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愛社精神なんて持たなくていい。伝説の経営者に学ぶ「すてる勇気」
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愛社精神なんて持たなくていい。伝説の経営者に学ぶ「すてる勇気」

2020-05-21 07:30
  • 13
ぜんぶ、すてれば』(中野善壽 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の冒頭には、著者の経歴について以下のような記述があります。

中野善壽(なかのよしひさ)、七十五歳。 伊勢丹、鈴屋で新規事業の立ち上げと海外進出を成功させる。 その後、台湾へ渡り、大手財閥企業で経営者として活躍。 二〇一一年、寺田倉庫の代表取締役社長兼CEOに就任。 大規模な改革を実施し、老舗の大企業を機動力溢れる組織へと変貌させた。 (4ページより)

その手腕と独自の考え方、人柄から、各界の著名人に慕われる人物。しかし、メディアにはほとんど姿を表さない存在でもあります。

その生き方の根底にあるのは、「なにも持たない」ことなのだとか。

家も車も持たず、お酒もタバコも嗜まず、お金も生活に必要な分を除き、若いころからすべて寄付しているというのです。

なにも持たないからこそ、過去に縛られることなく、未来にも悩まず、きょうを大切に生きられるということ。

本書は、そんな著者による「現代を前向きに、楽しみながら生きるためのヒント」をまとめたもの。そのなかから、いくつかを抜き出してみたいと思います。

Push ぜんぶ、すてれば

1,650円

会社はただの箱でしかない。 愛社精神なんて持たなくていい

自分はなんのために働くのか。この問いに対する答えはただひとつ、自分のため。「会社のため」ではないと著者は断言しています。

自分が好きで、楽しいから、目の前の仕事をやっているのだと。

会社というのは、人間が仕事を楽しくするための手段であり、ただの“箱”でしかない。 会社は自然界に最初からあったものではなく、 人間によってつくられたシステムなのだから、 人間が会社に使われるようでは、逆転現象もいいところ。 だから、「会社のため」と身を犠牲にして働くのは、ちょっと変だと僕は思う。 愛社精神を強いるのもおかしい。 (24~25ページより)

決して仕事に対してドライであれ、といいたいわけではなく、「働く主(あるじ)は、あくまで自分である」と考えるべきだということ。

もちろん、仕事に没頭したい時期があれば、どれだけ遅くまで残って働いてもいいでしょう。著者も若いころは、徹夜で会社に残ったこともあったそうです。

しかし、そんなときにも苦痛と感じなかったのは、「どうしても今日中にやり遂げたい」「自分がやりたいからやっている」という感覚が大きかったから。

つまり、がんばっていたのではなく、夢中だったということです。

だからこそ、「人が中心で、会社が道具」という関係性を間違えないようにするべきだと著者は主張しています。(24ページより)

とにかく進め、だけでは危険。 いつでもやめられる勇気を持って

車にアクセルとブレーキがあるから安全に走れるのと同じように、 人間も「進む」と「止まる」をバランスよく使い分けないといけない。 (26ページより)

若いうちは、「とにかくなんでもやってみなさい」と助言を受けることが多いはず。しかし、進んだら進みっぱなしというのもよくないといいます。

大切なのは、常にまわりに吹く風の変化を感じつつ、「あれ?」と思ったらすぐに立ち止まること。

「これ以上進んだら危険だ」と察したら、迷わずブレーキを踏むことが大事だという考え方です。

なにをいつ始めたとしても、成功する確率は100個に1個くらいのもの。だから、「止まる力」こそが安全維持のためには重要なのです。

したがって、「進みなさい」と「いつでも止まっていい」はセットであると考えてみるべき。

そのほうが、かえって気軽に挑戦しやすくなるからです。(26ページより)

目標はいらない。 がんばりすぎたら、やめていい

始める勇気と同じくらい、大事なのは“やめる勇気”。 じゃあ、どうやって“やめどき”を見極めるのかと聞かれたら、 「がんばり過ぎている」と気づいた時じゃないかと答えます。 (28ページより)

こだわるべきでは細部ではなく、大きく自然な流れをつくること。

不自然な力みが生じたり、「どこか自分らしくないな」と感じたとしたら、「そろそろやめる時期だ」と思ったほうがいいというわけです。

しかし、やめるときには、「過去の自分」が最大の邪魔者になることも少なくありません。

「ここまでやったんだから」という蓄積が、重い足かせになってしまうということ。

著者が「それをずっと引きずって未来はあるのか?」と一度考えてみたほうがいいと主張するのは、「ここまでやったんだから」と思いながら苦しんでいる人をたくさん見てきたから。

「目標を高く持って、目標に向かって突き進め」というのは、明治時代の欲を前提にした富国強兵の精神。

しかし、そんな目標を持たなくたって、人は目の前の幸せや楽しみのために生きていけるもの。

「それが成熟した国に生きる、摂理ある人のあり方ではないでしょうか」という著者のことばには、大いに共感できるものがあります。(28ページより)

Push ぜんぶ、すてれば

1,650円

不確実で変化が激しく、個人の力が試されるのが現代。そればかりか、新型コロナウイルスの影響で先行きはさらに不透明になっています。

そんな時代だからこそ、短くシンプルな文章にまとめられた著者のことばは強い説得力を感じさせます。

氏の名前を知らなかった人にとっても、重要な意味を持つ一冊になるはず。一度、手にとってみてはいかがでしょうか?

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Photo: 印南敦史

Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン

RSSブログ情報:https://www.lifehacker.jp/2020/05/book_to_read-539.html
他3件のコメントを表示
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>>3
つまり、能力ない人は働けず無職になる。
結果、詐欺とかの犯罪をして食ってく人口が確率が増える。そして荒れた社会ができるという事ですね。

会社を守るのも大事だけど同時に能力ない人も会社で雇うから受け皿となり社会が回ると考えてます。
大きな視点で見ればですが。

無論、qqさんは万が一そういう無能が増えて暴走してクズ的な行動に出る。結果自分が被害にあう可能性があっても対応できるだけの準備や覚悟はあるでしょうから問題ないですね。

やはり有能な方は違う。私は無能かもしれません。
まあ、年収も約440万の無能ですから説得力がないかもしれませんが。
6日前
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愛社精神について様々な意見があるが、会社が社員を十分に労われば社員も愛社精神を持つと思うよ。求むるより先ず与えよ。
6日前
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Foe
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十分な対価が与えられてると思うから愛社精神が生えるんだろう、労働力ダンピングしまくりだが愛社精神をまず持ってってのが誤りなだけ。愛社精神持たない奴が悪いも愛社精神持つ奴が悪いもどちらも無意味な極論だ。
6日前
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どちらか一方通行にならなきゃいいだけ
6日前
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KK
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愛社精神って会社側が押し付ける物というイメージ強過ぎなんだよなぁ
愛されるような会社になってみろと思う
労働力が必要なのに金は出さないわどんどん逃げていくわで
付いてこれないヤツは付いてこなくていいと言い放つトップやら
人員が自転車操業にもならないとかよく経験したわ
6日前
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無能な人間が食いはぐれて犯罪するって言うけどそれを守るために有能な人間が納めた税金が警察に払われてるから正直何の問題も無いわ(あるとすれば警察が有能かどうか)
結局の所、この著者であったりqqさんであったりの言っている事は有能な人間の「強者の理屈」であり、それに対する反論は「弱者の理屈」な訳だ
そして日本は一応資本主義国。弱肉強食で健全な社会だ。どっちが勝つか分かるよな?

まあ有能かどうかは周りの環境によって変わるけどな、それこそ上の人達が言ってるみたいに、労働賃金や環境がしっかりしてればその分頑張ろうと思えて結果より有能になるわけだし。
つまり有能な人間は損得勘定だけで自由に動き回って生き、そうじゃない人は互いの歩み寄りと努力で有能に近づいて行こうって事だな
6日前
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愛社精神なんて無駄でしかないからね、仕事は金のためにするものだ
逆に言えば、早期リタイア可能な金がたまったら利用価値はないということ
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「愛社精神は要らない」と言われて困る会社は、愛社精神を利用してる会社だけです。無能が有能を切り捨てるなら、むしろ社会のためなのでドンドンやってくれ
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人の事無能呼ばわりする人ってそんなに有能かね?そして日本はそんなに自由?だったら起業すれば?客観的に見て日本人の平均より有能な人は政府政権トップや大企業の経営者より圧倒的に優秀だと断言できる。なのに中小企業はあっぷあっぷしてる、大企業が持っていないような世界的に見て素晴らしいオンリーワン技術も持ってるのに、海外のベンチャーに比べてこの扱いの酷さよ。
上から強要される愛国心や愛社精神は速攻でドブに捨てればいいと私も思うが、「有能な者が理想の実現のために集った組織」ならば強烈な愛社精神を持つのが当然だと思うけどなぁ…アップルコンピュータや、大昔と今現在のシャープがそうだし。
あと「無能が詐欺などの犯罪」とほざく人は脳が可哀想なのか?それって「詐欺の才能」つまりは人を動かす才が有るって事だ。「やりたいこと」至上主義によってやりたいこと出きることすべき事のミスマッチが蔓延してるだけでそれさえ噛み合っていれば個人の能力差は「努力程度」で克服出来る。やりたい(目的)とできる(能力)で愛社精神が自然に湧くが、すべき(需要)が無ければ捨てるしか無いが、市場開拓が出きるなら続けていいんじゃないかな?まず捨てるべきは会社ではなくソリューションベースではないオトモダチ主義の「日本型営業」じゃないのか?
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無能は切り捨てろと言ってる人の「無能」と実際に切り捨てられる「無能」は大分差があると思うよ。
多分、今の日本社会だと有能ではないって程度でも切り捨てられるようになると思う。
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