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【同人音楽道標 新第三東京市】第二回 wataインタビュー【インタビュー】その1
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【同人音楽道標 新第三東京市】第二回 wataインタビュー【インタビュー】その1

2013-09-26 22:33

    【同人音楽道標 新第三東京市】第二回 wataインタビュー

    アニメにゲームに音楽にとマルチな才能を発揮するクリエイターwataさんにメール・インターネットを大敢行! ハイファンタジーをベースとした広大な世界観を持つwataワールドの由来と伝説について色々お話してもらいました!


    wataさんの活動履歴

    ――ゲームや音楽、アニメのBGMと様々なフィールドで活躍されるwataさんが、同人活動を始めたのはいつ頃どんなきっかけがあったのでしょうか?

    作曲を始めるきっかけは、中学校当時はまっていたチャットで知り合ったネットの友達3人がMIDI制作を始めていて、その3人に誘われて自分でも始めたのがきっかけです。気付いたら作曲を続けているのは自分だけになっていましたが(笑)
    それから、もともとBMSで遊んで居たので、自分でもBMSを作るようになって、そこで知り合った友人達とゲームアレンジサークルを立ち上げて、大学2年くらいまではそのサークルでゲームアレンジをメインに活動していましたがその頃はオリジナル曲はほとんど作っていなかったですね。

    ―最初はゲームアレンジから入られたんですね。

    そうそう、今では笑い話ですが、17歳の時に18禁同人ゲームのBGMを依頼された事がありました。1曲4000円で4曲くらい作ったかな。今思えば半端ない買い叩かれようですが(笑)、当初私は18禁ゲーだとは知らなくて、向こうもこちらが18歳未満だとは知らなくて、その辺で色々あり、結局年齢が原因で名前もクレジットされませんでした。
    当時は「これも勉強だな」と思いながらやっていましたが、実際勉強になった部分は多かったです。そのサークルは色々と内部で問題が起こったりしていて、ゲームもほとんど売れてなかったようです(笑)

    ―よくあるアレですね(笑)

    そんな感じで紆余曲折あり、いよいよ20歳を迎えるという時期になって、なんとなく「自力で何か一つ成し遂げなければならない」と思ったんです。この年頃なら誰しも考えるアレです。
    その当時はオリジナルをやっている知り合いと言うのが皆無なぼっちDTMerでしたので、少し前に音楽担当をしたアニメーションの作者であるinaさんに声を掛けさせて頂いて、「絵本と音楽で何か一つ面白いのを作ってやろう」という事で『エレフセリア』が誕生しました。
    このCDをきっかけに、オリジナル楽曲を作る方向へとシフトして行ったんです。




    『エレフセリア』から

    ――最初に出されたのがイラストとCDによるトールケース仕様の『エレフセリア』ですよね。僕もコミティアで見かけて、お、と思いました。 その後はゲーム音楽のアルバムなどを出されていましたが、昨年満を持して登場したのが民族系フルアルバム「エルミス写本」でした。いままで作られた作品について、経緯や苦労話などあればお聞かせ願えますか?

    安倉儀さんのブログでエレフセリアのレビュー記事を読んだのは今でも鮮明に覚えています。当時はとても励みになりました、その節はありがとうございました(笑)。
    『ミルエス写本』のテーマは3つあって、1点目はフルボーカルCDを作る事、2点目は造語をモチーフにすること、3点目は参加スタッフへの謝礼をきちんと出すようにすることでした。
    『エレフセリア』では事前に決められたストーリーに沿って、絵本と楽曲を作っていったので、次のCDを作る時はもっと音楽主体のCDにしたいなーと考えていて、その中で浮かんだのが「音楽を魔法のように扱っていた文明」という設定でした。そこから更に設定が膨らんでいき、最終的にはオリジナル言語のフォントまで作ってしまいました

    エルミス写本〈youtube)
    https://www.youtube.com/watch?v=LzRZf-M8mlQ


    公式HP
    http://www.sohmatoa.com/project/milles_codex/

    ――象形文字っぽいかわいかっこいいフォントですよね。

    現在作っているゲーム『リゼットの処方箋』でもこのフォントは多いに活躍していますね。作ってよかった(笑)
    『エレフセリア』の反省点として1曲目が地味だったというのがあったので『ミルエス写本』では、1曲目の冒頭で盛り上がるようなアレンジを入れています。
    加えて、絵本を作るのは絵師さんへの負荷が大きいというのもあって、絵本の代わりに文章主体のブックレットを作る事で、世界観を補完できるようにしています。
    『ミルエス写本』では複数のボーカルさんや、ジャケットデザイン、ブックレット中の挿絵、ブックレットデザイン等、多くのスタッフさんとのやり取りを頻繁に行う必要があったので、そういった制作進行は苦労した点ですね。もっとスムーズに制作進行が出来るようになりたいなーというのが現在の目標です。


    世界観を設計する

    ――wataさんは世界観をもった作品を作られているように思います。何かこうした世界観の設計図とかはあるんでしょうか? 宜しければ作品間をつなぐ世界設定についてもお教えください

    もともと音楽を作る時のポリシーとして「意思の感じる音楽」「情景の感じる音楽」というのを目指しているので、自ずと世界観も必要になっていくんですが、当初は『エレフセリア』も『ミルエス写本』も『リゼットの処方箋』も、共通した世界観の上に存在するものとは考えていませんでした。でも、その後でこれらの作品は全て一つの世界観で繋げられる事に気付いたんです。

    ――なるほど。その世界観はどういうものだったんでしょうか。

    今では「かつて人間が魔法を行使出来た古代」(『エレフセリア』)から「魔法の知識が失われ、古代遺跡を探索する事で魔法体系を再び会得しようとしていた時代」(『ミルエス写本』)そして「魔法を失った代わりに魔法具という過去の遺産を利用する方法が確立された現代」(『リゼットの処方箋』)という3つの時代を軸に世界観を構築しています。
    どうしてこういう設定になったかというと、『ミルエス写本』で、魔法具(魔法の力が備わった道具)という古代の遺産が存在し、魔法を行使する事が出来なくなった人間がそれを行使する事で魔法の力を手にする事が出来るという設定が出来たんです。その時、「リゼットの処方箋」で主人公が持っている「人の心に踏み込む事の出来る道具」も一種の魔法具と考えられるんじゃないか、そして『エレフセリア』で登場する機械仕掛けの女の子は丁度、人間が魔法に関する知識を失いかけている時代の最後の産物なんじゃないかと思ったんですが、これが綺麗に繋がったんですね。

    リゼットの処方箋
    http://www.resette.net




    ――クロニクルなハイファンタジーなんですね。そのような「wataテイスト」を実現する上で影響をうけた作品や作家さんはいますか?

    幼少の頃から洋画をたくさん見る子だったので、映画音楽からかなり影響を受けていると思います。劇伴的な曲調が多いのもそういった経緯があるんじゃないかな~。
    また、影響を受けた音楽家をあげるとすれば、折戸伸治さんと大嶋啓之さんの名前は外せません。折戸さんの音楽に出会ったのがきっかけで、「いつかこんなゲーム音楽が作りたい」と本気で作曲を勉強するようになりました。何を隠そう私は『Kanon』という作品で初めてゲーム音楽という物に興味を持ったんです!




    大嶋啓之さんは当時からネット上で名を馳せていた作曲家で、私が作曲を始める時点で既に雲の上の存在でした。当時はMIDIを公開していたので、それらをシーケンサーで開いては「全然わからねぇ……」と頭を抱えながら、展開の方法やアルペジオの作り方を必死に盗もうとしていました。その後、昔見たアニメやゲームで印象的だった音楽の作曲者を調べたりしていくうちに、崎元仁さんや菅野よう子さんにも辿り着き、このお二人の音楽の影響も多く受けるようになりました。


    →続く!

    wataプロフィール

    wata サークル「sohmatoa」主催。音系同人、ゲーム、アニメ―ションサウンド他、多様なフィールドで活躍する。最新作にパズル系ポイント・アンド・クリックアドベンチャー『リゼットの処方箋』がある。

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