ドラフト10年史 年度別編(8) 2011年
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ドラフト10年史 年度別編(8) 2011年

2014-03-25 21:40
    2011年はかの東日本大震災が起こった年である。
    アマチュア球界でその影響を最も受けたのが社会人で、
    ちょうど震災の時期に開催されていた東京スポニチ大会をはじめ
    都市対抗を除く全ての公式戦が中止、
    対外試合はたまに行われるチャリティのオープン戦のみとなった。
    そのため各球団のスカウトもたった一試合の中でその選手の素質を
    感じ取る眼力がそれまで以上に大切だったようである。
    一方高校野球と大学野球は、被災地となった東北の大学リーグ以外は
    ほとんど影響なく震災直後のセンバツ大会も春季リーグも開催されており、
    時に2011年中のリーグ戦開催すらもおこがましいという空気が漂っていた
    プロ野球とは対照的だった。

    そんな2011年のドラフトの目玉はBIG3と呼ばれた3人の大学生投手。
    すなわち菅野智之(東海大)、藤岡貴裕(東洋大)、野村祐輔(明治大)である。
    大豊作とされた前年の大学生候補に比べて数段すぐれた成績を残しており
    震災のあったこの年も順調に実績を積み上げていった。
    また高校生もこの年は充実しており、
    投手では武田翔太(宮崎日大高)、松本竜也(英明高)、釜田佳直(金沢高)、
    吉本祥二(足立学園高)などが人気を集め、
    野手は高校通算71HRの高橋周平(東海大甲府高)が注目された。

    それ以外で1位候補と目されたのは中後悠平(近畿大)、
    伊藤隼太(慶応大)、小林誠司(同志社大)などの大学生が主だった。
    それだけ社会人は不作と見られていたということであろう。
    実際には十亀剣(JR東日本)や川端崇義(同)などが
    プロ入り後まずまずの数字をあげているが、
    2009年の大卒組が中心と見られたためどうしても大学時代の有名どころが限られていた上に
    上記の通り公式戦が開催されない状態では、スポーツ紙記事のスカウト情報以外に
    判断材料が全くなかったため致し方ない部分もあった。
    他には大卒組で益田直也(関西国際大)、菊池涼介(中京学院大)や
    鈴木大地(東洋大)などもいい働きを見せている。

    ドラフト本番近くなると予想通りというべきか
    菅野智之が巨人を事実上逆指名する事態となったが、
    当日ここに日本ハムが割って入って交渉権を獲得。
    まあ日本ハムはそれまでにも2006年の長野や2003年の須永、
    2005年の陽、木下など前例が多いので
    やるとすればここだろうなという気はしていたのだが。
    結局菅野は指名を拒否して一年の浪人を選択したが、この件では本人や球団以上に
    東海大の御大や某巨人ファンのpeca生主などが醜態をさらす結果となった。
    とんだ副産物である。
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