クリームソーダ17杯目、「勝ち」とは何か
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クリームソーダ17杯目、「勝ち」とは何か

2020-12-02 19:30
    どうもです。
    ポカスタはトーナメントシーズン1も終わり、年末に向けてどのような動きがあるのかといったところでしょうか。
    個人としては優勝1回取れたので満足です。
    1回ファイナルテーブル投げ捨て気味にプレイせざるを得なかったことがあったのは、勿体なかったなと思うところですが。時間をください。


    <回想>
    ポーカースタジアムのトーナメントモードファイナルテーブル直前、44のポケットでチップリーダーの3betオールインをコールしたらAAが出てきて6位で終わった。

    少し前に実際あった話ですが、たまたまもう1人同タイミングで飛びが出て、結果6位ではあったというところです。

    その時の順位は4位か5位あたりだったので、そもそも44で3betコールしなきゃいいのに、と思う人の方が多いと思いますし、これがリアルマネーがかかってるとかであれば降りていると思います。

    しかし、当時の私は明確な理由をもってコールしたのです。今回はそこら辺も含めて、「勝ち」ということを色々と考えてみようかと思います。

    ・何を持って「勝ち」とするのか
    先のトーナメントの話ですが、現状トーナメントランキングの上位になるには、トーナメントポイントを稼ぐ必要があり、そのポイントは順位によって配分されます。
    ある程度残ればそこそこ貰えるので、例え1位にならなくてもそれなりの成績を何度も取れれば、上位に名前を残せると思います。これはライブポーカーのポイントランキングも同じです。

    問題となるのはここですが、参加回数が少ないプレイヤーは多少強くても参加数が多いプレイヤーには勝てません。そもそもランキング上位のプレイヤーはやりこんでいる以上参加数もあるし強さも一定値あることがほとんどなので、上位入賞となるともっと無理です。

    冒頭の44vsAAについて、私がコールしたのはこれが最大の理由です。私の場合、基本的にトーナメント参加はできて1日に1回なので、ランキング上位を目指せるとは思っていません。となると、目標とできるラインは「ファイナルテーブル進出」か「優勝」しかないのです。正直ファイナルテーブル進出回数によるアバターはそこまで重視していないので、そうなると優勝を目指す他ありません。
    チップリーダーはファイナルテーブル直前ということもあり、それなりにアグレッシブな状態でした。とはいえオールインが飛んできた時点で、選択肢はTT以上のポケットかAK,AQあたりに絞られることを一連のプレイの中で確認していました。
    ただし、こちらがレイズに対して怯みやすいファイナルテーブル直前であることも加味すると、もう少しレンジが低くい可能性もありました。
    どの道このまま搾取された状態でファイナルテーブルを迎えてもチップ差が厳しく優勝は難しいと判断した上で、Axが出てくることを期待してのコールを選択しました。ダメでしたが。



    ・人によって物事の捉え方は違う
    さて、先日Twitterにてとあるアンケートを実施してみました。
    「6人テーブルのBIGブラインドでKQスーテッドを手にしたあなた、ハンド不明のザガンプレイヤーとのヘッズになった場合の勝率は?」
    選択肢として、約80%、約65%、約30%、その他を用意しました。結果は以下の通りです。

    約80%:3%(1票)
    約65%:48%(16票)
    約30%:27%(9票)
    その他:21%(7票)

    この問題は、確たる正解は存在せず、回答がバラけることを前提に出題しています。その原因は、問題内での確定要素が少ないことにあります。

    問題文における確定要素はこれだけです。
    1.6人テーブルであること
    2.自分がビッグブラインドであること
    3.手札がKQスーテッドであること
    4.”最終的に”ザガンプレイヤーとのヘッズになったこと
    5.ザガンプレイヤーは少なくともコールかレイズのアクションを1度は選択していること

    それ以外の要素は、あらゆる部分を不確定にしています。誰がどのタイミングでどれだけのベットを打ったか、相手のハンドレンジがどれだけの範囲か、プレイスタイル、フロップ以降のカード等、挙げたらキリがありません。


    さて、


    今しれっと「フロップ以降のカード」と書きましたが、何となく問題文からプリフロップでの話であると確定して読んでいた人もいるのではないでしょうか。
    私は一切問題文の中でプリフロップなんて書いてません。
    ポーカーで勝率の話をするなら見えているカードの範囲で、というのが前提として頭の中にある故、ボードカードが書かれていなければプリフロップだと勝手に紐付けが行われるのです。
    とはいえ今回はプリフロップ時点の思考を中心に話を進めます。

    では、各選択肢について検討してみましょう。

    約65%
    これはわりと単純で、「ランダムハンドに対するKQスーテッドのおおよその勝率」になります。相手のハンドが不明という前提と、確定している自分のハンドを勝率計算機に入れれば、だいたいこれくらいの値になります。一番投票率が高かったのは、「ランダムハンド」に対しての「KQスーテッド」の勝率という仮定考慮不要の2要素で弾き出せる値だからだと思います。

    約30%
    ザガンプレイヤーがフォールドを選択していないことから、ある程度のハンドを握っていることを前提としたプリフロップ時点での勝率になります。この数字が出るレンジはキャッシュゲームやトーナメントにおける6人ザガン条件でもかなりタイトな部類になるので、ここを選んだ人は実際のポーカーでもタイトスタイルなのかなと思います。

    と言いたいところですが、ポーカースタジアムの場合はAxが飛び込んでくる可能性が結構あり、これに対してKQは立ち回りにくい部分があります。特に、ボードに自身のフラッシュ目もしくはハイストレート目の2枚がない場合、相手のコンティニューベットにAxを想定するとコールが難しく、非常に詰みやすくなります。
    Axプラスポケットに対してはトータルで40%くらいはありますが、このあたりも含めて30%という判定も出てくるかと思います。

    約80%
    これだけはねぇよ……
    と思う方もいそうですが、私は「勝率」に対して「どの時点の勝率」とは明記していません。また、ヘッズアップ状態となったシチュエーションについても一切書いていません。
    例えば相手がAnyハンドオールイン状態の時、KQスーテッドの勝率は65%程というのは前述の通りですが、フロップオープン前の時点で、KQスーテッドより勝率の高いハンドは20%しか存在していません。そして、そのほとんどはAxの形になります。
    逆に言えば、8割の確率でプリフロップ優勢を取ることができるわけです。8割勝ってるね!

    また、仮に相手がレイズ/レイズコールを選択した場合、Axを含めた勝率負けしているハンドが20%以上存在しているとしても、そもそも先述の通りレイズからのコンティニューベットに対応できないので、基本これらにフロップ時点で負けている状況で相手にする必要が無いのです。
    ザガンレンジを考えるとAK、AQだけ事故になりますが、それ以外は当たれば押す、当たらなければ引くで済みますし、押した時に勝てさえすれば獲得額の期待値は高く積めるはずです。ミドルヒットAxとかよく付いてきますし。

    滅茶苦茶言ってるとは思いますが、捉え方なんて人それぞれなのです。チップを大きく減らしさえしなけりゃ勝ちという場面もあるのです。

    その他
    コメントを見る限り、40%前後がいくつか見受けられました。30%のパターンよりもザガンレンジが緩い前提でのプリフロップ時勝率です。オープンレンジ(ザガン側からレイズ)に対して35%くらい、リンプインからのレイズコールの場合は67sみたいな極端に上か下かになるハンドでの参加も考えられるので、もろもろ込して40%前後の数字になるのかなと。


    正直なところ80%は選ばれないと思っていましたが、やはり考え方は人それぞれだなと思います。
    特に今回の問題のような「フォールドについて言及しない」問題は、意見が分かれやすくなると思います。勝率がフォールドさせることを含めての話と捉える人もいますが、あくまでハンドの強弱としてであればリバーまで開いた上での話として考える人の方が多そうです。



    さて、ここからが本題です。

    ・「勝ったから正義」ではない
    考え方は人それぞれですし、どんなハンドで入るかも自由なのは過去記事含め書いてきましたが、1つだけ間違ってはいけないことがあります。

    「勝った人が正義」
    「勝てないやつに発言権はない」

    この2つの考え方は、コミュニティを破壊しかねません。特にポーカースタジアム程度の規模であれば情報が巡るのも早いため、面倒事になる確率も高くなります。

    そもそも、「人の質(実力)」「発言の質」は常にイコールではないのです。
    明確に強さを示せるものを持っていない人でもその発言が非常に大きな意味を持つこともありますし、どんなに強い力を持っていても発言に中身がないこともあります。

    また、「人の質」は実際の実力や質だけでなく個人的な評価も影響してしまうため、「あいつは嫌い」だから「あいつの発言に価値はない」というケース、「あの人は信頼できる」から「あの人の発言は全て正しい」というケースもあります。
    本来「人」と「発言」は切り離して考えなければならないのですが、人間というものはどうしても「人」に引きずられやすい傾向にあります。「信者」や「アンチ」というのはその最たる例です。

    このバイアスがかかった状態は非常に危険であり、誤った解釈の起因となります。
    例えば、Xさんがが「Aと言う品はいいものだ」と発言して、それに対してライバル品のBが好きな人が「あいつはBのことを悪く言っている」と発言してしまうと、Aがいいと言っただけなのに、XさんはBのアンチとして突然認定されてしまうのです。Xさんからすれば完全に巻き込まれなわけです。


    少しズレましたが、「勝った人が正義」というのは本来「勝つことが目標」である人が自分に向けて唱えるべきセリフであって、敗者に浴びせる弾圧であってはならないと私は考えます。


    また、ここまで読んで共感する部分があったとしても、それは私という存在に対してのバイアスによるものかもしれないことにはご注意ください。




    ということで、「勝ち」についての考察でした。
    スポーツにせよゲームにせよ、教えられた通りの動きはそれ以上を生まないものです。特にポーカーは「時間」と「資産」の余裕がプレイに直結するため、実際に時間も資産も消費しない教本内のプレイは、ここぞというときに役に立たない部分もあると思います。
    各々の「人生」にあったプレイスタイルというのも存在していいと思う今日この頃です。

    それではまた。



    おまけ:ホールデム小噺
    「オールインだ」
    「コール」
    「AKスーテッド」
    「7のポケット」
    「あー……ポケットかー……」
    フロップ88A
    「FOOOOOO↑↑↑」
    ターン8
    「FOOOOOOOOOO↑↑↑」
    リバー8
    「??????」

    ぼぼ実話です( ˘• ₃ • )

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