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オルタネイトピッキング
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オルタネイトピッキング

2014-08-22 22:00
  • 1

夏の合間、訪問客とか夏風邪を引いたとかで
ちょっとブロマガ記事を書くのに間が開いたところで、
配信の中で軽く触れた話を、後日改めてブロマガのネタにしてみる企画。
配信で言ってたことと違う!という時は、こちらの方が冷静な意見と思っていただければ。
例によって状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。


オルタネイトピッキング

オルタネイトピッキングというピッキング法について、整理します。
オルタネイトピッキングはフラットピッキングのピッキング方法の中の一つで、
ピッキング技術の基礎の一つとして重要視されています。
※ フラットピッキング: 平らなピックを使って弦を弾くこと。

どういうピッキング方法か

オルタネイトというのは、"交互に"という意味を持つ単語です。
そのまま安直に訳せば、交互ピッキングと言う感じでしょうか。
フラットピッキングをする時、
弦に対してピックを下方向に振り下ろすダウンピッキング
弦に対してピックを上方向に振り上げるアップピッキングがあります。
そのダウン・アップのピッキングについて、
その順序を交互に揃えるのがオルタネイトピッキングです。

ただし、このとき注意しなければならないのは、その"交互"の基準です。
オルタネイトピッキングにおいて基準となるものは、リズムです。
つまり、ピックが弦に触れる部分だけに注意して
ピッキングの上下を交互にするのではなく、
リズムの最小単位となるビートに合わせて
奇数拍はダウン、偶数拍はアップというように
リズムを基準としてピッキングの方向を上下交互に揃えるのが
オルタネイトピッキングになります。

その性質上、オルタネイトピッキングをする上では、
リズムを正確に捉えておく必要があります
少なくとも、演奏しようとしている曲の拍子(タイム)
フィール(スクエアなのか、シャッフルなのか、スイングなのか)
正確に捉えていなければ、オルタネイトピッキングは安定させられません。

どう役立つのか

オルタネイトピッキングが重要視されるのは、
リズムを安定させるのに役立つためです。
音楽を聴くとき、あるいは曲を演奏する時、
足踏みでリズムを取ったりすることはないでしょうか。
ゆったりとした音楽であれば体を揺らしてみたり、
激しい音楽であれば頭を振ったりして
リズムに乗ってみた経験などもあるかも知れません。
そうしたことに思い当たるのであれば、
体をリズムに合わせて動かすことで、リズムを捉える感覚がわかると思います。
実際に試してみれば、体の一部で一定の動きをキープすることで、
リズムを意識しやすくなることも理解できるでしょう。
オルタネイトピッキングは、ピッキングの動作そのものを
その体を使ってリズムに乗る動きの中に組み込むこと
に肝があります。

ジャズやロック、R&B、ポップスなど、現代の軽音楽は
リズムに関しては時間を正確に刻み、
一定のパターンを周期的に繰り返す特徴があります。
特に、ビートに関して言えば、その時間は一定になる傾向があります。
つまり、ビートの時間を意識下に捉えることができれば、
演奏の際にリズムを安定してキープするのに役立ちます。
オルタネイトピッキングでは、
ピックを振る一つ一つの動作をビートと連動させ、
一定の周期的な動きを保つこと
で、リズムを安定させることが一つの目的になります。

空ピック

オルタネイトピッキングをするにあたっては、
休符や長音などピックを弦に触れさせる必要のない部分でも
リズムに合わせてピックを振ること
が求められます。
その際には、意図的にピックを空振りする「空ピック」を行い、
リズムに合わせた動作をキープします。
この空ピックの動作に関しては、これを安定して行えるようになれば
オルタネイトピッキング全体も自然と安定することにつながるので
重要な動作と言うことも可能です。
ですので、オルタネイトピッキングを指向する場合には、
この空ピックについても十分に注意を払って行うのが良いでしょう

練習方法

オルタネイトピッキングの練習方法についてですが、
なにはなくてもメトロノームは必須です。
メトロノームが刻む正確なタイミングにあわせた動作に慣れることで
ピッキング動作全体を安定させることが重要ですので
オルタネイトピッキングを意識した練習をする際にはメトロノームは欠かせません

目的のテンポにメトロノームを設定し、そのクリックに合わせて
ピックを一定の周期的動作になるように意識して振るようにします。
このときのリズムパターンはどのようなものでも練習になります。
リズムのパターンによらず、常にビートに合わせて
ピックを一定周期で振り続けることが大事です。

ピックの振り方に無理な動きがあると、
リズムに合わせた周期的な動作を整える時に支障になることがあります。
一定のリズムでピックを振ること自体に違和感を覚える場合は、
まずはピックを運ぶ動作そのものに無理がないか
見直してみると良いでしょう。
ピックの当て方、振り抜き方、ピックの角度や返し方など、
ピックの運びに勢い任せや力任せなところがあると、
リズムに合わせた動きを意識した時に粗が出てきやすいと思います。
特に、メトロノームで刻むテンポを変えてみたりすると、
そうした粗が顕著になることも多いでしょう。
オルタネイトピッキングを意識的に練習することは、
ピッキングの動作の基礎的なところを見つめなおす上でも効果的といえます。

もしこの時、空ピックがどうしてもギクシャクした動きになって
リズムに乗り切れない
という場合は、
まずはピッキングするタイミングを安定させることをお勧めします。
空ピックも意識して練習できるに越したことはありませんが、
空ピックをすることに意識が引きずられて練習が成立しないのでは本末転倒です。
そのような場合は、空ピックをするという意識は一度お休みにして、
譜割を落ち着いて見直した上でピッキングするタイミングについて、
そのピッキング方向をビートの奇数拍・偶数拍で整理し
ピッキングする時にはそのピッキングの方向(アップ・ダウン)を
必ず守るように意識して
練習すると良いでしょう。

例えば、リズムパターンが「タッタカタッタカ」というHM/HRにありがちなリズムであれば、
ピッキングを要する「タ」と「カ」に着目します。
このとき、「ッ」のタイミングはピッキングを要しないタイミングとみなします。
このリズムのうち奇数拍の「タ」に当たるタイミングはダウンピッキング
偶数拍の「カ」に当たるタイミングはアップピッキングで弦をヒットするものと決め、
そのピッキング方向をきちんと守るように意識して、メトロノームにあわせた練習をします。
テンポが速すぎる場合は、メトロノームのテンポを落として練習しましょう。
まずはそれで安定したリズムを刻めるように慣れてください。

弦をヒットするタイミングのピッキング方向を揃えることに慣れ、
意識に余裕が持てるようになってきたら、
音を出すタイミング以外のピックの動作にも意識を割り振るとよいでしょう。
先ほどの例に挙げたリズムパターンであれば、「タッタカ」のうち
「タ」はどちらもダウンピッキングでやっているはずです。
ここで、「タッタ」とダウンピッキングが連続する場合、
一度目のダウンピッキングの後、一度ピックを弦の上側に戻す動作が必要になります。
つまり、このピッキング方向とタイミングを守っているのであれば、
「ッ」のタイミングにはその次のダウンピッキングのために
ピックを上に振り上げている訳です。
落ち着いて捉えれば、そのピックを上に戻すその動作が、空ピックです。
その空ピックの動作について、ピックを弦に当てない時間も意識して捉える様にし、
一連の動作がスムーズに行くように慣らしていくのが良いでしょう。

例に挙げたのは単純なリズムパターンでしたが、
もっといろいろなリズムパターンについて、落ち着いてピッキング方向を整理し
そのピッキングするタイミングでのピックを振る方向を守って動きに慣れるよう
メトロノームに合わせてじっくりと練習して、徐々に慣らしていくと良いでしょう。
慣れてくれば、特に事前にピッキング方向の譜割をしなくとも、
自然とリズムパターンにあわせたピッキング動作ができてくると思います。

単音フレーズ

なお、上の練習方法に関して言えば、まずはじめには
コードストロークを念頭に置いた練習方法として捉えるのがよいかと思います。
単音フレーズのピッキングについても、感覚としては同等なので、
練習方法も基本的には変わらないのですが、
単音フレーズにおいては弦移動が絡んでくると、
少し意識が混乱しやすくなる
ところがあり、その点には注意が必要です。
はじめはストロークで感覚を掴む方が楽だと思います。
慣れたら、単音フレーズでも同じように練習してみると良いでしょう。
改めて、弦移動が絡んでもピッキング方向を揃えることに変化はないので
単音でもストロークでも対処や練習方法は同じです。

一通り、オルタネイトピッキングについて、基本的なところをまとめてみました。
安定したオルタネイトピッキングができるようになれば、
リズムを安定させる上で非常に強力な武器になります。
フラットピッキングの基礎として、よく練習するのがよいでしょう。
参考になれば。


以下、例によって蛇足。

エコノミーピッキング

オルタネイトピッキングの対比としてよく引き合いに出されるものとして
エコノミーピッキングというピッキング方法があります。
エコノミーピッキングは、基本的にはオルタネイトピッキングと同様の動作になりますが、
弦移動のタイミングだけそのオルタネイトピッキングの基本から逸脱します。
エコノミーピッキングでは、弦移動を伴う単音フレーズの際、
弦移動の時のピッキングを弦移動の方向にあわせます
つまり、高音弦側に弦移動をする時には移動時の一発目をダウン、
逆に低音弦側に弦移動をする時には移動時の一発目をアップにします。
タイミングによっては、オルタネイトピッキング時に対して
ピッキング方向がひっくり返る
ことになります。
それ以外のところでは、オルタネイトと同じようにピッキングします。
エコノミーピッキングではこうすることにより、
ピックの運びを効率化することができるため
速いフレーズなどではピッキング動作に余裕を持つことができます。
反面、動作が不均一になることから、慣れていないと
弦移動が絡むタイミングでリズムが崩れやすいという難点があります。
なお、エコノミーピッキングをする上でも、
オルタネイトピッキングが基本としてできていないと
リズムを安定させるのが困難です。
エコノミーでやるからオルタネイトができなくても良い、とはなりません

アウトサイドピッキング/インサイドピッキング

弦移動を伴うフレーズにおけるオルタネイトピッキングにおいて、
弦移動の際のピッキングの運びが、その隣り合う2本の弦に対して
外側から内側に向かう組み合わせになるものをアウトサイドピッキング
逆に内側から外側に向かう組み合わせになるものをインサイドピッキング
と表現します。
これらの違いについては、単純にピッキングの順序とタイミングによって、
弦移動の際にどのような形でピックが弦にアプローチするのかを
表現するものと捉えるのがよいかと思います。
どちらかが有利ともいえませんし、どちらにも偏りなく慣れるのが理想でもあります。
ただ、敢えてこだわりとしてこれらの使い分けを意識して、
ピッキング方向を調整することも、一つのアプローチではあるかも知れません。

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「オルタネイトピッキング」について色々なサイトを見ましたが網羅的に解説してあって、とてもわかり易くて参考になりました‼
15ヶ月前
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