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肉親と決別する事について(先進国にあるまじき保証人制度)
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肉親と決別する事について(先進国にあるまじき保証人制度)

2016-05-23 22:19
    多くの大人は10代の頃、何かしらのいざこざで親や兄弟と対立し、「大人になったらこんな家出て行ってやる」と強く心に決めたこと、1度や2度はあると思います。
    だけど実際に成人して、決行した人ってそんなに居るでしょうか?そんなことはなく、多くは笑い話として振り返るような出来事になっているはずです。
    しかし、確かに居るのです。社会に出てからも肉親との関係性を断ちたいと思い続けている人が。この僕もそのうちの一人で、肉親と決別して既に7年ぐらい経ちます。

    これを読まれている方の中にも、ひょっとしたらそういう機会を(不幸にして)狙っているという人はいるかもしれません。
    そういう人には、経験者として忠告しておきたいことがあるので、一応読んでおいてください。
    この国(日本)で肉親との関係性を100%断つことは相当難しいという現実を、まず直視してください。理由はこの国に「保証人」という仕組みが浸透しているからです。
    保証人は基本、肉親に頼むものです(肉親はNGという性質の契約もありますけどね)。
    肉親と決別する人間にとって、これは非常に厄介です。
    以下のような困難が待ち受けています。

    就職が困難

    2016年現在、日本の一般企業の大半は、入社にあたって身元保証人を要求されます。しかも2人必要という会社も少なくありません。
    契約社員の場合はわりと求められないケースもあるようですが、大きな会社ではきっちり求められるでしょう。人材派遣会社はほぼ大丈夫です。
    従って、保証人を必要とせず、仕事で収入を得る手段としては、
    • 非正規雇用者になる
    • 公務員になる
    • 個人事業主になる
    • 会社を興す
    といった選択肢ぐらいしか残りません。

    部屋を借りるのが困難

    非常に厄介なハードルになります。最大級といって良いかもしれません。
    通常、賃貸住宅を借りる際には1~2人以上の保証人が必要になってきます。
    しかもこいつはただの保証人ではなく、連帯保証人。友達に気軽に頼むというわけにはいきません。
    最近は若干ではありますが、保証人不要でも借りられる仕組みを採用しているところが増えてきていますね。でも、依然として保証人を必要とする仲介業者が圧倒的です。
    選択肢は、
    • オリコカードなど、クレジットカード会社が保証するシステムを採用している仲介業者を探す(僕はそれです)
    • 保証会社を使う(これってどうなんでしょうね・・???)
    • UR都市機構のような公営賃貸住宅を探す(独身者にとっては家賃が高い!)

    私立大学や専門学校に入るのが困難

    あまり居ないとは思いますが、長い人生ですから学びたくなる時だってあるでしょう。ここでも保証人が要求されます。ただし、公立は大丈夫だと思います。

    入院するのが困難

    これ、知らない人は多いと思います。
    病院によっては、入院にあたって身元保証人(身元引受人という表現になっていることも)を要求されます。
    ただ、これは病院からすると「入院費の取りはぐれ」が心配なのではなく、どっちかというと患者が死んでしまった場合や、モンスター患者であった場合に、「後始末をしてくれる引き取り人を押さえておきたい」という側面が強いはずです。
    従って、死ぬリスクの無い入院であれば、患者と医師の信頼関係次第では見逃してくれる事は多いようです。
    癌や心臓病といった病気は・・・・多分要るんじゃないかなぁ。


    保証人探しもしんどいですが、以下のような問題も孕んでいます。

    結婚が困難

    圧倒的経済力があればなんとかなるかもしれません。ケッ

    海外旅行が困難

    困難と言うにはちょっとオーバーですけど、実はパスポートには「事故の場合の連絡先」という記入欄があります。これ、僕はやむを得ず父親の名前を勝手に使っています。そうです、すごく不本意な行為です。
    何も起こらなければ何も問題はありません。ただ、アメリカみたいな国でたまたま入国審査官の機嫌が悪かったとしたら、やばいでしょう。こういうところにもガンガン電話をかけて身元を確認するケースがあるようです。その欄が友人の名前とかだったりすると、苗字が違うわけですから、そのところも家族との関係について根掘り葉掘り聞かれるかもしれません(アメリカは容赦ないです)。

    そんなところですかね。
    これは僕が社会経験が乏しいだけかもしれないので、実は他にもあるかもしれません。最低でもこれだけのハードルがあるわけです。
    我が国ではデポジットという考え方はあまり浸透していないのです。
    それでも、克服できそうですか?
    そこのところを考えて絶縁宣言をしないと、苦しみますよ。というか、覚悟していても苦しむんですけどね。
    僕はこうした不都合があっても、尚、肉親と絶縁している今の方がなんぼか、幸福です。
    あんな連中とつるまずとも、なんとか自立できているこの状況そのものが、生きる原動力になっているぐらいです。

    日本屈指の悪習、保証人制度

    だいたいの事は保証人を取る、というような習慣がいかんのです。特に連帯保証人。
    「連帯責任」という発想も日本では根強く残っていますし、何か社会を騒がす凶悪犯罪が起こった時、その親にも批判の矛先が容赦なく向かう傾向、日本は強いじゃないですか。
    ああいう発想を育む土壌って、保証人制度にあると僕は理解しています。
    実は民主党はこの悪習を絶やすための第一歩(なのかどうかは知らないけど)として、融資など限定的ではあるものの、連帯保証人制度を根絶する政策を掲げていたんです。ここだけに関して言えば彼らには頑張ってもらいたかった。まぁ潰されましたけどね・・・・。


    繰り返しますが、この国で肉親と縁を切っても良いことはありません。僕は「
    最悪も無い」からそうしているだけなのです。それぐらいの闇というか、怨念みたいなものがないと、きついと思います。出来る事なら、思いとどまって、だましだまし生きる道も考えてみてください。

    あと、この国では扶養義務というやつがあります。親が窮地に陥ったら面倒を見る義務があります。この時、どうやって戦うかは考えておいた方が良いでしょう。僕はその時こうすると決めていることがあるのですが、少々不道徳なのでここでは書くことを差し控えます。
    おわり。



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