ドラフト10年史 年度別編(3) 2006年
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ドラフト10年史 年度別編(3) 2006年

2014-03-15 21:34
    近鉄が消滅し、東北楽天が誕生してからドラフトも10年が経過した。
    そこでドラフト10年史と題し、
    2004年以降のドラフトをまずは年度別に振り返っていきたいと思う。
    なお一般のドラフトサイト等と違い、主観や偏見、毒が多数含まれており、
    仮想ドラフトやドラフトマニアの視点から書かれていることをご容赦いただきたい。

    2006年は前年夏連覇を達成した駒大苫小牧高の田中将大が
    ずっとドラフト戦線の主役となっていたが、
    夏大会に入って最大の焦点が斎藤佑樹(早稲田実高)に移り「ハンカチ世代」の語が定着していく。
    不祥事からセンバツ出場を辞退した影響もあってか
    田中が不調と見られたこともこの傾向に拍車をかけた。
    その斎藤は大学入りを表明し、この年の高校生ドラフトは田中に加え
    増渕竜義(鷲宮高)、大嶺祐太(八重山商工高)、前田健太(PL学園)、
    堂上直倫(愛工大名電高)の5人が1位入札という流れが固まる。
    一方この年は前年と打って変わって大社は豊作と見られ、岸孝之(東北学院大)、
    大隣憲司(近畿大)の大学生2人が特に注目された。

    このように大物候補は多かったのだが、
    高校生はトップ選手5人以外がもう一つな印象を受けたのも事実で
    実際のドラフトで全チームがこの5人に入札したのもそうした評価の表れと言えよう。
    結局この年の高校生は田中、前田、2年目から活躍した坂本勇人(光星学院高)を除くと
    その素質の片鱗を見せたのはまだ吉川光夫(広陵高)、
    梶谷隆幸(開星高)、上田剛史(関西高)ぐらいしかいない。

    大社も春シーズンに大隣が不調に陥り戦線は俄然混迷。
    当時東都の覇者として君臨していた青山学院大の高市俊や
    それぞれ横浜、阪神入りが既定路線と見られていた
    高崎健太郎(日産自動車)、小嶋達也(大阪ガス)の高卒3年目社会人に加え、
    大隣と同じ関西学生リーグの金刃憲人(立命館大)、青学と優勝を争った東洋大の永井怜、
    社会人では小松聖(JR九州)などにも注目が集まった。
    ただこの年も当たりはむしろ3巡以下に多く、
    大引啓次(法政大)、嶋基宏(國學院大)といった上・中位候補とされていた選手に加えて
    浅尾拓也(日本福祉大)、荻野忠寛(日立製作所)、
    渡辺直人(三菱ふそう川崎)、長谷川勇也(専修大)などの
    それまであまり注目されなかった選手、
    前年からスタートした独立リーグ在籍の角中勝也(高知FD)、
    シダックス廃部で急遽指名可能になった森福允彦などが挙げられる。

    またマニアにとっては、一見制球が不安定に見えるも
    この年超のつく打高投低だった大会にしては被長打率が低かった田中や
    甲子園には出られなかったが最後の県大会で8割近い高打率を記録したという坂本、
    「打撃はいいが守備が並み」という評価をされていた大引がプロでは守備の人、
    など選手の見方に関して課題を得るべき年となったのではなかろうか。
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