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「2023年7月20日」
雲のおかげで湿度は感じたが暑さは和らいでいた。時折り吹く北風が心地良い涼しさを連れてきてくれる。一学期最後の朝、一年生の娘はランドセルを背負って元気に登校していった。脇の金具に吊された給食袋もうれしそうに揺れている。
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「2023年7月22日」
妻とよく冷えたスパークリングワインを飲んだ。マジックアワーの海が美しかった。昼間の暑気が薄まった潮風が心地良かった。いろんな話をした。二人ともほろ酔いだった。出逢ってからのこと。子供が生まれてからのこと。結局、子供の話になっているね、と笑い合った。
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「2023年、海の日」
海の日。天気予報の晴れ記号は見たことのない色をしていた。いつもより濃い赤だった。昨日歩いた東京の朝を思い出す。肌を焼く太陽はじりじりとというよりもひりひりという形容が相応しかった。夜のうちに出された膨大な飲食店の生ゴミが湿気と熱気で蒸し返され空気中に沈殿していた。
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