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ピザコーラさん のコメント

セックスシーンがある作品は年齢制限のない作品にもたくさんありますけど
それらと18禁作品との境界線は何なのでしょうか?
無修正なら18禁として出版するのもダメなわけですし。
No.1
147ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
これなー。ホントおかしいと思うんだけど、「空気読んで上手くやれよ」って大人社会からの隠れたサインなんかな。RT @ ai_ytk : 18歳未満はセックスする画像や映像を見ちゃいけないのに、18歳までに生身の異性とセックスしてないとおかしいという風潮 ― 有村悠%ふたけっと:F04aさん (@y_arim) 10月 14, 2012 @ y_arim 杓子定規の奴は社会で苦労するから今のうちに慣れとけという ― 紅井郵D(ディズニー)さん (@aka1you) 10月 14, 2012  青少年向けの、いわゆる「18禁」レーティングと、彼らの性生活の乖離についてはずっと不思議に思っていた。最近は未成年のセックス経験率が下がっていると以前どこかで読んだ覚えがあるが、それにしても少なからぬ人々が中高時代にセックスを経験しているのである。では、「18禁」は何のために存在するのか?   うすうす気づいていたことではあるが、どうやらこれは 「空気読んで上手いことやれよ」 というオトナ社会からの隠れたメッセージなのではないかと思えてきた。決められたルールを杓子定規に守るだけでなく、適度に悪いことも覚えて上手く世渡りをする術を、オトナ社会に参入する前から身につけておけというわけだ。そこでオトナの裏をかけないような「いい子」は、早晩、社会に不適応を起こして脱落する(そういうタイプとある種の 発達障害 の相関関係をもぼくは疑っているのだが、如何?)。    ぼくがかつて 「 俺妹エロゲ問題 」 と名づけた、中高生向けライトノベルやアニメで、エロマンガを読んだりエロゲをプレイする中高生が描かれる問題(?)も、結局 「どうせ現実の中高生も隠れてやってることだから」 という意識が作り手の側にあるのではないかと思われる。中高時代からエロマンガを読んだりエロゲをプレイしたりしているオタクというのは、本当に、びっくりするほどたくさんいる。ぼくが大学時代知り合ったオタク女子高生は堂々とエロゲの話をして、ファミレスでエロ同人誌を広げていたし、別の知人は高校時代「18歳になったら18禁アニメは見ない」と口にしていたらしい。そんな実態は作り手の側も先刻承知のうえで(というか、そういう人々こそが作り手に回るのではないか? 後者の知人はのちにマンガ家になった)、それでも建前としては18禁を謳うほかなく、せめて公言はするな、裏をかいてこっそりやれというのが本音なのではないだろうか。  興味深いのは、未成年の飲酒・喫煙描写となると、メディアによって規制がかかることだ。『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズの「孤島症候群」において、ハルヒが大酒飲みであることが述べられるが、アニメ版でその描写は削除されている。『魁!クロマティ高校』に登場する不良たちは飲酒も喫煙もやりたい放題だが、「タバコ買ってこい」という台詞がアニメ版では一文字付け足されて「下駄箱買ってこい」となっている。まあ、こちらは明確に法律で禁止されているので、あくまで作り手側の自主規制であるエロ系メディアとは扱いが異なるのだろうが、何故アニメになるとNGなのか。おそらく、受け手が能動的に接しなければならないメディアと、不特定多数が受動的に接するものの違いなのだろう。  そして、殺人描写との違い。俺妹エロゲ問題において「未成年の殺人描写が規制されたことがあったか?(無い。故に、未成年のエロゲプレイ描写など規制する必要は無い)」という反論がしばしば見られたが、これは微妙に筋が悪い。あるフォロワーとのやり取りを引用しよう。 フィクションで子供がエロゲやってるときに感じる居心地の悪さって何なんだろう? 子供が人を殺すこととの違いは何だ? ― 有村悠%ふたけっと:F04aさん (@y_arim) 10月 11, 2012 @ y_arim 殺人は成人にとっても非日常だけど、エロは日常だから ― 匿名希・望さん (@Ntokunaki) 10月 11, 2012 それと居心地の悪さはどう結びつく? RT @ ntokunaki : @ y_arim 殺人は成人にとっても非日常だけど、エロは日常だから ― 有村悠%ふたけっと:F04aさん (@y_arim) 10月 11, 2012 @ y_arim どうせ誰がやっても非日常なら子供だからといって特に違和感は感じないけど、リアルに経験した境界線の越境はリアルな違和感をもたらす ― 匿名希・望さん (@Ntokunaki) 10月 11, 2012  おそらくこれは正鵠を射ている。今のところ、殺人は未成年・成年を問わず誰がやっても悪いことであり、非日常である(故に、フィクションでは逆説的に扱いやすい)。ところがエロは日常であり、18禁なるレーティングが存在はするものの、少なからぬ人々がオトナの裏をかいて手を染めているのが実情。おそらく、「俺妹エロゲ問題」においてエロゲプレイ描写が問題視された、その感覚の正体は、後者の生々しさがもたらす「居心地の悪さ」だったのではないか。オトナの裏をかいて、隠れてやってきたことを作り手側に見せつけられてしまったことへの後ろめたさとでも言おうか。  逆に言えば、ちょっと後ろめたい思いを(気になる人は)すれば済む程度のことであって、表現規制の呼び水になるだの、こんなもんにケチつけるんなら殺人描写も規制しろよだの、そんなレベルの話ではない。その点では、「俺妹エロゲ問題」なんて命名してヘンに論議を煽ったぼくにも責任がある。その点に関して、ここにお詫び申し上げる。  いや、それにしても、杓子定規にルールを守り、18歳になるまでエロマンガもエロ雑誌もエロゲーも購入しなかったぼくは実に「いい子」だった(『Alice Club』の立ち読み常習犯ではあったが)。そして、見事にオトナ社会に適応できず、ごらんの有様である。未成年のうちに、もっと「適度に悪いこと」に手を染めておくべきだった。「俺妹エロゲ問題」などと呼んだ裏には、そのことで逆恨みしている部分もあったのかもしれない。「俺妹」=『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のヒロインであり、エロゲをプレイする女子中学生・高坂桐乃に対するぼくの激しい嫌悪感も、きっとそうなのだ。 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫) 伏見つかさ アスキー・メディアワークス 2012-09-07 売り上げランキング : 79 Amazonで購入 楽天市場で購入 Yahooショッピングで購入 by カエレバ
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