • むしマガ Vol.58【竹島問題について】

    2012-09-03 15:00  
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    ・クマムシさん手ぬぐい 先週むしマガ読者限定に販売を開始したクマムシさん手ぬぐいに、早速多くの注文をいただきました。有り難うございます。 引き続き注文を受け付けていますので、購入希望の方は、お名前・住所・電話番号をhorikawadd@gmail.comまでメールにてお送りください。その後、振込先の銀行口座をお知らせいたします。 価格はむしマガ読者特別価格1000円+送料350円(レターパックライト)です。お一人様につき1枚限定とさせていただきます。★むしコラム「竹島問題について」 (今回は余剰博士問題について書こうと思ったのですが、予定を変更してタイムリーな領土問題に関する話題をお届けします。どうかご了承ください。) ここのところ、領土問題が世間を賑わせています。特に竹島(韓国側呼称・独島)については韓国の李明博大統領が上陸したことを発端として、両国の間で面倒な事態が生じています。 
  • むしマガ Vol.57【クマムシに遺伝的変化は起きるか】

    2012-09-02 14:54  
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    ・9月 9月最初のむしマガをお届けします。 9月が始まると、無条件に少し憂鬱な気分になってしまいます。小学生の時、長い夏休みが終わって2学期が始まった時の憂鬱感。これを未だに引きずっているからでしょう。何歳になっても、子ども時代の色々なことが精神の根っこに深く刻まれているものですね。 それでは、今回はちょっとお久しぶりのクマムシトリビアをお届けします。★クマムシトリビア その20 読者からのクマムシにまつわる様々な疑問に対して堀川が回答します。◆ 質問: オニクマムシのオスは生まれても交尾できないそうですが、そうなると同じ個体のコピーばかりになって多様性が失われる気がします。それは生物として弱点になりそうですが、個体の変化ってあるのでしょうか。何か変化する機会がないとこんなに沢山の種類のクマムシが生まれないような気がして不思議に思ってます。◇ 回答: クマムシには有性生殖する種類と無性生殖の種類があることが知られています。有性生殖を行うクマムシもそれなりに種数が確認されていますから、クマムシの種類がたくさんいるのはこれで説明できると思います。 では、無性生殖のクマムシの場合を考えてみましょう。無性生殖を行うクマムシには、メスしかいません。慶応大学の鈴木忠さんが飼育しているオニクマムシは無性生殖をしているようですが、たまにオスが出現するとのこと。しかし、オスは交尾には参加しないので、その存在意義が問われています。 無性生殖を行うクマムシがいつ頃出現したのか不明ですが、9000万年ほど前にできたと思われる琥珀の中に、オニクマムシ(Milnesium tardigradum)にそっくりなクマムシが閉じ込められているのが見つかっています。琥珀の中のクマムシ、ロマンですね。 もし仮にオニクマムシが9000万年ほど前から無性生殖をしていたとしたら、その形がほとんど変化していないのも納得できます。無性生殖は有性生殖に比べ遺伝的な変化が圧倒的に起こりにくいのですが、それでも世代を経るにつれて遺伝子の変異が蓄積されていきます。 ところで、クマムシと似たような生活史をもち乾眠能力もあるヒルガタワムシでは面白いことが分かっています。 このヒルガタワムシも無性生殖で子孫をクローン的に作ります。すでに数千万年の間、このような形で繁栄してきたようです。ところが、このヒルガタワムシのDNAをよくよく調べてみると、細菌や植物の遺伝子が比較的高頻度で混じり込んでいるのが分かったのです。 通常、生物の遺伝子は親から子へと受け継がれていきます。このように垂直方向に遺伝子が伝わることを、垂直伝搬といいます。これに対し、親以外の他生物個体から遺伝子が伝わることを水平方向の伝搬、水平伝搬といいます。