ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

星雲より遠くから【第3話】「僕の名は・・」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

星雲より遠くから【第3話】「僕の名は・・」

2016-11-06 23:29
    「そういや名乗ってなかったけど、偶然ってすごいなと思ってさ。いうタイミングなくなってしまったんだよね。」
    と思わせぶりに僕は話した。

    「いやだから名前なんだよ。」

    「太陽。」
    少しだけ間をあけて僕はソラに名前を告げた。

    偶然ということを空も理解したらしく、/(・ω・)ってなってた。

    「まぁでも、確かに偶然ぽい気はするけどさ、地球上の言語の数考えたら、ソラと一致する言語って結構あると思うぜ。そこまでレアじゃない。」

    せっかくの偶然に水を差す男?だった。

    「そういえば、ソラっていうのはピエットではどういう意味なんだ。」
    もちろん日本語の空とは違う意味なんだろう。気になるところだ。
    「ピエットじゃなく、ピエッタだ、一応地球の発音に最も近い感じでいうとな。あとピエッタは人の総称で、星の名前はピエという。それも別にあまり気にしなくてもいいっちゃあ、いいんだが、せっかくの機会だから覚えてくれ。」

    「で、ソラの意味は?」
    「・・・うーん、深い意味はないがあえて伏せさせていただく。」
    はぐらかされてしまった。

    なんだろう、なんかの伏線だったりするのかな。
    「まぁ、いいけどさ。で、結局のところソラは地球に来て何がしたいわけ?」
    核心に迫ることにした。よく考えるとここにきて僕はソラが宇宙人だということを完全に信じてる形になるわけだ。まだ、夢という可能性も、よくできたコンピューターという可能性もないわけではなかったが、短い期間のおしゃべりの楽しさがそんな疑念をはるかに上回っていた。

    「何がしたいといわれても、その答えは本当に『生き残りたい』だなぁ。」
    生き残りたいといわれるとライオンしか思い出せない僕だった。

    「べつに、地球に来て征服したいとか、進歩に協力したいとかそういうのは全然ないんだよ。
     ただ、生き残るためにここに来たっていうだけ。しいて言えば残りの寿命を退屈せず地球で過ごせればなと考えてるよ。」

    「寿命あるのか?」
    おまえら情報として存在してるだけだろ寿命なんてないじゃないか。
    「もちろんあるさ。記憶の連続性こそが自我だといっただろう。別に俺らはコンピューターじゃないから記憶量にも時間にも限界はあるさ。大体130年だな、長くてもさ。それ以上はいわゆるボケが始まる。身体を持たない俺らにとっては脳の劣化はそれがそのまま死を意味する。」

    「なんだよ、なんかもったいないな。せっかくそんな便利な体になったんだから、寿命もなんとかできたんじゃないのか。」
     脳のデータ化がどういうものかはいまいちわからないが何とかなりそうなもんだけどなぁ。

    「何とかできたとしても何とかしようとは思わないね。死のない生命は果たして生命といえるのかい。体がなくても俺たちは生命なんだ。死ぬ権利を失いたいとは思わないね。」

    死ぬ権利か・・・日本じゃ何というかなじみのない言葉だな。世界的にどうかは知らないけどさ。

    彼らのよう身体がなくて不本意がない生命にとってはもはや死は選択肢の一つということなんだろうな。

    なんだか哲学だな、そういえば不老不死のまま異世界に閉じ込められてしまったドラゴンボールの敵がいた気がするけど考えてみればかわいそうだなぁ。

    「地球人としては、ソラが本当に宇宙人だっていうならぜひいろいろな技術提供してほしいんだけどね。地球には解決してない問題が山ほどある。」

    「本当に宇宙人ならって・・・・安い挑発するなぁ。そうだなぁ、それに関しては別にどっちでもいいんだけどべつにそれをしちゃいけないってことも、やらなければいけないということもない。ただ、なぜか、気が進まないな。なんでだろうなぁ。」

    悩むようなそぶりを見せるソラ、せっかくなんでもう少しあおってみる

    「そんなこと言いながら、ほんとはできないだけじゃないのか。」

    「本当に安いあおりが好きだな。まぁ、俺が本物かどうかはそのうち証明できるさ。そうだなぁ、この感覚はなんというか。太陽はゲームは結構やるほうかい?」

    「なんだよ急に、結構やる方だ。そのせいで大学の単位を落とすくらいにね。」

    そう僕は猪狩君との勝負を優先して、大学の試験をさぼったことがある。まぁなんというか、
    男の戦いであった。

    「なら、わかってくれると思うが、せっかくのゲームを裏技でぶち壊すなんて無粋なことはしたくないのさ。楽しめないだろう。裏技といわないまでも、いきなり強くてニューゲームをやるゲームは好きじゃないな。」

    「地球はゲームかよ。」

    「人生はゲームだろ?」

    こいつは宇宙人のくせに粋なことを言いやがるな。生粋の日本人のようじゃないか。
    「まぁ、そんなわけでとりあえず、宇宙人として地球に干渉する気は今はない。ただ、まぁ個人的に君に協力する気はあるよ。」

    「どういうことだい?」

    「ケータイ代を稼がないといけないだろう?」

    そうだった、こいつにケータイを占拠されていて新しいケータイを手に入れる必要があるんだった。しかしなんでこいつはこっちにお金のない事情まで知っているのか。

    次回「奪取ダッシュマネー」に続く


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。