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今回は前置き省略します。
あらかじめ宣言しておきますが、この記事はOrbis氏のゲーム内行為を咎めるものでも、擁護するものでもありません。Orbis氏に対してもそこは事前に説明済みであることをご了承ください。
・JOPTバトルロイヤル予選①に関して
首位にJOPT出場権利が与えられるバトルロイヤル予選の1回目が終了しましたが、色々と話題がありました。
事の顛末をざっくりまとめると以下の通りです。
>バトルロイヤルで「GUEST」ネームのカードが使用され、回転数重視のプレイで勝利回数を重ねていた
>そのカードで権利獲得を狙うため、同率首位対策でランクポイントを深夜営業店舗でCPU狩りすることで一気に稼いだ(20000程まで)
>その結果新システムのレーティングも一気に上昇し、VIPマッチでCPU狩りができることが証明された
>レーティングを深夜帯に増やしたプレイヤーの存在に対してヘイトが勃発
>最終日のバトルロイヤル開始時間直前、「GUEST」カードの持ち主Orbis氏が、カード使用の経緯説明と不正を行っていない宣言をTwitterに投稿
>最終的にバトルロイヤルは同率首位2名だったが、ランクポイント差で「GUEST」(Orbis氏)がJOPT出場権を獲得
で、この一連の流れの中で中心となるのが大きくわけて以下の2つかと思います。
①サブアカウントによる盤外戦術
②VIPマッチのバランス崩壊
Twitterではこのあたりが混ざった状態で話が進んでいる、ないし批判が飛んでいる部分もあるので、別個に切り分けて話を進めます。
・サブアカウントによる盤外戦術の是非
今回素性を隠すためにサブアカウントで大会予選に参加したことそのものは、全く問題のない行為です。
そもそもメイン/サブという定義自体が意味の無いことは、前回バトルロイヤル予選でのだいすこさん(だいすこ/だいすこすこ)が通過していることからも明らかです。
メインとサブの間に紐付けする必要性は無いので、名前が全く異なることも問題ありません。
次に、同率時ランクポイントで上位が決まることの対策として、深夜帯にCPUを倒すことでランクポイントを稼ぐ行為についてですが、これについても「ルール上は」問題ありません。ここは先述の②の話でもう少し詰めます。
最後に、回転数をあげるプレイスタイルに関してですが、これも特別問題はありません。
同卓者に高速化を求めることになり、周りが楽しめなくなる点は否めませんが、そもそもノーリミットテキサスホールデムでそこを責めるのはナンセンスな話です。
ということで私個人としては、
「今回の一連の行動は予選通過を目的とした、ゲーム内ルールに則ったものである」
と判断しています。
ただし、あくまでTwitter公開された話の範疇で客観的に判断しただけであり、実は誰か協力者がいたとか、そういったケースが100%ないということを保証する話ではありません。それはシステムを裏から見れる公式側がやるべき事なので、私はノータッチです。
・VIPマッチのバランス崩壊
私的にはこっちが今回問題にすべき部分かなと思います。
VIPマッチにおけるCPUは、CPU狩りの対策としてレーティングが1000に設定されていました。これによりプレイヤー側から見た卓のレーティング平均値は自身よりも低い値になるため、レーティング変動値にマイナス補正(下がりやすく上がりにくい)がかかるものである、というのが現状の解釈でした。
この解釈は公式サイト上の計算式と、開発協力の木原氏が対策していると発言していることに基づいたものになります。
しかし、深夜帯のランクポイント上げが行われた結果、「GUEST」カードのレーティングも急上昇しました。これにより、VIPマッチであってもCPU狩りでレーティング上昇が可能であることが証明されてしまいました。
結局、参加できるプレイヤーが減っただけでCPU狩りについてはランクポイントと何も変わらないのではないか、ということでVIPマッチの不完全さが浮き出た形になりました。
この件については、少し検証が必要であると感じたため、Orbis氏本人にいくつか確認を取らせていただきました。
①VIPマッチ開始前のランク
GUESTカードのランクは事前にランク40(Aランク)の状態のカードを用意していた
→VIPマッチ開始時点でのランクポイントは10300と設定する(ランク41必要値が10300)
②12/24時点でのランクポイントとレーティング値
ランクポイントが20437ポイント、レーティング値が1853
→ランクポイント上昇値が10000程度、レーティング上昇値が353
③バトルロイヤルによるランクポイント付与控除
24勝のため4800ポイントを控除、ランクポイント上昇値は5200程度
③ランクポイントと勝率から単純比率によるプレイ回数の想定
スタックボーナスを加味し勝ち抜け時250ポイントと想定すると、最低20勝が必要
→本人に確認したところ勝ち抜け率が8割~9割とのことなので、15%敗北を含むとすると、およそ25戦程で10000ポイントのプラスになると考えられる
④レーティング変動値の補正抜きで同様の算出
レート1640で敗北時17マイナスされたので、ランクポイントの1/10で算出するものとし、勝利時+25、敗北時-17で③と同じ計算をする
→最低14勝が必要、勝率を考慮するとおよそ20戦程で353のプラスになると考えられる
⇒実際は25戦程実施しているとの想定であり、補正なしのプラス値を取るのと比較して1.25倍ほどのプレイを実施したことになる。
⑤備考
Sランク達成時も継続プレイであれば全国対戦に入れるが、最大2戦なので考慮しない
以上の結果から、
「レーティング補正が存在しないとしたら、約1.25倍のレーティング変動が起きている」
と考えられます。
つまり、「CPU狩りはできないことも無いが、ランクポイントと比較して多めのプレイをこなさなければならないよう設定されている」と考えられます。12/24時点でレート1900超えは発生していないので、そこから先の補正値がどれほどのものかは不明ですが、より強い補正がかかるのであれば、一定の抑止力にはなっているのかなと思います。
この設定を「対策されている」と考えるかどうかは個々の主観による部分があると思いますが、私個人としては少なくとも「未対策ではない」と思います。完璧な対策であるかといえばそうでもないですが。
正直なところ、基礎点から350程度のラインでそこまで大きな補正が掛かるとも思えないので、より高レートが出てきてから検証する必要があるのかなと思います。
※当記事執筆中~投稿までにレーティング最高値が大きく更新されましたが、今回は執筆時の内容を以後も含めそのまま掲載します。追いきれませんし負いきれません。
・話が大きくなりすぎてしまったのは何故か
今回の一連の流れは、私から見ると「目的と手段」が明確だったが、それが与えた「結果」が予想より大きかったためにややこしくなっていると思います。そこには、ユーザーのこのゲームに対する期待感と、日本人特有の協調性が影響していると考えられます。
①VIPマッチへの期待感
12月アップデート内容の発表で1番盛り上がりを見せたのは、やはりVIPマッチに関してだったかと思います。このVIPマッチにおけるCPUの扱いは、人数削減に加えて狩りの対策がされているということも木原氏から発表があったため、ユーザーの期待は高まるばかりです。
そして満を持してVIPマッチが稼働、全国対戦に入れないことを惜しむプレイヤーもいましたが、評判は概ね良好でした。レーティングについても上に振れて1800近辺といったところで、見かけ上バランスが取れていたように思えます。
そこに青天の霹靂、寝て起きたらいつのまにか謎のプレイヤーが1800台後半のレートを叩き出していたわけです。そしてプレイ店舗により、何が行われたかはTwitterで情報を得ているプレイヤーなら一瞬で分かったことかと思います。この「結果」があまりにもインパクトが強すぎたため、「結果」がVIPマッチを早々に壊してしまったと一直線に繋がってしまった人が多かったのではないでしょうか。
12/24時点でレーティング1800超え経験者は、このGUESTを含めて少なくとも4名は確認しています。シーズン中盤であるためまだまだ到達者は少ないですが、終盤になればその数も増えてくるのではないかと思います。運営サイドとしてもリセットライン的に1800超えは普通に想定しているラインだと考えられるので、まだ大事にするほどでもないのでは、と思う次第です。この時点で2000超えてたらさすがにと思ったかもですが。
②元々のリスペクト値
Orbis氏はロケテスト時代からの上位プレイヤーであり、その実力は方々で示されていました。動画投稿による布教活動なども含め、他プレイヤーからのリスペクトも高かったと思います。
今回、勝率を上げるためにGUESTカードで正体を隠すことを選ばれたと思いますが、おそらくOrbis氏をこのゲームのトップクラスプレイヤーとしてリスペクトしている人ほど、バトルロイヤル予選も真っ向から勝負して欲しかったのではないかと思います。少なくとも前回は序盤で圧倒的な勝利数を重ね、上位入賞をほぼ確定させていたわけで、今回のルールであっても普通に首位を取るだけの実力があるのは明白だったからです。
先のVIPマッチの期待感もそうですが、元の期待値が高く設定されると、下方向への振れ幅も大きくなってしまいます。今回の件はそれが強く出てしまったのではないかと思います。
・個人的に思うこと
ここまでは騒動を俯瞰的に見た話ですが、ここからは私個人の考えを少しだけ並べておきたいと思います。
①隠れるなら最後までやり通すべきだった
最終日にTwitterで真相を明かしたのは悪手寄りだったかと思います。本人にその気がないとしても、あのタイミングで事情説明に出てきてしまうと、他の人からは「後ろめたさを感じている」か「自分の策を見せつけている」のどちらかにしか見えないと思われます。
当人も説明している通り、ルール上問題ない行為であるならば、全てやり遂げてからでよかったのではないかなと思います。極端な話、黙っていれば当日会場でネックストラップ提げてるのを目撃されるまでは分からないので。それを提げることもマストじゃないですから。
ここに関しては、申し訳ないですが詰めが甘かったかなと思います。
ついでですが、Twitterはマストツールじゃないので、一部のプレイヤーにのみ「GUEST」がOrbis氏であることが判明するというのも、show allの原則を持つゲームであることから人によってはモヤモヤする部分なのかとは思います。今回は競争相手もTwitter利用者なので気にしなくてもいいとは思いますが。
なお、最終日のタイミングで情報を公開したことに関してOrbis氏に理由を伺ったところ、「不正と断定され、ほかの上位プレイヤーへの差し込みが起きないか不安だった」「GUESTを潰せ、遠征するなどのツイートが、実際に店舗に乗り込んで危害を加えられるのではないかと不安に思った」とのことです。
②システムと運営に対する違和感
個人的にはこれが一番問題にしたいところです。
ランキング同率時の処理は、全国ランキングおよびレーティングでは「達成が早い方が上位」であるにも関わらず、バトルロイヤルやトーナメントは「ランクポイントの高い方が上位」となっています。今回の騒動、全ての発端はこの差異が原因になっています。
もし、バトルロイヤルが全国ランキングと同じように「達成が早い方が上位」であれば、わざわざランクポイントをCPU狩りで稼ぐ必要もなく、レーティングが爆速で伸びることもなかったはずです。そもそもバトルロイヤルにせよトーナメントにせよ、予選としてモード内で決着していないこと自体が不自然だと感じます。
この部分を「普段からプレイしている人への優遇」と捉える人もいるかもしれませんが、そもそも常連プレイヤーは今更そんなところに優遇を求めるより、さっさと回線問題やバグ問題をどうにかしてくれという人の方が多いのではないかと思います。
しかも、現行のバトルロイヤルにおけるランクポイント上位が同率上位になるという仕様に関して、公式がそれについて言及しているのは、”前回の”JOPT予選の結果発表時、Twitterで1回だけ触れた以外にないのです。
同点になってようやく認識できるこの仕様が常設ページないし予選イベントのページに明記されていないのは、ハッキリ言って運営の怠慢に他ならないと思います。
そもそも、これに限らずTwitter上にしか存在しない公式のインフォメーションが多すぎるのです。ツイートが表示されるエリアが公式サイトにあるとしても、サイト内のお知らせ以上の早さで流れていくTwitterの情報を確実に拾えるかと言うと難しいと思います。
速報レベルならまだしも、こういった仕様やバクに対する対応、重要な情報は公式サイトにしっかりと記載すべきではないのかと思います。
・最後に
いちプレイヤーとして、Orbis氏に対して少しだけ。
今回のGUEST作戦は、ある程度のリスクは覚悟の上での策かと思います。資金消費も本来より多く、必ずしも首位になる保証がない中でこの選択をしたのは、マラソンイベントの性質上、ライバルがそこまで多くないと読んだ上でライブ予選よりも期待値が積めると思ったからでしょう。その選択について、眺めていただけの私がどうこう言う資格は無いですし、権利を得た以上はポーカースタジアム発の代表「GUEST」氏として、全力で望んでいただきたいと思っています。
他に権利持っててアドオンに権利が消えたら少し悲しいですけども。
以上、今回はこれまで。
このブログ記事に関するご意見は必ず私「リド」にお願い致します。
ではでは。
あらかじめ宣言しておきますが、この記事はOrbis氏のゲーム内行為を咎めるものでも、擁護するものでもありません。Orbis氏に対してもそこは事前に説明済みであることをご了承ください。
・JOPTバトルロイヤル予選①に関して
首位にJOPT出場権利が与えられるバトルロイヤル予選の1回目が終了しましたが、色々と話題がありました。
事の顛末をざっくりまとめると以下の通りです。
>バトルロイヤルで「GUEST」ネームのカードが使用され、回転数重視のプレイで勝利回数を重ねていた
>そのカードで権利獲得を狙うため、同率首位対策でランクポイントを深夜営業店舗でCPU狩りすることで一気に稼いだ(20000程まで)
>その結果新システムのレーティングも一気に上昇し、VIPマッチでCPU狩りができることが証明された
>レーティングを深夜帯に増やしたプレイヤーの存在に対してヘイトが勃発
>最終日のバトルロイヤル開始時間直前、「GUEST」カードの持ち主Orbis氏が、カード使用の経緯説明と不正を行っていない宣言をTwitterに投稿
>最終的にバトルロイヤルは同率首位2名だったが、ランクポイント差で「GUEST」(Orbis氏)がJOPT出場権を獲得
で、この一連の流れの中で中心となるのが大きくわけて以下の2つかと思います。
①サブアカウントによる盤外戦術
②VIPマッチのバランス崩壊
Twitterではこのあたりが混ざった状態で話が進んでいる、ないし批判が飛んでいる部分もあるので、別個に切り分けて話を進めます。
・サブアカウントによる盤外戦術の是非
今回素性を隠すためにサブアカウントで大会予選に参加したことそのものは、全く問題のない行為です。
そもそもメイン/サブという定義自体が意味の無いことは、前回バトルロイヤル予選でのだいすこさん(だいすこ/だいすこすこ)が通過していることからも明らかです。
メインとサブの間に紐付けする必要性は無いので、名前が全く異なることも問題ありません。
次に、同率時ランクポイントで上位が決まることの対策として、深夜帯にCPUを倒すことでランクポイントを稼ぐ行為についてですが、これについても「ルール上は」問題ありません。ここは先述の②の話でもう少し詰めます。
最後に、回転数をあげるプレイスタイルに関してですが、これも特別問題はありません。
同卓者に高速化を求めることになり、周りが楽しめなくなる点は否めませんが、そもそもノーリミットテキサスホールデムでそこを責めるのはナンセンスな話です。
ということで私個人としては、
「今回の一連の行動は予選通過を目的とした、ゲーム内ルールに則ったものである」
と判断しています。
ただし、あくまでTwitter公開された話の範疇で客観的に判断しただけであり、実は誰か協力者がいたとか、そういったケースが100%ないということを保証する話ではありません。それはシステムを裏から見れる公式側がやるべき事なので、私はノータッチです。
・VIPマッチのバランス崩壊
私的にはこっちが今回問題にすべき部分かなと思います。
VIPマッチにおけるCPUは、CPU狩りの対策としてレーティングが1000に設定されていました。これによりプレイヤー側から見た卓のレーティング平均値は自身よりも低い値になるため、レーティング変動値にマイナス補正(下がりやすく上がりにくい)がかかるものである、というのが現状の解釈でした。
この解釈は公式サイト上の計算式と、開発協力の木原氏が対策していると発言していることに基づいたものになります。
しかし、深夜帯のランクポイント上げが行われた結果、「GUEST」カードのレーティングも急上昇しました。これにより、VIPマッチであってもCPU狩りでレーティング上昇が可能であることが証明されてしまいました。
結局、参加できるプレイヤーが減っただけでCPU狩りについてはランクポイントと何も変わらないのではないか、ということでVIPマッチの不完全さが浮き出た形になりました。
この件については、少し検証が必要であると感じたため、Orbis氏本人にいくつか確認を取らせていただきました。
①VIPマッチ開始前のランク
GUESTカードのランクは事前にランク40(Aランク)の状態のカードを用意していた
→VIPマッチ開始時点でのランクポイントは10300と設定する(ランク41必要値が10300)
②12/24時点でのランクポイントとレーティング値
ランクポイントが20437ポイント、レーティング値が1853
→ランクポイント上昇値が10000程度、レーティング上昇値が353
③バトルロイヤルによるランクポイント付与控除
24勝のため4800ポイントを控除、ランクポイント上昇値は5200程度
③ランクポイントと勝率から単純比率によるプレイ回数の想定
スタックボーナスを加味し勝ち抜け時250ポイントと想定すると、最低20勝が必要
→本人に確認したところ勝ち抜け率が8割~9割とのことなので、15%敗北を含むとすると、およそ25戦程で10000ポイントのプラスになると考えられる
④レーティング変動値の補正抜きで同様の算出
レート1640で敗北時17マイナスされたので、ランクポイントの1/10で算出するものとし、勝利時+25、敗北時-17で③と同じ計算をする
→最低14勝が必要、勝率を考慮するとおよそ20戦程で353のプラスになると考えられる
⇒実際は25戦程実施しているとの想定であり、補正なしのプラス値を取るのと比較して1.25倍ほどのプレイを実施したことになる。
⑤備考
Sランク達成時も継続プレイであれば全国対戦に入れるが、最大2戦なので考慮しない
以上の結果から、
「レーティング補正が存在しないとしたら、約1.25倍のレーティング変動が起きている」
と考えられます。
つまり、「CPU狩りはできないことも無いが、ランクポイントと比較して多めのプレイをこなさなければならないよう設定されている」と考えられます。12/24時点でレート1900超えは発生していないので、そこから先の補正値がどれほどのものかは不明ですが、より強い補正がかかるのであれば、一定の抑止力にはなっているのかなと思います。
この設定を「対策されている」と考えるかどうかは個々の主観による部分があると思いますが、私個人としては少なくとも「未対策ではない」と思います。完璧な対策であるかといえばそうでもないですが。
正直なところ、基礎点から350程度のラインでそこまで大きな補正が掛かるとも思えないので、より高レートが出てきてから検証する必要があるのかなと思います。
※当記事執筆中~投稿までにレーティング最高値が大きく更新されましたが、今回は執筆時の内容を以後も含めそのまま掲載します。追いきれませんし負いきれません。
・話が大きくなりすぎてしまったのは何故か
今回の一連の流れは、私から見ると「目的と手段」が明確だったが、それが与えた「結果」が予想より大きかったためにややこしくなっていると思います。そこには、ユーザーのこのゲームに対する期待感と、日本人特有の協調性が影響していると考えられます。
①VIPマッチへの期待感
12月アップデート内容の発表で1番盛り上がりを見せたのは、やはりVIPマッチに関してだったかと思います。このVIPマッチにおけるCPUの扱いは、人数削減に加えて狩りの対策がされているということも木原氏から発表があったため、ユーザーの期待は高まるばかりです。
そして満を持してVIPマッチが稼働、全国対戦に入れないことを惜しむプレイヤーもいましたが、評判は概ね良好でした。レーティングについても上に振れて1800近辺といったところで、見かけ上バランスが取れていたように思えます。
そこに青天の霹靂、寝て起きたらいつのまにか謎のプレイヤーが1800台後半のレートを叩き出していたわけです。そしてプレイ店舗により、何が行われたかはTwitterで情報を得ているプレイヤーなら一瞬で分かったことかと思います。この「結果」があまりにもインパクトが強すぎたため、「結果」がVIPマッチを早々に壊してしまったと一直線に繋がってしまった人が多かったのではないでしょうか。
12/24時点でレーティング1800超え経験者は、このGUESTを含めて少なくとも4名は確認しています。シーズン中盤であるためまだまだ到達者は少ないですが、終盤になればその数も増えてくるのではないかと思います。運営サイドとしてもリセットライン的に1800超えは普通に想定しているラインだと考えられるので、まだ大事にするほどでもないのでは、と思う次第です。この時点で2000超えてたらさすがにと思ったかもですが。
②元々のリスペクト値
Orbis氏はロケテスト時代からの上位プレイヤーであり、その実力は方々で示されていました。動画投稿による布教活動なども含め、他プレイヤーからのリスペクトも高かったと思います。
今回、勝率を上げるためにGUESTカードで正体を隠すことを選ばれたと思いますが、おそらくOrbis氏をこのゲームのトップクラスプレイヤーとしてリスペクトしている人ほど、バトルロイヤル予選も真っ向から勝負して欲しかったのではないかと思います。少なくとも前回は序盤で圧倒的な勝利数を重ね、上位入賞をほぼ確定させていたわけで、今回のルールであっても普通に首位を取るだけの実力があるのは明白だったからです。
先のVIPマッチの期待感もそうですが、元の期待値が高く設定されると、下方向への振れ幅も大きくなってしまいます。今回の件はそれが強く出てしまったのではないかと思います。
・個人的に思うこと
ここまでは騒動を俯瞰的に見た話ですが、ここからは私個人の考えを少しだけ並べておきたいと思います。
①隠れるなら最後までやり通すべきだった
最終日にTwitterで真相を明かしたのは悪手寄りだったかと思います。本人にその気がないとしても、あのタイミングで事情説明に出てきてしまうと、他の人からは「後ろめたさを感じている」か「自分の策を見せつけている」のどちらかにしか見えないと思われます。
当人も説明している通り、ルール上問題ない行為であるならば、全てやり遂げてからでよかったのではないかなと思います。極端な話、黙っていれば当日会場でネックストラップ提げてるのを目撃されるまでは分からないので。それを提げることもマストじゃないですから。
ここに関しては、申し訳ないですが詰めが甘かったかなと思います。
ついでですが、Twitterはマストツールじゃないので、一部のプレイヤーにのみ「GUEST」がOrbis氏であることが判明するというのも、show allの原則を持つゲームであることから人によってはモヤモヤする部分なのかとは思います。今回は競争相手もTwitter利用者なので気にしなくてもいいとは思いますが。
なお、最終日のタイミングで情報を公開したことに関してOrbis氏に理由を伺ったところ、「不正と断定され、ほかの上位プレイヤーへの差し込みが起きないか不安だった」「GUESTを潰せ、遠征するなどのツイートが、実際に店舗に乗り込んで危害を加えられるのではないかと不安に思った」とのことです。
②システムと運営に対する違和感
個人的にはこれが一番問題にしたいところです。
ランキング同率時の処理は、全国ランキングおよびレーティングでは「達成が早い方が上位」であるにも関わらず、バトルロイヤルやトーナメントは「ランクポイントの高い方が上位」となっています。今回の騒動、全ての発端はこの差異が原因になっています。
もし、バトルロイヤルが全国ランキングと同じように「達成が早い方が上位」であれば、わざわざランクポイントをCPU狩りで稼ぐ必要もなく、レーティングが爆速で伸びることもなかったはずです。そもそもバトルロイヤルにせよトーナメントにせよ、予選としてモード内で決着していないこと自体が不自然だと感じます。
この部分を「普段からプレイしている人への優遇」と捉える人もいるかもしれませんが、そもそも常連プレイヤーは今更そんなところに優遇を求めるより、さっさと回線問題やバグ問題をどうにかしてくれという人の方が多いのではないかと思います。
しかも、現行のバトルロイヤルにおけるランクポイント上位が同率上位になるという仕様に関して、公式がそれについて言及しているのは、”前回の”JOPT予選の結果発表時、Twitterで1回だけ触れた以外にないのです。
同点になってようやく認識できるこの仕様が常設ページないし予選イベントのページに明記されていないのは、ハッキリ言って運営の怠慢に他ならないと思います。
そもそも、これに限らずTwitter上にしか存在しない公式のインフォメーションが多すぎるのです。ツイートが表示されるエリアが公式サイトにあるとしても、サイト内のお知らせ以上の早さで流れていくTwitterの情報を確実に拾えるかと言うと難しいと思います。
速報レベルならまだしも、こういった仕様やバクに対する対応、重要な情報は公式サイトにしっかりと記載すべきではないのかと思います。
・最後に
いちプレイヤーとして、Orbis氏に対して少しだけ。
今回のGUEST作戦は、ある程度のリスクは覚悟の上での策かと思います。資金消費も本来より多く、必ずしも首位になる保証がない中でこの選択をしたのは、マラソンイベントの性質上、ライバルがそこまで多くないと読んだ上でライブ予選よりも期待値が積めると思ったからでしょう。その選択について、眺めていただけの私がどうこう言う資格は無いですし、権利を得た以上はポーカースタジアム発の代表「GUEST」氏として、全力で望んでいただきたいと思っています。
他に権利持っててアドオンに権利が消えたら少し悲しいですけども。
以上、今回はこれまで。
このブログ記事に関するご意見は必ず私「リド」にお願い致します。
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