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コード・スケール・7
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コード・スケール・7

2015-01-28 21:00

    ブロマガ活用の一環として、音楽理論的な話題を投入。
    今回もまだコード・スケールの話。
    まとめようと思った内容もようやく中盤過ぎあたり、
    もう少々コード・スケールの話になる予測。
    使っている用語等については、学問的には誤っている可能性があります。
    なお、状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。
    (間違いとか直せるところは後でこっそり直す予感)


    コード・スケール・7

    前回は、コードの機能の代理関係に基づいてコード・スケールの構成を検討しました。
    今回も、その続きです。

    前回は、メジャー・キーについて整理しました。
    今回は、マイナー・キーについて整理します。


    マイナー・キーの場合

    メジャー・キーの場合、キーの基盤となるスケールメジャー・スケールに限られ、
    バリエーションはありませんでした。
    マイナー・キーの場合、以前にも触れましたが、キーのスケールとして
    4つのマイナー系スケールが適用されることが考えられ、
    その分、バリエーションに幅があり、内容がやや複雑化します。


    トニック・コード

    トニック・コードは、ImIm6Im7ImM7系統のコードです。
    また、その代理コードとしては
    bIII[bIII6bIIIM7]、VIm(-5)[VIm7(-5)]、bVI[bVI6bVIM7]、IV7
    などが挙げられます。

    また、マイナー・キートニック・コードの基準となり得るスケールには、
    4つのマイナー系スケールが考えられます。
    以下、それらについて整理していきます。

    ナチュラルマイナー・スケールを根拠とする場合

    トニック・コードのコード・スケールを、
    ナチュラルマイナー・スケールを基準に構成した場合、
    トニック・コードのコード・スケールは以下のようになります。

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th

    このコード・スケール上では、短6度アヴォイドノートになります。

    まず、これを基準に代理コードのコード・スケールを整理します。

    bIII系統:イオニアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    biiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiii
    I(エオリアン・スケール)との対応関係

    この場合、bIII系統では、完全4度アヴォイドノートになります。
    この完全4度アヴォイドノートは、トニック・コード上では短6度に相当し、
    アヴォイドノートの共通性が見られます。

    VIm(-5)系統:ロクリアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    vibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvi
    I(エオリアン・スケール)との対応関係

    この場合、VIm(-5)系統では、短2度アヴォイドノートになります。
    この短2度アヴォイドノートトニック・コードとの共通性は見られませんが、
    代理コードIV7においてアヴォイドノートになる完全4度と重なっています。

    bVI系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    I(エオリアン・スケール)との対応関係

    この場合、bVI系統にはアヴォイドノートがありません。

    IV7:ミクソリディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    I(エオリアン・スケール)との対応関係

    この場合、IV7では完全4度アヴォイドノートになります。
    このコード上のアヴォイドノートは、トニック・コードとの共通性は見られませんが、
    代理コードVIm(-5)系統でアヴォイドノートになる短2度と重なっています。


    ハーモニックマイナー・スケールを根拠とする場合

    トニック・コードのコード・スケールを、
    ハーモニックマイナー・スケールを基準に構成した場合、
    トニック・コードのコード・スケールは以下のようになります。

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th

    このコード・スケール上では、短6度アヴォイドノートになります。

    以下、代理コードのコード・スケールを整理します。

    bIII系統:イオニアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    biiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiii
    I(ハーモニックマイナー・スケール)との対応関係

    この場合でも、bIII系統では、完全4度アヴォイドノートになります。
    この完全4度アヴォイドノートが、トニック・コード上の短6度に相当し、
    アヴォイドノートの共通性が見られる点も同様です。

    VIm(-5)系統:ロクリアンナチュラル2nd・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    vibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvi
    I(ハーモニックマイナー・スケール)との対応関係

    この場合でのVIm(-5)系統には、アヴォイドノートがありません。

    bVI系統:無名

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    I(ハーモニックマイナー・スケール)との対応関係

    この場合でのbVI系統のコード・スケールは、
    ハーモニックマイナー・スケール第6音から並べ直したスケールに相当し、
    広く用いられる特定の名前を持っていないスケールになります。
    増2度アヴォイドノートになりますが、他のコードとの共通性は見られません

    IV7:リディアンb7th・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    I(ハーモニックマイナー・スケール)との対応関係

    この場合でのIV7には、アヴォイドノートがありません。


    メロディックマイナー・スケール上行を根拠とする場合

    トニック・コードのコード・スケールを、
    メロディックマイナー・スケール上行を基準に構成した場合、
    トニック・コードのコード・スケールは以下のようになります。

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th

    このコード・スケール上には、アヴォイドノートがありません。

    以下、代理コードのコード・スケールを整理します。

    bIII系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    biiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiii
    I(メロディックマイナー・スケール)との対応関係

    この場合のbIII系統には、アヴォイドノートがありません。

    VIm(-5)系統:ロクリアンナチュラル2nd・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    vibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvi
    I(メロディックマイナー・スケール)との対応関係

    この場合のVIm(-5)系統にも、アヴォイドノートがありません。

    bVI系統:無名

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    I(メロディックマイナー・スケール)との対応関係

    この場合でのbVI系統のコード・スケールは、
    ハーモニックマイナー・スケール第6音から並べ直したスケールに相当し、
    広く用いられる特定の名前を持っていないスケールになります。
    増2度アヴォイドノートになりますが、他のコードとの共通性は見られません

    IV7:リディアンb7th・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    I(メロディックマイナー・スケール)との対応関係

    この場合のIV7にも、アヴォイドノートがありません。


    ドリアン・スケールを根拠とする場合

    トニック・コードのコード・スケールを、ドリアン・スケールを基準に構成した場合、
    トニック・コードのコード・スケールは以下のようになります。

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th

    このコード・スケール上では、アヴォイドノートが流動的で、
    長6度短7度はいずれかがコードトーンになると、
    他方がアヴォイドノートになります。

    以下、代理コードのコード・スケールを整理します。

    bIII系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    biiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiii
    I(ドリアン・スケール)との対応関係

    この場合のbIII系統には、アヴォイドノートがありません。

    VIm(-5)系統:ロクリアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    vibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvi
    I(ドリアン・スケール)との対応関係

    この場合のVIm(-5)系統では、短2度アヴォイドノートになります。
    この場合ではトニック・コード固定化したアヴォイドノートなく
    トニック・コードとのアヴォイドノートの共通性が見られません
    ただし、このコードの短2度アヴォイドノートは、
    代理コードIV7においてアヴォイドノートになる完全4度と重なっています。

    bVI系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    I(ドリアン・スケール)との対応関係

    この場合のbVI系統には、アヴォイドノートがありません。

    IV7:ミクソリディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    I(ドリアン・スケール)との対応関係

    この場合のIV7では、完全4度アヴォイドノートになります。
    この場合ではトニック・コード固定化したアヴォイドノートなく
    トニック・コードとのアヴォイドノートの共通性が見られません。
    ただし、このコードの完全4度アヴォイドノートは、
    代理コードVIm(-5)系統でアヴォイドノートになる短2度と重なっています。


    ドミナントセブンス・コード

    マイナー・キーの場合、ドミナントセブンス・コード代理コードとして
    VIIdim7が挙げられますが、代理コードとして活用される例は限られます

    マイナー・キーV7のコード・スケールは以下のようになります。

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケールの場合
    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    スパニッシュ8ノート・スケールの場合

    V7のコード・スケールについては、
    ナチュラルマイナー・スケールからノンコードトーンを補完して構成すると、
    ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケールが構成されます。
    また、その短2度-長3度の間には1音半の間隔があり、
    その間にナチュラルマイナー・スケール上にある短7度
    このコード上の増2度に相当する音を補完すると、
    スパニッシュ8ノート・スケールが構成されます。
    このコード・スケール上では、完全4度アヴォイドノートになります。

    次いで、VIIdim7のコード・スケールを対比します。

    VIIdim7 [テンション:b13th M7th]

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th
    iiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiii
    V7(ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケール)との対応関係
    iiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiii
    V7(スパニッシュ8ノート・スケール)との対応関係

    VIIdim7では、短2度長3度アヴォイドノートになります。
    このうち短2度は、V7系統では完全4度に相当し、アヴォイドノートの共通性が見られます。
    また、この音はキーのトニックになります。
    なお、繰り返しになりますが、
    VIIdim7ドミナントセブンス・コード代理コードとしてはあまり活用されず
    V7ルート音省略形として表記・解釈されることが多くあります。


    サブドミナント・コード

    サブドミナント・コードは、IVmIVm6IVm7系統のコードです。
    その代理コードとしては
    IIm(-5)[IIm7(-5)]、bVI[bVI6bVIM7]、bVII[bVII7]、bIIM7
    が挙げられます。

    マイナー・キーIVm系統のコード・スケールは以下のようになります。

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th

    サブドミナント・コードのコード・スケールを考える場合、
    長7度を持つマイナー・スケールを適用すると、
    完全4度増4度に移動した、特定の名前を持たない
    ハーモニックマイナー・スケール第4音から並べ直したスケール
    になりますが、
    一般的なスケールではないため、活用されません。
    (キーのマイナー・スケール6度は、IVmコードトーン短3度になります)
    結果的に、サブドミナント・コードのコード・スケールは
    上記のドリアン・スケールに絞られます。

    このコード・スケール上では、アヴォイドノートが流動的で、
    長6度短7度はいずれかがコードトーンになると、
    他方がアヴォイドノートになります。

    以下、代理コードのコード・スケールを整理します。

    IIm(-5)系統:ロクリアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thM6thm7thM7th
    vibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvi
    IVm(ドリアン・スケール)との対応関係

    IIm(-5)系統では、短2度アヴォイドノートになります。
    IVm系統に固定したアヴォイドノートがないため、
    サブドミナント・コードとのアヴォイドノートの共通性は見られませんが、
    短2度アヴォイドノートは、後述の
    bVII系統の完全4度アヴォイドノートと重なっています。

    bVI系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    biiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiii
    IVm(ドリアン・スケール)との対応関係

    bVI系統には、アヴォイドノートがありません。

    bVII系統:ミクソリディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    iv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiiibiiiiii
    IVm(ドリアン・スケール)との対応関係

    bVII系統では、完全4度アヴォイドノートになります。
    IVm系統に固定したアヴォイドノートがないため、
    サブドミナント・コードとのアヴォイドノートの共通性は見られませんが、
    完全4度アヴォイドノートは、
    IIm(-5)系統の短2度アヴォイドノートと重なっています。

    bII系統:リディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th
    bvivibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    v
    IVm(ドリアン・スケール)との対応関係

    bII系統には、アヴォイドノートがありません。


    特殊なサブドミナント・コード

    マイナー・キーでは、メロディックマイナー・スケール上行の上に構成される
    IIm[IIm7]やIV[IV7]なども特殊なサブドミナント・コードとして扱われます。
    これらはIVmとの代理関係は成立しません
    しかし、IIm系統とIV系統の間には、相互に共通性が認められます。

    IIm系統:フリジアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    vibviiviiibiiiibiiiiiiiv#iv
    bv
    vbvi
    IV(ミクソリディアン・スケール)との対応関係

    IIm系統では、短2度短6度アヴォイドノートになります。
    IV系統との対応関係に着目すると、IIm系統の短6度アヴォイドノートは、
    IV系統の完全4度アヴォイドノートと重なっていることが見て取れます。

    IV系統:ミクソリディアン・スケール

    P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
    dim5th
    P5thm6thM6thm7thM7th
    biiiiiiiv#iv
    bv
    vbvivibviiviiibiiii
    IIm(フリジアン・スケール)との対応関係

    IV系統では、完全4度アヴォイドノートになります。
    前述の通り、この完全4度アヴォイドノートは、
    IIm系統の短6度アヴォイドノートと重なり、共通性が見られます。
    また、三和音IV、あるいはシックス・コード(IV6)においては、
    このスケール上の短7度アヴォイドノートに変わり、
    その場合は、IIm系統の短2度が、IV系統の短7度と重なるという共通性も見えてきます。
    (なお、IV6コードはIIm7と構成音が重なる異名同和音です)


    以上、マイナー・キーにおける、
    コードの機能の代理関係に基づくコード・スケールの構成について
    簡単に整理してみました。
    次回はドミナントセブンス・コードに見られる裏コードなど
    やや特殊な代理関係について検討していきます。
    参考になれば幸いです。

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