チーム別:過去10年間の指名傾向(1)
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チーム別:過去10年間の指名傾向(1)

2014-10-22 00:22
    最初は巨人、阪神、広島の3チーム

    巨人
    本指名 高投14 高野12 大投14 大野8 社投9 社野5 計62
    育成込 高投20 高野17 大投18 大野18 社投18 社野9 計100
    転向 なし

    このチームの特徴は逆指名の活用?と育成枠の多さが挙げられる。
    制度としての自由枠、希望枠は2004年以降すべて行使してきたのだが、
    それ以上に2008年以降毎年のように「巨人以外拒否」を公言させ
    ドラフト指名を行ってきた(人数は少ないが)。
    2013年の指名を見る限りでは競合をできるだけ避けて
    確実に戦力を獲りたいという意識も反映されているのだろう。
    その逆指名入団3人がすべて主力として機能しているのが
    制度上の逆指名時代との大きな違いで、現在のチームを支えている。

    ただそれ以外の選手があまり成功していないのが気になるところ。
    FAで起用の機会を奪われているから、などと書かれることも多いが
    抜擢しても期待にこたえられてないからというのが実態だろう
    (坂本勇人や橋本到などはうまくいっている)。
    特に投手で1年間投げ続けられる選手が少ないのだが、
    ここは素材中心の指名をしていることが影響していると言える。
    なお本指名の指名比率は高校生投手が3位、大学生投手が1位に対し
    社会人投手は11位である。

    もう一つの特徴は育成枠の指名が非常に多いことだろう。
    山口鉄也、松本哲也の成功やオーナーと対立した前GMが
    脚光を浴びたことから注目され、
    ここ2年は指名数が減って路線変更を批判されるようにもなっているが、
    長く戦力になっているのがこの2人しかおらず
    成功率が極端に低いという弊害も見え隠れしている。



    阪神
    本指名 高投13 高野12 大投13 大野11 社投8 社野3 計60
    育成込 高投14 高野15 大投14 大野13 社投9 社野5 計70
    転向 投手→野手 一二三慎太

    現実に行われた指名とファンやマスコミのイメージのギャップが大きく、
    数年前の指名を大半の人たちが覚えていないチーム。

    以前も説明したが実際には高校生の指名数がこの10年はわりと多い。
    投手は指名数(育成込7位タイ)、指名比率(育成込7位タイ)ともにほぼ
    平均的だが、野手の方はどちらも全チームで4位タイの数字である。
    また2004~12まではその年の夏甲子園出場選手を必ず獲得
    (2004玉置隆、2005前田大和、2006橋本良平・横山龍之介、2007清原大貴、
    2008(育)藤井宏政、2009秋山拓巳・原口文仁、2010一二三慎太・岩本輝、
    2011歳内宏明、2012藤浪晋太郎・北條史也)していた。
    特に2009年以降は有名選手がほとんどで、甲子園の選手へのこだわりも強い
    (昨年この伝統が途切れたが、彼らの成長具合を見れば納得せざるをえない)。
    それでいてなぜ坂本勇人を獲らないなどと文句を言い始める
    (この年は甲子園のスターの一人堂上直倫に入札、外れがウェーバー順のため
    阪神の順番で坂本はすでに指名済み)のだからおかしな話だ。

    もう一つイメージとのギャップが大きいのが社会人指名の少なさ。
    社会人野手は育成込みでの指名数以外はすべて12チーム中11位、
    投手にいたっては指名数・指名比率ともに全チームで最も少ない。
    さらに言うと同じ社会人でも、大学生より年齢が上の23歳以上の選手もまた
    全チームで最も少ない(本指名ではソフトバンクに次いで11位)。

    このように18~22歳の若い、それも素材型の選手を好むのが阪神の特徴なのだが、
    巷では高校生以外は全員いらないと思われているのかもしれない
    (関西圏ならなおいい)。
    「4位赤星、ハア?」はもはや彼らにとって金科玉条になっているようだ。


    広島
    本指名 高投14 高野11 大投12 大野6 社投10 社野5 計58
    育成込 高投19 高野13 大投15 大野8 社投12 社野6 計73
    転向 投手→野手 中村憲

    逆指名制度導入以降の1994~2001年に徹底した高校生路線を敷いていた広島。
    以前に比べれば高校生の比率は下がってきているものの、
    それでも高校生指名率はソフトバンクに次いで2番目に高い。
    本指名の数だけならそこまで多くないのだが、
    これは本指名の指名数が12球団中最も少ないのが理由である。
    代わりに育成指名が15人(4位)と育成枠を活用している方ではあるのだが、
    今のところ戦力になった選手は一人もいない。

    このチームは時々投手偏重と野手偏重の指名をすることがあり、
    2004(投7、野0)、2010(投6、野1)、2013(投4、野1)や
    2007年(投2、野4)、2012年(投0、野5)などがこれに該当する。
    ただ野手偏重の方は主力や有望株が多いのだが、
    投手偏重は1年目がまずまずだった2013年以外うまくいっているとは言えない。
    これはこのチームの投手指名全般にも言えることで、
    1位は前田健太、今村猛、野村祐介、大瀬良大地など完成度の高い選手を
    確保するようになったのだが、2位以下(外れ1位以下とも?)は
    以前とあまり変わらない素材重視の指名が多く、
    この中から今年は中田廉、戸田隆矢が台頭してきたものの
    投手指名率の高さ(2位)はこういった現状の裏返しでもある。

    かつての広島は有望な若手を1、2年目から1軍に置いて育成するという
    若手好きやドラフト評論家が大喜びしそうな方針がとられており、
    90年代はそれが機能していたのだが、
    2000年頃からはその手法でも伸び悩んだり、伸びても数年でFA流出する
    選手が増えたこともあってか最近はファームでしっかり育成してから
    抜擢するようになっている。
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