• 20杯目、JOPTバトルロイヤル予選①に関して

    2020-12-25 21:00
    今回は前置き省略します。

    あらかじめ宣言しておきますが、この記事はOrbis氏のゲーム内行為を咎めるものでも、擁護するものでもありません。Orbis氏に対してもそこは事前に説明済みであることをご了承ください。


    ・JOPTバトルロイヤル予選①に関して
    首位にJOPT出場権利が与えられるバトルロイヤル予選の1回目が終了しましたが、色々と話題がありました。
    事の顛末をざっくりまとめると以下の通りです。

    バトルロイヤルで「GUEST」ネームのカードが使用され、回転数重視のプレイで勝利回数を重ねていた
    >そのカードで権利獲得を狙うため、同率首位対策でランクポイントを深夜営業店舗でCPU狩りすることで一気に稼いだ(20000程まで)
    >その結果新システムのレーティングも一気に上昇し、VIPマッチでCPU狩りができることが証明された
    >レーティングを深夜帯に増やしたプレイヤーの存在に対してヘイトが勃発

    >最終日のバトルロイヤル開始時間直前、「GUEST」カードの持ち主Orbis氏が、カード使用の経緯説明と不正を行っていない宣言をTwitterに投稿

    >最終的にバトルロイヤルは同率首位2名だったが、ランクポイント差で「GUEST」(Orbis氏)がJOPT出場権を獲得


    で、この一連の流れの中で中心となるのが大きくわけて以下の2つかと思います。

    ①サブアカウントによる盤外戦術
    ②VIPマッチのバランス崩壊

    Twitterではこのあたりが混ざった状態で話が進んでいる、ないし批判が飛んでいる部分もあるので、別個に切り分けて話を進めます。


    ・サブアカウントによる盤外戦術の是非
    今回素性を隠すためにサブアカウントで大会予選に参加したことそのものは、全く問題のない行為です。
    そもそもメイン/サブという定義自体が意味の無いことは、前回バトルロイヤル予選でのだいすこさん(だいすこ/だいすこすこ)が通過していることからも明らかです。
    メインとサブの間に紐付けする必要性は無いので、名前が全く異なることも問題ありません。

    次に、同率時ランクポイントで上位が決まることの対策として、深夜帯にCPUを倒すことでランクポイントを稼ぐ行為についてですが、これについても「ルール上は」問題ありません。ここは先述の②の話でもう少し詰めます。

    最後に、回転数をあげるプレイスタイルに関してですが、これも特別問題はありません。
    同卓者に高速化を求めることになり、周りが楽しめなくなる点は否めませんが、そもそもノーリミットテキサスホールデムでそこを責めるのはナンセンスな話です。


    ということで私個人としては、
    「今回の一連の行動は予選通過を目的とした、ゲーム内ルールに則ったものである」
    と判断しています。


    ただし、あくまでTwitter公開された話の範疇で客観的に判断しただけであり、実は誰か協力者がいたとか、そういったケースが100%ないということを保証する話ではありません。それはシステムを裏から見れる公式側がやるべき事なので、私はノータッチです。



    ・VIPマッチのバランス崩壊
    私的にはこっちが今回問題にすべき部分かなと思います。
    VIPマッチにおけるCPUは、CPU狩りの対策としてレーティングが1000に設定されていました。これによりプレイヤー側から見た卓のレーティング平均値は自身よりも低い値になるため、レーティング変動値にマイナス補正(下がりやすく上がりにくい)がかかるものである、というのが現状の解釈でした。
    この解釈は公式サイト上の計算式と、開発協力の木原氏が対策していると発言していることに基づいたものになります。
    しかし、深夜帯のランクポイント上げが行われた結果、「GUEST」カードのレーティングも急上昇しました。これにより、VIPマッチであってもCPU狩りでレーティング上昇が可能であることが証明されてしまいました
    結局、参加できるプレイヤーが減っただけでCPU狩りについてはランクポイントと何も変わらないのではないか、ということでVIPマッチの不完全さが浮き出た形になりました。

    この件については、少し検証が必要であると感じたため、Orbis氏本人にいくつか確認を取らせていただきました。

    ①VIPマッチ開始前のランク
    GUESTカードのランクは事前にランク40(Aランク)の状態のカードを用意していた
    →VIPマッチ開始時点でのランクポイントは10300と設定する(ランク41必要値が10300)

    ②12/24時点でのランクポイントとレーティング値
    ランクポイントが20437ポイント、レーティング値が1853
    →ランクポイント上昇値が10000程度、レーティング上昇値が353

    ③バトルロイヤルによるランクポイント付与控除
    24勝のため4800ポイントを控除、ランクポイント上昇値は5200程度

    ③ランクポイントと勝率から単純比率によるプレイ回数の想定
    スタックボーナスを加味し勝ち抜け時250ポイントと想定すると、最低20勝が必要
    →本人に確認したところ勝ち抜け率が8割~9割とのことなので、15%敗北を含むとすると、およそ25戦程で10000ポイントのプラスになると考えられる

    ④レーティング変動値の補正抜きで同様の算出
    レート1640で敗北時17マイナスされたので、ランクポイントの1/10で算出するものとし、勝利時+25、敗北時-17で③と同じ計算をする
    →最低14勝が必要、勝率を考慮するとおよそ20戦程で353のプラスになると考えられる
    ⇒実際は25戦程実施しているとの想定であり、補正なしのプラス値を取るのと比較して1.25倍ほどのプレイを実施したことになる。

    ⑤備考
    Sランク達成時も継続プレイであれば全国対戦に入れるが、最大2戦なので考慮しない


    以上の結果から、
    「レーティング補正が存在しないとしたら、約1.25倍のレーティング変動が起きている」
    と考えられます。
    つまり、「CPU狩りはできないことも無いが、ランクポイントと比較して多めのプレイをこなさなければならないよう設定されている」と考えられます。12/24時点でレート1900超えは発生していないので、そこから先の補正値がどれほどのものかは不明ですが、より強い補正がかかるのであれば、一定の抑止力にはなっているのかなと思います。
    この設定を「対策されている」と考えるかどうかは個々の主観による部分があると思いますが、私個人としては少なくとも「未対策ではない」と思います。完璧な対策であるかといえばそうでもないですが。
    正直なところ、基礎点から350程度のラインでそこまで大きな補正が掛かるとも思えないので、より高レートが出てきてから検証する必要があるのかなと思います。

    ※当記事執筆中~投稿までにレーティング最高値が大きく更新されましたが、今回は執筆時の内容を以後も含めそのまま掲載します。追いきれませんし負いきれません。


    ・話が大きくなりすぎてしまったのは何故か
    今回の一連の流れは、私から見ると「目的と手段」が明確だったが、それが与えた「結果」が予想より大きかったためにややこしくなっていると思います。そこには、ユーザーのこのゲームに対する期待感と、日本人特有の協調性が影響していると考えられます。

    ①VIPマッチへの期待感
    12月アップデート内容の発表で1番盛り上がりを見せたのは、やはりVIPマッチに関してだったかと思います。このVIPマッチにおけるCPUの扱いは、人数削減に加えて狩りの対策がされているということも木原氏から発表があったため、ユーザーの期待は高まるばかりです。
    そして満を持してVIPマッチが稼働、全国対戦に入れないことを惜しむプレイヤーもいましたが、評判は概ね良好でした。レーティングについても上に振れて1800近辺といったところで、見かけ上バランスが取れていたように思えます。
    そこに青天の霹靂、寝て起きたらいつのまにか謎のプレイヤーが1800台後半のレートを叩き出していたわけです。そしてプレイ店舗により、何が行われたかはTwitterで情報を得ているプレイヤーなら一瞬で分かったことかと思います。この「結果」があまりにもインパクトが強すぎたため、「結果」がVIPマッチを早々に壊してしまったと一直線に繋がってしまった人が多かったのではないでしょうか。

    12/24時点でレーティング1800超え経験者は、このGUESTを含めて少なくとも4名は確認しています。シーズン中盤であるためまだまだ到達者は少ないですが、終盤になればその数も増えてくるのではないかと思います。運営サイドとしてもリセットライン的に1800超えは普通に想定しているラインだと考えられるので、まだ大事にするほどでもないのでは、と思う次第です。この時点で2000超えてたらさすがにと思ったかもですが。


    ②元々のリスペクト値
    Orbis氏はロケテスト時代からの上位プレイヤーであり、その実力は方々で示されていました。動画投稿による布教活動なども含め、他プレイヤーからのリスペクトも高かったと思います。
    今回、勝率を上げるためにGUESTカードで正体を隠すことを選ばれたと思いますが、おそらくOrbis氏をこのゲームのトップクラスプレイヤーとしてリスペクトしている人ほど、バトルロイヤル予選も真っ向から勝負して欲しかったのではないかと思います。少なくとも前回は序盤で圧倒的な勝利数を重ね、上位入賞をほぼ確定させていたわけで、今回のルールであっても普通に首位を取るだけの実力があるのは明白だったからです。
    先のVIPマッチの期待感もそうですが、元の期待値が高く設定されると、下方向への振れ幅も大きくなってしまいます。今回の件はそれが強く出てしまったのではないかと思います。


    ・個人的に思うこと
    ここまでは騒動を俯瞰的に見た話ですが、ここからは私個人の考えを少しだけ並べておきたいと思います。

    ①隠れるなら最後までやり通すべきだった
    最終日にTwitterで真相を明かしたのは悪手寄りだったかと思います。本人にその気がないとしても、あのタイミングで事情説明に出てきてしまうと、他の人からは「後ろめたさを感じている」か「自分の策を見せつけている」のどちらかにしか見えないと思われます。
    当人も説明している通り、ルール上問題ない行為であるならば、全てやり遂げてからでよかったのではないかなと思います。極端な話、黙っていれば当日会場でネックストラップ提げてるのを目撃されるまでは分からないので。それを提げることもマストじゃないですから。
    ここに関しては、申し訳ないですが詰めが甘かったかなと思います。

    ついでですが、Twitterはマストツールじゃないので、一部のプレイヤーにのみ「GUEST」がOrbis氏であることが判明するというのも、show allの原則を持つゲームであることから人によってはモヤモヤする部分なのかとは思います。今回は競争相手もTwitter利用者なので気にしなくてもいいとは思いますが。

    なお、最終日のタイミングで情報を公開したことに関してOrbis氏に理由を伺ったところ、「不正と断定され、ほかの上位プレイヤーへの差し込みが起きないか不安だった」「GUESTを潰せ、遠征するなどのツイートが、実際に店舗に乗り込んで危害を加えられるのではないかと不安に思った」とのことです。


    ②システムと運営に対する違和感
    個人的にはこれが一番問題にしたいところです。
    ランキング同率時の処理は、全国ランキングおよびレーティングでは「達成が早い方が上位」であるにも関わらず、バトルロイヤルやトーナメントは「ランクポイントの高い方が上位」となっています。今回の騒動、全ての発端はこの差異が原因になっています。
    もし、バトルロイヤルが全国ランキングと同じように「達成が早い方が上位」であれば、わざわざランクポイントをCPU狩りで稼ぐ必要もなく、レーティングが爆速で伸びることもなかったはずです。そもそもバトルロイヤルにせよトーナメントにせよ、予選としてモード内で決着していないこと自体が不自然だと感じます。
    この部分を「普段からプレイしている人への優遇」と捉える人もいるかもしれませんが、そもそも常連プレイヤーは今更そんなところに優遇を求めるより、さっさと回線問題やバグ問題をどうにかしてくれという人の方が多いのではないかと思います。

    しかも、現行のバトルロイヤルにおけるランクポイント上位が同率上位になるという仕様に関して、公式がそれについて言及しているのは、”前回の”JOPT予選の結果発表時、Twitterで1回だけ触れた以外にないのです。
    同点になってようやく認識できるこの仕様が常設ページないし予選イベントのページに明記されていないのは、ハッキリ言って運営の怠慢に他ならないと思います。
    そもそも、これに限らずTwitter上にしか存在しない公式のインフォメーションが多すぎるのです。ツイートが表示されるエリアが公式サイトにあるとしても、サイト内のお知らせ以上の早さで流れていくTwitterの情報を確実に拾えるかと言うと難しいと思います。
    速報レベルならまだしも、こういった仕様やバクに対する対応、重要な情報は公式サイトにしっかりと記載すべきではないのかと思います。


    ・最後に
    いちプレイヤーとして、Orbis氏に対して少しだけ。
    今回のGUEST作戦は、ある程度のリスクは覚悟の上での策かと思います。資金消費も本来より多く、必ずしも首位になる保証がない中でこの選択をしたのは、マラソンイベントの性質上、ライバルがそこまで多くないと読んだ上でライブ予選よりも期待値が積めると思ったからでしょう。その選択について、眺めていただけの私がどうこう言う資格は無いですし、権利を得た以上はポーカースタジアム発の代表「GUEST」氏として、全力で望んでいただきたいと思っています。

    他に権利持っててアドオンに権利が消えたら少し悲しいですけども。



    以上、今回はこれまで。
    このブログ記事に関するご意見は必ず私「リド」にお願い致します。

    ではでは。

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  • 19杯目、VIPマッチは誰が求めたものか

    2020-12-22 22:30
    どうもです。
    細々続けているブロマガですが、暇つぶし程度に読者はいるみたいで有難い限りです。
    投げ銭探した人もいるみたいですが、今のところ設置してませんので……大層なものではないので。
    置いても王冠とか入ってる無人販売所のお茶缶みたいになりそうですし。

    今回は、2020年12月アップデートの目玉ともいえる、新モードに関しての感想と考察になります。考察は好き勝手言ってるだけなので、ないとは思いますが運営の方見てたらごめんなさい。


    ・新モード「VIPマッチ」とは

    Sランク以上になると全国対戦が強制的にVIPマッチとなり、一部ルールが変更される。

    ①基礎点の変更
    スタートチップが6000→8000になり、勝ち抜けも15000→20000に、チップ追加も3000→4000となる。
    ブラインドは変わらず100/200-100であるため、ブラインドに対して稼ぐ必要のあるポイントは増えることになり、これまでより勝ち抜けにくくなる。

    ②CPU仕様の変更
    卓にCPUは2人までとなり、残りは空席になる。

    ③レーティングの実装
    プレイヤーのレーティングは1500スタートで、リザルトにより変動する。CPUにもレーティング1000が設定されている。
    現時点でレーティングロジックは一部未公開

    ④その他
    全国対戦と共通でタイム購入が50秒に、チップ購入によるペナルティが半分に変更。


    ・Sランクのプレイヤーとして思うこと
    以前からD~B帯くらいのいわゆるセオリーが通じないプレイヤーや、やたらハンドが入るイメージのあるCPUとプレイすることに疲れを感じていた人にとっては待望のシステムかと思います。
    一方で、ランク50を目指していたプレイヤーにとっては、常にSランクプレイヤーとしかマッチングしなくなるため、ランクポイント上昇を狙う上では難しくなったかと思います。とはいえ本来全国対戦のマッチングはランクの近いものを優先的にマッチさせる仕様であったはずなのですが、それがプレイ人口的に機能していなかったのが問題なわけで……当初の思想に戻っただけとも捉えられそうです。

    実際の対戦内容としては、それなりにプレイを積んだ状態のプレイヤーに限定されるため、アグレのブラフ通りは少し良くなるかと思います。とはいえ基礎点が40BBになった+時間追加についても50秒に増えたため、タイトの問題であった「待っているとチップも財布も死ぬ」は少しだけ緩和されていて、反撃チャンスは増えたのかなと思うところです。

    レーティングに関しては、初見プレイヤーやCPU狩りの影響が小さくなった指標であり、ランクポイントよりかは実力指標に近いものになっているかと思います。通算とシーズンが別れていることも良い点です。

    SE、演出がかなり削減されているのは勿体ないかなと思いました。特にポーカースタジアムからテキサスホールデムを始めた人は、演出面に惹かれた人も多いと思うので。フォールドした後次ゲーム開始音なってから気持ち入れていたので、個人的にもつらいです。


    ここまでは割とフラットな視点での感想です。
    この先は主観強めの感想になります。間違いもあると思いますがご了承ください。

    ・個人的な感想と考察
    ①レーティングについて
    正確な計算方法は分からないため主観的な部分のみですが、1番まずいなと思うのが「プレイ中にレーティング表示されること」かと思います。今までもランク自体は表示されていましたが、これはやり込みレベルに近いものなので実力とみなしてプレイする必要はなかったと思います。サブ垢やリアルポーカーでのプレイ経験などは見えない要素なので、低ランクだからといって侮る材料にするには弱いのです。
    一方でレーティングは、ある程度やりこんだことが保証されたSランク内における序列になってしまうので、勿論運でブレることもあるとは思いますがターゲティングの材料になりえます。この点からレーティングについては、プレイ中は表示させずにランキングだけで良かったのではないかと思います。

    また、多人数マッチにおけるレーティングシステムというのが少々厄介で、特にポーカースタジアムの場合はフォールドしているプレイヤーもレーティングの算出に含まれるため、高レートタイトプレイヤー+低レートルースプレイヤーがいるテーブルではレーティングが本来より伸ばしやすくなるのではないかと思います。高レートタイトのプリフロレイズやレイズコールに付き合わなければいいだけなので。そういう「ハンド外の要素」を運営側から提供することによってプレイが変動してしまうのを防ぐ意味でも、レーティング表示はいらないかな、と思う次第です。
    そもそもレーティング差による係数変化がどれほどのものかはわかりませんが……


    ②全国対戦とVIPマッチの切り替わり
    Sランクになると強制的にVIPマッチとなり、通常の全国対戦が選択できなくなるというのは、Sランクに上がった直後のプレイヤーからすれば、ランク上昇の難易度が上がってしまったと考えて間違いないと思います。初期ポイントに対する勝ち抜けポイントの比率は変わりませんが、ブラインドに対する勝ち抜けポイントの比率は上がってしまったので、単純に今まで以上に大きく勝たなければなりません。しかもSランクプレイヤーのみの環境ですから、CPUや初心者を狙うこともできません。ランク50を目指すつもりのプレイヤーからしたら改悪とも捉えられます。


    先のレーティングの件と強制的にVIPマッチとなることから、とある説が考えられます。

    「運営は上位プレイヤー(Sランク)のランクポイントにはもう意味が無いと考えている」

    Sランク到達まではやり込み指標としてランクポイントが基準となりますが、以降は41だろうが50だろうがレーティングという指標の中での序列がメインになります。となると、Sランクプレイヤーにとってランクポイントはどう考えても形骸化してしまうと思います。それは普通に考えれば運営もわかっているはずです。だからこそ、同アップデートでバトルロイヤルのランクポイントも上昇させているのではないかと思います。どのモードであってもやり込めばSランクに近づくようにしているのではないでしょうか。

    正直、ランクポイントの概念は一部機能していないと考えられます。原因はやはり、CPU狩りが比較的容易にできることです。というより今までの運営の傾向からすると、こうなることはある程度想定していたのではないかと思います。緊急事態宣言発令直前、一部のプレイヤーが一気にランクポイントを増やしたことを考えると、そのままの設定で25000→50000の上限解放をしたら、初日から異常な速度でランクポイントを上昇させるプレイヤーがでてくるのは自然な話です。そこをノータッチで解放したのは、この時点でVIPマッチが念頭にあったからではないでしょうか。

    開発協力の木原氏が「レーティングマッチは開発初期から実装したかった」と言っているにも関わらず、この機能を初期から存在させることができなかったということを考えると、そもそもランクポイント制度は「用意せざるを得なかったもの」だったのかなとも思考えられます。稼働当初はそもそもテキサスホールデムのプレイヤー人口がどこまで増やせるかの見通しが経っていないため、レーティングマッチを実装しても機能させられるか怪しかったのではと思います。特に対戦ゲームではよくある初見狩りによるレーティング変動される可能性、それによるプレイ人口の低下(格ゲーとかで言われている参入障壁)を避けるためには、レーティング実装を見送るしかなかったのではないでしょうか。
    そして月日は経ち現在、Sランクプレイヤーも相当数増え、そのプレイヤーたちが今も積極的にプレイしていることから、レーティングの実装をこのタイミングで実施したのではないでしょうか。

    だいぶ逸れましたが、レーティングシステムはポーカースタジアムというゲームそのものが本来やりたかったことであるため、全国対戦からVIPマッチへと強制移行される仕様なのではないかと思います。


    ・全国対戦とVIPマッチの今後
    SランクがVIPマッチに隔離されることで、全国対戦で初心者が狩られるケースが減るのは間違いないと思いますが、一方で全国対戦中は上手い人のプレイを見る機会は減ってしまうことになります。となると、バトルロイヤルやトーナメントがそういった学習の場になるのが理想ではありますが、VIPレーティングが機能し始めると過疎化しそうだなと思っています。

    VIPの今後としては、リセットされるシーズンレーティングでのマラソンイベントが来てしまうと色々と崩壊してしまう気がするので、告知無しで通算レーティング上位を招待選手にするとかがいいのではと思います。大体3枠くらい。マラソンイベント自体は新規プレイヤーにもチャンスがあるので新規獲得としてはいいイベントかと思いますが、過疎化を防ぐには常時投資しているプレイヤーのモチベーション維持もある程度必要なのかなと思います。

    プレイヤーレベル的な話を私がするのはどうかとも思いますが少しだけ。
    VIPマッチ開始から数日経った時点での話ですが、全体的にブラフに弱く、アグレ有利環境のイメージが強いです。それが顕著に出ているのがレーティング上位に浮上を繰り返す「そらそうよ」さん。全国対戦でのガッツコールが多い環境では生きなかったピュアブラフをバンバン通している印象です。特にコンティニューベットに対するリレイズオールインは強烈で、ほとんどのプレイヤーが受けきれていないです。コールされればゲームオーバーなので分散激しいプレイングですが、それで現状上位に名を連ねているということは、環境がブラフを見抜けていないということになります。

    もう1つ気になったのは、Sランクプレイヤーのエースに対する過信です。全国対戦では確かにA1枚あればプリフロップ有利がつくケースも多かったと思いますが、それを引きずってしまっていると思われるプレイが散見されます。特にフロップでAが出たのはいいが、ターン以降のスケアカード、ストレート目やミドルの2枚目が出てきた時に、自分のベットにレイズされても一切疑わずコールというのが浮き彫りになっています。

    現状のプレイヤーは、全国対戦でのプレイをそのままVIPマッチに持ち込んでいる状態であるため、その脆弱さを狙ったプレイができる人が上位に上がっていくことになると思います。
    VIPマッチが洗練されてくるとタイトアグレを中心に上位に入ってくるようになるとは思いますが、その手のプレイヤーはトーナメントのほうが向いていると思いますので、VIPマッチは現環境で8割型プレイスタイルが定まってしまうのかなと思う次第です。



    ということで、新モードVIPマッチの感想と考察でした。
    個人的にはかなり良調整だと思いますが、それよりもバグやら回線やら色々と直すことを重視した方がいいのでは?と思う部分もあります。
    加えて、公式オファープレイヤー参戦系のイベントがバトルロイヤルかトーナメントに限定されてしまったのも、残念な部分かなとは思います。(だいたいその手の人はランク的にVIPマッチには来れないので)
    伊藤Pは早くSランクに(ry

    今回はこのあたりで、ではでは。

  • 18杯目、滑るAKとオールインというバイアス

    2020-12-15 12:00
    どうもです。
    タイトル簡略化しました。コーラフロートは暫くないと思うので。

    12月のポーカースタジアムアップデートの中に、ハンド覗き無償化があることに戦々恐々としています。記事で書いてることと違うことしてるーって言われそうなやつです。
    といっても私のブログは戦術書というより、コラムくらいの暇な時に読むレベルでしかないので、あまり気にしないでいいかなとも思っています。
    VIPマッチは……現状どうなるやらってとこですかね。


    今回はみんな大好きAKのお話です。

    ※文中で、ネットや書籍でポーカー戦術解説しているものを「教本」と呼ぶことがあります。ご了承ください。


    ・何故AKは滑ってしまうのか
    ランダムハンドで上位に位置するAK、どちらががヒットすれば必ずトップヒットトップキッカーとなる点は魅力的ですが、如何せんこれが決まらないという声をよく聞きます。

    そもそもAKが「滑る」というのは、「どちらもヒットしなかった結果負けた」「ヒットしたけど上位役を作られた」の意味で使われることがほとんどかと思います。AKはハイカードやキッカー勝負において負けることは無いので、負けるのは相手に上位役を作られている時に限られます。

    で、このAKがよく滑ると思われていることの背景に、「AKは強いハンド」というのが思考に染み付いていることが原因だと考えられます。

    是非皆さんにチェックしてもらいたいことがあります。「AKで勝った時の写真を撮ったことがあるか」です。

    AKは強ハンドであるというイメージから、「勝つのは普通、負けるのはバットビート」という思考になりやすいと思われます。そして、人間の思考はイレギュラー事象をより強く記憶してしまいます。
    そのため、AKで勝ったとしてもよほど重要な局面でない限りは、記録を残しておこうなどと思わないのです。AKで勝つ時はどうしても「普通に勝った」ケースがほとんどで、ツーペア引かれたけどストレート出来ました!とかリバーブラフ見破りました!でもない限りはつまらない勝ち方なのです。
    結果的に負けたイメージだけが残り続け、「AKは滑る」という印象になるものだと思います。たまにAAでも似たようなこと言ってる人がいますが、それも理由は同じかと。

    もう1つ、強ハンドであることにより「まだ稼げる」という謎の自信が出てしまうことも問題です。
    確かにAKはフロップトップヒットさえすれば上位になるハンドですが、それはあくまでフロップでの話であって、ターン以降は出たカードによってツーペアやストレート、フラッシュを警戒する必要が出てきます。ましてや、フロップヒットしていないなら尚更です。ありがちなのはフロップKJ9やJ87のような自分がストレートドローではないが相手にドローの可能性がある状態のボードで、何故かAKは警戒心が薄くなります。
    加えてAAと異なる点として、AKのどちらか1枚がボードに出ないと後からひっくり返されやすいというのは、プリフロップ時点で意識しなければいけないことかと思います。ノーヒットとAペア確定はそれだけ差があります。


    AKに関しては以下の動画で詳しい話をされているので、しっかりとした話はこちらの視聴をオススメします。(当ブログは具体的な数字は出せませんので)

    https://youtu.be/q5kY8Ot6ljQ
    【ポーカー】中級者向けポーカー講座 俺のAKがこんなに滑るわけがない!【テキサスホールデム】

    ここから先は、ポーカースタジアムだからこその部分が多くなる話です。

    ・オールインという雑なバイアス

    ここまでお話していたAKもそうですが、コンティニューが可能であることを前提として、強ハンドおよびポケットハンドになるとほぼプリフロップでオールインをするというプレイヤーが一定数います。「引かれないために見させない」アクションであり、たまにAAやKKのような本物が混じるためにコールしにくいという厄介なものです。
    しかし、プリフロップでオールインというのは、その狙いと反してコールされる率が高くなるアクションでもあります。原因としては、「フロップを見ないことによりフォールドする根拠のないハンドがついてくる」というのが大きいと考えます。特に77くらいのミドルナンバーのポケットやQJくらいの連番、同スートA+ローカードのような「フロップが出ると動きにくくなる」ハンドからフォールドを考慮する機会を1回減らしてしまうのです。

    これとは対照的に、フロップでヒットしなかったにもかかわらずコンティニューベットして、ターンで引くに引けなくなってワンペアにオールインで突っ込み結果ダメ、というのもAKにありがちなケースです。この場合、ターンのオールインが苦し紛れに見えるorオールインを受ける相手がコミットしている(と思い込んで)突っ込む、といった形で「オールインに圧力が発生しない」状態になっているのですが、それをフロップ時点で考慮できていないことに起因している部分だと思います。そもそもAKはフロップでヒットしなければ、2/3くらいはそのままノーヒットになるのに、どこかで引けるだろと思っているプレイヤーが凄く多いです。(私もよくやらかします。)

    上記2つのパターンに共通しているのは、「オールイン」を終点として、その時点でのAKの価値を下げるプレイになっていることかと思います。
    確かにAKは強いハンドですが、結局ペアになるのは大体50%でしかなく、ヒットしなければ2のペアにさえ負けるのです。
    そもそもオールインというアクション自体が、「勝負して最大限チップがほしい」か「ものすごく降りてほしい」かの二極化されたものであるため、どこかで後者を期待した人が突っ込んできてしまうことがあります。そしてAKはハンドの性質上、プリフロップ80点、フロップヒットすれば90点、フロップヒットしなければ10点みたいなことになるので、プリフロップおよびフロップで適当なベット(オールイン)をすると45点くらいのハンド、プリフロップならばスーコネやミドルポケット、フロップならばトップヒットや2オーバードローなどにコールされた場合に、「滑る」現象に陥りやすいものと考えます。

    プリフロップオールインについてはJJやQQのようなハンドでもよく見かけますが、これもAxあたりにコールされて引かれる報告をよく見るので、オールインは緩いコールの誘発材料となっていると思います。


    ・だったらどうしろというのだ
    前述の通り、AKはヒットしなければそのままハイカードとなる可能性が高いハンドです。とはいえ、ただのハイカード勝負であれば最強であることもまた事実です。教本的な話をするならば、なるべく相手にフォールドさせることを念頭に入れて、どうしてもの場合だけオープン勝負にする形が理想と言えます。
    しかし、それは「全員が理想プレイを理解し、ある程度実践している」場合に限られますし、ポーカースタジアムに至っては初見でプレイしてる人も一定数います。そうなるとプリフロップであらゆるハンドでコールしてくる人もいますし、フロップボトムヒットで降りない人も出てきます。そういうプレイに対し、AKの教本プレイは脆いのです。

    ならばそこに歩み寄るのが一番単純です。
    ヒットもドローもないハイカードAKで余計なことをしなければいいのです
    基本のキ、役が出来たら動くのです。

    この動き自体は、教本からすれば非常に愚策です。フォールドエクイティもなく、相手にタダでカードを見せることになるかもしれません。

    ですが、AKの本質的な強さを見直すためには非常に有効です。一般的にAKは攻撃的に使うことが推奨されていますが、それを受け側で使うことでプレイング技術に影響されないハンドそのものの質に触れることができます。
    「AKだからこう動く」から「AKはここが強いからこう動く」「ここが弱いからそこを補う」といった形でアクションの意味を明確にしていくことができれば、おのずと教本に沿ったプレイも安定してくるのではないかと思います。



    ということでAKとオールインの話でした。
    別ににオールインが悪いわけではないですが、全国対戦やトーナメントのリエントリー可能時間はどうしてもルースになりやすいため、AKとはいえあらゆるハンドと相対しなければならなくなりがちです。そうなった時に負けた一瞬が「滑った」と認識されやすいので、大局的に見て「確率上ありえる」くらいに考えを留めておきたいものです。

    ちなみに、AAがロケットと言われるように、AKはビッグスリックと言われます。その意味は、よく滑る。

    今回はここまで、アップデートで変更が入ったのでタイム考察した記事はそのうち修正しないとですね。ではでは。




    おまけ:ホントにあった怖い話
    昔ディーラーをしていたお店でプレイヤー側だった時、スペードのAKスーテッドでオールインしてフロップ開いたらボードにスペードAが出てきた。

    しかも2枚出てきた。

    無効になって次ゲームで56スーテッドで飛んだ。