久野
です。

1月25日に時事通信は
「『慰安婦本』著者に無罪=名誉毀損の訴え退ける」
と題した記事で、韓国の朴裕河(パク・ユハ)世宗大教授の著書
『帝国の慰安婦』における「自発的な売春婦」
といった描写は元慰安婦の名誉毀損に当たらない
との判決をソウル東部地裁が下したこと報じています。

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同地裁は「学問の自由は憲法で保障された基本権で、
名誉毀損の故意性については
厳格に判断しなければならない」としたが、
まったくもって当然の話でしょう。

ただ同時に、「『すべての慰安婦が自発的に慰安婦になった』
と断定したとみることは難しい」ので
告訴人の名誉が毀損されたとは言い切れない…
と裁判官が結論付けているのが気になります。

やっぱり、日本軍や政府の命令により強制連行された
と解する余地も残しておかないと、
韓国司法に未来はないということでしょうか。

そしてこの記事では、原告の元慰安婦、
李容洙(イ・ヨンス)さんらが「こんな判決では駄目だ」
と強く控訴を求めたことも取り上げている。

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これまで岡崎トミ子元参議院議員らの支援で
天皇陛下に謝罪・賠償を要求してきた李容洙といえば、
「1928年大邱生まれ。1944年16歳の時に
『軍服みたいな服を着た男』に連行され、台湾へ。
移動中の舟の中で、日本の兵隊たちに繰り返し強かんされる。
その後、連れて行かれた先の台湾で、
日本軍『慰安婦』としての生活を3年間強要された」
などと紹介されてきた、我が国でも“有名な慰安婦”です。

同時に、このプロフィールを見ただけでも分かるように、
明らかに虚偽の話をベースに
活動してきた(させられてきた)ことになります。

李氏はまた、慰安婦問題で日本政府に
謝罪や賠償を要求している
韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)から
支援を受けてきた一方で、2年前の7月に
「証言は私の命同然なのに、挺対協は本人に確認もせず、
事実とは異なる証言集を出した」などと
挺対協の情報収集のずさんさや独善性も指摘しました。

要するに、日本側で騒ぎ立てる一部政治勢力や
自称人権派弁護士・運動家たちが本人の意思にさえ反して
勝手な話を捏造してきた可能性も高いわけです。

だとしたら、日本軍ではなく彼らこそ
これまで「慰安婦」をダマして
引っ張り回してきたことになりますよね。(しかも現在進行形…)

近年のニュースに触れるだけでも
その欺瞞性が次々と明らかになってくる、いわゆる歴史認識問題。

今週の【久野潤チャンネル】では、
その最前線で戦う学者である
島田洋一福井県立大学教授をゲストにお呼びして、
その実像に迫ります!


( 久野 潤 )