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「自分が負けた瞬間『やっぱりじゃんけんで決めるのはやめよう』と言い出す子供は」
夜、眠る前に娘が思い出したように泣き始めた。
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「風が吹き抜けるたびに、永遠が訪れる」
晩秋のやわらかな木漏れ日を浴びて7歳の娘がうれしそうにかけていく。その小さな影を不思議な気持ちでゆっくりと追い掛ける。トトロの森に向かうような小径を抜けたところに、あの人の畑がある。
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「見ている大人から見られている大人へ」
一年を振り返る季節に入った。
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