宇宙兄弟という漫画があるのですが、今朝、そのテレビ版でクマムシが出てきたようです。漫画やテレビに出てくるほど、クマムシが世間に浸透してきているようで、本当に嬉しいですね。それにしても見てみたい。誰か録画していないかしら。
ということで、今号ではクマムシトリビアをお送りします。
クマムシトリビア その18
読者からのクマムシにまつわる様々な疑問に対して堀川が回答...の予定だったのですが、前回からクマムシさんとクマムシ助手のゆうさんにバトンタッチしています。
☆クマムシさん
【プロフィール】
ヨコヅナクマムシの女の子。のんびりしている。
☆ゆうさん
【プロフィール】
クマムシの世話をしているちょっと不器用な助手。好物はゆでたまご。
http://www.kumamushisan.net/labo.html
◆ 質問:
クマムシはどれくらいの低温や高温の範囲に耐えられるんでしょうか(その3)。
◇ 回答:
・クマムシさん→ク
・ゆうさん→ゆ
ゆ「また1週間たったね。ということで今回は、低温への耐性について色々聞きましょうか。」
ク「うん。前にもこのメルマガで触れたと思うけど、乾眠状態では絶対零度のマイナス273度でも生きていけるんだ。で、ふつうの活動状態のときでも凍っても大丈夫なんだよ」
ゆ「すごいよねー」
ク「まあね。だいたいマイナス200度くらいまでたえられるよ。液体窒素がだいたいそれくらいの温度だね。といっても、液体窒素にいきなりぼーんと入れられるとダメなんだ。」
ゆ「どうして?」
ク「さすがにこういうことをされると、ものすごいスピードで体の中で氷ができて、細胞が破裂してしまうんだ。ゆっくり凍れば大丈夫なんだけどね」
ゆ「ふうん。ところで、なんで凍っても大丈夫なんだろう?」
ク「実はまだよくわかっていないんだ。でも、仮説はあるよ。」
ゆ「うん」
ク「たとえば、人間とか多くの動物は凍ると即死してしまうよね。なぜかわかる?」
ゆ「えーっと。。。さむすぎるから?」
ク「寒すぎると、どうしてダメなのかな?」
ゆ「カチカチになっちゃうから。。。」
ク「うん、カチカチになると、細胞とか組織がズタズタに壊れてしまうんだ。こなると、もう生命活動を行えなくなってしまうから、死んでしまうんだよ。」
ゆ「そっか~」
ク「つまり、クマムシが凍っても死なないということは、細胞とか組織が傷つかないということが考えられるよね。」
ゆ「ちょっと待って。その話、どこかで聞いたような...」