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コードフォームを作る・コードの読み方
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コードフォームを作る・コードの読み方

2014-08-01 22:35

    配信に出た話題ではないけれど、ブロマガに取り上げた話題の更に続編的トピック。
    なお、状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。


    コードフォームを作る・コードの読み方

    ここでは、コードネームやコードシンボルからコードの構成音を把握する、
    コードの読み方について、例を挙げて触れていきます。
    前の「コードフォームを作る・配置図」の記事と合わせて、
    自力でコードフォームを導き出す方法のヒントとしてお役立ていただければ幸いです。

    はじめに前の記事で提示した配置図を再掲しておきます。

    なお、改めて整理しておくと、
    コードとは、異なる音名を持つ最低3つ音からなる音の響きのことです。
    また、コード=和音です。
    以下、コードネーム、表記、度数表記の構成音、ギター上の相対配置図を列挙していきます。


    三和音

    3つの音からなるコードです。トライアドとも言います。

    • メジャーコード
    • 表記X  XM Xmaj X△
    • 構成音Root - M3rd - P5th
    • 備考:コード表記のM(大文字)majメジャーと読みます。
      コード表記に数字のないメジャーを示す符号がつく場合、
      そのメジャーは3度にかかり、コードに長3度を含むことを指します。
      なお、メジャーコードのコードネームを呼ぶ時はコードのルート音で呼び、
      特に強調する場合以外ではXメジャーとは呼ばないこともよくあります。
    • マイナーコード
    • 表記Xm  Xmin X-
    • 構成音Root - m3rd - P5th
    • 備考:コード表記の小文字のmは通常、構成音に短3度を含むことを示します。
    • サスペンデッドフォーコード (サスフォー)
    • 表記Xsus4
    • 構成音Root - P4th - P5th
    • 備考:サスペンデッドフォーコードは、3度の音を完全4度に吊り上げた三和音です。
      3度の音が4度に変化したため響きに明確な長短がなく、独特の雰囲気になります。
    • ディミニッシュド・フィフスコード
    • 表記X(b5)  X(-5)
    • 構成音Root - m3rd - dim5th
    • 備考マイナーコードの完全5度が、半音下の減5度に移ったコードです。
      ディミニッシュド・トライアドとも言います。
      3つの構成音が短3度の等間隔で並ぶのが特徴になります。
    • オーギュメンテッド・フィフスコード
    • 表記Xaug  X(#5) X(+5) XAug X+
    • 構成音Root - M3rd - aug5th
    • 備考メジャーコードの完全5度が、半音上の増5度に移ったコードです。
      オーギュメンテッド・トライアドとも言います。
      3つの構成音が長3度の等間隔で並ぶのが特徴です。

    四和音

    4つの音からなるコードです。テトラッドともいいます。

    • セブンスコード
    • 表記X7
    • 構成音Root - M3rd - P5th - m7th
    • 備考:セブンスコードは、トライアドに短7度(m7th)を追加した四和音です。
      この表記の場合は、メジャーコードに短7度が加わります。
    • マイナーセブンスコード
    • 表記Xm7
    • 構成音Root - m3rd - P5th - m7th
    • 備考:マイナーセブンスコードは、マイナーコードに短7度を追加した四和音です。
      コードネームの「マイナー」は通常、短3度にかかる修飾になります。
    • メジャーセブンスコード
    • 表記XM7  Xmaj7 X△7
    • 構成音Root - M3rd - P5th - M7th
    • 備考:メジャーセブンスコードは、メジャーコードに長7度を追加した四和音です。
      長7度が付加するコードにはコードネームとしてメジャーセブンスが追加されます。
      メジャー+数字でコードネームが表現される場合、
      通常はメジャーは7度が長7度であることにかかります。
      また長3度にかかるメジャーは、特に四和音以上のコードの場合
      M7thとの混同を避けるためにコードネームには含めないのが普通です。
    • マイナーメジャーセブンスコード
    • 表記XmM7  Xmmaj7 Xm△7
    • 構成音Root - m3rd - P5th - M7th
    • 備考:マイナーメジャーセブンスコードは、
      マイナーコードに長7度を追加した四和音です。
      マイナーは短3度メジャーは長7度にかかることを確認しておくのが良いでしょう。
    • シックスコード
    • 表記X6  XM6
    • 構成音Root - M3rd - P5th - M6th
    • 備考:シックスコードは、メジャーコードに長6度を追加した四和音です。
      通常、シックスで表記された場合に追加される音は長6度です。
      (短6度は構成音のP5thと半音でぶつかるため、通常は使われません)
      マイナーコードに長6度を加える時は、マイナーシックスコード(Xm6)になります。
      このときもマイナーの表現は3度の音程にかかります。
    • セブンス・サスフォーコード
    • 表記X7sus4
    • 構成音Root - P4th - P5th - m7th
    • 備考:セブンス・サスフォーコードは、sus4コードに短7度を追加した四和音です。
    • マイナーセブンス・フラットファイブコード
    • 表記Xm7(b5)  Xm7(-5) XΦ
    • 構成音Root - m3rd - dim5th - m7th
    • 備考:マイナーセブンス・フラットファイブは、
      減3和音(X(-5))短7度を加えたコードです。
      あるいは、マイナーセブンスコードの5度を減5度にしたコードです。
      別名としてハーフディミニッシュドコードとも言います。
    • ディミニッシュド・セブンスコード
    • 表記Xdim  Xdim7 X○
    • 構成音Root - m3rd - dim5th - dim7th
    • 備考:ディミニッシュド・セブンスコードは、
      すべての構成音が1音半差で等間隔に並んでいるコードです。
      ディミニッシュド・コードとも言います。
      前掲のマイナーセブンス・フラットファイブとは、7度の音が半音違い
      こちらに含まれる7度は減7度になります。
      こちらのコード表記にはを付記する表現がありますが、それに絡めて
      ハーフディミニッシュドにはその丸を半分に割る線を入れた表記法(Φ)があります。

    テンションの追加

    響きに緊張感を加えるテンションノートがコードに加わることがあります。
    テンションはそのコードが属するキーのスケール上の音かどうかで種類が分れ、
    スケール上に属するテンションノートはナチュラルテンション
    スケール上に属さないテンションノートはオルタードテンションといいます。
    (つまり、コード進行やキー、各コードの機能等を考慮する必要があります。
    詳細については、ここでは割愛します。)
    テンションコードに加えられるテンションノートは、
    9th、b9th、#9th、11th、#11th、13th、b13thの7つです。
    また、M7thも状況によりテンションに含まれる音になります。

    • ナインスコード
    • 表記X9
    • 構成音Root - M3rd - P5th - m7th - 9th
    • 備考:ナインスコードは、セブンスコード
      テンションノートの9thを加えた五和音です。
      コードネームにただテンションを示す数字が付記された場合は、
      基本的には短7度を含むコードになります。
    • メジャーナインスコード
    • 表記XM9  Xmaj9 X△9
    • 構成音Root - M3rd - P5th - M7th - 9th
    • 備考:メジャーナインスコードは、メジャーセブンスコード
      テンションノートの9thを加えた五和音です。
      コードネームのメジャーは、長7度にかかります。
    • シックスナインスコード
    • 表記X69  X6,9 X6(9)
    • 構成音Root - M3rd - P5th - M6th - 9th
    • 備考:シックスナインスコードは、シックスコード
      テンションノートの9thを加えた五和音です。
    • アッドナインスコード
    • 表記Xadd9  X(9)
    • 構成音Root - M3rd - P5th - 9th
    • 備考:アッドナインスコードは、メジャーコード
      テンションノートの9thを追加した四和音です。
      add表記はその後に続く度数のテンションノートを追加する符号になります。
      別表記として、括弧書きで追加するテンションノートを表示することもあります。
      また、add表記や括弧書きで、複数のテンションノートを追加することもあります
    • イレブンスコード
    • 表記X11
    • 構成音Root - M3rd - P5th - m7th - 9th - 11th
    • 備考:イレブンスコードはセブンスコード
      テンションノートの9thと11thを追加した六和音です。
      addや括弧を使わずに11と表記する場合は、原則的に9thの音も含みます
      また、特に表記がない場合は、テンションを乗せるベースになるコード
      セブンスコードになります。
      ただし、慣例的に9thの音を省略して演奏することも多く
      表記者によっては9thを含まないものと解釈している場合もあります
      (厳密にはX7(11)と表記されるコードを、X11と表記しているケースがあります)
      音数の多いコードのため、ギターで弾く場合は音を省略することが多くなります
    • サーティーンスコード
    • 表記X13
    • 構成音Root - M3rd - P5th - m7th - 9th - 11th - 13th
    • 備考:サーティーンスコードはセブンスコード
      テンションノートの9thと11thと13thを追加した七和音です。
      addや括弧を使わずに13と表記する場合は、原則的に9thと11thの音も含みます
      また、特に表記がない場合は、テンションを乗せるベースになるコード
      セブンスコードになります。
      ただし、慣例的に9thと11thの音を省略して演奏することも多く
      表記者によっては9th・11thを含まないものと解釈している場合もあります
      (厳密にはX7(13)と表記されるコードを、X13と表記しているケースがあります)
      音数がギターの弦の数を超えるコードのため、
      ギターで弾く場合はいくつか音を省略することが前提になります
    • セブンスシャープナインスコード
    • 表記X7(#9)  X7(+9)
    • 構成音Root - M3rd - P5th - m7th - #9th
    • 備考:セブンスシャープナインスコードは、
      ロック系音楽でもよく使われるコードで、俗にジミヘンコードとも言われています。
      セブンスコードに#9thを加えたコードです。
      変化記号が付くテンションノートが構成音に加わる場合は、
      すべての加わるテンションノートをコードネームの脇に上付きか括弧書きで追記します

    例としてコードを列挙してみました。
    コードフォームの解釈や考案の役に立てば幸いです。


    以下、補足。

    パワーコード

    パワーコードは、ルートとルートに対してP5thに当たる音の二つの音からなる複音です。
    コード(和音)の成立には、メジャー・マイナーの別を決定する3度の音が必要で、
    パワーコードはこの3度の音に欠けているため、厳密にはコードではありません
    ただし、メジャー・マイナーの別が明確にならないことから、
    メロディーの自由度が高くなる特徴があります。
    正式にはコードではないため、コード表記法は確立されていませんが、
    X5という表記でパワーコードを表す例が多くあります。
    あるいは、Xomit3という表記を取る場合もあります。

    オンコード

    オンコードはXonYというように表されるコードのことです。
    このコード表記は、基本となるコードとし、
    その最低音(ベース音)とすることを意味しています。
    これをベース音指定コードとも言います。
    またベース音指定コードは、X/Yというように分数で表されることもあります。
    指定されたベース音を鳴らすと音が濁る場合は、
    ベース音と近い構成音を省略して響きをすっきりさせるなども現実的な選択です。
    特にルート音と近い音をベース音に指定されている場合や、
    ローインターバルリミットにかかる近接音がある場合は、
    ベース音を優先して近接する音を省くのが妥当です。
    また、バンドで演奏する場合で、ギター上での運指が厳しいときには、
    ベースパートにベース音を任せて、ベース音指定を敢えて無視するのも手です。

    アッパーストラクチャートライアド(UST)

    テンションノートを含むコードについて、そのコードの表記を
    基本となるコード分母側に、
    テンションノートを含む構成音コードに見立てて分子側に
    分数として表記する方法があります。
    このテンションコードを置き換えて、分数表記で表されたコードを、
    アッパーストラクチャートライアド(UST)といいます。

    例えば、C7(9,#11,13)というコードを例にとると、
    このコードは構成音がC-E-G-Bb-D-F#-Aで、
    このうちD-F#-Aを取り出すとDメジャーの構成音と同じです。
    そのため、このコードをUSTとして考えるとD/C7のように表現できます。

    またC9コードは構成音がC-E-G-Bb-Dになりますが、
    上側のG-Bb-Dの三つをGmコードとみなして
    Gm/C△ないしGm/C7というようにUSTに置き換えて表現することもできます。

    ベース音指定コードも分数の形で表記することがありますが、
    ベース音指定コードの分数表現分母が単音のベース音指定になるのに対し、
    UST分母もコードになるのが大きな相違点です。

    なお、テンションコードを整理した表現のUSTとしての分数コード以外に、
    コードの上にさらにコードを積み重ねた和音という意図で
    それらの構成を分数コードとして表現する例もあり、
    そちらはポリコードと呼ばれます。
    こちらも分母をコードとして解釈する分数表記のコードになります。

    omit

    omit(オミット)の表示は、本来そのコードに含まれている構成音について
    それを明示的に省略することを示す符号です。
    omitのあとに表示される度数の音を、そのコードの構成音から省略します
    例えばomit3という付記が付いた場合、そのコードから3度の音程を省きます。

    構成音が同じコード

    コードの中には、構成音がまったく重なるコードも存在します。
    例えば、オーギュメントファイブディミニッシュドセブンス
    構成音がオクターブ内で等間隔に並んでいるコードで、
    構成音のすべてがルート音として解釈し得るコードといえます。
    別の例として、C6Am7のように構成音がまったく一致するコードもあります。
    (これらは当然、ギターの指板上に展開すると同位置の同じフォームになります。
    図上で確認してみると良いでしょう)

    これらは、エンハーモニックコード(異名同和音)などといいます。
    この構成音が同じになるコードについて、
    コードネームを決定するのはルート音をどの音と見なすかによるもので、
    その判断はコード進行の前後のつながりから考慮するのが一般的です。
    ギター上での表現として、これらのコードの違いの明示を考慮するなら、
    ルート音を最低音としてフォームを考えるのが妥当といえます。
    ただし、ベースパートが他にいる場合には、
    そのパートがコードのルートを明示するので、
    ギター上でのポジション選択の自由度は高くなります。

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