2017年ドラフト寸評(後編)
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2017年ドラフト寸評(後編)

2017-10-28 23:51
    前編はこちら
    各選手の詳しい解説は10/14の仮想ドラフトと先日の配信ですべて行ったので、
    ここではチーム別の寸評のみ。
    なお私は、1ミリ先の18歳に飛びつく指名より
    3年後、5年後のチームの将来を考えた指名を好む。
    あらかじめご了承いただきたい。
    今回はAクラスの6チーム。

    楽天
    立花社長は2014年まででくじ運を使い切ってしまったのか、
    これまで残りものに福があった社長のところまで当たりくじ自体が回ってこなかった。
    野手は清宮、村上を外してなお長打力を極端なほど重視した指名になったが、
    外野2人は両方育ったとしてもどちらかがDHに回る可能性もあるだけに、
    今後の外野陣はオコエの完全な一本立ちがますます重要になりそうだ。
    外国人野手3人体制だっただけに、この手の野手を獲りやすい状況でもあったか。
    投手は今年も不安の大きい2人を中位以下で獲ったが、
    果たして高梨のような即戦力化はできるだろうか。

    横浜
    抽選のリスクを考慮しての東単独は非常に理にかなった選択だった。
    それ以外の投手は今年も素材重視の指名。そんな中、
    斎藤には同じ順位で指名された同じチームの先輩三上と同じぐらいの期待がかけられそうだ。
    2位神里は予想以上に早い順位での指名で驚かされたが、
    筒香、桑原、梶谷の外野陣に故障や衰え等が起こった時の代役が足りない、
    少なくとも乙坂、関根、細川では補えない部分を担うということなのだろう。
    あとは今年ずっと外野にいた宮本と楠本の内野手指名が気になるところ。
    本格的に内野に戻して育成していくのか、
    それとも内外野問わないユーティリティ的役割を期待されているのか。

    西武
    野手指名は地元枠でもある西川に源田の後継候補として綱島とわかりやすい指名。
    西川はとにかく大胸筋の回復が最優先だろう。
    この回復具合で今後のドラフト戦略も幾分変わってくるはずである。
    他にも若い外野の有望株2人にファーストの主砲もいて意外とハードルは高いが。
    投手のほうはそれぞれ時間がかかる可能性が考えられる面々。
    投手の育成がいまいちうまくない西武ではあるが、長い目で見ることも大事だろう。
    たとえば何かと牧田と比べられそうな與座。
    與座は大卒だが、牧田は26歳での指名だったことを忘れてはいけない。
    それにしても、5年ぶりの抽選になった渡辺SDが今年は抽選を外し、外れ指名は単独狙い。
    ここ最近の1位競合回避と単独狙いは、くじ運の是非も見極めて1位戦略を練る
    根本陸夫の遺産を受け継いだものだったのかもしれない。

    阪神
    3連続でホークスと同じ指名をし、最後の抽選で
    ようやく金本監督が当たりくじを引けるチャンスを得た、といった1位入札だろうか。
    谷川のような投手は阪神にしては非常に珍しい指名と言えるが、
    今年調子を上げてきた石崎も前評判のわりに3年かかっただけに
    そこまで悠長なことは言ってられない状況ということか。
    高橋や牧の素材がどれくらいのスピードで一軍定着できるかのほうが鍵になりそう。
    野手は足と守備を重視する指名で、ポジションも補強ポイントにずばりあった指名なのだが
    とかくギャンブル性を求めるドラフト評論家のうけは非常に悪いようだ。
    ただ熊谷に関しては、このタイプの選手が2番打者という自己犠牲の鎖を外した時に
    どう伸びていくのかも見てみたい。理想形は晩年期の宮本慎也になるだろうが果たして。

    ソフトバンク
    今年は今までになかった抽選3連敗、
    工藤監督も楽天同様、2年連続で引き当てたことでくじ運を使い果たしたか。
    その後の1位吉住は事前評価からすると驚かされたが、大卒投手2人も意外。
    というのも、高卒以外の投手を本指名で2人以上指名するのは4年ぶりなのだ。
    フォーム・体格に大きな特徴を持った2人なので即戦力として考えている可能性があり、
    盤石と思われがちなチームの投手陣に危機感を持っていることがうかがえる。
    最初清宮、安田を狙ったわりに野手指名が少なかったが、
    欲しい選手はあまり残っていなかったといったところだろうか。
    甲斐と上林で周囲からもてはやされがちな選手の輩出スピードをもう二段は上げたい。

    広島
    中村に関しては何も言うまい。キャッチャー2人体制になるか、
    どちらか(場合によっては両方?)がコンバートされるかはわからないが、
    中村と坂倉が2人とも主力に定着した将来が来ることを祈りたい。
    もう1人の野手永井は体格に見合わぬ身体能力の高さをどこまで生かせるか。
    当面の目標は松山の後継か?
    一方の投手は薮田で味を占めたのがよくわかる高身長と速球のオンパレード。
    問題はそこに制球難も付属している選手が大半で、
    なおかつこのタイプが数十年にわたってあまり育っていない点。
    最近伸びてきている両高橋とは元々の完成度がまるで違う。
    高卒の多いリリーフ陣も意外と実働年数が長く彼らの疲労の蓄積が心配だが、
    ファームにいる若手と今年指名の彼らで間に合うかが不安材料になる。
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