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コード・スケール・4
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コード・スケール・4

2015-01-28 20:30

    ブロマガ活用の一環として、音楽理論的な話題を投入。
    今回もまたコード・スケールの話。
    まだまだコード・スケールの話になる予測。
    使っている用語等については、学問的には誤っている可能性があります。
    なお、状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。
    (間違いとか直せるところは後でこっそり直す予感)


    コード・スケール・4

    前回までに、キーのスケールに基づく形で
    よく使われるコードのコード・スケールを簡単に整理しました。
    今回は、メジャー・キー特有の借用和音である
    サブドミナントマイナー・コードコード・スケールについて整理します。


    サブドミナントマイナー・コード

    メジャー・キーでは、同主調マイナー・キーサブドミナント・コードを取り入れる
    サブドミナントマイナー・コードが活用される例もあります。
    このサブドミナントマイナー・コードのコード・スケールは
    同主調マイナー・キーにおけるそれと同様に構成されることもありますが、
    メジャー・キーに転用されることで
    一部、コード・スケールの構成が変化することもあります。

    サブドミナントマイナー・コードとして機能するコードには、
    IVm[IVm6IVm7IVmM7]
    が挙げられます。また、
    IIm(-5)[IIm7(-5)]、bVI[bVI6bVIM7]、bVII[bVII7]、bII[bIIM7]
    これらのコードもサブドミナントマイナー・コードとして活用されます。

    まず、IVm系統について整理します。

    サブドミナントマイナー・コード:IVm

    IVm7系:ドリアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    基準とするスケール(ナチュラルマイナー・スケール)との対応関係

    同主短調におけるIVm系統のサブドミナント・コードをそのまま流用する場合、
    そのコード・スケールはドリアン・スケールになります。
    このコード上では長6度準コードトーンにも相当し、シックス・コードの根拠になります。
    また、このコード上では準コードトーンアヴォイドノートが流動的で、
    シックス・コード上では短7度アヴォイドノートになり、
    セブンス・コード上では長6度アヴォイドノートとして扱われます。
    ドリアン・スケールサブドミナントマイナー・コードのコード・スケールとする場合、
    IVmIVm6IVm7と関連付けられます。

    IVmM7系:メロディックマイナー・スケール上行

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    基準とするスケール(ミクソリディアンb6th・スケール)との対応関係

    一方、メジャー・キーに借用されたサブドミナントマイナー・コードでは
    長7度コードトーンに持つIVmM7も活用されます。
    このとき、基準とするスケールについては、
    ナチュラルマイナー・スケール短3度メジャー・キーに転用された影響を受け、
    メジャー系スケールの根拠となる長3度に変化したものと見ることもできます。
    (この変化を受けたあとのスケールは、ミクソリディアンb6th・スケールになります)
    その結果として構成されるIVm系統のコード・スケールは、
    メロディックマイナー・スケール上行になります。

    長6度長7度は、いずれかがコードトーンになると他方はテンションノートになり、
    シックス・コードでは長7度が、メジャーセブンス・コードでは長6度
    それぞれテンションノートになります。
    メロディックマイナー・スケール上行
    サブドミナントマイナー・コードのコード・スケールとする場合、
    IVmIVm6IVmM7と関連付けられます。

    サブドミナントマイナー・コードの代理コード

    サブドミナントマイナー・コード代理コードのコード・スケールについても、
    マイナー・キーの時と同じコード・スケールを流用することもありますが、
    前項のようにメジャー・キーの影響としてキーのスケール上の短3度
    長3度に変化したものとするミクソリディアンb6th・スケール
    そのコード・スケールを構成する基盤として用いることがあります。

    IIm(-5)系統・a:ロクリアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    iibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibii
    基準とするスケール(ナチュラルマイナー・スケール)との対応関係

    マイナー・キーにおけるIIm(-5)系統のコードをそのまま流用する場合、
    そのコード・スケールはロクリアン・スケールになります。

    IIm(-5)系統・b:ロクリアンナチュラル2nd・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    iibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibii
    基準とするスケール(ミクソリディアンb6th・スケール)との対応関係

    メジャー・キーに転用された結果として、基準とするスケールに変化を加えた場合、
    IIm(-5)系統のコード・スケールはロクリアンナチュラル2nd・スケールになります。
    この時、マイナー・キーではアヴォイドノートだった短2度
    メジャー・キーの影響を受けて長2度に変化し、テンションノートに変わります。

    bVI系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    基準とするスケール(ナチュラルマイナー・スケール)との対応関係
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    基準とするスケール(ミクソリディアンb6th・スケール)との対応関係

    マイナー・キーにおけるbIV系統のコードをメジャー・キーに流用する場合は、
    基準とするスケールをミクソリディアンb6th・スケールに変化させた場合でも、
    変化を受けた音(長3度)コードトーン5度に相当する音と重なるため、
    結果としてコード・スケールには反映されません。
    (コード・スケールの構築の際、基準とするスケールの音は、
    ノンコードトーンの補完にのみ使われるためです。
    このケースでは、基準となるスケールの変化した長3度
    ノンコードトーンの補完には使われません)

    そのため、このコードについては、サブドミナントマイナー・コードに流用されても
    マイナー・キーの時と同じコード・スケールが構成されます。

    bVII系統・a:ミクソリディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    bviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivi
    基準とするスケール(ナチュラルマイナー・スケール)との対応関係

    マイナー・キーにおけるbVII系統のコードをそのまま流用する場合、
    そのコード・スケールはミクソリディアン・スケールになります。

    bVII系統・b:リディアンb7th・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivi
    基準とするスケール(ミクソリディアンb6th・スケール)との対応関係

    メジャー・キーに転用された結果として、基準とするスケールに変化を加えた場合、
    bVIIm系統のコード・スケールはリディアンb7th・スケールになります。
    この時、マイナー・キーでは完全4度で、アヴォイドノートになっていた音が
    メジャー・キーの影響を受けて増4度に変化し、テンションノートに変わります。

    bII系統・a:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    biiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviii
    基準とするスケール(ナチュラルマイナー・スケール)との対応関係

    マイナー・キーにおいてもノンダイアトニック・コードに相当するbII系統ですが、
    このコードをマイナー・キーからそのまま流用する場合、
    そのコード・スケールはリディアン・スケールになります。

    bII系統・b:無名[テンション:#11th 13th]

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    biiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviii
    基準とするスケール(ミクソリディアンb6th・スケール)との対応関係

    メジャー・キーに転用された結果として、基準とするスケールに変化を加えた場合、
    bIIm系統のコード・スケールは広く使われる特定の名前を持たない、
    ハーモニックマイナー・スケール第6音から並べ直したスケール
    になります。
    この時、マイナー・キーでは長2度で、テンションノートになっていた音が
    メジャー・キーの影響を受けて増2度に変化し、アヴォイドノートに変わります。


    コードの機能の代理関係を根拠とする考え方

    ここで、次々回以降に扱う予定のコード・スケールの構成の仕方についての話に、
    先行して触れていきます。

    ここまでは、調性を根拠として、キーのスケールからノンコードトーンを拾い
    キーに属する各コードのコード・スケールを構成するやり方を整理しました。
    つまり、各コードのコード・スケールを構成する際に、
    そのコードが属するキーが基盤としているスケールを基に、
    コード・スケールを考慮しました。

    キーとの関連でコード・スケールの構成を考える話の次は、
    コードの機能の代理関係に基づくコード・スケールの構成について
    整理して行く予定です。
    ここまでは、コード・スケールを設定するコードとキーとの関係で
    コード・スケールを構成してきましたが、
    今度は、あるコードとその代理コードとの関係において、
    主となるコードのコード・スケールや各音の機能を基に、
    代理コードのコード・スケールの構成を検討します。

    今回触れたサブドミナントマイナー・コードを例として、
    その代理関係からコード・スケールを考える内容に、簡単に触れていきます。
    サブドミナントマイナー・コードは、主要和音としてIVm系統があり
    その代理コードとしてIIm(-5)系統、bVI系統、bVII系統、bII系統のコードが挙げられます。
    それぞれのコード・スケールの構成については、前掲の通りです。
    改めて、そのコード・スケールを見直してみると、IVm系統においては、
    ナチュラルマイナー・スケールから構成したドリアン・スケールを根拠とするケースと
    ミクソリディアンb6th・スケールから構成した
    メロディックマイナー・スケール上行を根拠とするケースがあります。
    また、bVI系統を除き、他の代理コードについても、
    同様に二つのパターンに分けることができます。
    以下、表にまとめます。

    コードコード・スケール 1コード・スケール 2
    IVm系統ドリアン・スケールメロディックマイナー・スケール上行
    IIm(-5)系統ロクリアン・スケールロクリアンナチュラル2nd・スケール
    bVI系統リディアン・スケールリディアン・スケール
    bVIIミクソリディアン・スケールリディアンb7th・スケール
    bIIリディアン・スケール無名

    このとき、上の表のコード・スケール1に分類した各コードのコード・スケールは
    IVm系統がドリアン・スケールをコード・スケールに持つ場合に
    また、同様にコード・スケール2に分類した各コードのコード・スケールは
    IVm系統がメロディックマイナー・スケール上行をコード・スケールに持つ場合に、
    それぞれその代理コードについてもIVm系統と同じスケールを基盤として
    コード・スケールを構成した結果ともいえます。
    つまり、代理コードのコード・スケールについては、
    その機能を代理する元のコードが持つコード・スケールを根拠として
    コード・スケールを構成する関係
    も成り立ちます。
    以下に、IVm系統のコード・スケールを根拠とした場合の
    代理コードのコード・スケールとの関係性を対比した表を示していきます。


    IVm系統でドリアン・スケールを根拠とした場合

    IIm(-5)系統:ロクリアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    vibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvi
    IVm(ドリアン・スケール)との対応関係

    bVI系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    biiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiii
    IVm(ドリアン・スケール)との対応関係

    bVII系統:ミクソリディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    IVm(ドリアン・スケール)との対応関係

    bII系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    IVm(ドリアン・スケール)との対応関係

    IVm系統でメロディックマイナー・スケール上行を根拠とした場合

    IIm(-5)系統:ロクリアンナチュラル2nd・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    vibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvi
    IVm(メロディックマイナー・スケール上行)との対応関係

    bVI系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    biiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiii
    IVm(メロディックマイナー・スケール上行)との対応関係

    bVII系統:リディアンb7th・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    IVm(メロディックマイナー・スケール上行)との対応関係

    bII系統:無名[テンション:#11th 13th]

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    IVm(メロディックマイナー・スケール上行)との対応関係

    このように、コード・スケールの構成については、
    代理コード主要和音との関連で検討することもできます。
    なお、主要和音のコード・スケールがキーのスケールを基に構成されている場合、
    そのコード・スケールを基にして構成した代理コードのコード・スケールも
    キーのスケールを基に構成した場合と共通します
    また、代理コードのコード・スケールを代理関係から考える場合、
    その主要和音代理コードとの間で、アヴォイドノートに関して
    関連性が見られることも注目するべきポイントになります。

    サブドミナントマイナー・コードの場合、サブドミナント・コードと同様
    主となる主要和音の構成に固定したアヴォイドノートがないことから、
    代理コードとのアヴォイドノートの関連性は見えませんが、
    IVmドリアン・スケールを基盤として捉えた時に、
    その代理コードとなるIIm(-5)系統とbVII系統では
    キーのスケール上の短3度IVm上の短7度の音が共通して
    アヴォイドノートになる関連性が見られます。


    以上、今回はサブドミナントマイナー・コードについて
    キーのスケールを基にコード・スケールを構成する話と
    代理コードのコード・スケールを
    元の主要和音のコード・スケールを基にして構成する話について
    触れてみました。

    次回は、キーのスケールとの関わりからコード・スケールを構成する話に絡め、
    そのキーのスケールから逸脱するケースについて、整理していきます。
    参考になれば幸いです。

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