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コード・スケールをギター上で考える・3
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コード・スケールをギター上で考える・3

2015-04-17 21:20

    今回も引き続き、音楽理論に絡む話。
    使っている用語等については、学問的には誤っている可能性があります。
    なお、状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。
    (間違いとか直せるところは後でこっそり直す予感)


    コード・スケールをギター上で考える・3

    前回は、マイナー・キーにおける
    トニック・コードサブドミナント・コードの機能を持つコードについて
    ギターの指板上にコード・スケールを展開し、
    その各音の機能や関係性等を整理してみました。
    今回は、ドミナントセブンス・コードのコード・スケールについて、
    ギターの指板上で整理していきます。


    ドミナントセブンス・コードのコード・スケール

    前回までに検討してきた、トニック・コードサブドミナント・コードでは
    基本的にキーのスケールから逸脱する音はコード・スケールから除外されますが、
    ドミナントセブンス・コードでは、キーのスケール外にある音も
    オルタードテンションとして活用される場合があります。
    つまり、ドミナントセブンス・コード上では、
    テンションノートオルタード化に伴って、
    コード・スケールがキーのスケールに準じない形になることがあります。
    そのため、ドミナントセブンス・コード上では、
    トニック・コードサブドミナント・コードとは違い、
    ドミナントセブンス・コードのコード・スケールを考慮に入れた形で、
    基準となるスケールがキーのスケールから変化することも検討する必要があります。

    ここでは、ドミナントセブンス・コード上の各コード・スケールについて
    ギターの指板上に展開して、整理していきます。
    また、ドミナントモーションで解決する先のルート音を中心とした場合の
    各音の配置も並列して整理します。

    ミクソリディアン・スケール

    メジャー・スケール第5音ルートとしてダイアトニック・コードを構成し
    メジャー・スケール上の音からノンコードトーンを補完した場合、
    そのドミナントセブンス・コードのコード・スケールとして構成されるのは、
    ミクソリディアン・スケールになります。

    V7/ミクソリディアン・スケール

    ミクソリディアン・スケールに含まれるテンションノートはすべて
    ナチュラルテンションになります。
    またドミナントモーションの解決先のルート音を中心として
    ミクソリディアン・スケールを捉え直すと、
    当然ながら、メジャー・スケール(イオニアン・スケール)になります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:完全4度[P4th]
    テンションノート
    ナチュラルテンション:長2度[M2nd] 長6度[M6th]

    ミクソリディアンb6th・スケール

    ミクソリディアンb6th(フラットシックス)・スケールは、
    ミクソリディアン・スケール長6度短6度に変化させたスケールになります。

    V7/ミクソリディアンb6th・スケール

    このコード・スケール上の各音をルート音5度下を中心として見直すと、
    このコード上の短6度は、5度下を基準とすると短3度に相当します。
    また、ドミナントモーションの解決先のルート音を中心として
    ミクソリディアンb6th・スケールを捉え直すと、
    メロディックマイナー・スケールになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:完全4度[P4th]
    テンションノート
    ナチュラルテンション:長2度[M2nd]
    オルタードテンション:短6度[m6th]

    ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケール

    ハーモニックマイナーP5th(パーフェクトフィフス)ビロウ・スケールは、
    ミクソリディアン・スケール長2度長6度が、短2度短6度に変化したスケールです。
    マイナー・キーにおいて、V7ドミナントセブンス・コード
    キーのナチュラルマイナー・スケールからノンコードトーンを補完すると、
    このコード・スケールが構成されます。

    V7/HMP5↓・スケール

    このコード・スケール上の各音をルート音5度下を中心として見直すと、
    このコード上の短2度は、5度下を基準とすると短6度に、
    このコード上の短6度は、5度下を基準とすると短3度に相当します。
    ドミナントモーションの解決先のルート音を中心としてこのスケールを捉え直すと、
    スケール名から汲み取れるように、ハーモニックマイナー・スケールになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:完全4度[P4th]
    テンションノート
    ナチュラルテンション:なし
    オルタードテンション:短2度[m2nd] 短6度[m6th]

    スパニッシュ8ノート・スケール

    スパニッシュ8ノート・スケールは、ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケール
    増2度オルタードテンションを追加した、1オクターブ8音からなるスケールです。
    マイナー・キーにおいて、V7ドミナントセブンス・コード
    キーのナチュラルマイナー・スケールからノンコードトーンを補完すると捉えると、
    増2度キーのスケール上の音に相当します。

    V7/スパニッシュ8ノート・スケール

    このコード・スケール上の各音をルート音5度下を中心として見直すと、
    このコード上の短2度は、5度下を基準とすると短6度に、
    このコード上の増2度は、5度下を基準とすると短7度に、
    このコード上の短6度は、5度下を基準とすると短3度に相当します。
    ドミナントモーションの解決先のルート音を中心としてこのスケールを捉え直すと、
    ナチュラルマイナー・スケール長7度を追加した、
    あるいはハーモニックマイナー・スケール短7度を追加したスケールになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:完全4度[P4th]
    テンションノート
    ナチュラルテンション:なし
    オルタードテンション:短2度[m2nd] 増2度[aug2nd] 短6度[m6th]

    オルタード・スケール

    オルタード・スケールは、オルタード・ドミナント・スケールとも呼ばれるスケールで、
    短2度増2度増4度短6度オルタードテンションをすべて含み、
    完全5度ないことが特徴です。

    V7/オルタード・スケール

    このコード・スケール上の各音をルート音5度下を中心として見直すと、
    このコード上の短2度は、5度下を基準とすると短6度に、
    このコード上の増2度は、5度下を基準とすると短7度に、
    このコード上の増4度は、5度下を基準とすると短2度に、
    このコード上の短6度は、5度下を基準とすると短3度に相当します。
    また、完全4度アヴォイドノートなく
    ドミナントモーションルートの解決先がコード・スケール内にないことも特徴です。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:なし
    テンションノート
    ナチュラルテンション:なし
    オルタードテンション:短2度[m2nd] 増2度[aug2nd]
    増4度[aug4th] 短6度[m6th]

    ロクリアンb4th・スケール

    ロクリアンb4th(フラットフォース)・スケールは、
    スーパーロクリアン・スケールとも呼ばれるスケールです。
    前掲のオルタード・スケール構成音は同じですが、
    厳密に捉えると各音の機能の捉え方が異なります。

    V7/ロクリアンb4th・スケール

    ロクリアンb4th・スケール(スーパーロクリアン・スケール)は、
    メロディックマイナー・スケール第7音から並べ直したスケールです。
    減4度(≒長3度)という特殊な音を含むスケールで、
    減5度コードトーンに持つコードのコード・スケールに重なる可能性があります。
    なお、ドミナントセブンス・コードではないコードにおいて、
    このスケールがコード・スケールとなる場合、
    下表でオルタードテンションに分類されている音は、アヴォイドノートになります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:短3度[m3rd] 減5度[dim5th] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:なし
    テンションノート
    ナチュラルテンション:短6度[m6th]
    オルタードテンション:短2度[m2nd] 減4度[dim4th]

    リディアンb7th・スケール

    リディアンb7th(フラットセブンス)・スケールは、
    リディアン・スケール第7音半音下げたスケールで、
    リディアン・ドミナント・スケールスーパーリディアン・スケールとも呼ばれます。
    増4度オルタードテンションを含み、
    メロディックマイナー・スケール第4音から並べ直したスケールになります。

    V7/リディアンb7th・スケール

    このコード・スケール上の各音をルート音5度下を中心として見直すと、
    このコード上の増4度は、5度下を基準とすると短2度に相当します。
    また、完全4度アヴォイドノートなく
    ドミナントモーションルートの解決先がコード・スケール内にないことも特徴です。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:短3度[m3rd] 減5度[dim5th] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:なし
    テンションノート
    ナチュラルテンション:短6度[m6th]
    オルタードテンション:短2度[m2nd] 減4度[dim4th]

    ホールトーン・スケール

    ホールトーン・スケールは、すべての構成音が全音間隔で並ぶ
    1オクターブ6音で構成されるスケールです。
    増4度短6度オルタードテンションを含み、完全5度ない
    あるいは短6度オルタードテンション減5度を含み、4度ないスケールになります。

    V7/ホールトーン・スケール

    このコード・スケール上の各音をルート音5度下を中心として見直すと、
    このコード上の増4度は、5度下を基準とすると短2度に、
    このコード上の短6度は、5度下を基準とすると短3度に相当します。
    また、完全4度アヴォイドノートなく
    ドミナントモーションルートの解決先がコード・スケール内にないことも特徴です。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:なし
    テンションノート
    ナチュラルテンション:長2度[M2nd]
    オルタードテンション:増4度[aug4th] 短6度[m6th]

    コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール

    コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケールは、よくコンディミと略され、
    ディミニッシュ・コード半音上のディミニッシュ・コードを組み合わせて構成されるスケールです。
    短2度増2度増4度オルタードテンションを含み、、
    1オクターブ8音で構成されるスケールになります。

    V7/コンディミ

    このコード・スケール上の各音をルート音5度下を中心として見直すと、
    このコード上の短2度は、5度下を基準とすると短6度に、
    このコード上の増2度は、5度下を基準とすると短7度に、
    このコード上の増4度は、5度下を基準とすると短2度に相当します。
    また、完全4度アヴォイドノートなく
    ドミナントモーションルートの解決先がコード・スケール内にないことも特徴です。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 完全5度[P5th] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:なし
    テンションノート
    ナチュラルテンション:長6度[M6th]
    オルタードテンション:短2度[m2nd] 増2度[aug2nd] 増4度[aug4th]

    裏コードのコード・スケール

    ドミナントセブンス・コードには、俗に裏コードと呼ばれる代理コードがあります。
    裏コードのコード・スケールに関しては、リディアンb7th・スケールが共通して挙げられ、
    また裏コードと代理関係のあるドミナントセブンス・コードのコード・スケールが
    リディアンb7th・スケールの場合には、
    オルタード・スケールが適用されるケースが見られます。
    裏コードは基本的に、ルート音半音下行して解決することに着目して、
    その解決先と対比した展開図を整理してみます。

    リディアンb7th・スケール

    リディアンb7th(フラットセブンス)・スケールは、
    リディアン・スケール第7音半音下げたスケールで、
    リディアン・ドミナント・スケールスーパーリディアン・スケールとも呼ばれます。
    増4度オルタードテンションを含み、
    メロディックマイナー・スケール第4音から並べ直したスケールになります。

    bII7/リディアンb7th・スケール

    このコード・スケール上の各音をルート音短2度下を中心として見直すと、
    このコード上の増4度は、短2度下を基準とすると短2度に相当します。
    また、完全4度アヴォイドノートなく
    ルートの解決先がコード・スケール内にないことも特徴です。
    (解決先を中心として整理すると、
    フリジアン・スケールトニックを半音下げた形になります。)

    また、裏コードのコード・スケールをリディアンb7th・スケールとした場合、
    このコードと代理関係にあるドミナントセブンス・コード
    コード・スケールとしてオルタード・スケールを持つとすると、
    これら二つのコード・スケールは、構成音がすべて一致する対応関係があります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:短3度[m3rd] 減5度[dim5th] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:なし
    テンションノート
    ナチュラルテンション:短6度[m6th]
    オルタードテンション:短2度[m2nd] 減4度[dim4th]

    オルタード・スケール

    オルタード・スケールは、オルタード・ドミナント・スケールとも呼ばれるスケールで、
    短2度増2度増4度短6度オルタードテンションをすべて含み、
    完全5度ないことが特徴です。

    bII7/オルタード・スケール

    このコード・スケール上の各音をルート音短2度下を中心として見直すと、
    このコード上の短2度は、短2度下を基準とすると長2度に、
    このコード上の増2度は、短2度下を基準とすると長3度に、
    このコード上の増4度は、短2度下を基準とすると完全5度に、
    このコード上の短6度は、短2度下を基準とすると長6度に相当します。
    また、完全4度アヴォイドノートなく
    ルートの解決先がコード・スケール内にないことも特徴です。
    (解決先を中心として整理すると、
    イオニアン・スケールルート音を半音上げた形になります。)

    また、裏コードのコード・スケールをオルタード・スケールとした場合、
    このコードと代理関係にあるドミナントセブンス・コード
    コード・スケールとしてリディアンb7th・スケールを持つとすると、
    これら二つのコード・スケールは、構成音がすべて一致する対応関係があります。

    ルート音:完全1度[P1st]
    コードトーン:長3度[M3rd] 短7度[m7th]
    アヴォイドノート:なし
    テンションノート
    ナチュラルテンション:なし
    オルタードテンション:短2度[m2nd] 増2度[aug2nd]
    増4度[aug4th] 短6度[m6th]

    以上、ドミナントセブンス・コードコード・スケールについて、
    その解決先を中心として見直した場合の音の展開配置と共に、
    ギターの指板上に展開した図をまとめて整理してみました。

    ドミナントセブンス・コードにおいては、
    キーのトニックアヴォイドノートになることと、
    キーのスケールから外れるオルタードテンション許容されることが
    特徴として挙げられます。
    その結果、キーのスケール上の音にこだわらないスケールが構成される可能性が生じます。
    つまり、ドミナントセブンス・コードに組み込まれ得るオルタードテンションの構成により、
    ドミナントセブンス・コードのコード・スケールは変化し、
    それに応じて、トニック・コードサブドミナント・コード上では
    キーのスケール上に収まっていた音の枠から解放されることになります。

    メロディーの構築やアドリブの展開の際には、
    コード展開とその区間のコードが有する機能について検討し、
    コードの機能に応じたスケールの変化についても織り込んで捉えてみると、
    自由度の幅が広がるでしょう。
    以上、参考になれば幸いです。

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