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むしマガ Vol.62【救世主の鬼軍曹】
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むしマガ Vol.62【救世主の鬼軍曹】

2012-09-13 15:30
    ・クマムシ集会

     ちょっと前の話になりますが、先月の一時帰国のときに大阪・鶴橋と東京・品川で、突発的にクマムシ集会を開催しました。クマムシ集会といっても、ただのオフ会ですが。

     クマムシ集会当日に突発的にtwitterにて参加者を募集したにもかかわらず、大阪でも東京でも4名ずつの方にお越しいただきました。中にはむしマガ読者の方もいらっしゃり、クマムシや生き物にまつわる話で盛り上がりました。連れていったクマムシさんプレミアムぬいぐるみも、皆さんから激写されまくりでアイドルさながらの人気ぶりでありました。

     次回は年末頃の開催を予定していますので、そのときはこちらでも告知させていただきます。

    ・キーウェスト

     今号のクマムシ研究日誌に出てくるキーウェストは、これまでに訪れたなかでも最も浮かれポンチな南国リゾートです。

    キーウェスト

     キーウェストはキューバまですぐそこ、フロリダの最南端に位置しています。そこにいる人々はすべてが弛緩しきっており、最低限の理性だけを保持しつつ、どこまでもダラダラ過ごしているように見えました。怠惰な南国ライフを経験してみたい方は、ぜひ一度訪れることをお薦めします。

    ★クマムシ研究日誌「救世主の鬼軍曹

     私がクマムシの研究を初めて10年以上が経ちました。ここでは、これまでのクマムシ研究生活を振り返りつつ、その様子を臨場感たっぷりにお伝えしていきます。

     真夜中のマイアミのスラム街にある小さな駅前に、一人残された自分。タクシー会社に電話するも断られ、人生最大のピンチを迎えていた。ピラニアの棲む水槽に放り込まれた、グッピーのような心境だった。

     ここがどこかも分からないので、移動するに移動できないし、移動したらより危険な状況に陥るであろうことは明らかであった。八方塞がりとは、まさにこのことである。

     すると、こちらに向かってくる一台の車が見えた。パトカーだった。

     パトカーが駅前に止まると、2人の警察官が懐中電灯を手に出てきた。一人は映画フルメタル・ジャケットの鬼軍曹のような風貌の白人、もう一人は元野球選手のトニー・グウィンを増量した感じの黒人だった。
     
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