こんばんは。今月最後のむしマガをお送りします。えー、今月はいつもよりもボリュームが少なめで申し訳ありません。ただ、次号では久しぶりとなる対談記事をお送りします。あ、対談というよりも、インタビューか。

 まあ、どちらでも良いのですが、インタビューをした方は、ここでもたびたび名前の出てくる人物です。これについては、またのちほど・・・。

・国内初のヒアリ被害

 ヒアリの報告がが止まりません。先日は、コンテナで作業をしていた作業員の方がヒアリに刺される事故が、ついに発生しました。


 今のところはヒアリ定着の確認はなく、水際で食い止められている状況ですが、内陸部のどこかに成長中のコロニーがあってもおかしくありません。

 ところで、こういう外来種の話が出ると「アリには罪がない、一番悪いのは人間だ」という声が聞こえてくるようになります。

 それはその通りなんです。なにせ、どの生きものを保護し、どの生きものを駆除するかは、人間が決めていることですから。

 よく、生態系や在来種の保全は生物多様性を維持するためにしなければならない、といいますが、これも突き詰めれば人間のエゴです。誤解を恐れずに言えば、保全生態学は純粋な科学というよりは政策、つまりエゴといえる。

 エゴが発端になっているものを「地球の病気を治すため」とかいい出すものだから、変な誤解をされるわけです。これは研究者やエバンジェリストにもちょっとは責任があるな、と。

 この辺りのテーマはなかなか深いので、少し時間が経ってから、まとまった論考を書こうと思います。

・師匠と弟子