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ニコニコ生放送には様々なジャンルが存在する。

雑談
ゲーム

声真似
踊り
etc…


配信者の数だけ番組があり、それぞれ趣向が凝らされている。


しかし、見る番組に偏りが生まれてはいないだろうか。
「よく見る」「いつもの」放送にしか
興味が向かわなくなってはいないだろうか。


今回、筆者は今まで触れて来なかったジャンルの生放送にスポットを当て
見識を深め、まだ見ぬ生放送の魅力発掘に努めたいと考えた。




今回取り上げたジャンル生放送は…。


『喧嘩凸配信』


主にSkype通話を用い

配信者VSリスナー
又は、
配信者VS配信者

互いのトークスキルのみを武器に
言葉で戦う企画配信である。



実は、この「喧嘩凸」ジャンル
一時は衰退し消えて無くなったかに思われた。



■なぜ、喧嘩凸というジャンルが衰退したのか。

当初、モラルらしいモラルの存在しなかったニコニコ生放送。
他の放送への荒らし行為が当たり前の様に行われ
引退に追い込まれる配信者が跡を絶たなかった。


徐々に利用者が増加して行く中で「秩序」が生まれていった。
放送モラル推進に力を入れたのは、言うまでも無く運営会社(ドワンゴ)。


BAN(強制停止)基準のボーダーが上がり
人を罵る事で勝敗を決していた喧嘩凸配信は
真っ先に槍玉に上がり、全て規制の対象となった。

喧嘩凸配信者達は放送アカウントを凍結・剥奪。

一時、喧嘩凸配信は鬼門とされ、放送を行う生主は激減したのだった。


参考生主:画伯・渋谷のキング


見るに耐えない罵りあい。
相手を傷つける事のみに特化した
「意味の無い言葉の暴力」としてしか見られて来なかった喧嘩凸配信


しかし
言葉のみで相手を捻じ伏せる様は
さながら格闘技を見るかの様な高揚感を覚えた。
リスナーも熱狂し盛り上がりを見せていた。
筆者も、スポーツやプロレス観戦に近い感覚で放送を見ていた記憶がある。

このまま衰退したままにしておくには、惜しいジャンルであった。


そこで現れたのが、今までの流れを汲みながらも
運営BAN基準に該当しない、まったく新しい喧嘩凸スタイル。


「インテリ喧嘩凸」とでも言うのだろうか

今までの単純に罵る形から
理詰めで相手の反論を捻じ伏せ、会話の糸口を遮断する形へと昇華した。

一見、ディベートの様ではあるが、そうでもない。
しっかりとエンターテイメントの要素もあり
リスナー側に「喧嘩ショー」を見せてくれるのだ。


今回、取材をさせて頂いた喧嘩凸配信者。

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Phantom-K@道化師の幽霊
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彼の喧嘩凸のやり方は熟練されていた。

相手のレベル・話し方・内容に合わせチェンジアップを図り
話し方や口調に至るまで柔軟に変化球を使い分け一定のペースを守る。

彼に挑む凸者の気持ちで会話を聞くと
なるほどやりづらい相手なのが理解出来る。

巧みな話術を駆使し、論理的に捲し立て選択肢を奪っていく様は
傍から見れば弱い者イジメに写るかもしれない。

しかし! 「挑む者」に容赦は必要ないのだ。
彼の前では皆、「挑戦者」であった。
そして皆、心地良いまでに叩きのめされていった。


彼は言う
「自分で凸って来た事を忘れないでくださいね」

そう、自己責任なのだ。


現在の「喧嘩凸」は従来の下品・野蛮のイメージを払拭し
「言語格闘技」として、そのジャンルを確立させつつある。

昔、ビートたけしの「元気が出るテレビ」で行われた
「口喧嘩王選手権」を思い出した。

筆者の大好きな番組だった。


口は剣よりも強し。
人間にしか出来ない戦いがそこにある。


今後更なる発展を期待せずにはいられない。



まだまだ奥深い生放送の世界が垣根の向こうに存在する。

「つまんね」の一言で思考停止する前に
他ジャンル生放送の世界に触れてみては如何だろう。


新しい感動に出会えるかもしれない。

力也記者名:力也
プロフィール:福井から上京し「綿菓子屋ふわり」を開店
半年で潰すも現在チラシポスティングで生計を立てながら
元気にニコ生で活動中。35歳。
コミュニティ:co352781
Twitter:https://twitter.com/lilyfilter
e-mail:lilyfilter2@yahoo.co.jp
ガジェット通信記者リンク:http://getnews.jp/archives/author/rikiya
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