【怪談】ナイフは一本だけだと思った?【復讐】
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【怪談】ナイフは一本だけだと思った?【復讐】

2013-09-03 00:57
  • 125

公務員のAさんから聞いた話です。
大変リアルな恐ろしい話です。
※幽霊や超常現象はでてきません。


---

 当時、Aさんは20代半ばの女性
 数年ぶりに友人のBから連絡があり、どうしても相談にのってほしいことがある、助けてほしい、とのこと。

「どうしてもCを殺してやりたいんだ」
 喫茶店でBと会い、詳しい話をきくと、どうも彼の恋人であったCをずいぶん憎んでいるらしい。

 Aさん、B
、Cは大学時代によく一緒にい友人で、BとCは途中から恋人の関係だった。親切で気さくなBは様々な面でCをよく助けており、たとえばCさんにつきまとっていたストーカーを彼の友人たちとともに掴まえてうまく解決するなど、彼女にとって恩人のような存在でもあった。それもあって二人はいつしか自然とカップルになっていたのだった。

「どうしてもCを殺してやりたいんだ」
「一体どうしたの? 何があったの?」

 Bの語るところによると、
「俺もうまくいかないことがあってね。まあ、それは自分が至らなかったのだから仕方がないし、もちろん、まだまだこれからも新しい気持ちでがんばっていくつもりだ。でもな、Cはな、きっぱりと態度を変えたよ。現状、俺は仕事を探している状況なんだが、まあ、そういうことだ。Cは一方的に俺から距離を置いて、連絡を入れてもまともな返答なんてしないんだ」

「Cちゃん……私も最近は会っていないから分からないけど、彼女も何かあったんじゃないかな。仕事がうまくいかないとか。ストレスがたまっているとか」
 Aさんが訊くと、
「彼女はとてもうまくいっているよ。だから俺に興味を失ったのかもね。なんだ、こんなに頼りないんだ。そんなふうに思ったんじゃないかな。別れたいならそれでも構わない。それはそれで納得はできるよ。でも、最近の彼女は音信不通をつらぬいているんだ。別れるなら別れると、ハッキリいってほしいのに、それすらCはしようとしない」
「煮え切らないのね」
「そうだね。いい年してお嬢様気分はまだ抜けないらしい」
「お嬢様って……あの子、たしかにそういうところあったもんね。正直もう忘れていいんじゃないかな。B君も分かると思うけど、過去は過去だし、人は変わるし、残念な本性だけは変わらないとか、人間あるじゃない。Cちゃんはきっとそういう人なんだよ」
「Aさん、なかなか言うね」
「そんな殺すとか、やめてよ」
「そうだね。そうだね……」

 しばらく二人は沈黙した。
 聞く限りでは、Cに非があるように思えるが、恋愛的なこととなると、男女では思考が異なる点があきらかに多い。おそらくCにはCの言い分もあるだろう。Aさんはそのように考え、後日Cと会ってみるかなと思った。

「俺が許せないのは」
 顔を上げたBの表情は歪んでいた。
「俺が許せないのは、今まであれだけたくさん助けてあげたのに、なんの恩も感じていないことだ。一緒にいてよく分かったよ。Cは人を利用するだけの女だったよ」
「それだけ分かっているなら、もうそんなバカ女なんて忘れちゃったほうがいいよ。恩を仇で返された。B君はそう思っているのね?」
「実はね……この後、Cと会うんだ」

 立ち上がったBは、バッグに手を入れ、
「数日前、やっと連絡にでてくれてね。言いたいこと全部言ってやるつもりだ。それで、Aさんにお願いしたいことがある」

 Aさんは、ペンケースのようなものを手渡された。

「今日、Aさんと会ってよかった。俺もバカだね、どうしてこんなもの持ってきてしまったんだろう。こんなものを持っていたら、こんなものを持っていたら……」


 結局、Bはお金をおいて喫茶店をでていってしまった。
 Bはいつも人のいい、常識的な人だったので、心に余裕のないのが痛いほど分かった。

 そしてAさんはペンケースのようなものを開いてみた。
 中身は、ナイフだった。
 小さなポケットナイフ---



 次の日の早朝。
 夜中のうちにBからメールがきていた。
『ナイフは一本だけだと思った?』

 それからしばらくして、Aさんのところに警察から連絡がきた。
 残念なことに、CがBを刺し殺したとのこと。
 
 Bからのメールには続きがあり、そこには、
『知ってるよ。と会ってたでしょう?』

---


いかがでしたでしょうか。
尚、これはある老人から聞いた言葉なのですが、「人間、人生の中で3回は、人を殺そうと本気で殺意を持ち、何をバカなことをと思いとどまる」のだそうです。
筆者は、一度だけ、本気で殺意を覚えた女がいました。もちろん、思いとどまっております。
ええ、もちろん。



広告
他115件のコメントを表示
×
>むむさん
 なるほど上部の記事のことでしたか。たしかに流れておりましたね。
 いやはや、本当にビックリでした。まさかこの話がのるとは思っていなかったんですw
77ヶ月前
×
文章下手すぎいみわからn
77ヶ月前
×
文章下手すぎいみわからn
77ヶ月前
×
>>91読んでようやくああ、なるほどねって思った
本文だけでCが別席で聞いていたことを推測するのは無理があるわ
77ヶ月前
×
こわ・・・・・トイレ行けなくなりそうなレベルで怖い・・・・見てないけど
77ヶ月前
×
人間がいちばんこええ…
77ヶ月前
×
>>91
なるほど、実話が元だったのですね。

実話を元にする場合注意が必要なのは、「現実のインパクトは創作のインパクトとイコールにはなり得ない」という点です。
例えば、現実の世界で結婚直前に恋人が不治の病になったら、一生トラウマです。
しかし、これが創作となると「よくある難病ストーリー」になってしまいます。
同様に、現実で「男は他人にナイフを預けたが実は女がナイフを持っていて男が刺されて帰ってきた」はすごいインパクトですが、物語にすると「もう一本ナイフあったとかご都合主義すぎるでしょ」「『だからナニ?』って感じ。もっとうまいドンデン返し考えてよ」と思われてしまいます。

だからこそ、ディティールで説得力を出さないといけないわけです。
そして、それは誰にでもできるわけではない高等技術です。そうとうな勉強と訓練が必要です。
大変なことに着手しましたね。勇気がある方だと思いました。
77ヶ月前
×
>はせきょさん
 おお、これは専門的なアドバイスをありがとうございます。
 そうですね、実際の話と創作の話の違いに関して、おっしゃるとおりです。
 ディティールでもっと説得力を、さらにはムードや世界観ももっともっと表現するべきでした。
 怪談話のような、小説と比べて短い分量であってもこれは絶対に必要なことですね。
 それから本作は、後半から情報不足であり、それ故に(いただいた他のコメントにもあるように)前半部分の会話がいらないんじゃないかと思われてしまった次第です。
 鋭いご指摘をありがとうございます。

 コメントをくださった皆様、本当にありがとうございます。全て読んでおります。
 今回のお話はちょっと難点もありましたが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
 改めて御礼申し上げます。
77ヶ月前
×
>>89
>単に罵声や侮辱としか思えないコメをいただきましても、それにつきましてはスルーさせて頂く次第でございます
スルーされてしまった…認定されてしまったんだろうか…orz
「なぜ、何たのめに(何を狙って)こう仕上げたのか?」が知りたかったです。
※ ブロマガのコメントがそういう目的のためではないとしたら、ごめんなさいです。

書き忘れていた点を…

地の文章で、B「さん」って表現している部分があるんだけれど、これも何か意味があるのかしら?

>>139 さんも指摘していますが、この作品?は、
作者さんが「誰かから聞いた話」を、
作者さん視点で、誰かに話しかけている
ワケですよね?
シリーズものではないのでしたら、スッパリと「わたし」Aさんの一人称で仕上げたら、かなりスッキリするように思えます。

>>89
>ホロ酔いしながらとても気軽に書いていたのですが
コメントを全部読みましたが、私には「単に罵声や侮辱」コメントの数は「0」だと思えました。
極めて素直な感想=改善点でもあるわけです。

これらの改善点を活かして「気軽に」ではない改訂版が新規掲載されることを期待しています。
これだけのコメント数を無駄にするのはもったいないですよ!
77ヶ月前
×
>かっしーさん
 真剣なコメントをどうもありがとうございます。
 決して、かっしーさんのことをそのように思っているわけではありません。しっかりと読んでおります。ではどんなコメントをスルーといっているのか、といったことにつきましては、どうかこれ以上聞かないでいただければ助かります。ここで何かモメたりしたくありません。それに、どんなコメントであっても何も考えていないわけでは決してありません。「どうしてそのような反応が多かったのか」。たくさんのコメをいただき、本作におけるその様々な原因を理解することができました。皆様に感謝です。

 B「さん」の件ですが、統一されていないので不適切な表現ですね。修正しました。ご指摘ありがとうございます。やはりどうにも推敲が足りなかったこと白状致します。これでは文章ヘタと言われても返す言葉もありません。他の文章もすっかり台無しにしてしまいました。かっしーさんや他の方々のコメントにもありましたように、構成の仕方、情報量の調整がだいぶおざなりだったので、タイトルのセリフも伏線も浮いてしまい、単にカオス状態になってしまったんです。

 本作を改訂した際は、別の記事として、つまり本記事の再編集ではなく新しい記事として改めて投稿するつもりです。それから、今後投稿するこわい話ですが、今回のようなホラー短編小説のような形を選ぶか、洒落怖や山怖のような形を選ぶか、もう少し落ち着いて考えたいと思います。また、別のオカルト・ホラー系のサイトにうつって書いていこうかとも検討しています。その際は記事にて告知致します。
 
77ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。