• 【第7回】続・ドミナント・モーションについて学ぼう!

    2018-05-23 17:57

    ~目次~
    おさらい

    実際に聞いてみよう



    珍しく回を重ねてしまいました。
    今回もまたドミナント・モーションについて学んでいこうの巻です。

    一応おさらいとして下にまとめを載せておきます。
    ドミナント・モーションとは?

    1.ドミナント・モーションはドミナントからトニックへの進行
    2.半音の動きにもドミナント・モーションが起こっている
    3.ドミナント・セブンスにすることによって不安定要素がさらに増え、
      よりトニックへ解決したくなる
    4.そもそも5度下進行、4度上進行は強進行である

    ピアノやギターなど和音の出せる楽器のある人、DAWソフトを持ってる人は実際に音を出してみるほうが理論はわかりやすいです。
    しかし、音を出せる環境がない人もいますので音源ファイルを貼っておこうと思います。

    まずはドミナント・モーションがどういう感じなのか聞いてみて下さい。


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    《実際に聞いてみよう》

    1.CM⇨GM⇨CM
    ※クリックすると再生ページに飛びます。

    聞いてみるとCから始まり、そわそわしてから~落ち着いた!!って響きですよね。
    これはあくまでドミナントであるGMが3和音の場合。
    次は前回に記述したドミナント・セブンスで聞いてみましょう。

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    2.CM⇨G7⇨CM
    ※クリックすると再生ページに飛びます。

    先程の1番と比べてこちらのほうが少し不安定なのが聞いてわかりましたでしょうか?
    GMをG7に置き換えることによってより強いドミナント・モーションが生まれます。
    スッキリした~!って印象がより大きくなった気がしますね。

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    3.Am⇨Em7⇨Am
    ※クリックすると再生ページに飛びます。

    今度はA(ナチュラル)マイナー・スケールのⅠM⇨Ⅴm7⇨ⅠM進行です。
    なんか聞いてて解決した~って感じが少ないと思いません?
    人によってはドミナント・モーションではないと語られる方もいらっしゃいますが
    一応、5度下進行なので強進行ではあるのです。ただコードの構成音としては弱いです。
    同じドミナント・モーションでも強弱があるんですね。

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    4.Am⇨E7⇨Am
    ※クリックすると再生ページに飛びます。

    そして次はEm7をE7に置き換えたバージョンです。
    聴き比べてみるとEm7より戻りたい欲求が強くなってます。
    マイナーの場合、ダイアトニック上でドミナント・セブンスを使うとちょっとスケール自体の捉え方が変わるんだけど、それはまた今度。

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    曲っぽくない進行の例を上げましたが、ドミナントのイメージは掴めましたか?
    やっぱり文章だけで納得するより、しっかり耳も使って納得したほうが絶対良いです。
    次回は以前に記述したダイアトニック・コードをもう少し深く見ていきましょう。





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  • 【第6回】ドミナント・モーションについて学ぼう!

    2018-05-22 12:53

    ~目次~
    ・ドミナント・モーション
    ・セブンス・コード



    音の名称や性質、解決などのテクニックは理解できたでしょうか。
    次はⅤ⇨Ⅰ進行が何故、落ち着きたくなるのかを考えてもらいたいと思います。

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    《ドミナント・モーション》
    ドミナント・モーションとはドミナントからトニックへの進行である。

    本来、この解説は少し間違っているのですが最低限だけは覚えておきましょう。




    画像を少し見て下さい。
    Cメジャー・スケール内でのCM(T)GM(D)orG7(D)CM(T)

    上段の五線譜では3和音コードの進行でドミナントモーションが起こっています。
    この場合、コードを比較してGM内のB音⇨CMのC音へ半音の動きをしていますね?
    この半音の動きが不安定要素を出している1つの要因になっています。
    ドミナントモーションはよく5度下進行とも言われますが、
    それとは別に半音の動き自体がドミナント・モーションとして捉えることもできるわけです。





    では下段のCM(T)G7(D)CM(T)について見ていく前に・・・
    メジャー/マイナー・スケールに問わず、ドミナント部分はセブンス・コードを使うことができます。

    なぜこのセブンスが使うことができるのかを説明する前に、セブンスの構成音を確認します。


    [セブンス・コード]
    ○7=1度+長3度+完全5度+♭7度

    これを本来あったGM(3和音)、つまり○M7(4和音)に直してから比較してみます。
    ○M7=1度+長3度+5度+長7度
    ○7 =1度+長3度+5度+♭7度

    あれ?メジャー・セブンスに比べてセブンス・コードのほうが7度がフラットしてますね。

    つまり先程のG7の構成音はどうなるでしょう?
    G7=G(1度)+B(長3度)+D(5度)+F(♭7度)

    ここで重要なのがB音とF音の音程(インターバル)です。
    B音からF音の音程は減5度の音程となっています。
    実際に同時にBとFを鳴らしてみたら凄く不安定な音に感じるはずです。ソワソワする。
    これがセブンス・コードの正体です。ドミナントにおいて重要なコードなんですね!


    では話を戻します。。




    下段のCM(T)G7(D)CM(T)について。

    先程、G7ではB音とF音の音程がとても不安定で落ち着きたいという話をしました。
    この2つの音が実際にCMへの動きをした場合、どうなるのか。
    B音はC音へ半音の動きで解決しています。
    次にセブンスであるF音はE音へ半音の動きをしていますね。

    何が言いたいかというと・・・
    セブンスを使ったドミナント・モーションでは
    ○M、○M7のドミナント・モーションに比べて、
    2つの不安定要素が存在することになります。

    セブンスコードを用いたドミナント・モーションはより解決へ向かう。というわけです。



    あと、1回ごとの記事で詰め込みたくはないのですがこれも書いておきましょう。
    5度下進行(4度上進行)は
    強進行とも呼ばれ音と音の関連性を強く感じさせてくれます。
    Gから見て4度上はCであり、5度下もCです。
    まぁⅤ⇨Ⅰ進行自体が既にドミナント・モーションの強い影響が起きているわけです!


    少し難しくなりましたね。
    まとめると・・・

    1.ドミナント・モーションはドミナントからトニックへの進行
    2.半音の動きもドミナント・モーションが起こっている
    3.ドミナントセブンスにすることによって不安定要素がさらに増え、より解決したくなる
    4.そもそも5度下進行、4度上進行は強進行である

    といったわけです。

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    曲の展開で最も重要となるこのドミナント・モーションの性質や関係性。
    意識しながらたくさんの曲を聞いていればサビ前だったり、自分なりに発見があるはずです。

    次回は少し実践を交えてドミナント・モーションを追っていきましょう。
    大事なことなので1回では終わらせないと思います。
    それではまた!










  • 【第5回】トニック・ドミナントについて学ぼう!

    2018-05-22 11:18

    ~目次~
    ・トニック/サブドミナント/ドミナント
    ・解決・終止



    いままでは音楽理論というより、どちらかというと音楽の基礎知識である楽典の要素が少し強かったです。
    しかし、前回までに投稿した基礎の話の部分を理解していないと後々苦労します。
    もし少しでもわからない部分があった場合は第1回からまた見直してみましょう。

    今回からはもっと音楽理論らしい記事を書いていけたらと思っています。

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    《トニック・ドミナント》
    トニックとは主音(1度)を意味しています。(別名ルート音)
    簡単に言えば曲のキー(調)の起点・である音ということです。
    CメジャーキーならもちろんCの音をトニックと指します。
    曲の主役の音なわけですから、スケールの中で最も安定した・落ち着いた音になります。



    ドミナントとはスケール上で5度の音を意味しています。
    ドミナントはトニックが存在することで初めて効果を発揮します。
    音の性質上、不安定な要素を含んでおりトニックに戻りたいor落ち着きたい性格をしてます。



    サブドミナントはスケール上で4度の音を意味してます。
    サブと言うくらいですからドミナントよりは不安定要素は弱いです。
    しかしサブドミナントもやや不安定な要素があり、ドミナントと同様にそわそわした性格。



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    ではド定番であるコード進行を元に解説していきますね。


    CM⇨FM⇨GM⇨CM
    (Ⅰ⇨Ⅳ⇨Ⅴ⇨Ⅰ)

    上記のコード進行はCメジャー・スケールの進行です。
    実際にトニックやサブドミナント・ドミナントがどれかは書くまでもありませんが一応…。


    CM(T)FM(SD)GM(D)CM(T)
     

    ※トニック(T)・サブドミナント(SD)・ドミナント(D)と表記。

    曲の流れ的にイメージを持ってもらうと・・・
    1.まず初めに主音が先行します。
    2.次にサブドミナントがきます。ソワソワ
    3.ドミナント襲来。グラグラする!どこかに着地したい!!
    4.着地成功!ほっと一息。

    こんな所でしょうか。
    他にイメージで例えると起立・礼・直れ・着席とも言われます。
    また、T・SD・Dの3種類の性質のある音は別名、完全○度とも言われていましたね!

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    ここまでの名称と性質はなんとなく理解できたかと思います。
    ではなんでこんなことを覚えなきゃいけないのか。
    それは音の進行や解決が作曲において重要であるからです。

    例としてまず音の解決・終止を覚えましょう。

    Ⅴ(D)⇨Ⅰ(T) の進行では不安定な場所から着地した、落ち着いた展開になってます。
    このままのコード進行を見ると解決とも終止とも捉えられますが違いについては・・・
    曲の途中でこの進行が出てきて落ち着いた場合は解決と言います。
    また、曲の一番最後にこの進行が出て完全に終了した場合は終止と言います。

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    よくファイブ・ワンと言われるこの進行は解決や終止の意味合いを持ちますが、
    何故こんな性格・性質を持つのかを次回で具体的に目で見て納得しましょう。