先月火星に着陸した火星探査車のキュリオシティ、ようやく活動を本格化したようです。今日はこんなニュースがありました。
火星に川が流れた跡…NASAの探査車が発見
火星に水があることはすでに分かっていますし、あとは地表を掘削して水を含む試料を分析すれば、かなりの確率で生命の痕跡が見つかるんじゃないかと思います。
今回のキュリオシティのスペックでは、火星生命を直接確認することは不可能ですが、近い将来、火星からのサンプルリターンが実現すれば、これも可能になります。
ですので、地球外生命の発見までは秒読み段階に入っているといえるでしょう。私たちは、初めての地球外生命発見の瞬間に立ち会うことができるかもしれない、素晴らしい時代に生まれているのです。
願わくば、初めて発見された宇宙生命体がクマムシみたいな形であってくれればと思っています。
★クマムシ研究日誌「ボゴールの奇跡」
私がクマムシの研究を初めて10年以上が経ちました。ここでは、これまでのクマムシ研究生活を振り返りつつ、その様子を臨場感たっぷりにお伝えしていきます。
熱帯のクマムシを求め、はるばるインドネシアにやってきた。行き先はボゴールというまあまあ規模の大きな町である。ここの植物園にあるゲストハウスで、別のテーマで研究調査に来ていた東先生と先輩と合流した。
初めて東南アジアの国に来た僕は、現地のストリートマーケットの様子を見て、日本とあまりの環境の違いに驚き、戸惑っていた。
どこまで歩いても、鼻をつく生ゴミが腐ったような匂い。土埃。物乞いをする人々の視線。しつこく追跡してくる客引き。何もかもが新鮮で強烈だった。
そして、このストリートマーケットで悲劇が起きた。