ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

【アニメ/映画】『君の名は。』見てきた感想とネタバレ
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【アニメ/映画】『君の名は。』見てきた感想とネタバレ

2016-09-04 12:00



    先週の日曜日、映画『君の名は』を見てきた感想と、そして私が考えて思ったこと。
    ネタバレとか含めて書いておきます。久々にクンフーが積めたのではないでしょうか。


    ◆一言で言うと『君の名は。』傑作です
    一度劇場でみて、そしてうーん?と納得出来ない部分がその時はありましたが、インタビュー記事などを読み解いて、そして振り返った結果、本作は間違いなく傑作であると私は感じました。私が解釈した結果を含め、本作を紐解いていきたいと思います。

    背景は当たり前かのように超絶変態作画で、今までの作品にあったような登場人物の抱く重い感情が非常にフラットになったが、新海誠監督の色を阻害していない。正しく新海誠の集大成の名に相応しい一本に仕上がっているのではないでしょうか。

    ああ、この辺りは『星を追う子ども』の影響だなぁ、この辺りは『秒速』だなぁ。とかファンには感じれるとこが非常に多くて、本当に集大成じゃん!って思える作品だと思います。
    他の作品を見たことがない人は、これをキッカケに他の作品も見て欲しいですね。

    もし、まだ見ていないけどこのトイレットペーパーの変わりにすらならないクソネタバレ記事読んでるよって人は、ぜひ一度、劇場に足を運んでもらいたいです。


    ◆この結末は”有り”か”無し”か?
    恐らく一番、意見が多いのはこの結末の描き方についてだと思うんですよね。
    お前嘘付いていない?って思う人凄く多いと思うんです。
    私も、この結末はどうなんだろう?って思う所があったんですけれど、インタビュー記事を読んでみて、なるほどなーと納得ができました。

    最後に主人公とヒロインは記憶が無くなって、数年経った後にすれ違いそして会わなければならないと行動するわけですが、大体の王道の物語だと、違和感を覚えた時点で行動に移していたと思うんです。でも、登場人物達はすぐに行動を起こさず。ただ奇跡が起きた。
    その描き方が、登場人物の心理と監督の心理が上手く噛み合ってないと言う印象を抱く人いると思うんです。私もそうでした。

    実際に監督も結末の描き方について悩んでいたそうです。
    『ポジティブな影響を視聴者に与えられるような映画を作りたいでも『新海誠として求められる作風と言うものが確かにそこには存在していて、その二つの気持ちの間で非常に揺れていたのではないでしょうか。


    私は、結果として、本作の結末は良い意味で捉えることができました。
    この結末は、そういった『監督の心の迷いが浮き彫りになったように感じれますし『何者にもなれない者達が多い現代社会においては一番、心に響くカタチ』は何よりもこの描き方しかなかったんじゃないだろうかと今となっては思うのです。

    恐らく、文脈を大切にする人やオールドタイプのオタクには大衆向けな作品を作りやがって!って叩く人いると思うんですけれど、これから監督自身がステップアップしていくためには、絶対的に必要なモノだと私は思うのです。特に今の若い世代に響かせたい!と監督が作品に込めた想いは、この反響の大きさから感じています。



    ◆そもそもファミリームービーを目指してなどいなかった

    様々なインタビューで断言されていますが、そもそも本作はファミリームービーを目指していなかったと述べられています。
    私もそれは数多くの描写から感じ取れるなーと思いました。上記の結末にしろ、例えば、ヒロインが父親を説得をする王道の定番とも呼べるようなシーンをひっぱりながらあえて描かなかったり、”パンチラ”や”おっぱい”と言う性的な要素を盛り込んでいる。

    でも、そういったところに重み付けをするのではなく、非常にフラットに描いている。
    その結果として、一般とオタクの丁度中間地点とも呼べるような立場に立てて、かなり幅広い層にすっと受け入れられるようなフラットな作品に仕上がっているのではないでしょうか。

    ファミリームービーでは細田守監督って言うチートがいるからとかそういったのは無しで


    ◆印象的なガジェット達
    私が特に印象的だなーと思ったのは携帯電話(スマートフォン)でした。今回は日記(主人公とヒロインの情報共有)と言うカタチで使われていましたね。

    過去の新海誠作品でも共通して何らかのガジェットや機械がよく描かれており、そういった物を通して監督が伝えたいのは『ソーシャルメディア等が発達したいつでも人と繋がれる今の世の中は、繋がっているように見えるけど、本当は繋がっていないんだよ』と言うメッセージがそこに込められているような気がしています。


    ◆印象的だったシーン
    背景が凄いのはもはや当たり前の事として、特に印象的だったなーって思ったのはRADWIMPSの音楽(4曲)が掛かるところは本当によかったですね。音楽との相乗効果でおおおお!ってめっちゃ盛り上がりました。

    私とかもう少し下ぐらいの世代はRADWIMPS聞いてる人、聞いてた人は多いと思うので、特に親しみやすいんじゃないかなーって思います。作画も特に気合入っていた所だと思います。
    走ってるシーンとか本当に躍動感があって、見事でした。もう一度劇場の迫力で見たいです。


    あまり話をする人がいない声優さんの演技。本当に素晴らしかったと私は感じています。
    小説を読んだ時は全然イメージがつかなかったんですけれど、もうこの声以外考えられねぇ!って今となっては思っています。特に上白石萌音さんのオーディションでは『みつはが喋ったからこの人に決めた』みたいな話、本当に好きです。
    特に私が印象が残ったのは、市原さんでしたね。大御所なだけあって、もはやチートですよチート。声でここまで存在感を表現できるのかと、劇場で思わず唸ってしまいました。

    キャラクターに魂を込める仕事。声優さん。その凄さを改めて実感した一作でした。
    主人公の神木さんは生粋の新海さんのファンらしくて、新海作品について語る時はめちゃくちゃイキイキしてて『あ、この人ただの新海オタクだ』って思いました。
    男が好きなものについて語る時ってどうしてこんなにも分かりやすいんでしょうかねぇw

    えっ?!?!って後になって知ったのは、RADWIMPSのメンバーも声優として出ていたらしいですね。全然気づかなかったです。これは、もう一回劇場に足を運ばないといけませんね。


    ◆”ポスト細田”とか言うのやめてくれ
    ぼく何よりもやめて欲しいって思ったのが、これです。”ポスト細田”とか言う奴なんなのって本気でキレてます。新海誠監督信者だから。

    こんな背景で語りかけてくるようなアニメーション監督が”ポスト細田”?!?!全然路線も表現も違う!!!!笑わせるのもいい加減にしろよぉ?!?!?!
    かなりオタク入ってる人に受けるのが新海誠作品だから!!!細田守監督の作品見てみろよぉ?!?!リア充じゃん!!!!!!はwいw論w破wwwwwwwww

    でも今回のはかなりフラットでよかったぞ!!!!!!!一般層いけるぞ!!!!!!
    ……あっ。ポスト細田だ。論破されたのぼくでした。


    ◆フラットでポジティブな物語

    上記に何度も書いていますが、本作は非常にフラットでポジティブな物語だと思います。
    例えば『言の葉の庭』では、アラサー女教師と学生男の恋愛が描かれていて、まだまだこれからだよ!みたいな希望を感じる終わり方をしましたが『この後二人が結ばれるか?と言われたら婚期や色々な要因を考えたら普通は結ばれないよね』と文脈を大事にする人達は感じたと思うんですよ。全然、希望を感じる終わり方ではないと。

    私は、そういった”重さ”が本作では払拭されているように感じています。特に、タイトルの『君の名は。』の『。』に込められた想いと言うのは、『この後うんたらかんたら~』とか『今までの新海作品のヒロイン事考えたらみつはちゃん絶対膜ないよなww』みたいな処女崇拝論とか、そういった無粋なことを考えるのではなくて『このまま二人は幸せなキスをして終了』そのための『。』って言う想いが込められているように感じました。

    だから、もう『3.11』に絡めた話とか、『シン・ゴジラ』との対比とかそういった脂ぎった話はナンセンスだと思うんですよね。勿論、意識して描かれた部分はあるでしょうし言いたいこともわかるけれど、私はただ一つの物語として受け止めたいのです。


    ◆一番納得いかなかったこと
    そんな心の広いぼくでも一番納得が出来なかった事があります。
    なんでグッズで『みつはちゃんの口噛み酒』がないんですか?!?!?!?

    『イヴの時間』とか『イヴレンド(コーヒー豆)』売ってたじゃん!!!!!!!酒だから厳しい?!?!そこをなんとかするんだろぉおぉぉそれが商売だろうぉぉおぉ?!?!?
    東宝よ、そこに金のなる木があったのに……なんて取り返しのつかない失態をしたんだ……。


    ◆『君の名は。』はこれからの新海誠監督の第一歩。
    気を取り直して最後に改めて言いましょう。映画『君の名は。』は間違いなく傑作です。
    これからの新海誠作品を語るに絶対に必要な映画になると私は感じています。

    『こんなの新海誠の作品じゃない!』と作家論を持ちだして『君の名は。』を叩く人いると思うんですけれど、そのジレンマを押し切って本作を作り上げた監督を僕は肯定したい。
    こんな作品をあと2,3作品作りたいって監督は前に進もうとしている。我々ファンは、その背中を押してあげるべきだと思うのです。だって、こんな素晴らしい表現者、なかなかいないですもん。

    新海誠と言う一人のアニメーション監督が悩み苦しみ、そして決断して一歩踏み出した。
    そんなキセキの一瞬が本作で表現されたような。私は、そんな気がしてならないのです。

    気がつけばファンを続けて10年以上。ファンというか信者です。
    作品も画集もインタビューされた雑誌も全て買ってます。狂信者です。オカルトです。

    そんな一人のただのファンとして。監督の今後のご活躍も、期待しています。
    ※そして、そんなファンの想いをここまで読んでくださった方、ありがとうございました※


    ◆参考・関連書籍(ニコニコ市場link)


    ・その他、公式パンフレット、映画批評サイト様等。


    ◆予告ムービー(ニコニコ動画link)




    よければ以下記事もどうぞ
    ●【雑記】”物語”の語り方
    http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar698164
    ●【雑記】レビューを書くことについて
    http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar539542
    ●【アニメ】劇場版ラブライブ!を見ておっさんが感動した話
    http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar822227
    ●【アニメ/映画】サカサマのパテマ
    http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar538352



    そんなかんじで。
    おしまい。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。