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コード・スケールをギター上で考える・2
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コード・スケールをギター上で考える・2

2015-04-17 21:10

    今回も引き続き、音楽理論に絡む話。
    使っている用語等については、学問的には誤っている可能性があります。
    なお、状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。
    (間違いとか直せるところは後でこっそり直す予感)


    コード・スケールをギター上で考える・2

    前回は、メジャー・キーにおける
    トニック・コードサブドミナント・コードの機能を持つコードについて
    ギターの指板上にコード・スケールを展開し、
    その各音の機能や関係性等を整理してみました。
    今回は、マイナー・キーについて整理していきます。


    マイナー・キーの場合

    マイナー・キーで基準となるスケールには、いくつかのバリエーションがあります。
    ここでは、ナチュラルマイナー・スケールを基準とするケースに絞って検討します。

    ナチュラルマイナー・スケール

    ナチュラルマイナー・スケールは、
    キーのトニックをルートとするトニック・コードのコード・スケールと重なります。
    ただし、マイナー・キートニック・コードには
    長6度を採用するケースや長7度を採用するケースもあり、
    それに対応してナチュラルマイナー・スケールではなく、
    長7度を持つハーモニックマイナー・スケール
    長6度を持つドリアン・スケール
    長6度長7度の両方を持つメロディックマイナー・スケール
    それぞれに応じたコード・スケールとして採用されることがあります。

    マイナー・キーダイアトニック・コードは、

    トニック・コードIm [Im7Im6ImM7]
    サブドミナント代理IIm(-5) [IIm7(-5)]
    トニック代理bIII [bIII6bIII7]
    サブドミナント・コードIVm [IVm6IVm7]
    ドミナントセブンス・コードV7
    サブドミナント代理、あるいはトニック代理bVI [bVI6bVI7]
    トニック代理VIm(-5) [VIm7(-5)]
    サブドミナント代理bVIIm [bVIIm7]
    ドミナントセブンス代理VIIm [VIIm7]

    になります。
    ここでも、トニック・コードサブドミナント・コードについて
    その各コード・スケールをキーのスケールとの対比と並べて整理していきます。


    トニック系コード

    トニック・コードとその代理コードは、Im系統・bIII系統・VIm(-5)系統・bVI系統です。

    Im系統

    Im系統のトニック・コードについては、そのコード・スケールが
    マイナー・キーの基準となるナチュラルマイナー・スケールと一致します。
    (ここでは先に書いたように、長6度長7度を含むケースは割愛します)

    Im/エオリアン・スケール

    Im系統のコード・スケールの音を整理すると、以下のようになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:短3度[m3rd] 完全5度[P5th]
    準コードトーン:短7度[m7th]
    テンションノート:長2度[M2nd] 完全4度[P4th]
    アヴォイドノート:短6度[m6th]

    ナチュラルマイナー・スケールを基準とした場合、
    Im系統で四和音を構成する時に追加される準コードトーン短7度のみになります。
    また、短6度アヴォイドノートとして扱われます。

    bIII系統

    bIII系統のコードは、平行調のメジャー・キートニック・コードに当たり、
    トニック・コードの代理コードの機能を持ちます。
    bIII系統のコード・スケールは、イオニアン・スケールと一致します。

    III/イオニアン・スケール

    bIII系統のコード・スケールの音を整理すると、以下のようになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th]
    準コードトーン:長6度[M6th]/長7度[M7th]
    テンションノート:長2度[M2nd] (長6度[M6th]/長7度[M7th])
    アヴォイドノート:完全4度[P4th]

    長6度長7度は、どちらかがコードトーンに含まれると
    他方はテンションノートになります。
    また、完全4度は基準となるキーのスケールの短6度と重なり、
    このコード上でもアヴォイドノートになります。

    VIm(-5)系統

    VIm(-5)系統のコードは、ナチュラルマイナー・スケール上にはない
    キーのトニックにして長6度の音をルートとし、
    メロディックマイナー・スケール、あるいはドリアン・スケール上に構成されるコードで、
    トニック・コードの代理コードの機能を持ちます。
    VIm(-5)系統のコード・スケールは、ロクリアン・スケールと一致します。

    ※ ここではノンコードトーンナチュラルマイナー・スケールから拾うため、
    キーのトニックに対して7度は短7度、このコード上で言えば2度の音は短2度を採用します。

    VIm(-5)/ロクリアン・スケール

    VIm(-5)系統のコード・スケールの音を整理すると、以下のようになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:短3度[m3rd] 減5度[dim5th]
    準コードトーン:短7度[m7th]
    テンションノート:完全4度[P4th] 短6度[m6th]
    アヴォイドノート:短2度[m2nd]

    VIm(-5)系統のコード上の短2度は、このコード特有のアヴォイドノートになります。
    なお、このコード上の短2度は、キーのスケール上では短7度にあたります。
    またトニック・コード上のアヴォイドノートである短6度は、
    このコード上ではスケール外の音になるため、
    このコードとトニック・コードとの間にアヴォイドノートの共通性はありません

    bVI系統

    bVI系統のコードは、サブドミナント・コードの代理コードの機能と、
    トニック・コードの代理コードの機能を持ちます。
    bVI系統のコード・スケールは、リディアン・スケールと一致します。

    bVI/リディアン・スケール

    bVI系統のコード・スケールの音を整理すると、以下のようになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th]
    準コードトーン:長6度[M6th]/長7度[M7th]
    テンションノート:長2度[M2nd] 完全4度[P4th]
    (長6度[M6th]/長7度[M7th])

    bVI系統のコードには、アヴォイドノートありません
    長6度長7度は、どちらかがコードトーンになると、
    他方はテンションノートになります。


    サブドミナント系コード

    サブドミナント・コードとその代理コードは、
    IVm系統・IIm(-5)系統・bVI系統・bVII系統です。

    IVm系統

    IVm系統のコードは、主要和音のサブドミナント・コードです。
    IVm系統のコード・スケールは、ドリアン・スケールと一致します。

    IVm/ドリアン・スケール

    IVm系統のコード・スケールの音を整理すると、以下のようになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:短3度[m3rd] 完全5度[P5th]
    準コードトーン:(長6度[M6th]/短7度[m7th])
    テンションノート:長2度[M2nd] 完全4度[P4th]
    アヴォイドノート:(長6度[M6th]/短7度[m7th])

    IVm系統のコード上には、固定化されたアヴォイドノートありません
    長6度短7度は、どちらかがコードトーンになると、
    他方はアヴォイドノートになります。

    メジャー・キードリアン・スケールをコード・スケールに持つIIm系統では
    長6度アヴォイドノートとなりますが、
    同じドリアン・スケールをコード・スケールに持つマイナー・キーIVm系統では
    長6度準コードトーンとして活用され得るという違いがあります。

    IIm(-5)系統

    IIm(-5)系統のコードは、サブドミナント・コードの代理コードの機能を持ちます。
    マイナー・キーでもトゥーファイブを先行して構成するコードで、よく活用されます。
    IIm(-5)系統のコード・スケールは、ロクリアン・スケールと一致します。

    IIm(-5)/ロクリアン・スケール

    IIm(-5)系統のコード・スケールの音を整理すると、以下のようになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:短3度[m3rd] 減5度[dim5th]
    準コードトーン:短7度[m7th]
    テンションノート:完全4度[P4th] 短6度[m6th]
    アヴォイドノート:短2度[m2nd]

    IIm(-5)系統のコード上の短2度は、このコード特有のアヴォイドノートになります。
    なお、このコード上の短2度は、キーのスケール上では短3度にあたります。
    またトニック・コード上のアヴォイドノートである短6度は、
    このコード上では減5度コードトーンにあたります。

    bVI系統

    bVI系統のコードは、トニック系のコードの項目でも掲載しましたが、
    サブドミナント・コードの代理コードの機能と、
    トニック・コードの代理コードの機能を持ちます。
    bVI系統のコード・スケールは、リディアン・スケールと一致します。

    bVI/リディアン・スケール

    再度、bVI系統のコード・スケールの音を整理すると、以下のようになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th]
    準コードトーン:長6度[M6th]/長7度[M7th]
    テンションノート:長2度[M2nd] 完全4度[P4th]
    (長6度[M6th]/長7度[M7th])

    bVI系統のコードには、アヴォイドノートありません
    長6度長7度は、どちらかがコードトーンになると、
    他方はテンションノートになります。
    なお、bVI系統のコードは平行調のメジャー・キーにおいては、
    サブドミナント・コードに相当します。

    bVII系統

    bVII系統のコードは、サブドミナント・コードの代理コードの機能を持ちます。
    bVII系統のコード・スケールは、ミクソリディアン・スケールと一致します。

    bVII/ミクソリディアン・スケール

    bVII系統のコード・スケールの音を整理すると、以下のようになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th]
    準コードトーン:短7度[m7th]
    テンションノート:長2度[M2nd] 長6度[M6th]
    アヴォイドノート:完全4度[P4th]

    bVII系統のコード上の完全4度は、このコード特有のアヴォイドノートになります。


    以上、マイナー・キーダイアトニック・コードの内、
    トニック・コードサブドミナント・コードの機能を持つコードについて
    各コードのコード・スケールを、キーのスケールとの対比と並べて
    ギターの指板上の展開図で整理してみました。

    基本的に、トニック・コードサブドミナント・コードにおいては、
    キーのスケールから逸脱する音が除外されるため、
    そのコード・スケールも、キーのスケール内の音で構成されます。
    ただし、マイナー・キーの場合、基準となり得るスケールに幅があり
    ナチュラルマイナー・スケール以外のスケールを基準とするコードなどでは
    例外的に基準となるスケールを切り替えて考慮しなければならないケースもあり得ます。
    それでも、マイナー・キーの基準となるスケールとしては
    ナチュラルマイナー・スケールを中心として考えてよいでしょう。


    今回はここまでにします。
    次回は、ドミナントセブンス・コードについて、
    コード・スケールをギターの指板上に展開して整理していきます。
    参考になれば幸いです。

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